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2015年12月27日 (日)

沁みるなぁ…

ステーキを下町で  平松洋子 画・谷口ジロー  文芸春秋

 年末もおしつまって来ました、で、何となく一年で一番牛肉食べている月は今でしょっ(死語?)と思いまして、な庶民生活じゃけんで…忘年会から、クリスマスから、お正月に新年会と宴会にお祝いごとには、基本肉じゃね?まぁこの時期だから鍋とという事で、しゃぶしゃぶ、すき焼きあると思いますだけど、ついでにクリスマスはローストチキンかもだけどローストビーフもあるんじゃね?で、とゆー肉の妄想ダダ漏れでも行き着くとこはステーキじゃまいか?と(笑)

 かくて、タイトルに魅かれて手にとりますた(笑)牛肉、ステーキって昭和のかほりだろぉーか?でもやっぱ、肉を食べてるという感覚からしたらステーキに軍配が上がると思うんだが、どーだろぉ?さて、本書のステーキはレストラン・カタヤマ(東向島)の駄敏丁カットステーキ(@オージービーフ)だそな…駄敏丁カットとは何ぞや?というと「店主の片山幸弘さん自身が特許を持つ独特のカット技術である」とな…「筋を残さず、脂を除く包丁さばきで切った肉は高さ三センチ、堂々とそびえ立つ雄姿に誰もが息を吞む」とゆーシロモノらすぃ…ちなみに「部位はランプ」だそな…も一つちなみにネーミングは「レオナルド・ダ・ヴィンチへのリスペクトだという」…ダ・ヴィンチで駄敏丁…あると思いますなんだろか(笑)

 オージービーフとはいえ、260gのステーキに、ご飯、サラダ、味噌汁のセットで\1670(本書発行時)ってのは、コスパ良すぎじゃなかろーか?そして「ステーキはごまかしがきかない。肉の味わいがそのまま出る真っ正直な料理でもある」とな…そーだったのか?ステーキ?まぁ和牛だと脂がアレだけど、グラス・フェッドのお肉ならさらっと幾らでも食べれるという事らすぃ…こーして見る中高年向きか?赤身牛…脂で胃もたれしにくいかも?

 まぁサシがいぱーいの和牛も美味しいには美味しいんだが、あっさりした肉を喰うとなれば、これかもなぁ?とも思ふ…著者達は510gのステーキに挑戦してますが(笑)更に後日談として「翌朝、肉の奇跡はさらに起こった」「体重計に乗るとわたしの体重はなんと920グラム減っていたのです」「しっかりたんぱく質を摂ると、いっせいに燃やしにかかって脂肪が燃焼されるとは知っていたけれど、身をもって自分のからだで実証するとは」って、そーだったのか?タンパク質(笑)

 アリス的に、ステーキはダリ繭、異形とあると思いますだけど、その他にもエッセイいぱーいで、コーヒー中毒の准教授に捧ぐで、弘前(青森)のコーヒーとか、ちなみに「一八五五年(安政二年)、蝦夷地の警備に赴いた弘前藩士たちに、ビタミン不足を防ぐために浮腫病の予防薬として珈琲が処方された。つまり、日本の庶民ではじめて珈琲を飲んだのは弘前藩士だった」とは知らなんだ…そーだったのか?弘前?まぁ北の土地とコーヒーは切っても切れない関係だからあると思いますなのか?も一つコーヒーつながりで「COFFEE potohoto」(栄町市場/安里)もありますよって(笑)

 後、ラフレシアの沖縄で、ゴーヤちゃんぷるもあり〼なすずらん食堂(与儀)、すき焼きもカレーもあるとな(笑)とか、うりずん(那覇)、琉球古来すぱ御殿山(首里)とか…他に海奈良その他の居酒屋で、土紋(弘前)、まるます家(赤羽)、八起(赤羽)、いこい(赤羽)、宇ち多(立石)とか、ダリ繭のフレンチ・レストランで、「レストラン山崎」(親方町)、アラジン(広尾)とか、海奈良の焼肉で、韓灯(月島)とか、朱色の駅弁つながりで、うに弁当(久慈駅/4-10月限定)もあり〼(笑)

 土地的には京都でうどんで、日の出うどん(南禅寺)、おかる(祇園)、やまびこ(京都府庁)てしま(下鴨貴船町)とか、片桐さんの守備範囲かもの餃子の王将(水道橋店)とか、どでしょ?ちなみに京都は、「風邪はあんかけで治す」のだそー…「むかし、京都のうどん屋には風邪薬が店にぶら下がっていた時代がある。その名も「うどんや風一夜薬」。熱い一杯を平らげたあと、すかさずうどん屋で風邪薬をのむ習慣が京都にはあった」とは、そーだったのか?婆ちゃん?

