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2015年12月 1日 (火)

土台と上物?

日本人はどう死ぬべきか?  養老孟司 隈研吾  日経BP社

 どゆ本かといゆーと、著者二人の対談本です。お題はタイトル通り死生観なんでしょーけど、結局、これは建築の話になっているよーな(笑)特に後半は歌舞伎座や廣瀬通孝先生の自宅でとなり、隈先生設計のそれで死を語るというより、生を語るの世界じゃね(笑)ちなみに、隈、廣瀬両氏は中高の同窓生、そして養老先生の後輩という事になるらすぃ…なので、三人による中高の思い出話も花が咲きまして、本書の聞きどころかも(笑)

 とまぁ究極のメメントモリになるのか?このお題が出るという事は、日本人の死生観がぐっと変わってきたとゆー事なんだろなぁ…巷で流行りの終活とか…「最近は「終活ノート」といったものが流行っていますが、ばかなことはおやめなさいと言いたい。宗教学者の島田裕巳さんもおっしゃっていますが、終活は無意味な運動です」(@養老)と第一章で述べられています。何とゆーか先生いつものよーにスッキリーというか、潔いとゆーか、きっぱり言い切るところ、漢やで(笑)

 しかもその章の最後が「死というものは、個人に関して言うと、「時間」の話です。でも、他人から見ると、その人がいる、いないの「空間」の話になるんです。他人として死を語ることはできます。でも、自分の死は、あくまでも生きているうちの話です。だから、自分の死を考えても、それは無駄の典型ですよ、と僕はお答えします」(@養老)になるのそな…

 言われてみればご尤もなんですけど、何故か人は全てをコントロール下に置きたがるよな?教えてデンマーク王子ってか(笑)

 アリス的には、都市一人住まいの34歳独身男性としては、どーかなぁ?とは思うけど、ミステリ作家的には、日々死を思えの世界か?ましてや准教授にくっついて行くフィールドワークのアシスタントとしてはそれが具体的に迫ってくる訳で…アリスの死生観はどんなもんかは興味があるけど、准教授の死生観についてはうかつに近づいたら火傷するぜ位じゃすまない空気があるので、パス一で…済みません、体力も根性もマイナスレベルなんです…

 それにしても「今、都道府県でいうと、大阪と広島の人口構成が二十年前の鳥取県と同じなんだそうです。つまり、都市部で高齢化が進んでいるということなんですけどね」(@養老)とな…そーだったのか?アリス?というと、アリスの近所の住人ももしかして皆さんお年寄り?なんだろか?真野さん?

 よーするに世界は都市化しているのか?で、じゃあ若いのはどこにいるとなると、「田舎の田舎」(@養老)とな…「うんと田舎になると、二~三組の夫婦が子供二~三人を連れて移住しただけで人口構成がちゃんとしたかたちになる」(@養老)からだそな…どゆ事とゆーと「そこまで田舎になるともう「年寄りがいないから」なんですね」(@養老)とな…よーは一昔前の限界集落の跡地に若夫婦が移住してくるとゆーノリか?

 で、これはどゆ事とゆーと目指せ、年寄りのいない田舎(笑)「若い人にとって、年寄りって邪魔なんですよ。だって既得権を持っているでしょう。田舎っていうのは一次産業がなければやっていけないところで、そうすると畑のいいところは全部、年寄り連中が持っている」(@養老)という事らすぃ…

 こーなってくると農業ってノウハウより土地に依存している部分の方が大なのか?と思ってしまふが?その点はどーなんだろぉ?ちなみにこれは「田舎という土地がだめなわけではなく、田舎にいる年寄りがだめということが多い」(@養老)とな…よーは年寄りが利権を全て握っていると…新規参入の余地がないとゆー事らすぃ…所謂一つの老害か?ですけど、これは何も農業に限った事じゃないよーな?永田町の政治だってその最たるものだろーし(笑)

 しかし、こーなってくると物事っていうのは、連綿と続けるというよりも、ぶつ切りの方が上手くいくのだろぉか?と?死ぬまで待とうホトトギスってか?こーなってくると父から息子へよりも、祖父から孫へ、もしくはひ孫への方がストレスフルで活性化な世界かもしれないのだろか?うーん…

