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2015年8月24日 (月)

のろいののろい(笑)

街場の憂国会議  内田樹 編  晶文社

 サブタイトルは、日本はこれからどうなるのか、なんですが…まぁ全世界的にダウン傾向なのは否めない訳で…そゆ時に、本当はそこから浮上するにはどーするか?とか、せめてダメージなく凌ぐにはどーするか?が政治のお仕事と思うんですが、どーも怪しくね?の世界じゃね?

 だいたい、現状のヤバさにも「もちろん「たいしたことは起きなやしない」とクールに構えることもできるだろう。けれど、そういうことを言う人は「たいしたこと」が起きたときには仰天して絶句することになる。そのくせ、しばらくするとまたしゃしゃり出てきて、「きっと「こんなこと」が起きると思っていた。こんなのは想定内」としたり顔で言うのだ。そういうのを若い頃から腐るほど見てきた」(@内田)というのはありがちの話じゃね?かなぁ(笑)たいていイジメを行う側にこの手の人が多いよな?常に自分が正しくないとやってられない人とゆーか…

 そんな訳で、本書は現代日本どーしたもんかのぉ?という、9人のおじさんの溜息かなぁ?いずこの人も皆それぞれに、それってどよ?おかしくね?こんな日本でいいんですかぁ?な警鐘を鳴らしていらっさるある意味、炭鉱のカナリア的な雄叫びというより、つぶやきか?どの論にも、怒りよりも諦観がにじみでているとこが、何とも…

 取りあえず、現状の「被害状態」「原因の特定」「対応策の提起」が、各個人「ばらけて」提示されているとこでしょーか?ある意味、本当にあった怖い話(現在進行形)とゆー奴じゃね?対応策の提起もか細くながらついているところも、どこぞの対案のない政党に較べれば、はるかにパンピーな(?)おっさん達の方がしっかりしている訳で…もー日本では、プロよりもセミプロの時代なのかなぁ(笑)何の仕事もプロなとこは利権まみれで、ひも付きでないパンピーの意見の方が真っ当な事多しだもんなぁ(笑)

 そんな訳で問題点もパラパラなら、視点もバラバラなんですけど、これが巷で噂の多様性でしょーか(笑)物事は錯綜しているプリリアンカットなんですよ、奥さん(誰?)

 まぁ、アベノミクスで一人勝ちしている人や、夢よもう一度な方以外は本書を斜め読みする価値はあるのではなかろーか?この国に、カエサルやアウグストゥスが出てくるなど99.9999%ありえへーんとは思っているが、キケロや板垣退助はいるのかもしらんとゆー気にはさせてくれる本です(笑)そしてアインシュタインとフォン・ノイマン、どちらの未来予想図があっていたのだろぉーか?と思わずにはいられないよーな(笑)

 アリス的には、憲法第二十一条のとこかなぁ?何がというと言論と出版の自由のとこだったりして…法学部卒だし、作家だし、そんなの関係ねぇー(死語?)とは言えないでしょお…ちなみに現行憲法の第二十一条は、
 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
なんですが、これが自民党の日本国憲法改正草案によると、
 集会、結社及び言論、出版その他一斉の表現の自由は、保障する。
 2、前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、みとめられない。
になっているんですよ、奥さん(誰?)どゆ事かとゆーと「第2項を新設することで、第1項で保障したはずの表現の自由を、事実上無効化しています」(@想田)と言う事とな…何がと言えば「何をもって「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動」とするかは極めて曖昧で、権力者によっていくらでも恣意的に解釈可能だからです」(@想田)とな…まぁパンピー感覚で言うなら、公益を害するって言うならまず永田町と霞が関からクリーンとなっの世界じゃね?とは思ふが(笑)

 ちなみにこの二項目の文言は、「お隣の中国の憲法は自民党改憲草案と似た構造です」(@想田)というからおろろいたっ(笑)中国の憲法第35条は、
 中華人民共和国公民は、言論、出版、集会、結社、行進及び示威の自由を有する。
だそで、第51条は、
 中華人民共和国公民は、その自由及び権利を行使するに当たって、国家、社会及び集団の利益並びに他の公民の適法な自由及び権利を損なってはいけない。
で、事実上「第35条を無力化しています」(@想田)とな…どゆ事とゆーと「国家による言論弾圧は、中華人民共和国の方の下では合憲なのです」(@想田)という事らすぃ…まぁ中国サマの場合はいざとなったら戦しyゴホンゴホン…

 元に戻って日本の改憲ですけど、これにもしなったら「実際、本書のような書物を出版する活動も「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動」と認定される可能性はないとはいえないでしょう」(@想田)とゆー事もありえーるの世界に突入しちゃうらすぃ…下手すりゃ「発禁処分」や「編集者や僕を含めた執筆者は逮捕されるかもしれません」(@想田)って、この現代で焚書騒ぎか、魔女狩りか?なんてホンマでっかぁーっ?と誰しも思う…でも「少なくともそのような可能性が「ない」とは断言できないのです」(@想田)な事態が想定される憲法って…それ基本的人権的にヤバくね?

