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2015年10月21日 (水)

カミは細部に宿る(笑)

装丁物語  和田誠  白水社

 装丁とは何か?で、所謂、本のデザインですとゆー事になるのか?で、それについて丸々一冊、自分が装丁してきた本をとりあげて著者が説明していくとこかも?本の中も関係あるんでしょーけど、主に表紙、裏表紙の世界と思っていただければ、トーシロ的には分かり易いんじゃまいか?

 とはいえ、この装丁の世界、奥が深い…ましてや本人が絵が描ける人となると、イラストレーター的なソレと、デザイナー的なソレもあいまって選択肢がものごっつ広がりまんねんの世界じゃなかろーか?表紙というと絵があるイメージでいたら、字だけの表紙もあるし、写真の表紙もあるし、またカラーの表紙もあるし、モノクロの表紙もあると…で当たり前だが予算の関係もあるし、更に著者や、編集者の意向もあると…また物理的に手に入る素材の問題もあると(例としては輸入紙とか…)、でもって納期の問題もありますよと…

 そゆ業界というより仕事の手順を本書を丁寧に解説している感じだろか?まぁ口語体なので、かたい感じではなくて、むしろ非常にソフトな感じです、専門用語もその都度、説明してくれているし、所謂一つの著者による装丁ワールドへようこそ、みたいな(笑)

 アリス的には、アリスには今更の世界かなぁ?それを言えば、片桐さんの方があると思いますか?本書は作家についての件というか、その作家の作品に頼まれる頻度が高しとなるのはそれなりに理由があるのとこかなぁ…まっ相性もあるんだろーけど、例えば星新一のとこでは「星さんはいろんな人に絵をつけさせることを好まなかった」そで、その理由が「ショートショートってオチが大切でしょう。それをうっかりした画家はオチを絵に描いちゃう」とゆー事らすぃ…言われてみればその通りで…そゆ気配りというか、あうんの呼吸があるか?否かも挿絵家の才能の一つなのか…

 他にも作家的なお話では、丸谷才一、つかこうへいetc.と出てきます。作家に関するエトセトラの詳細については本書をドゾ。どの先生のエピも濃いぃです(笑)

 他にアリス的というと「エドガー賞」というのがあって、そのトロフィーがポーの胸像なのか?アメリカ探偵作家クラブはエドガー・アラン・ボーからの系譜という自負があるんだろなぁ…

 後、作家的なとこで、米の作家の若き日の仕事の一つとしてハリウッドでとゆーのがあるらすぃ…「フィッツジェラルド、ウィリアム・フォークナー、ナサニエル・ウェスト」とかとかの錚々たるメンバーばいぱーいらすぃ…「若くて無名だった彼らは高いギャラをくれる」ハリウッドへ行くのだけど、ハリウッドとは「作家性よりも観客動員のことを考えるプロジューサーが牛耳っていますから」とゆー事らすぃ…そーいやアリスの神様EQもハリウッドよりNYな人達だったよな…

 尤も「たいていの場合、打ち合わせは担当編集者とします」という事らすぃので、アリスの著者は片桐さんがしきっている部分かなり多しなんだろか?センス的にはパコ・片桐降臨なんだろか(笑)「編集者は本を作るカナメの人だし、著者にとっては読者の第一号です。それに著者や本の内容について熟知している人ですが、ぼくのような立場の人間にとっては著者の代弁者でもあります」という事になるそな…片桐さん、仕事しているんだなぁ(笑)

 何と言っても「担当編集者との気の合い方ですかねえ」「いい本を作るんだ、っていう気迫が編集者から感じられて、よーし協力しようって気持ちにさせてくれればいいんです」とな…そーだったのか?片桐さん(笑)でもって、出来上がった本を「昔ながらの正しい編集者は自分で来ます」そで、出来た本を見て意見いいあって、また次の仕事につなげると、そゆ人の輪みたいなのを真っ当な編集者なら持っていたとな…

 まぁ最近は、出来た本は郵送・配送で送付、原稿もバイク便ならともかくデジタルで送ってくれで、依頼も直接会わない人が増えているらすぃ…便利になった、合理的になったとゆー事は、人の煩わしさが減ったと取るか、人の縁がなくなったと取るか、そこが問題だってか?

 とはいえ、同じ出版社でも、単行本と文庫では担当者が違う事もよくある事らすぃ…となるとアリスの本も文庫落ちする時は、片桐さん以外が担当するって、あるのだろーか?うーん…

 それにしても、本の帯ってアレ営業政策の一貫だったのか?帯があれば特別感があったとな…そして今、帯がないと欠陥品と思われる客が出るまでに至ったのか?

