« 真の恋が穏やかに進んだことはない(笑) | トップページ | 悪魔を呼び出すことは簡単だが、一度呼び出した悪魔を消し去ることは至難の技である… »

2015年8月26日 (水)

ゆーふぇみずむ(笑)

世の中にひとこと  池内紀  NTT出版

 日常エッセイ集だろか?でして、身近に起きたちょっといい話というか、サザエさん的なお話もあれば、それってどよ?的なマクロ的なお話もありで、まぁ概ね、日本は通常運転乙なんだろか(笑)

 時事的なお話もどちらかというと地方の現状的なエピが多しか?例えば、「伊那地方には乏しい財源をやりくりして自立している村々がある。地酒業者は電柱ごとに銘柄プレートをつるすよりも、福祉や医療の寄付を考えたらどうだろう。そのほうがはるかに効果的な宣伝になるのではなかろうか」の件は、福祉や医療行政を気にする殿方ってまずいないよーな気がするのは気のせいか?どちらかというとそちらを削減して、その分法人税安くしろとか考えそーな悪寒じゃね?

 また「国有林の経営はとっくに破綻した。膨大な赤字をたな上げにして、営林署はさっさと森林管理署にクラ替えした。林業経営をおっぽり出して、森林の管理者に転換したわけである」だそで、経済的にお山の仕事は成り立たないとゆー事らすぃ…こーなったら、もー山も重文みたいな扱いになるんだろぉか?文化財として保護する位しか道はないよーな気がするが?

 アリス的なとこというと、「東京・神保町に「書肆アクセス」といって、「地方・小出版流通センター」の直営店があった。小さいながらこの分野の灯台のような役目をはたしていたが、それも先年、店を閉じた」とな…文化は少しずつ崩壊していっている模様…

 昔の名前で出ていますじゃないけど、出版社の編集部の名前が「メディア・コンテンツ部」に変りましたな件も、当事者的には悲劇でも傍目には喜劇みたいなノリで何だかなぁ?泊友社はどーなんでしょお?片桐さん?どこも横文字何ちゃらがお好き?の世界なんだろか(笑)

 他にアリス的というとというより、准教授的という事でタバコ文化の項かなぁ…煙草の税金の話のとこだが、「もはや酷税だと思うのだが、さして異議は聞こえてこない」でして、禁煙権も行き着くとこまで行った感があるよーな?愛煙家の准教授的にどよ?でしょか?「まるで社会の悪者にされているのもを見こしたぐあいに新税が課せられる。そのやり方の姑息さときたら、どうだろう。弱い立場とあれば、容赦なくいじめにかかる。こころなしか煙の向こうに、「役人根性」がすけて見える」で、消費税といいとにかくパンピーから税金巻き上げればいいんだが罷り通っている世の中だもの(笑)

 後、これもアリス絡みというにはかなり広義だけど、言葉の商売のとこで語学絡みのとこも、「語学の勉強は単に文法や単語の使い方を学ぶだけではない。当然のことながら、その言葉を使っている人々の暮らしに及んでいる。そもそも言葉そのものが文化や歴史や風習や考え方と密接に結びつき、そのなかで用法や用例が定まってきた。ほんの少しでも言葉の根っこに触れていくのは互角の習得に欠かせない」はまさに教養としての語学、文化としての語学だろなぁ…今はもー道具としての語学ですから、文化的背景なんてそんなの関係ねぇー(死語?)が主流じゃね?四の五を言わずできりゃ、通じりゃいいんだよって世界ですしおすし(笑)情緒なんて言葉は最早死滅したと見ていいんじゃないでしょーか?

 また昨今の英会話ブームも、「海外旅行中に多少の用が足せるような範囲であって、それはもともと、身ぶり手ぶりですませられるようなことなのだ」で、逆になまじっか喋れる方がトラブルの元になりかねないと警告を発していらっさいます。「ほんの片コトと身ぶり手ぶりが、安全な海外旅行の秘訣である」そな…まぁ何事も中途半端が一番タチが悪いのはいずこの分野も皆同じな気が…

 極め付けは「ものを考えるにも、用をたすにも、意思を伝え合うにも、言葉は一つのほうが便利にきまっている。現在の日本にあって、必要とされるほとんどの知識や情報は日本語で得られる。わざわざ英語によるまでもない」でして、著者は独文学者で言葉のプロのはずなんですよねぇ…でもって、最近思うのは言葉のプロの人の方が、英語教育に警鐘を鳴らしている人が多い気がするのは気のせいか?

 言葉は文化のはずなんですけど、これもどこぞのアレみたいに、ただちにえいきょうはございませんって奴かしらららら(笑)

 地方行政は、もー行く着くとこまで行ってしまったとゆー事なのか?で「合併によって人口が倍増したり、面積がグンと大きくなった。それを誇らしげに口にする首長の談話を見かけたが、愚かしい限りである。行政区が人間的尺度を無視して一定の限度をこえると、ムリ、ムダが生じ、しわ寄せが、まず幼い者や老いた者にいく。つぎには暮らしそのものが成り立たなくなる」は、まずトップからして公共交通機関で出勤するよーにしない限り、ピンと来ないんじゃなかろーか?