 この手の話は賛否両論激しそうだけど、それを言うなら日本の物事は全て五分五分とゆーのも何だかなぁ?実例としてはかの沖縄基地問題「その比率が五十一対四十九になっていくって、全員が賛成と言うとお金が出ない。全員が反対になっても、お金は出ない。比率が五十一対四十九だと最大限にお金が引き出せる」(@養老)とな…つまるところどこも金とゆー事か(笑)ちなみにこの利権、地元の若い人達の下にもいっているんでしょーかねぇ?じじぃの総取りなんて事になっているのならば、まさにアレだなぁ…

 でまぁその既得権益を全部握っているんだから、いざとなった時にその年寄り達が責任をとるかというと、フクシマの例を見るまでもなく、トップが責任を取らない、責任の所在が明確でないとゆー…例えば企業の場合、グローバル化とかでやたらとCEO流行りですが、「あれも欧米では、責任を取る存在ということでCEOがいるんですが、日本では個人が責任をとるという原理が定着していないので、CEOごっこになっているでしょう」(@養老)じゃね?成程、利権を独占している年寄りってウハウハだったんだなぁ…

 こーして見ると利権ってこあいっ(笑)「例えば政治家だって、一度でも顔を見たことのある人物って強い影響力を持つんですよ。彼らは人に顔を見せると票になるって分かっているから、あんなにニコニコして握手して歩くんです」(@養老)とな…人生とは利権の最大化であるってか(笑)こーなってくると60歳過ぎのじいさまから税金とるべきじゃね?ポイントは利権持ちの、ですが(笑)それだけで税収問題クリアできそーな気がするのは気のせいか(笑)

 後は、中高年男性に一番ヤバいのは趣味がないのと仕事が生きがいのパターンらすぃ…かくてリストラされると、とゆー事になると…殿方的には方丈記並の諦観で生きるのが乙なんですかねぇ?鴨長明っておじさん族には何故かウケるよな?

 後は、価値観の問題で、「日本人とキリスト教は折り合いが悪い」んじゃない?的なとこは、「日本の世間に二つの基準はいらないということですね」(@養老)とゆー事らすぃ…まぁ最近の言い方をするならば価値観の違いって奴ですかねぇ(笑)

 面白と言っていいのか世界事情…1963年にマケドニアで大地震が発生、「その地震の復興の時に国際コンペで日本の丹下健三さんが当選するんです」(@隈)とな…理由が「広島の平和記念公園を作ったのが丹下さんで、要するにケンゾウ・タンゲとは復興のチャンピオンであるということで」(@隈)って、諸外国から見た丹下健三ってそゆイメージだったのか?「とにかくマケドニア人はいまだに丹下さんのことをすごく尊敬しているんです」(@隈)かくて「街の大きな構造も、駅も、丹下さんのマスタープランの通りにできている」(@隈)しかもその駅の地下のバーの名前はタンゲゲンゾウと言うそな…いやなんか最近反日アナウンスばかりなりなんで、まともに親日国があるとゆーとちょっとおろろいてしまいますね、ホント(笑)

 ちなみにバルカン半島の各国はEU加盟がかかっているので「どの国が一番先にEUに入れるかを競争しているんです」(@隈)状態だったのか?でEUに入るには街並みとか環境を整備しなくちゃいけないとゆー事で、あの辺りも建築イベントブームなのか?で「西ヨーロッパに対しては、過去にいろいろあって複雑な思いがあるわけです。かといってアメリカに頼りたくもない。自分たちのパートナーとしては、日本あたりがちょうどいいという距離感なんですね」(@隈)とな…まぁ近隣諸国とは、利害とか、経済とか、歴史とか、からまざるを得ないからなぁ…いずこの国も皆それぞれに遠交近攻なんだなぁ…

 ちなみにそんな丹下健三氏の「東京計画1960」とは、「いまだに二〇世紀の代表的なアーバンデザインと評価されていますが、その実態は皇居を起点とする軸線を東京湾まで描いて、それに沿った形で海上都市を造るという環境破壊プロジェクトです」(@隈)とな…ちなみにちなみに「黒川さんが提唱した建築概念の「メタボリズム」は、建築を生物のようにとらえるというものでしたが、僕らの世代には誇大妄想にしか映らなかった」(@隈)という事らすぃ…建築家界にも色々あるんだなぁ(笑)

