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2015年12月16日 (水)

バンコール?

通貨戦争  ジェームズ・リカーズ  朝日新聞出版

 サブタイトルは、崩壊への最悪のシナリオが動き出した!なんですが、今時通貨事情かなぁ(笑)最早、通貨とは使用している一国だけの話ではなくて、まさにグローバルに影響のある存在なんだなぁと、で、それってどよ?とゆーのが、これでもかこれでもかと出てくる話じゃなかろーか?

 まぁ何にせよ、本書の初っ端は戦争シミュレーションゲームとあって、ペンタゴンによる通貨を使った模擬戦の様子が出てきます。何とゆーか007の世界だろか(笑)そして舞台はAPLってか?それって何とゆーと?「応用物理研究所(APL)はボルティモアとワシントンDCのほぼ中間に位置する広さ四〇〇エーカー(約一・六平方キロメートル)の農場跡地にあり、アメリカの極秘ハイテク兵器研究施設体系の要の一つである」そな…「国防総省(ペンタゴン)と緊密に連携しながら、主として先進兵器や宇宙探査の研究を行っている」とあって、米じゃ、宇宙と兵器が密接につながっているんですねぇ…まぁ「一九四二年に、兵器の改良という問題に応用科学を持ち込むために急遽、設立された」とゆーからお察し下さいってか(笑)そんな訳で「APLの最初の任務は、軍艦を空襲から守るために使う対空用近接信管(VT信管)の開発だった」とな…今で言うとトマホーク巡航ミサイルも、イージス・ミサイル防衛システムもここの開発とゆー事になるらすぃ…米万歳ってか(笑)

 で、物理的な物だけじゃなく、「知的・戦略的機能も、APLが軍のために行う活動の一部」とゆー事らすぃ…それが「アメリカの戦争シミュレーション・ゲームや戦略プランニングの主要な実施場所の一つ、APL戦争分析研究所」という事になるよーで…「何十年もの間に数多くのこうしたシミュレーション・ゲームの実施場所になってきた」とな…

 でまぁ、時は2009年晩冬、ここに「軍や情報機関や学界から六〇人ほどの専門家」が集結して「ペンタゴン後援の戦争シミュレーション・ゲーム」が実施される事になったと…それは今までの模擬戦と違って「キネティック・メソッド(動力学的手法)と呼ぶ砲撃や爆破は禁じられていた」とな…では、何を駆使して戦うのか?と言えば「通貨、株式、債券、デリバティブ(金融派生商品)など」を使ってペンタゴン史上初の「グローバル金融戦争のシミュレーション・ゲームを始めようとしていたのである」とな…

 で、それに著者も呼ばれて参加しますたとゆー話から始まっているんですよねぇ…何かもー実に米的な、ハリウッド映画もまっつぁおな世界が展開していく訳でして、詳細は本書をドゾですが(笑)既に金融も国家安全保障の範囲内の話になってきたんだなぁとゆー事らすぃ…

 でまぁ、この金融シミュレーション・ゲーム開発の為に、ペンタゴンとAPLからスタッフが参加するのは当然としても、その他、商務省、エネルギー省など関係各省から、海軍戦略大学などその他主要大学から、ピーターソン国際経済研究所、ランド研究所などのシンクタンクから、ロスアラモス国立研究所、その他の物理学研究所から、とある意味米のエリートの錚々たるメンツが集まってのお話しだったりする…いやぁ米の本気パネェ…

 その中に金融市場の現場を知る者として著者も参加したとゆー事になるのだろぉか?まぁーよーするに資本・金融市場のダークサイドに焦点をあてて、それを使えば何ができるのか?を知る人がいないとねとゆー事か…物事は何事も表と裏がある訳で、普段は表しか見ないよーにしているけど、バカとハサミは使いよーですから(笑)

 現在の金融攻撃手段としてあり得るのは目立つ「公開市場で国債の投げ売り」は米の場合大統領権限で凍結できるらすぃ…ので「把握しにくいカットアウトや追跡しにくいデリバティブが使われるだろう」とゆー事になる模様…でもって、その中では一番ありえるのが「ドルそのものが攻撃されるということだ」とな…

 これまた詳細は本書をドゾですが、このゲームの組み分けが実に米です(笑)「アメリカ組、ロシア組、中国組」に「環太平洋組」(日本、韓国、台湾、ベトナム)、とその他組(欧州、IMF、ヘッジファンド、ケイマン諸島)の五つの組から構成されていたよーで(笑)この組み分け、「現実のヨーロッパ人はどう思っただろう」とあるけど、環太平洋組の組み分けのとこで「韓国と台湾は、問題によってずいぶん異なる立場をとる可能性があるので、理想的な形ではなかった」けど、予算内でやるには丸めないと始まらないとゆー事らすぃ…米は未だに基本的価値観の違いって奴を把握していらっさらないのだろぉか(笑)

 この世紀のシミュレーション・ゲームの顛末についての詳細は本書をドゾですが、いやぁ本当に凄いものですね、さよならさよならさよならの世界が展開していったよーな?これが世紀のジョークにならないとこが、まさにブラックジョークのよぉな気がする(笑)ちなみに、ゲームのお題として、対露キタコレで「ロシアと日本の長期貿易協定が結ばれ、その結果、ロシアの石油や天然ガスの他国への供給量が減少する」というシナリオでどよ?第二弾は、北朝鮮が崩壊したらどよ?第三弾、台湾の選挙で独立派の総統が誕生し、中国本土との経済統合の拡大という流れを反転させる動きが出てきたとゆーもの…何か危機が皆東アジアによってる気がするのは気のせいか(笑)

 はてさて通貨戦争に備えあれば憂いなしはあるのだろぉか(笑) 

 アリス的に、金融、通貨…まぁミステリ的には動機にお金が絡む事は常考ですけど、准教授的には、行動経済学の起源なとこで、スタンレー・ミルグラム、ロバート・マートンなどの社会学者が登場するとこだろか?社学的にはあると思いますなのか?