 日本全国その土地の名産品って、結構色々あるんだなぁと感心しますた…例えば、帯広の豚丼、ちなみに帯広は養豚の町だったんだなぁと、で、今でいう町おこしみたいなノリだと思われですけど、その当時の先駆者の偉いところは「絶対に支店は出すな。これも父の口ぐせでした、と幸子さん。「帯広の「ばんちょう」に行かなきゃ食べられないっていう店になるよう努力しなきゃだめだ、と。ですから、あえて「豚丼」を商標登録してないんですよ。登録しちゃうとみんな自由に使えなくなるし、自分たちが努力しなくなる。お客様が散らばったとしても、ほんとうにおいしければ戻ってきてくださるのだから、登録はしたい人にさせればいいんだ、つねにそう言ってました」」自分のとこだけじゃなくて地域全体で盛り上げていけばいいって…こーゆー経営者も行政も絶滅危惧種だからなぁ…

 豚つながりで豚味噌、これを高校生が作って販売しているとこがあるとは知らなんだ…それを求めて著者は鹿児島に飛ぶのですが、そーいや鹿児島は黒豚が有名だったよな、と…ちなみにブツは「伊佐農林高校産 更生之素」だとか…学校見学記の詳細は本書をドゾで、元は「卒業生の将来を案じたゲンチョー先生は昭和七年当時、加工品が豚の価格を維持する一助になれば、と一計を練り、夏休みじゅう実習加工室にこもって試作を重ね、この味を完成させたという」という先達の贈り物なんですよね…今時、これほど生徒の行く末を考えてくれる教師なんているんだろーか?何か、ここも絶滅危惧種な気がするのは気のせい?

 本書の中でも一際インパクト大じゃね?なのは、根室さんま祭りに行きましたレポートは臨場感が凄い…「これは、なんだ!?こんなド迫力の光景をいまだかつて目にしたことがありません。さんまを焼く白い煙があたり一帯にもうもうと充満、港がすっかり霞んでいるのです」って…ホンマでっかぁーっ?「当時からずっと、さんまは地元の漁師さんの無償の厚意に支えられてきた。そのうえ、会場の設営から資材管理、特設ブースのさんま料理、なにからなにまでぜんぶ地元のボランティア頼み。誰の儲けもいっさいなし。ここまでずっと、人に助けれられて「根室さんま祭り」は育ってきた」の件は涙なくして読めません…煙が目にしみるってか…

 他にも出てくる人達の人情というか、ひととなりが、実に日本人してて頭が下がります。例えば「お姐さんたちは何十年選手の常連客の顔ぶれも注文のしかたも好みもぜんぶ頭に入れているけれど、まったく甘やかさない。つねに一見客とおなじ扱いを崩さないところに「まるます家」の本懐がある」とかはサービス業のかがみじゃまいか?だし、とはいえ、「そりゃ下町ですから、むかしは酒ぐせの悪いお客もいて、ここまで来るのは大変でした。いくら大衆酒場だからって、どんなお客さまも神さまってわけにはいかない」というのは、昨今のモンスター何とかでしょか?

 沖縄では「コンビニの登場はすごかった。あばぁがひとりでやってるような店がみごと全滅よ」(@土屋實幸/うりずん)は、経済って…

 豆知識的には、かん水って「ガジュマルの木を燃やして自分の手で木灰をつくってきた」「木灰の上澄み液を使うすぱは、得も言われぬ素朴な優しさをまとっている」とな…灰って事はアルカリ性って事なんだろか?と素朴な疑問が?仏料理のフォン・ド・ジビエは「赤ワインに一週間ほど漬けた鴨やシカの骨をいったん焼き、野菜や赤ワインといっしょに数日煮こんでから漉してつくる手間ひまのかかったジビエ用のだしである」とな…

 他にもたくさんたくさんたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。手抜きをしない日本の職人がそこにはいますっ(キパッ)最後に本書で一番忘れてはいけないとこを一つ…「運行を再開したのは十六日朝八時、その後十二時、十六時の三往復です」「着の身着のままで財布を持っていない人だって当然いますから、運賃は無料にしました」「押し切れたのは、やっぱり現場を見たからです。反対するのは現場を知らない人たちで、じっさい田老のみなさんは線路の上を歩いていて、買い物に行くにも足がない」「線路を歩いている人たちを見て、鉄道を動かせば役に立てるという確信がありました。動かせと言ったのは私ですけど、じぁあ動かそうと応じてくれたのは社員たちです」「まず現場、県に連絡を取り、十四日に国土交通省の東北運輸局に連絡を取ると、「試運転だけはやってくれ」。理解してくれてゴーサインが出た。もちろん反対もありました。何でこんなときに急ぐんだとか、油がないときに列車を動かすより捜索用に使ったほうがいいんじゃないかとか。うるせっと言いました(笑)」「震災五日後、鉄道を動かすと、住民のみなさんが走る列車に向かって笑いながら手を振ってくださったのです。やはり鉄道は動いていなければならない。元気にピーッと警笛を鳴らして走っていることがなにより復興の励みになると思っております」(@望月正彦/三陸鉄道)何とゆーか、日本にもまだ良心のある人がいると…組織のトップにあっても腐らずにいられる違いは何なのだろぉ?と考えさせられるエピではないでしょーか?

 目次参照  目次 食物

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