 いやもー、この一条(一項?)だけでも、言論界というか、出版界というか、メディアというか、アカデミーというかは皆反対しなきゃ駄目でしょお?改憲問題は、てっきり有事立法関係だけかと思っていたら、まさにそんなの関係ねぇーだったでござるで、本書に上げられている例だけでも、物凄い事になっているんですが?もーここまで来るとホンマでっかぁーっ?とゆーより、正気か?の世界じゃね?

 自民党改憲草案のままだとマジで「国民の基本的人権が制限され、国家権力がやりたい放題できる、戦争のできる全体主義の国」(@想田)になっちゃってるみたいなんですが?

 本書、色々な識者が色々提言、提案なさっておりますが、この想田氏の章だけでも物凄いインパクトなんですけど…何せ、使用前使用後もとい現行と改憲案が並列して記載されているだけに、その異常性が物凄くよく分かる仕組みになっているというか…ここまで露骨だとむしろこあいとゆーか…21世紀に中世暗黒期到来って…夢だ、夢だと言ってくれの世界か?

 ちなみに、現行憲法では国民の義務は「教育」「勤労」「納税」の三つなんですが、これが改憲草案だと「国旗・国家の尊重義務」「領土・資源の保全に協力する義務」「個人情報保護の義務」「家族の相互扶助の義務」「環境保全に協力する義務」「教育を受けさせる義務」「勤労の義務」「納税の義務」「地方自治体の役務を負担する義務」「緊急事態において国その他の指示に従う義務」「憲法尊重義務」と国民の義務がべらぼうに増えているって…国民負担を増やす改憲、それってアリですか?

 しかも「「自由及び権利には責任及び義務が伴う」という記述と考え合わせると、ここに列挙した義務を果たさない人間には、「自由及び権利」を保障しないと読めるのです」(@想田)って…これはもー国民に対するお願いのレベルではなくて、脅しじゃね?と思うのは気のせいか?

 ちなみに最初の基本的人権からしてこれですから、その他の条項についてはお察し下さいでして、詳細は本書をドゾ。多分、この話は著者自身でも端折ってゴーなノリと思われで、マジで精査していったら、トンデモ何とかを突きぬけているんじゃなかろーか?いやぁどこぞの党もアレだったが、自民党、御前もか…

 も一つ、作家的に、クリエータ的にどよ?な件では、中島氏の章も物凄い事になっているんですが、これも本当にあったとゆーだけに、何だかなぁ…何かと言えば「出版中止騒動」編…「「リベラル保守」宣言」(新潮社)の本は実はNTT出版から出るはずだっんですよ、奥さん(誰?)依頼されて「表現者」で連載されて、まとまったから書籍化になり、ゲラまで進んで出版の日程も決定して「あとは最後のチェックを残す」のみとなった段階で、途端に担当編集者の対応がおかしくなってきたと…よーは原稿の手直しを要請とゆー事態に…

 ちなみにそこは「橋下徹氏と日本維新の会を批判的に論じた章である。この章の記述が社内で問題になり、修正を要請することになったというのだ」(@中島)とな…編集の言い分「NTT出版は、公共的な親会社の下にあるため。特定の政治家や政党に対する批判を出すことが問題になるんです」で、内容は変えず、章題だけ変更して「橋下徹氏の名前と政党名をとり、章の冒頭部分を、一見すると橋下氏への批判とわからないように大幅に加筆してほしい」とななな…ちなみに「内容に問題があるというのではなく、会社の方針なんです」の一点張りだそで…成程、じゃぱにーずびじねすまんってか(笑)

 で、どゆ事?とゆー事態が更に進むと、担当の上司が出てはて「三章をすべて削除してほしい」にまで至ると…しかも他の「本文中にある橋下氏に対する批判箇所をすべてカットしてほしいとも要請した」(@中島)になるんですねぇ…でもってその上司は言う訳ですよ「私の橋下批判の内容が問題なのではないという。自分も考え方には大賛成で、このような言論こそ重要だと思うという。しかし、NTT出版という会社の性格上、特定の政治家・政党に対する批判を出版することは難しいという」(@中島)なんだとか…

 結局、言論の自由の不一致という事か?で、物別れになり、NTT出版から出版はお流れになったそな…にも関わらず、その上司は言う「先生のお書きになるものは素晴らしいと思っていますので、別の書籍で是非ご一緒ざてください」とな…凄いなNTT出版の編集、この位の感覚でないとやっていけないんだなぁ…ちなみに著者は「もちろんこのような出版社から本を出すわけにはいかない」と、さよなら宣言…うん、人生で一度は言ってみたい科白だなぁ(笑)

 ちなみにちなみにこの会話の途中のいきさつが超面白いので、是非ここだけは目をさらにして読んで欲しいっNTT出版という会社がよぉーく分かるお話です(笑)「途中、私は出版の基準について尋ねた」(@中島)とな「NTT出版からは特定の政治家・政党に対する批判を含む書籍が出ている」(@中島)そで、それも昔々のそのまた昔の話ではなくて、「つい最近、刊行されたばかりのものである」(@中島)そな…ちなみにこちらは民主党・政治家批判だったらすぃ…