 後は蝶々のバタフライ効果で、カオス理論のとこか?まっこちらでは「創発特性」と「相転移」がメインですけど(笑)有名どこの単語ではブラック・スワンとか、ファット・テールとか…

 他にはとゆーと、作家的なとこで、フィッツジェラルドやヘミングウェイなどの失われた世代のパリ滞在(豪遊?)は、「一九二三年にはフランス・フランが暴落した」からなのか…「アメリカ人は本国から送金されたドルを暴落したフランに換えることで、快適な生活を送ることができたのだ」そな…まっ海外生活の場合は自国通貨が強く、滞在先が弱いほどあぶくぜにになる訳で…かくてパリのアメリカ人一丁上がりってか(笑)

 さて、本書における著者の主張は主に二つじゃまいか?と思いまする…一つは、「自国通貨の価値を他の通貨に対して下落させることで競争力を高めようとする通貨戦争は、国際経済の最も破壊的で恐ろしい展開だ」という、反通貨安と、も一つが金本位戦の復活というより再生かなぁ?新金本位制の提唱とでもいおーか?

 で、まぁ、タイトルに戻って通貨戦争とは何ぞや?で今でしょ(死語?)という話らすぃ…現代の話だと2007年末に始まった不況の前から「為替政策や、その延長線上にある金利・財政政策をめぐる国際的緊張」があったとな…「とりわけ中国に対しては、為替操作によって通貨、人民元の価値を人為的に低く抑え、その過程でアメリカ国債を過剰に蓄積していると、主要貿易相手国が繰り返し非難していた」とな…

 そして2008年「パニックによる為替レートをめぐる対立を新たな次元に押しやった」そで、グローバル経済の縮小によって、自国の分け前が減った国々の醜い落穂拾い、もしくはどつきあいが始まったとゆー事らすぃ…それでも2010年では「通貨戦争という言葉は、まだタブーとされていた」そな…

 そんな訳で「2010年九月末にブラジルのギド・マンテガ財務相が、新たな通貨戦争が始まっていると断定したことは、世界の金融エリートたちにとって衝撃的なことだった」とゆー事になるんだろーか?誰もがうすうす知ってはいたけど、それを口にはしなかったと…言ったら最後認めない訳にはいかなくなるから(笑)

 そして通貨戦争とは対外的な話だけではないとこがミソか?「通貨戦争の根底には必ずパラドックス(逆説)がある。通貨戦争は国際間の戦いである一方で、国内の経済的苦境によって促進される」とな…かくて「純然たる国内手段によって成長を生み出すのは難しく、通貨安によって輸出を拡大することが成長促進の最後の手段になる」とな…

 よーするに国内総生産を上げる為には、一、消費を拡大する。二、政府支出を拡大する。三、投資を拡大する。四、純輸出(輸出から輸入を引いたモノ)を拡大する。のどれかを上向きにするしかない訳で…だいたい不況で消費や投資が拡大する訳もなく、政府支出を上げる為に税金を上げるとなればどよ?だし、となれば後は純輸出を増やすしかないじゃまいか?で安く売るしかないじゃまいか?とゆー事らすぃ…この場合為替相場だから、相手にとっての値ごろ感とゆー事か(笑)

 尤も、これも売るは良しですけど、買うは難しで、自国通貨安という事は輸入する時にいぱーいお金払わないといけないよとゆー事で、原材料費、その他の輸入をしている場合は、どーよ?とゆー事になるとな…単純な話であれば、相手も同じカウンターを繰り出せば、一時的優位を巡るいたちごっことゆー事になると…

 となると、国内企業を守る為だけならば、これまた昔懐かしい保護主義キタコレになるのか?詳細は本書をドゾですが、結局それってどよ?とゆー事になるとな…

 そんな通貨戦争の歴史を振り返ると、20世紀には二回あった事になるそーで…第一次通貨戦争は1921-36年、第二次通貨戦争は1967-87年まで続いたとな…そーだったのか?通貨戦争?で、その前触れとして第一次通貨戦争の時は、古典金本位制(1870-1914)、連邦準備制度の構想・設立(1907-13)、第一次世界大戦とベルサイユ条約(1914-19)となるらすぃ…

 さて、どれも世界史でおなじみなので今更なんですが、まっ近場のとこをチョイスすると金本位制の場合、1717年に「イギリスが固定レートで金と兌換できる紙券通貨を生み出し、この制度はときおり戦争で中断しながら、さまざまな形で一九三一年まで続いた」とな…でもって「一八七〇年から一九一四年の古典的金本位制は、貨幣としての金の歴史で特異な位置を占めている。この期間にはインフレがほとんどなかったのだ」とな…しかも「古典的金本位制は、二〇世紀のその後継体制とは異なり、国際会議で生み出されたものではなかったし、多国間組織によって押しつけられたものでもなかった。むしろ、希望者が自発的に加入するクラブのようなものだった」とな…それでも参加すれば了解済のルールに従って行動したとゆーから、これは古き良き紳士協定みたいなもんだったのか?金本位制?

 古典的金本位制の特徴としては、大きな政府もとい大きな銀行は必ずしも必要なかったとゆー事らすぃ…よーするに中央銀行は単純素朴でいられた時代とゆー事らすぃ…まっ紙幣にも、金そのものに対しても均衡を保っていた時代とゆー事らすぃ…

 米のFRB創設に関しての詳細はこれまた本書をドゾ。さすが自国の事なのでエピ満載ってか(笑)結局、WWⅠの戦後処理の失敗が全ての元凶のよーな気が…戦争というものとしてもそーかもだけど、グローバル経済としてもその後ずっと暗雲たれ込める結果になった訳で…

 ドイツの賠償金問題は、「ドイツは領土と生産設備の一部を割譲するように求められていた」そな…でも、そーすると独が「賠償金を支払う能力が低下することになる」訳で…しかも、ここで一番の問題は、みんな債務国とゆー事じゃまいか(笑)「イギリスもフランスもロシアに多額のカネを貸し付けていたが、ロシア革命後のソビエト政権は旧政権の借金をデフォルト(債務不履行)を宣言した」「イタリアなど他の債務国は返済能力を失っていた」「イギリスはアメリカから四七億ドル借り入れていた」「フランスはアメリカから四〇億ドル」「イギリスから三〇億ドル借り入れていた」とな…よーするに勝者も敗者も皆、借金大王だった模様…となると「信用・貿易メカニズム全体が凍りついていた」になる訳で…