 それとところは変わってピラミッドの場合、「ほとんど無意味と言えるぐらい圧倒的な大きさです。しかも、あの三角錐の形って意外に不合理で、無駄な面が多いんです」(隈)とな…「わざわざ三角の形にするというのは、そういう不合理な形態が人間心理に及ぼすパワーを、作った人間が分かっていたから。建築というメディアの効果を、古代エジプト人も十分に認識していたのでしょう」(@隈)とな…あれはある種の広告塔だったのか?うちの国が凄いってか(笑)

 ちなみに「ピラミッドって実は「建築」ではなくて「屋根」なんです。屋根の持つ象徴作用というものは大きくて、例えばパリのオペラ座だって、言ってみれば「屋根の建築」なわけです」(@隈)って、そーだったのか?ピラミッド?砂漠の上に屋根だけあるみたいなノリなのか?建築家が見ると?

 翻って日本の建築で歌舞伎座五代目キタコレですけど、「総工費は四百三十億円です。ピルと劇場を含めて」(@隈)とな…何か、新国立競技場のソレを考えると妙に安く感じてしまうからアレだ(笑)新国立の良かった探しをするならば、あの後、何を聞いても安く感じられるよーになった事でしょーか(笑)何かもー新国立って、建築費だけで無駄の極致じゃね?と思わせてしまったとこでオワコンだよなぁ…まっ競技場にしても、エンブレムにしても、周りの大人達は利権しか頭になかっただけなんだろーし、だから誰も責任ありませんだよね、通常運転乙ってか(笑)

 ちなみにお金絡みで歌舞伎座、「三階A席が六千円、B席が四千円ですね。ちなみに一階の桟敷席は二万円くらいなんですよ」(@隈)とな…そーだったのか?歌舞伎座?

 歌舞伎座今昔とか、内装についての詳細は本書をドゾ。まぁ何にしても、これだけのものを明治人は、民間で造っちゃったとこが凄くね?明治の人達はやっぱスケール観がでっかいぞーな人達だったんだろなぁ(笑)

 隈先生設計の廣瀬先生宅についての詳細も本書をドゾ。こちらのお家は家もユニークですが、土地もユニークで、ユニークとユニークの相乗効果ってパネェ…

 蛇足ですが、個人宅と言う事でマイホーム購入という夢…「庶民に夢を抱かせ、家を作らせるということは、国家にとって、経済の浮揚に直結し、浮揚した経済の維持につながるうまいシステムだったのです。住宅ローンという魔法をかければ、人々を「サラリーマン」という名の高等な奴隷にすることだってできます。「家を持って、永遠の幸せを手に入れる」という庶民の夢は、こうやって戦後日本に移植されたアメリカ流資本主義の根幹のシステムに組み入れられて、日本経済を支えました」(@隈)とな…

 とにかく建てればいいんだという事で過去の災害地だろーと、予測される災害地だろーと、でもそんなの関係ねぇー(死語?)を突っ走った結果が今の日本という事になるそな…

 ちなみに「住宅ローンというものを、世界で初めて運用した国はアメリカです」(@隈)だそな…成程、サブプライム・ローンってか(笑)

 さて、話は戻ってお宅拝見、廣瀬先生も交えての中高生活の思い出がふつくしい(笑)三者三様の学生生活なんですけど、昔の男子校ってこんな感じだったんだろか?とゆーか、今も?しかも、イエスズ会の学校ってこゆとこ?なんでしょか?何かとっても破天荒な気がするのは気のせいか?こちらの詳細も本書をドゾ。当たり前ですけど、誰にでも紅顔の美少年時代はあるんですよねぇ(笑)

 それにしてもおろろいたのは「あの時は、勉強ばっかりしていたらだめだから気分転換に修学旅行に行こう、と」(@隈)で高校三年の夏休みに一週間かけて修学旅行に行くとな…しかも場所が東北、恐山…栄光学園パネェ…

 豆知識的に、「カイロ、ミラノ、ニューオリンズを世界三大墓地と呼ぶことがあって」(@隈)とは知らなんだ…そーだったのか?霊園?ちなみにカイロの墓地って「人間がそのまま住める家が並んでいるんです」(@隈)とな…

 これも豆知識と言っていいのか?SARSの時に話題になった「香港のマンションって上下水道が混ざっちゃうことがあるということでした」(@養老)って、これってどよ?は「中国や香港のマンションは、基本的にスケルトン主義といって、コンクリートの軀体に大きな配管が入った段階で住み手に引き渡す方式なんです」(@隈)とな…どゆ事とゆーと「水道管も住み手が勝手につなぐことになっているから、住み手がいい加減に作れば上水と下水が混じっちゃうこともあり得るんです」(@隈)って、ドンダケェー…ちなにこれ「どんな高級マンションでも」「起こり得ます」(@隈)というのが中国サマの常識らすぃ…すっごいですねぇ…