 さて、その上司によると「あれは特定の政治家・政党批判ではなく、背景にある社会に対する批判なので問題ない」と答えたそな…そんじゃあ「「どのような表現が政治家批判で、どのような表現が政治家批判に当たらないのか、基準を教えてほしい」と尋ねると」(@中島)その上司は何と言ったかとゆーと「「そのような基準はありません」と言ったまま、黙ってしまった」(@中島)って…更に「「なぜ民主党の政治家に対する批判は問題なく出版できて、橋下氏に対する批判は問題になるのか」と尋ねると、無言のまま答えなかった」(@中島)って…

 ここまで来るとネタまでバラシて御免なさいなんだけど、当時橋下氏と佐野賢一氏が「週刊朝日」に連載してた記事についてもめていた時、「差別的表現」で「社会問題化」してた時期とも言うだろか?「橋下氏は「週刊朝日」を発行する朝日新聞出版を批判すると共に、親会社の朝日新聞社の責任を追及した。結果、連載は中止に追い込まれ、更迭人事と謝罪掲載が行われた」とゆー時代背景がある訳で…

 この点を指摘しても勿論相手は「社内の規則だ」とだんまりしかなかった辺り、お察し下さいで、NTT出版とはかよーなところとゆー事らすぃ…凄いですねぇ…さすが最先端メディア企業傘下は違う…で、実はこれ中島氏のお話の中ではまだ枕の部分でして、これから延々延々現実の「過剰付度」についてのお話だったりするんですよ…言論の自由や表現の自由って一体?ついでに自主規制って一体?こちらの詳細も本書をドゾ。自由主義圏といいながら、旧共産系ばりに何だかなぁ…な世界がこれでもこれでもかと出てきまする…メディアとかお役所はお茶を濁す事ですとゆーのがこの国のジャスティスなのか?

 とまぁ二人の著者のさわりだけでもこれだけ濃いので、その他の皆さんのそれについての詳細は本書をドゾ。

 後は一つ、本書的に民主制とは何か?国家とは何か?という大上段のところから逃げていないとこが、本書の醍醐味の一つかもしらんかなぁ?真の民主制とは国の撤退戦の時に、ハニー何とかしなくっちゃにつながる世界だったんですねぇ…進むには時にトロい…みんなみんなですから(笑)でも「誤った政策で国が滅びかけたときでも、国民たちが(むろん、国民全員ではない。そこまで贅沢は言わない)、国家再生の仕事を自分の市民的義務だと考えることができる制度だから好ましいのである。生命保険のようなものである。生きている間は掛け金ばかり取られて腹立たしいが、死んだときにありがたみがわかる」(@内田)とな…いざという時、みんなみんなで積み上げられる、再生できるとゆー事らすぃ…

 今「経済のグローバル化ということを単純に企業の「無国籍化」とだけとらえていたのでは事態の理解に及ばない。今、日本だけではく世界の国民国家で進行しているのは、国家の株式会社化、つまり国家の無国籍化だからである」(@内田)で、経済成長率こそ全てみたいなノリだろか?その為には何を犠牲にしてもかまわないみたいな…国家とは成長する為にあるというと聞こえはいいけど、その実金の亡者でんねんって身も蓋もないよーな…

 ちなみに「経済成長率という数値は、「生活がよい」ということとは相関しない」(@内田)でして、右肩上がりを夢見てとゆーのはどよ?かなぁ…とゆーのもその経済成長率が高い国ってたいてい発展途上国なんですけど…よーは経済成長率の高さ、右肩上がりのソレって、誰得?と言えば、国民国家じゃなくて、それこそグローバル企業って事じゃね?の世界が展開していらっさる模様…資本主義とは、市場主義とは差で儲ける世界なりってか?

 ある意味、経済成長、経済成長率しか頭になる国家とは、どよ?という事か?それが、横ばい、もしくはマイナスの時ではもちゃんと国家運営できる、国民が生活できるも、国としては想定内じゃないとヤバくね?常にプランAしかなくて、何か事が起きたら、己の予定通りでなければ、想定外だから責任ありませんというどっかの電力会社みたいに国家がなったら、国民はどーなる?まぁこの最たるものが大本営発表だったんだろなぁ…勝ちしか想定していなかったから、負けの時にはぶざまをさらすしかなかった…

 まぁ内田氏によると国家は株式会社ではないとゆー、その発想の脱却というか、どよ?がポイントらすぃが…個人的には、国家は国民をリストラできない、しないかなぁ…まずその覚悟から始めないと長期的に見れば国は瓦解しちゃうかもですかねぇ…まぁ永田町と霞が関が国民の為と建前をたててはいるけど、本音は企業家・財界の為にというのも今更だからなぁ…日本の政財界のトップがどれだけ焼畑は終わったと自覚できるか?否か?それが21世紀の課題かもしらん…

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。ええ、憲法21条が健在で健全である内にドゾ(笑)もしかして、改憲したら発禁本になってしまうかもしれないし、ですし、おすし(笑)

 執筆者は、小田島隆、想田和弘、高橋源一郎、中島岳志、中野晃一、平川克美、孫崎亨、鷲田清一

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