 まぁ他にも色々あるけど詳細は本書をドゾですが、結局「ベルサイユ条約には賠償金の正確な額は記載されなかった」とゆー事になるとな…

 そして第一次通貨戦争がやってくると…その流れ的にはまず1921年独でハイパーインフレーションきたこれ、1925年仏が金本位制に復帰する前にフランの切り下げを決行し、英米に対する輸出優位を確保、1931年英、金本位制を離脱、仏に奪われた地保を奪還、1931年フーバー米大統領の提案により独の賠償金支払いが一年間猶予される。1932年ローザンヌ会議。1933年独、ヒトラーが首相就任、1933年米、通貨切り下げ、英から輸出優位を一部奪還、1936年仏、金本位制から離脱。英、ポンド切り下げ、米から輸出優位を一部奪還。まぁこの歴史の流れだけでも見えてしまいましたの世界のよーな気がするが…

 独のハイパーインフレについての件も本書をドゾですが、独の銀行も企業もリスクヘッジされていたそで、よーするにセレブ的にはそんなの関係ねぇー(死語?)だった模様…よーするにインフレは中産階級を壊滅したとゆー事になると…「産業資本家たちは、国外でハードカレンシーを貯め込んで、国内の倒産した企業の資産を安く買い取ったので、ハイパーインフレの後、以前より強力になって立ち現れた」とゆー…どゆ事かとゆーと「ハイパーインフレはかなり予測しやすい勝者と敗者を生み出し、特定の行動を促進する」事になっちゃったとだけじゃねって…格差社会へようこそってか(笑)

 何といってもハイパーインフレきたこれといっても、「その後のドイツ経済の進展は、天然資源、労働力、実物資産、それに富を保存するために使える金を持つ主要国は、さほど深手を負わずにハイパーインフレから浮上できることを実証した。ハイパーインフレのすぐ後の一九二四年から一九二九年まで、ドイツの工業生産は、アメリカを含む他のどの主要経済国よりもハイペースで拡大したのである」とな…

 さて、1922年にジェノバ会議で金為替本位制がキタコレになると…これは「中央銀行の準備資産は、金だけではなく他国の通貨でも保有できるとすることで、主要国は合意したのである」とな…でまぁこちらの詳細も本書をドゾですが、金為替本位制の問題点として「貿易黒字国が大量の外貨を蓄積し、それから突然、赤字国に金との交換を要求することから生じる不安定さだった」とな…でもって、「金為替本位制は自動均衡システム」でもあったけど、「中央銀行が金利政策など、外貨準備に関係する金融政策の決定を、調整手段として使うことができる」で、金為替本位制崩壊のシナリオは「政策主導の調整」にあったんじゃね?とゆー事らすぃ…どゆ事とゆーと国際ルールなんかより国内事情上等じやね、それを優先しちゃいけないんですかをやらかした結果とゆー事らすぃ(笑)いつの時代も政治家って人気取りの為なら何でもするよね(笑)

 もう一つの問題点が、金の平価はいくらやねん?という金の適正値の失敗ですかねぇ…戦費でマネーは必要だけど、それに金の供給量はおっついていないとな…こちらの詳細も本書をドゾですけど、結局、1929年10月28日のブラックマンデー前から独は景気後退、英はずっと不況とデフレって…米の資産バブルの破裂は最後の決定打になってしまった模様…この後の世界不況とルーズベルトの施策についての詳細もこれまた本書をドゾ。

 国際的なとこでは1936年三国通貨協定キタコレになる訳で、英米仏による「非公式の協定」だったとな…尤も、これも「国内の成長がつねに国際的配慮により優先されるのだから、三国通貨協定は結局、形だけの協定だった。それでも、通貨戦争の休戦を告げるものであったことは間違いない」ってホンマでっかぁー…

 で一体何があったんやんけとゆーと1925-31年までの間の状況はとゆーと、仏と独の場合、通貨切り下げで「切り下げなかった国に対して貿易上の優位を得た」、英の場合、「戦前の金本位制に戻ろうとした国は、大量の失業とデフレに苦しみ」、米の場合、大量に金が流入したにもかかわらず「信用環境を緩和すべき時期に逆に引き締めて、国際的責任を果たさなかったのだ」そーで…続きはモノホンの戦争へって…

 さて、第二次通貨戦争の方はどーか?とゆーと…1944年7月ブレトンウッズ会議キタコレで、この体制が1973年まで続く事になると…この期間は、「数度の景気後退にみまわれたものの、総じて通貨の安定、低インフレ、低失業、高成長、実質所得増大という繁栄の時代だった」そな…そーだったのか?戦後?

 そして米は1950年からベトナム戦争に介入していく訳で…戦費と社会保障の件は本書をドゾですが、1966-85年までのインフレきたこれになる模様…「とくに一九七七年から一九八一年の五年間の累積インフレ率は、五〇パーセント強という信じがたい数字だった」とな…ドルは半減した訳だったりして…で、これで分かる通り、第二次通貨戦争の物語は「ドルインフレとドル暴落」についてじゃね、とな…

 歴史的流れとしては、1964年、英、ポンド危機くすぶる、1967年ポンド危機本格化…すでにボンドは「さほど重要な位置を占めていなかったが、それでも重要な準備通貨であり、貿易決済通貨だった」そな…ちなみに英の国際収支は1964年には「大幅な赤字に転落した」そで…1964-6年までの間に「小さなポンド危機が三度発生した」が何とかクリアしていたよーで、ところが1967年のポンド危機は「ポンドの平価にとって致命的となった」そな…四度目の正直ってか?第三次中東戦争、EEC加盟など色々あってなだけど、結局、1967年11月ポンド切り下げが公式決定されてしまうと…

 ポンドが下がったんだから、他の通貨も下がるよねと動くのは市場のならいじゃなかろーか?で、とりあえず1961年以降、「アメリカをはじめとする主要経済国は「ロンドン金プール」を創設し、金の市場価格をブレトンウッズ会議で定められた金ドル平価、一オンス三五ドルに維持するために、金・ドル準備を拠出して協調介入を行っていた」とな…

 まぁこの手の事が上手く運ぶ事は超珍しいので、成り行きについては皆まで言うなの世界が展開していったよーで、まぁこゆ時に「一九六五年二月、フランスのシャルル・ド・ゴール大統領は、国際通貨制度の中心通貨としてのドルの役目は終わったとする刺激的な演説を行い、古典的金本位制への復帰を呼びかけた」とゆーから、やっぱおフランス様パネェ…