 「「平成の大合併」にあたっては、判でおしたように財政の健全化、効果的な行政運営、人件費の削減がスローガンになった。その延長線上の「限界」なのだ。対策を訴えるための言葉だったのだが、対策を打ち切るための用語になった」で、「限界集落」に「もはや限界」とな…村もリストラ、最早儲からないとこを切り捨てて何が悪いんですか?がジャスティスだからなぁ…

 ましてや「「過疎地の郵便業務は無くさない」と政府はいうが、その言い分を信じる者は一人もいない。「もうけの論理で動く"民"が、小さな集落の少額貯金を大事にするなどというオトギ話を、誰が信じますか」」もだよねーな話だろしなぁ…

 何でも切り捨ての世の中だからでは「「首切り」は重い現実と結びついており、軽々しくは口にはできない。それが「リストラ」というと意味がボカされ、何の痛みも感じない」というのは、まさに売買春と援助交際みたいなノリだよなぁ…言葉を置きかえれば見逃されるみたいな…「カタカナで応えるのは、問いつめられて困っていからだと思えばいい。自分たちにとって不快な事実であり、都合の悪い事態なのだ。だから遠まわしの言い方でやわらげてしまって、何やら答えたことにする」とな…説明責任はあるから答えてはいますよでも中身までは保証しませんよって事か(笑)

 まぁ言葉替えの妙でいけば「あってはならない」の件もそれ系か?「「あってはならないこと」が意味をもつのは、それが起こる以前の話」で、爾後にそれを口にして如何にも自分も被害者だな口ぶりは如何なものか?だよねぇ…この国のトップ達はいつから「事実の報告と検証」「対策と責任」を取らなくなったのだろぉ(笑)まっ元からとゆー身も蓋もない話もあると思いますなのか?

 ちなみに地方行政の場合は、「一期四年で小さな王様が誕生する。まわりの取り巻きは「同窓」や「身内」というのも珍しくない。あとの経過はアンデルセンの童話「はだかの王さま」と同じである」だそーだが、多分王様は裸だと言われても気付かないんじゃまいか?に一ジンバブエドル賭けてもいい(笑)

 極め付けは新銀行東京の不始末記の件で、詳細は本書をドゾですけど、「行動派を自称する政治家がいる」(@カント)の所見が的確すぐる(笑)「実践を語っているが、考えていることはひたすら、現在支配している権力によりそっていること」(@カント)でして、その政治家達の特徴は「一、まず実行。そののちに正当化」「二、過ちとわかれば、自己責任を否定」「三、ライバル同士を離反させて支配」…時代を越えても政治家のやっている事ってかわんないんだなぁ…

 まぁすべては「おためごかし」なのだの世界に突入している模様で…「政治家の言説、経済のしくみ、あふれ返る広告、選挙公約、すべて「実は自分自身の利益をはかること」の性質が色濃い」で、まさに儲けちゃいけないんですかぁを上から下まで実践しているだけの事じゃまいか?倫理観なんて、そんなの関係ねぇー(死語?)騙された方が悪いんだぁーっ(エコー付)ってか(笑)

 目から鱗な話では、「日本のテレヴィジョンは戦争を体験していない」(@江藤文夫)でしょか?「映画というメディアは戦前・戦中・戦後の時代認識をもち、その中で映像がつくられてきた。テレビはまさにその一点を欠いている。歴史的認識とは遠いところかで、とめどなく肥大したメディアである。そのことの意味の大きさを、たえず思い出していなくてはなるまい」は確かに…だろなぁ…とはいえ戦争を経験したはずの新聞でもあの為体ですから、何をかいわんやかもしらんが(笑)

 今時の話では「スター建築家の功罪」の件はどこぞの国立競技場の話かと思ってしまった(笑)こちら日本全国に建っている「〇〇先生の設計」の建物…現地事情に合わずに、維持費かかるし、冷暖房費かかるし、建って〇年で建て替えの話が出てくるって…「丹下健三、黒川紀章、磯崎新、安藤忠雄…。いつから建築家がスターになってしまったのだろう?しかも権威化して、その設計がすべてを押しのけてまかり通る」とな…まずは安く建てられて、地震に強くて、メンテナンスも楽、それからデザインじゃなかろーか?住む、使う人間が困る、金かかる家、建物なんて、本末転倒だと思うのは己が庶民だからなのかなぁ?もーアレはアートなんだの世界で、分かる人だけ分かって下されば結構の世界なんだろなぁ…