 後、活字のデザインの種類…これを日本語でしよーと思ったら大変な事になるとゆーのは…そー言えば一昔前は写植で一個一個となればそらそーだよなぁ…だから文字のデザイン数か欧米に比べて少ないって、それは当たり前じゃなかろーか?あちらはアルファベット26文字大文字小文字でも52文字、それに記号とか数字を合わせてもたかが知れているけど、日本語の場合は、ひらがな、かたかなだけでもアレなのに、記号に漢字が入ったら、ある意味天文学的な数字になるんじゃまいか?それで、文字デザインって、それはかなり厳しいのはよく分かる…尤も、今はデジタルの時代になったから、その制限もなくなってきたんだろぉか?

 また、字と字の間のつめ具合もそれなりにアレらすぃ…専門用語では、束見本とか、後、紙見本とかちなみに「竹尾、という会社の紙見本帖は豊富です」とか(笑)

 細部についての事柄もアレですけど、「自分でも経験があるから言えるんですけど、人のやった装丁でも、あ、これは読まないでやっちゃったな、ってわかる時があります」なんだそな…そーだったのか?アマノン?ところで天農画伯は装丁業とかやってるんだろか?

 ちなみ絵画について、「多くの芸術家はこれと決めたら飽きるまで、あるいは自然に自分が変わるまで一つのスタイルを通します」とな…これまたそーだったのか?アマノン?

 リアルな話ではイラストレーターに一言、「デザインの勉強もしといた方がいいよ」とな…その心は「自分でデザインすれば、嫌な思いをしなくてすむんですからね」とな…

 と、他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載なので、興味のある方は本書をドゾ。本のつくりの一貫が見えるよで、面白いゾ(笑)はともかく、本書で一番圧巻だったのは、バーコードを書籍に導入する件ですかねぇ?裏表紙に二つ入っている、アレですよ…デザイン的にアレはないというのが著者の立場とゆー事らすぃ…

 編集者もたいていは本が汚くなるとゆー事で反対らしーが、宮仕えの悲しさ、「会社で上から通達されたことに反対すると立場が悪くなる」という事で、概ねスルーらすぃ…ちなみに取次会社曰く「入れたくなきゃ入れなくてもいいですよ。でも入れないと本が読者に届きませんよ」とな…これパワハラじゃないのけ?

 で、この悪名高きバーコード導入の経緯が「出版点数が多く、流通が停滞気味である。それを解決するには単行本もバーコードをつけるしかないと思い、社長に相談したら、賛同を得て、大いにやれと言われた。そこですぐに通産省に行って流通コード管理センターを紹介してもらい、取次、出版社、書店の代表者たちと協議し、二段システムのバーコードを入れること及びその位置について決定し、各社に情報を流した」(鈴木藤男/新潮社)とな…そんな訳で著者の驚きは「出版業界のこんな大問題をほんのわずかの人たちがあっさり決めてしまったことです」しかも、それを決める時に装丁家とかデザイナーなんて一人もおよびじゃないとゆー事らすぃ…本の流通の合理化の為のバーコード導入、正義は我にありで、反対する方がおかしいという事とな…

 ちなみに新潮社は「全部社内でブックデザインをしているから問題はない」(@鈴木)という立場を貫いていらっさる模様…確かにそーだけど、そこから装丁家に依頼されいる仕事の流れなんかは全然把握なさってない模様…自社内なら俺の一睨みで文句はあるまいといゆー事か(笑)ましてや「鈴木さんは本をお読みになっても絵には関心がないでしょう」(@山本容子)の問いに「その通りです」(@鈴木)って、新潮社って、そゆ感覚で本を制作していたのか?いや何かもーおべんきょになった…これからは新潮社の本を見る目が変りそー…でもって、正直この鈴木さんとは一生お会いしたくないタイプだなぁと思いました…何かこゆ人に限って男は中身が勝負なんてマジ言いそーでこあい…

 郵便局の仕分けのバーコードですら、見えないよーに出来るご時世ですから、幾らでも対処の方法はあると思うけど、この件は一昔前のごみ袋が黒から白に変ったアレと似てね?さんざん大騒ぎしたけど、実感として分かるのは烏が増えた位なんだが(笑)

 このバーコード騒動はその後にも著者の装丁家としてのソレに影を落とす事になったりたりたりしてますが、著者的には、落ち込んだりしたけれど私は元気ですかなぁ…

 まぁ世の中色々ありますからね、著者位の大御所になっても「和田さんもそろそろ妥協ということを覚えたらどうですか」とか「文庫落ちした本の表紙が変わったのは「書店で若い人に手にとって貰いたいからです」と答えた編集者とか、新人類はジワジワと増えていらっさる模様…先人の教えとか、先人の有難みとかより、老害が全ての若い人が増えてきてるのだけは確かって事か…

 それにしても著者のスタンスは変わらず、強いよなぁ…しなやかに強いと思いますた…直に頭をたれるしかないでしょお(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

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