 で、まぁこの時、金本位制に移行するとなれば、「一九三〇年代と同じく、ドルや他の通貨を金に対して切り下げることが必要になる」とな…となれば「金のドル価値が上昇することで最も利益を得るのは、南アフリカの唾棄すべきアパルトヘイト体制や、ソ連の敵対的な共産主義体制などの主要資産国」となる訳で、「地政学的判断」から行ける訳なかった訳でって…

 この間もまた色々あってなですけど、問題は流動性じゃね?で「一九六九年、IMFは「金不足」を理由に、SDR(特別引き出し権)と呼ばれる新しい形の国際準備資産を創設した」とな…成程、今話題のSDRはここからきたのだったのか(笑)またの名を「ペーパー・ゴールド」というそーな(笑)

 そして運命の1971年8月15日のニクソンの演説キタコレで、ブレトンウッズ体制崩壊の日でしょか?ドルの通貨切り下げはともかく、米は「アメリカに輸入されるすべての財に一〇パーセントの課徴金をかけるという措置」を行った事の方が、世界経済的にはどよ?という事態だったらすぃ…いわゆるGATT(関税および貿易に関する一般協定)違反なのは確実だったけど、米はごり押しを通したし、世界は貿易戦争を望まなかったので、この無茶ぶりがまかり通る事になると…さすが正義の国はやる事が違う…

 この年の12月に行われたG10会議は、まさに虐殺の場と化したんじゃね?コナリー米財務長官は「金に対する諸国の通貨の平均一一パーセントの切り上げとドルの一〇パーセントの切り下げを提案」し、米は「一〇パーセントの課徴金を廃止する」と宣言したそな…凄いぞ米の正義、快刀乱麻にバッサバッサってか(笑)ちなみにこの時の調整幅が一番大きかったのが日本の一七パーセント…てな訳でスミソニアン協定いっちょあがりってか?

 これにて一件落着のはすが、ポンドは下がるよーどこまでもぉーの世界に突入し、しかもそれがイタリア・リラにまで波及するかもの世界がこれまた展開していくかも?の事態にこれに対して「どうでもいいさ。われわれにはどうしようもない…リラのことなんか知ったこっちゃないよ」(@ニクソン米大統領)とゆー素晴らしいお言葉キタコレ(笑)さすが正義の国の大統領サマは言う事が違う(笑)

 紆余曲折の詳細はこれまた本書をドゾですが、1973年「IMFはブレトンウッズ体制の終焉を宣言し、国際金融における金の役割を公式に終了させて、互いに対する通貨の価値を政府もしくは市場が望むどんなレベルにも変動させることにした」という変動相場制キタコレになるのか(笑)

 これだけの強権を発動させたのだから米経済は万々歳だよねぇの勝ち組かとゆーと、米は1973-81年までに「三度の景気後退にみまわれた」、ドルの購買力は1977-81年の間に「合計五〇パーセント低下した」、原油価格は1973-5年の間に「四倍に急騰」し、1979年には更にその「二倍になった」とな…ちなみに金価格は、一オンス、1971年には「四〇・八〇ドル」だったのが、1980年1月の最高値の時は「八五〇ドルという未曽有の高値をつけた」とゆーから、お立会いってか…米にスタグフレーションがやってきたってか?

 これに対する、ボルガーFRB議長とレーガン米大統領による強い米、強いドルキタコレになったそでこちらの詳細も本書をドゾ。GDP成長率も上がったぜの世界が展開して好景気のはずだけど、「失業率は何年も高止まりを続けていた」訳で…そして強いドルの復活に米国民が何をしたかと言えば、消費…かくて「ドイツと日本に対する貿易赤字は拡大する一方だった」になる訳だったりして…

 で雇用創出の為に米は今度はドル安を望む訳で、米の政策の一貫性素晴らしス(笑)でこちらの結果が「一九八五年九月のプラザ合意は、ドルを下落させるためのこの多国間の努力が結実したものだった」とな…こちらの詳細も本書をドゾですが、これで米の失業率は改善されたかとゆーと、これまた皆まで言うなで、にもかかわらずインフレきたこれになったりして…

 でで1987年ルーブル会議で、ストップ、ドルの下落って事で「ドルを当時の水準で安定させるためのルーブル合意」にて「第二次通貨戦争は終結した」になるそな(笑)

 さてお次にやってきますのは第三次通貨戦争でして、今度の主役は「ドル、ユーロ、人民元」とゆー「三つのスーパー通貨」となるそな(笑)「第三次通貨戦争は二〇〇七年の不況の影響で二〇一〇年に始まったもの」で、これ今も続いている現在進行形でOKなんですかねぇ?

 まっともかく、主役は三人、もとい三国、もとい三地域になるのか?でこの「アメリカ、EU、中国のGDPの合計値-世界のGDPのほぼ六〇パーセント-は、他のすべての国や通貨を周縁に追いやる重力の中心点を生み出す」事になるそーですよ、奥さん(誰?)統計って素晴らしス、誰が出しているのかは知らないけど(笑)

 そして、今回の通貨戦争には公人だけでなく「民間プレーヤーも参加するものとなる」でして、戦線は拡大したとゆー事か(笑)

 戦線その一、太平洋戦線の場合、「中国とアメリカ、人民元とドルの争いは、今日のグローバル金融の最大の関心事であり、第三次通貨戦争の最も重要な戦線だ」とゆー事になるらすぃ(笑)

 事の起こりは中国が国際市場に乗り込んできたとこから始まる訳で、こちらの詳細も本書をドゾ。今、「通貨戦争の大きな特徴は人民元が過少評価されているという主張」だけど1983年当時は「大幅に過大評価されていた」そで、この当時の中国はインフラ開発の為に輸入品を安く買う事に主眼が置かれていたので、一ドル=二・八元でええじゃないか?状態だったらすぃ…

 ところが輸出部門が成長するにつれて今度は人民元安に舵を切ったとな…「一〇年間で六回の切り下げを行って、一九九三年には人民元の対ドル・レートは一ドル=五・三二元に低下した」翌年には一ドル=八・七元とした事から、「アメリカ財務省は、一九八八年包括貿易法に基づいて中国を「為替操作国」と認定した」そな…一応今のとここの時だけだけど「それ以来、認定するぞという婉曲的な脅しは何度もかけてきた」そで…小幅な利上げを行って1997年に一ドル=八・二八元でドルにペッグされて、2004年までそのままきますたなんだそー…