 後は、本書の著者ならではという事で独との引き合いとのとこかなぁ?「地方自治の確立したドイツでは州(ラント)、市(シュタット)と並んだかたちで郡(クライス)がある。小さな町や村がゆるやかにまとまって郡をつくり、市と同じ権限をもって行政を行っている。郡都(クライスシュッタット)を定め、町村の代表が評議会をつくり、郡会を通して運営している。大きな事業は郡内で協議して実現する。こまやかな行政のためには、町村を存続させる。これだと小さな行政単位を失わず、あわせて市と対等の権限を主張できる」とな…日本のむやみやたらの市町村合併より余程マシに見えるのは何故なんだぜ(笑)

 国民投票の件では、「国民は宣伝によってつくられたイメージと約束を信じた。ゲッペルスという天才的な宣伝マンは、大衆が雰囲気と感情的ムードに弱いことをよく知っていた。ひとたび高揚すると、いっせいにおみこしをかつぎたがる。ナチス・ドイツ時代の国民投票は五回あったが、九五パーセント、ときには九九パーセントの圧倒的多数で、有権者はナチスを支持した。国民はみずからが選びとったかたちで独裁体制にくみこまれていった」とな…ちなみにヒトラーのお言葉「国民の英知をあてにするものは大衆をつかまえそこなう」だそで…それにしてもナチの選挙云々については、そーだった、そーじゃないと異論百出なのは何故なんだぜ?本当のとこという本当は本当にあるのだろーか?と愚考するんですか?

 独の通りの命名についての件も、白バラ通りとか、ドイツ統一の日付を持った通りとか、何とゆーか「歴史的な人名や日付、意味深い出来ごとに関連している」「過去を忘れないための「記憶装置」のつくりになっている」そな…ドレスデンの名前は、日本的に言ったら差し詰め広島長崎のノリらすぃ…でもって「それを思い起こすためだろう。主だった都市はきっと大切な広場に「ドレスデン」の名づけをしている」とな…道路一本、ネーミングライツとやらで売る独人はいないとゆー事らすぃ…もー日本は何でも金単位の世界ですから…

 それと消費税のとこで独の消費税は19%なんだそな…日本に較べれば物凄く高いとよく引き合いに出されるらすぃんですが、「これは限られた品目の場合であって、日常生活用品は七パーセントだ。食べ物、飲み物、衣類、雑貨など、日々の暮らしに必要な大半はこちらに入る。雑誌や本なども同じ」だそーで、今なら独の方が安いやんけ(笑)しかも、国のサービスが全然違うそーで、「ドイツの高速道路に通行料といったものはない」し、「大学は学費はいらない」しで学生が学費の為にアルバイトなんて話はないそーな…

 消費税の高い国でのその国の公共サービスも比較しないと嘘にならね?で、消費税を低くおさえてやってんだなんて、ふんぞり返っている霞ヶ関や永田町は、そゆとこは丸きりスルーなんですね、分かります(笑)国としてやる事やらないけど、国民として税金は黙っておさめろとゆー、ただそれだけの事なんだろなぁ…

 後、これは独だけじゃないけど「ヨーロッパのユーロをはじめ、地球上のほとんどの国で日常の金額単位は、ひとけたか、ふたけたである。その程度で暮らせるのが文化的な生活なのだ」の件は目から鱗かなぁ…日本じゃ、一桁、二桁なんてまず日常で関係ないよーな?最低でも三桁じゃね?日常のソレで四ケタ五ケタの世界だろし?数字に誤魔化されているとこ多しなのかなぁ?日本てば(笑)

 てな訳で、他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。最後に二つ、こあいなぁとおろろいたとこを…最近の人間模様で「「へんに意志が強い人が多いネ」自分には欠点がないと思いこみ、他人に責任を転嫁する。世間体をやたらに気にする。自分は「よい人」だと思われたがっている。ほぼこの三つのタイプに分かれるそうだ」は、モンスター何とかとか、いじめを行っている側はたいていこんな人達じゃまいか?と思うのは気のせいか?

 そしてもっとこあいのが、駆除の話…蚊にしても、猪や熊にしても、蚊やりやししおどしの世界ではなくて、効率よく「駆除」、よーするに「補殺」する方には話は流れてきたとな…「ジャマものは殺せ」がジャスティスになって久しい昨今…「これだけ「駆除」のシステムが完備されたなかで、人だけは殺してはいけないと、どうやって説明できるのだろう?いまや人間同士の「折り合い」のつけ方が生きる条件になっている」の件は、棲み分けとかゆー話ではなくて、の世界が展開している模様…正義ってパネェ、超パネェ…

 目次参照  目次 未分類

|

« 真の恋が穏やかに進んだことはない(笑) | トップページ | 悪魔を呼び出すことは簡単だが、一度呼び出した悪魔を消し去ることは至難の技である… »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

未分類」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ゆーふぇみずむ(笑):

« 真の恋が穏やかに進んだことはない(笑) | トップページ | 悪魔を呼び出すことは簡単だが、一度呼び出した悪魔を消し去ることは至難の技である… »