 そんな中国人達はとゆーと「彼らの間には「絶対に巨大な家に住みたい」という願望が今でも強い。彼らは「インテリアも自分の好きなように豪勢にしたい」という感じなんです」(@隈)とな…万里の長城は伊達じゃないってか(笑)壮大な鬼城造りもその一貫なんですかねぇ?

 尤も、中国の土地政策は「都市戸籍と農村戸籍を分けて、人を都市に簡単に流入させないようにしている」そで、も一つ「土地の個人私有を認めていない」のだとか…しかも「中国では、家を建てることができるのは企業」だけとゆー事で、「土地の利用が許可制だということは、それによって、役人に大きな利権が発生するということで、中国ではそのようにして役人の権威と役得を守り、ひいては国家体制の維持に結びついています」(@隈)とな…ここでもキタコレ、利権ですよ、奥さん(誰?)

 これを豆知識と言っていいのか?の航空機事情…隈先生は航空会社の航空機より、「僕はプライベートジェットがすごく怖いです」(@隈)とな…どゆ事かというと、個人所有の飛行機もピンキリがあるとゆー事だとな…「金持ちのレベルによっていろいろあります。金持ちの中でも貧富の格差がありますから(笑)」(@隈)って…まぁ機種云々もあるだろーけど、日々のメンテナンスとパイロットの腕だんもなぁ…

 後、これもアレだけど、自殺率って「だいたい一人あたりの名目GDPの増加と比例して自殺が増える」(@養老)そで、ちなみに「エジプトだったら十万人あたりの自殺者はゼロですよ」(@養老)って、そーだったのか?埃?

 も一つ、これはブラックジョークじゃまいか系かの「ヒトラーとムッソリーニは、たばこを吸わなかったんですよ。反対に、ルーズベルトもチャーチルも、ご存じのようにぷかぷか吸っていたよね」(@養老)とな…そーだったのか?准教授(笑)

 それと、建築的なとこで、丸い家はないのは何故?で「丸い家は難しいです。近代は丸を苦手にしています」(@隈)と言う事とな…

 建築家とクライアントの関係も、建築家からすると日本のクライアントが「一番面倒くさいですね」(@隈)という事になるらすぃ…海外の人の方が言葉が上手く通じ合わない事があるがそこはお互いに都合よく解釈してクリアしていくものらすぃ…「言葉が100%は通じないって、わりといいことですよ」(@隈)という事になると(笑)

 とはいえ、欧米か(死語?)ではやはりかなり違いがあるみたいで、欧州の方が「論理がシンプル、簡単です」(@隈)とな…何かイメージ的に逆かと思っていたら、「アメリカには寄付というシステムが入ってきていて、プロジェクトにお金を出す人というのが絡んでくる。その人にすごく気を使わなきゃいけないから、こっちが磨り減っちゃいます」(@隈)とな…どこもお金を出せは口を出すは変わらないよーで(笑)建築は誰のもの?かなぁ欧州ならコミュニティのものという概念が残っているけど、米は完全に金だろっ金、お金サマの言う通りみたいです(笑)さすが正義の国は一味違う(笑)

 も一つ、リアル系では、愛・地球博裏話…「そう、それで当初、僕はメインの建築家に起用されたんですが、黒川紀章さんが「あんな若造にやらせるか」と言ったり、地元からもいろいろ異議を出されたりして、最終的に放り出されちゃったんです(笑)」(@隈)って、これまた利権もとい人生ぃぃぃ~…建築界も色々ある模様…

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。最後に一つ、やっぱそんなもんなんだなぁと思わされたとこを一つ…「金融主義経済とIT化の時代に突入した二一世紀のある時から、事業にかかわる人たちのメンタリティが、売り逃げ体質、株価至上主義に陥っていくことを、僕は肌で感じるようになりました」(@隈)とな…儲けちゃいけないんですかぁーっと開き直る人達が勝ち組の世界って、SFの世界の話かと思っていたけど、まさに、今でしょっ(死語?)だったとは…日本人の良心、今いずこってか(笑)

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