 まっ為替については両国共にトラウマありますの世界だし、ちなみ1980年代後半には中国は「激しいインフレ」きたこれで、この行きついた先があの天安門事件というからこれ如何に…そして1990年代に入ると中国は市場経済にどっぷりつかる事になる訳で、その為に人民の雇用創出が必然となった訳だったりする…失業は革命につながるって、さすが中国サマだよなぁ…で「ハイペースで大量の雇用を創出する最も確実な方法は、輸出大国になることだ」と…「通貨ペッグ制はそのための手段だった。中国共産党にとって、人民元をドルにペッグすることは、第二の天安門事件を防ぐ経済的防波堤だったのである」とな…

 米中が再び氷解したのが2001年の9.11以後、対テロ戦争に対しての「中国の断固たる支持」からだったとは…そんな訳で「貿易・投資分野での米中の相互依存は二〇〇二年に入ってからようやく加速したのである」に至るらすぃ…ちなみに2002年とは、「アラン・グリーンスパンFRB議長の持続的な超低金利という実験がスタートした年でもあった」とな(笑)

 この超低金利は、2000年のITバブル崩壊と2001年の景気後退、9.11のテロ、でデフレ懸念払拭の為の対応策というのは表の事情で、その実は「中国は、一つには安価な労働力を安定的に供給することで、世界にデフレを輸出していた。アメリカにおける中国のデフレの影響を消し去るため」というのが本音のとこだったらすぃ…

 が、しかし、この超低金利政策は、新な「通貨戦争の種をまくこと」になってしまったとな…それについての詳細も本書をドゾですが、サブプライムローンと言えばお分かりいただけるんじゃまいか?でしょか…2002-7年にかけて「大きな不動産バブルが始まっていたのである」に至る訳だったりして(笑)

 そしてグリーンスパンもだけど、次のバーナンキもデフレを最大の敵としていたのであったとな…となると中国との貿易、輸入は即直結する問題じゃね?

 米中の為替についての詳細も本書をドゾですが、よーするにドルペッグ制という事は、米が紙幣を刷ったら、中国も人民元を刷らなきゃならなくなるシステムって事じゃね?そして貿易黒字で入ってきた過剰のドルを中国は米国債の大量買に至る事になる訳で…かくて「アメリカは拡大し続ける自国の対中貿易赤字を減らし、PBOCによるドル建て資産の大量蓄積を減速させるために、人民元の価値を引き下げるように中国に懸命に要請してきた」そな…まぁあらかた予想はつくけど「だが、その要請はほとんど功を奏していない」とな(笑)まっ中国からしたら米の国内事情など、ニクソンのリラ並な話じゃね(笑)まっ元々中華思想の国だものからすれば、そんなの関係ねぇー(死語?)で四千年ですから(笑)

 そしてそれからずっと米中間の基本問題は為替レートだったりするそで、これも現在進行形か(笑)米の国内情勢とか、ブッシュの「戦略的経済対話」とか、オバマの「戦略・経済対話(S&ED)」とか、G20とか色々やってるみたいですけど、成果については、皆まで言うなの世界が展開しているみたいです。あれほど強権だったニクソン・コナリーな時代は今いずこでしょかねぇ(笑)

 さて、大西洋戦線はどよ?とゆーと、「ドルとユーロの関係は、対立というより相互依存と考えたほうがよい」とゆー事になるそな…こちらの詳細も本書をドゾですけど、「二〇一〇年のヨーロッパ政府債務危機への道筋は、一つには銀行と借り手である国とEU官僚の暗黙の協定によって敷かれたものだった」とな…「ブリュッセルの官僚たちの思惑は最もたちの悪いものだったかもしれない。ヨーロッパの政府債務危機がうまく解決されたら、誰もがユーロ・プロジェクトの成功を賞賛するだろう。一部の国の国債がデフォルトに陥ったら、官僚たちは統合を弱めるどころかさらに強め、ブリュッセルからの監視を緩めるどころかさらに厳しくするという解決策をとるだろう。無謀さを見て見ぬふりをすることで、官僚たちはどちらに転んでもソンをしない状況を築いていたのである」って…どこの国も官僚って芯まで腐っているがデフォルトなのか(笑)

 ユーロ救済には米中も積極的にかかわらず得なかったとゆー事らすぃ…米にとってEUは「巨大な輸出市場」だし「ヨーロッパ全体が大きすぎてつぶせない存在だったわけだ」とゆー事に…そして中国は外貨準備を米一辺倒からユーロも組み入れて多様化し「アメリカに拒否されていた最先端の技術システムの買収を実現し、中国への大規模な技術移転を成功させる基盤を築くチャンスを手にしたのである」とな…成程、VWってか(笑)

 でまぁユーロというとその屋台骨は独じゃね?ですけど、詳細は本書をドゾですが、ぶっちゃけどよ?とゆーと「ドイツはヨーロッパ政府債券危機でむしろ得をしたのである」に尽きるらすぃ(笑)「ユーロが存続し続ければ、ドイツはEUのなかで支配的な地位を得ることができ、その一方で、国際的にはユーロがいくぶん弱くなったおかげで、世界の他の地域で市場を拡大できる。ドイツにとって最適なのは、ユーロがアメリカや中国への輸出を促進する程度に弱く、それでいて崩壊するほど弱くない状態だ」世界で逆風が逆巻いているとゆーのに、独は儲かりまっかの世界を邁進していらっさった模様…さすが、何様俺様メルケル様じゃね(笑)

 最後に控えしはユーラシア戦線なんですが、「ユーロと人民元の関係は単なる依存である」とな…ちなみに「中国の利益にとって強いユーロはきわめて重要だ。EUは今やアメリカを抜いて中国の最大の貿易相手になっている」そで…そーだったのか?EU?で、こちらの貿易黒字も国債にしてらっさるよーで、この見返りに「港湾や発電施設のような機密を要するインフラへの直接投資、ヨーロッパの機密技術へのアクセス、通常はNATOの同盟国やイスラエルなどの友好国にしか提供されない先進兵器システムを購入する権利」って、ドンダケェー…更に「ユーロを支えることで中国が得る利益は、ドイツの利益をまったく損なわない」とゆー利害関係ってパネェ…「中国はこれまでのところユーラシア戦線では大きな衝突を避けてきた。これはヨーロッパの弱さと中国の巧みさによるものだ」そーで(笑)匠ですの世界か(笑)バックに中国サマがついているなんてなんて心強いんだ、EU(笑)

 その他の市場ではブラジルとか、掲載されていますがこちらの詳細も本書をドゾ。一つだけチョイスするならブラジルって「世界第三位の航空機生産国」だったのか?

 とまぁ世界はカオスでんなでして、どげんとせんといかんの世界なんですけど、かくてG20の出番ですよ、とゆー事になるのか?こちらの詳細も本書をドゾですけど、「グローバル金融危機の深刻化を受けて二〇〇八年に開始された首脳会議」がポイントじゃね?ちなみに「これらの会議で大統領や首相に付き添うのが、シェルパと呼ばれるあの特殊な官僚だ。シェルパは議題の選定や調査、それに会議後に発表される曖昧な声明の作成で首脳たちを補佐する国際金融の専門家である」そな…そーだったのか?シェルパ?

 「G20は中国を取り込むのにすこぶる適している」そで、二国間だとメンツにこだわる中国との交渉は遅々として進まないけど、「G20では複数の政治課題が一度に扱われるので、面目の問題をさほど気にせずにすむ」とな…

 さて2011年での米の経済状況は?と言えば、詳細は本書をドゾですが、「理屈の上では企業投資は他の要素に関係なく拡大する可能性があったが、財やサービスを購入する消費者がいないのに、工場や設備に一定レベル以上の投資をするのは賢明ではなかった」とな…企業は法人税率回避の為に「多くの企業が利益をオフショア(海外)において」いて、米のGDPとは関係ないもんねの世界だとな…何か米の経済空洞化してね?

 よーするに経済は停滞していると「経済を前進させる唯一の方法は輸出であることを、オバマ政権は理解した」とな(笑)そーだ通貨戦争をしよーってか(笑)で、米と中国はその輸出と輸入、為替、消費と何もかも対照的じゃね?で、これをひっくり返すまではいかなくても、寄せて上げるもとい、近づける事はできるんじゃないか?とゆーのがガイトナー米財務長官のもくろみみたいだけど(笑)

 とゆーのも「中国の個人消費の伸びとアメリカの純輸出の伸びは、中国がその負担をまるまる負うことで実現するのである。人民元の切り上げ、社会的セーフネットの整備、二五〇〇年続く儒教文化の修正など、調整はすべて中国が行わなければならない」とゆー、対して米は座して待てばいいだけって…「G20用語では、゛リバランス」は「アメリカの望むことを行うこと」と同義になった」とな(笑)

 そんな都合のいい話が簡単に進むとはとても思えないんだが、それも相手が中国なんだぜ(笑)でまぁ、とにかくG20できめたことをまもるためのかんしきかんをIMFにつくっちゃえとゆー…権限が増えるといゆー事は、これまた皆まで言うなでIMFウハウハやんウハウハやんかに…こちらの詳細も本書をドゾ。これまたちなみにほとんど何も前進しちゃねぇーとゆーのが現状らすぃ…

 そして2011年、量的緩和キタコレになる訳で…こちらの詳細も本書をドゾ。世界に広げようドル紙幣の輪ってか(笑)ドルペッグの人民元さん元気ですかぁーっ?で「中国のインフレは本格化して、またたく間に年率換算で五パーセントを超えた」になると…「利上げを拒むことで、中国はインフレを輸入したわけだ」とな…インフレかコストか、それが問題だってか(笑)

 ターゲットは中国だったけど、モノはドルな訳で世界に影響ない訳ないやんけで、東アジア、中南米、アフリカ、中近東、「はるか貧しい地域でも感知されるようになった」とな…「特定の市場の消費者がFRBのマネー増刷に対応して物価を上げると、その市場だけでなく世界中で物価が上昇するのである」の結果として…どゆ事かとゆーと貧しい地域で食料品が上がったら死活問題に直結するって事じゃね?でして…

 米と中国の殴り合いは、世界中に波及する事になっちゃったとゆー…「G20は世界の経済政策を調整する場を提供するとされていたが、むしろ二人のガキ大将が他のみんなに「どっちにつくか選べ」と迫っている子どもの遊び場のような様相を呈してきた」とゆー事態に突入ってか?

 「G20は完璧な機関とはほど遠いが、世界にはそれしかなかった。G7モデルは役割を終えた感があったし、国連はG20に匹敵するものは何も提供してくれなかった」の件は、国連もG7以上にアレなのはこれまた皆まで言うなか(笑)

 結局、戦後レジームの終焉なんじゃね?かなぁ…戦後70年米中心に進んではきたけれど、中国が台頭してきた今、ノーと言える中国にどーする?とゆーだけの話のよな…この70年で米が積徳をどれだけ重ねてきたかが問われているよな(笑)因果は巡るってか(笑)

 さて、通貨戦争のブラック無糖の方に目を向けると、「ライバルに経済的打撃を与えるために、通貨戦争が比喩的な意味ではなく本当に武器として使われる、はるかに陰湿なシナリオもある」とな…それ以前に脅しとしても使える辺りなんだかなぁ…

 グローバル化と国家資本の関係についての詳細は本書をドゾ。多かれ少なかれ企業に国家資本は注入されている訳で…その割合とか実態は…

 この中でドバイの例が凄い…ドバイってこゆとこ?なんだと目から鱗が…「この比較的穏やかな島は、戦争中のアフガニスタン、内戦が繰り広げられているリビア、不安定なイラクやレバノン、移行期にあるチュニジアやエジプト、激しく敵対しているイスラエルとイランに取り囲まれている。これ以上ないほど悪い周辺環境だ」ってドンダケェー…でもって、人工のパームアイランドには「砂漠にはきわめて場違いな長身で足の長いブロンド女性を連れたイスラエルの諜報員、イランの工作員、ロシアのヒットマン、サウジアラビアの武器商人、地元の密輸業者などが隣り合わせに座っている」って、007の世界か(笑)

 よーするにドバイとはどゆ場所というと「逮捕されるという差し迫った不安を感じずに人と会ったり、人を雇ったり雇われたり、裏切ったり裏切られたりできる中立の場所だ」とゆー事になるらすぃ…中立って、そゆ意味だったのか?そんな訳で「国際的な陰謀につながる玄関口」という立ち位置らすぃ…ドバイぱねぇ…

 かくてドバイの日常とゆーか、ニュース、歴史になるのかで「二〇〇九年三月、ドバイの最もすばらしいビーチやホテルがあるマリーナ地区で、ロシアの軍司令官が射殺された」ってホンマでっかぁーっ?更に2010年1月には「イスラエルのヒットマンが、ハマスの幹部、マフムード・アル=マブフーフを、イランの業者との兵器取引をまとめるために滞在していたホテルの部屋で暗殺したのである」って…穏やかな島パネェ…

 かつてのドバイの二大産業が、「真珠貝の養殖と密輸である」だそで、真珠貝の方は今は観光アトラクションになっているそーだけど「密輸はますます大規模なビジネスになっている」って、これまたホンマでっかぁーっ?埠頭にはイラン向けの品物の山らすぃ…しかも「埠頭に沿って走っているバニヤス・ロードの向かいにはイランの銀行が並んでおり」だそーで、「ドバイでは密輸はちっとも恥ずべきことではない」そな…ショーバイショーバイってか…

 そいて本書的にはここが一番のポイントなんだろーけど、ドバイとは「国際金融センターであると同時にタックスヘイブン」であって「国際銀行がひしめきあっている」とな…しかも「イランにとって最も重要なオフショア金融センターだ」とゆー事になるらすぃ…また「ドバイには世界最大級の金市場」があるそで、しかもとあるビルの地下には「アメリカの金融警備会社部リンクスが管理する、世界屈指の規模とセキュリティを誇る金庫室がある」そな…

 でもって「ドバイは紙幣の世界最大の積み替え地点」にもなっているそー…いや何かもーマジで007を地でいってないか(笑)ちなみにこのドバイの繁栄は「外の世界の腐敗と機能不全」の上に成り立っているとこだそで…「どんな戦争にも中立地帯が必要であり、通貨戦争ではドバイがその要件を満たしている」とゆー事になるらすぃ…緩衝地って…

 更にモスクワについての詳細は本書をドゾ、ウクライナをはじめとしての天然ガス戦争は記憶に新しいとこじゃなかろーか?ちなみに「ロシアは自国が直面しているグローバルな戦略的機会と戦略的課題を概略した公文書「二〇二〇年までのロシア連邦国家安全保障戦略」を発表した。この文書は兵器システムや同盟関係などの通常の分析に加えて、エネルギーと安全保障のつながりを明確にし、グローバル金融危機、通貨戦争、サプライチェーン(供給網)の途絶、水を含む他の天然資源の争奪戦争について検討している。そして、これらの金融関連、資源関連の紛争を解決するために軍事力を行使することを除外していない」とな…露的には、金融的自衛権とか、資源的自衛権とかゆーのだろぉか?

 も一つだけ「ロシアはドルを支配的な準備通貨の地位から追い落とすべきだという考えを公然と語っている」そで…米的には、そこが一番アレじゃね?

 最後に北京も出てきますが、こちらも詳細は本書をドゾ。それにしても中国の一人っ子政策で「男余り」が深刻化しているのか?その数2400万人とゆーからパネェ…しかもその多くが20㈹前半…で、その中の失業者達が「暴力団加入、殺人、薬物依存、アルコール依存など、さまざまな反社会的行動に関わることが多いのは、嘆かわしい事実である」って…さすが中共の楽園国家は違う…

 で「「男余り」が食料価格の高騰や大量失業とあいまって生じる社会不安は、中国支配者にとってアメリカの軍事的脅威より大きな脅威である」とな…となると米的には通貨より食料で戦う方がアレな気がするが、でも中南米とかアフリカ辺りの反発パネェか…

 まぁともかく雇用を生み出すためにインフラ投資して、その資金は外貨準備からとなると、米のインフレ政策は中国の外貨準備の下落って事に…外貨準備の維持は中共にとって死活問題らすぃ…かくて「中国はアメリカに対して、わが国はドルの価値低下を容認するつもりはなく、そのような事態になったら富の損失を防ぐために対抗措置をとると警告している」とな…そのインフラも中国国内はアレだから、だからアジフライ銀行なのか、なるほろ…

 ちなみに中国も「米ドルに代わるグローバル準備通貨が必要だと」主張しているそで、先の露といい、行きつく先は皆同じってか(笑)呉越同舟じゃないといいけど(笑)

 とはいえ、中国は「ウォール街ではむしろ世界一優良な顧客とみなされている」そで、米国債の売買の時はいの一番に中国へとゆー構図らすぃ…ついでに言うと2004-9年の間に中国は金保有を「ひそかに倍増した」そーで…まぁ米の場合はロビーが決めますだからなぁ(笑)まぁこちらの世界情勢についての懸念についての詳細も本書をドゾ。米の旗色については何も言えねぇ(笑)ってか(笑)

 後、蛇足として「中国でさえ、省当局が運営している影の銀行システムの過剰債務、マネーサプライの急速な拡大、いつ破裂してもおかしくない住宅バブルといった問題を抱えている」って、まっ本書発行時点では懸念ですけど(笑)

 さて、経済学視点、ケインジアンとかマネタリストとか、王道キタコレもあるけど、金融経済学に対して著者は非常に懐疑的かなぁ?でもって、むしろ経済とは複雑系であるの方らすぃ…てな訳でこちらの詳細は本書をドゾ。まぁ経済に、人というファクターが入る限り、絶対正しい、絶対合ってるはないと思われ?まっこれは絶対的に合理的な人間もいないし、絶対的に不合理な人間もいないに近い話じゃね?

 政府や財務省やFRBのふるまいについての著者の懸念もアレだが、でもまぁ「外国の投資家のドルに対する信頼は、アメリカ国民自身がドルに対する信頼を持ち続けているかぎり維持されるかもしれない」そーですよ、奥さん(誰?)正義の国の、正義の国民の、正義のマネーなのに何の杞憂があるものか(笑)

 複雑系、複雑性辺りとの現代社会を切るみたいなノリのとこも詳細は本書をドゾ。とりあえず、チェイソンとテインターによろしくってか(笑)まっ何にしても税負担の増えた国は亡びるとゆー事らすぃ…後、国民の役務を増やす国家も(笑)格差って物凄く大きな問題だったんだなぁ…

 社会を維持するには、単純化するか、征服するか、崩壊するかとゆー三択問題らすぃ…まっどこも自国の崩壊は望まないだろーから、残り二択となると、どこぞの大国とかとかは二番目を選択しているとゆー事か…単純化は、世界はますますグローバルになってゆくという事で、これ一つに向かうから単純化のよーで、逆に内包するもの多しで複雑化なんだとな…これはもしかして、はいここわらうとこなんだろか?うーん…

 さて、国家とは別にIMFの楽観も懸念材料になるのか(笑)ドルの準備通貨一極がつぶれて、複数の準備通貨となった場合、「複数の中央銀行が同時に特権を乱用できる狩猟場のような世界になるだろう」って…「なんらかの単独通貨というアンカーもないこのモデルは、これまで一度も試されたことがない」とな…「アンカー欠如という問題は、ドルが問題を抱えているにもかかわらず支配通貨であり続けている一つの理由なのかもしれない」とな…まっ逆に言えば、問題のない通貨なんてどこにあるんだぁーっ?だろしなぁ?帯に短したすきに長しだけど、おとこのことしてはドルにできて自分にできない事はないだろーしなぁ(笑)

 そして今話題のSDR、「価値貯蔵手段」「交換手段」「計算単位」とな…ただし国家間に限る、今のとこらすぃ(笑)まっIMFも世界の中央銀行になるとゆー野心ダダ漏れって奴らすぃ…何かもーどこも殿方はお山の大将にならないと気がすまない生き物じゃね(笑)

 何せ「IMFからすると「IMFのマネー増刷活動については民主的な監視もなければ説明責任もないことだ」でして、更に「フランス、イギリス、オランダなど、民主主義の加盟国を犠牲にして、共産主義国、中国のIMF議決権を二倍以上に拡大することも提案した」とゆーから、ホンマでっかぁーっ?「IMFは反民主主義的傾向をはっきりと示しており、それを「政治的配慮」と呼んでいる」とな…成程、政治的配慮って言葉のうさん臭さは、グローバルスタンダードだったのか(笑)

 ちなみにSDRのその後的には「国の紙幣通貨をグローバルな紙幣通貨に置き換えるだけで、そのうちにやはり拒絶されて不安定さを招くおそれがある」んじゃね?らすぃ…まっIMF的には自分ってモテるし、信用もあると思い込んでいるんだろーなぁ、おステキすぐる(笑)

 そんな訳でというか、詳細な考察についてはこれまた本書をドゾですけど、結論からゆーと、著者は新金本位制いかがっすか?かなぁ?結局、どこの国の通貨が基軸通貨、基準通貨、準備通貨になったとしても、国際的な経済の動きよりも、国内的な政策に左右されるのは今更な話じゃまいか?で、ならば、政府の思惑で簡単に動かせないもの方がベンチマークとしては公正じゃね?とゆー事らすぃ…まっ古典的金本位制ではなくて、現代版金本位制となるらすぃが(笑)

 経済は信用だからなぁ(笑)どこの国にそれがあるねん?だし、更にIMFをはじめ国際金融機関も、そんなの関係ねぇー(死語?)というか、己の利権拡大しか志向してない感じだしなぁとトーシロでも思ふ(笑)ちなみに米人からすると「アメリカの中央銀行の歴史は、全体の利益を犠牲にして銀行業界の利益を促進してきた歴史である」で、既に国民と「敵対的な関係」とゆー事らすぃ…米人ってとワロエナイとこが何だかなぁ?そーいや日本も日銀不況で失われて何十年を過ごしてきたし(笑)

 それにしてもデリバティブに対しても「強固な資本基盤を持つ清算機関に支えられた、取引所での日次証拠金ベースの標準先物取引を除いて禁止すべきだ。デリバティブはリスクを分散しない」と言い切っているとこが凄いなぁ…市場原理主義で、アメリカンドリームというギャンブルを信望している米人にそんな事でき…皆まで言うなか…

 そんな訳で国債経済の崩壊のシナリオについての詳細も本書をドゾ。世界はグローバルから、保護貿易、重商主義、国家資本主義へとシフトしているのか?否か?それが問題だってか?

 と、大雑把に、端折りに端折って本書見てきましたが、他にもエピ満載ですので興味のある方は本書をドゾ。まぁそれにしても、通貨戦争というお題からなのか、戦争を念頭においているからか、さすが米人というのか、戦争、戦闘関係で出てくるキーワードが真珠湾なんだなぁ(笑)例えば「APLは真珠湾攻撃からまもない一九四二年に」に創設されたとか、「日本から見る景色は、ビルマから無理な攻撃を行った真珠湾までの帝国全域にわたるものとなるだろう」とか…

 まぁ、著者の戦前の日本観は「日本では、二〇世紀版の武士道を固守する軍部が政権を牛耳るようになり、東アジア全域で一連の軍事侵略や占領を開始していた」ですから…凄いな武士道、武士道に20世紀ver.があるなんて初めて知りました(笑)となると、19世紀ver.とか18世紀ver.etc.とかあるんだろーか?そーなんですか?新渡戸稲造?

 後、日本に関する事もごくたまーに出てくるんですけど、日中レアアース問題勃発のところとか、実に米視点で素晴らしスですけど(笑)しかも、「二〇一〇年九月七日、東シナ海にある日中両国がともに領有権を主張している諸島の近くで」の件まで出てくるし(笑)えと戦後の線引きは連合軍側が70年前に決めたんじゃなかったのけ?

 後は東北大震災の件も、金融市場的に見ると「復興費用をまかなうためにこけらの資産の一部をドルで売却して円に替え、日本に戻す必要が出てくるだろう。こうした読みにもとづく大規模なドル売り・円買いの動きが、円の急騰を推し進めていたのである」となるそーですよ、奥さん(誰?)後カスケード効果についても東北の大震災引き合いに出しているし…

 それと日本株って流動性が高いのか?「サブプライム住宅ローン危機が発生したとき、東京市場で株価が急落した」のは、「アメリカの住宅ローン担保証券持ち高に対して追加証拠金を請求された投資家が、資金調達のために売却しやすい日本株を売ったのだ」とな…金融危機もグローバルってか(笑)

 まっ、著者の頭の中には、国家として露中、通貨としてはユーロと人民元しか念頭にないよーだし(笑)こーしてみると逆に、究極のローカルカレンシーとは何ぞや?が気になるかなぁ?まっこれまた究極の自給自足ができないとありえへーんかもしれないが(笑)

 まっそんな訳で他にもたくさんたくさん本当にたくさん、ええ盛りだくさんてんこ盛りでエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。

 目次参照  目次 文系

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