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2015年12月30日 (水)

いつでもどこでも(笑)

カレーの歴史  コリーン・テイラー・セン  原書房

 食べ物の本かと思ったら、どちらかという歴史的比重の方が多いかなぁ?カレーを中心にしての世界史的な要素とでもいおーか?今や全世界的にカレーは伝播してるけど、これって世界中にインド人が移住してきた結果で、これまたそれの推進力となったのは大英帝国サマの計画通りの世界でして、どゆ事かというと19世紀初頭奴隷貿易が禁止されて、19世紀前半に奴隷制も廃止されたとこから、植民地の労働力不足に陥ると…そこで、大英帝国は「インド人を契約労働者として雇い、これらの植民地で一定期間(通常5年から10年)働かせることにした」とな…かくて世界に広げよう契約労働者の輪で、各地にどんどんインド人が行くの世界に突入…しかも年季奉公あけには、「故郷へ帰る渡航券か、働いた国の土地をただでもらえることになっていた」そで、たいていの人は土地を選択したという事なんですね…

 かくて、各国各地にインド人が住み続ける事になると…そしてそーなれば、食文化ももれなくついてくると…そんな訳でカレーの世界が広がっていくと…成程インド人のいるとこカレーありなんですね、分かります(笑)

 とゆー事で、本書は世界各国のカレーが掲載されています。単純にカレーというより、カレーの歴史、とゆー訳でタイトル通りという事になるじゃまいかってか(笑)で、一般のカレー本ならここは本場のインドからな話になるじゃまいか?なんですけど、本書の一番の特徴は、紙幅的にはイギリスのカレーと、北米とオーストラリアのカレーの章がいっちゃん多いんですよ…さすが米人…需要的には北中米カリブ地方のカレーだけでも十分だったんじゃまいか?と、つい邪推しちゃうんですけど(笑)

 さて、そんな本書のカレーの定義は「スパイスを効かせた、肉、魚、または野菜の煮込み料理で、ライス、パン、コーンミールなどの炭水化物が添えられた食べ物」の事を指すそーな…ちなみにここでのスパイスは「手作りしたパウダーでもペーストでも、店で売られている既成のスパイスミックスでもよい」となる模様…

 かくて、そんなカレーの世界に行ってみよーと思いませんかぁ(笑)

 アリス的にカレーは、もー基本のキだよなぁ(笑)46番目の出会いのシーンから、二人のソウルフードでしょ?外食でもカレーなら、お家でもカレーだし(笑)准教授がカレーばかり食べている気がするのも当たり前ってか(笑)

 まぁアリス的には本書でいくとマレーシアのカレーかなぁ?「マレーシアには、サテ、コルマ、ビリヤニ、グレをはじめインドネシアと共通する料理が多い。タイと国境を接するマレーシア北部はタイと料理も食材も似ている。東南部の酸味の強い魚のスープはジャワ島の影響を感じさせる」だそーで、大龍のとこなんかはどーなんでしょ?で、「中国人の多くはマレー人の女性を妻とした」という件があって、ニョニャ料理の説明が入るのですが、一般に中華系の人達って、外地に行っても国からお嫁さんやってくるパターンの方が多いとどこかで見たよーな気がするんだが、違ってたのか?うーむ…まぁ大龍ママみたいなパターンもある訳で…後、著者的にはマレーシアのニョニャ料理が好みなのだろか?でこちらの説明の方が多いよーな気がしないでもないんですけど、その他南インド系のカレー料理についても記載されていますので、詳細は本書をドゾ。

 さて、カレーの語源については諸説色々ありますよってにで詳細は本書をドゾなんですが、17世紀初頭に、ポルトガル人がその煮込みスープみたいなのを「カリル」「カリー」と呼んで、その後「カリルは英語で「カレー」になった」とな…とすると、日本だとカレーもしくはカリーとか言うけど、カレーは英語で、カリーはポルトガル語だったのだろぉか?謎だ(笑)

 まぁ何にせよ、事の起こり的には英人、印に行くからでして(笑)未知との遭遇というか、カレーとの遭遇が世界を変えたってか?と、その前にカレーに至るまでの印はどーだったのか?となれば、初期のインド亜大陸では「米、大麦、レンズ豆、カボチャ、ナス、バナナ、ココナッツ、柑橘類の果実、パンミツ、マンゴー」が常食だったそな、これに「野鶏の家畜化」と「ターメリック、ショウガ、タマリンド、ロングペッパー」の原産地でもあったと…ここに紀元前2000年頃インド=ヨーロッパ語族の半遊牧民がカスピ海や黒海地方から移住してくる、八世紀になるとアラブ商人がやってきて印に植民地国家造るで物流の輪が広がる結果に…これには勿論食もでして、この後大航海時代で西洋人やってきたと…ある種、印って食のミックス文化なんだろか?詳細は本書をドゾ。

 カレーの歴史的には英の屈折した付き合いが何とも…異国の食べ物だぁー?でもてはやされたり、大英帝国のセレブはそんなもの口にしないから、料理本に掲載されて家庭の味から、今や「イギリスの国民的料理」となったとか…その変遷についてはこれまた本書をドゾ。

 そんな英のエピでは「2001年、当時の外相ロビン・クックが、チキンティッカ・マサラは「真のイギリスの国民的料理だ。それは、いちばん人気があるというだけでなく、イギリスが外部の影響をどう吸収し、適応させるかを完璧に体現しているからだ」と宣言した」そな…そーなんですか?ウルフ先生(笑)こーなってくると、外食系でウルフ先生とカレーを囲む会とかもありそーな気がするのは気のせいか(笑)ちなみに本書によると「カレーへの愛は、意識的にせよ無意識的にせよ、イギリスによるインド統治や、大英帝国が世界を支配していた栄光の時代を懐かしむ気持ちの表れなのだろう」って、米人に言われちゃう英人…

 英のカレー史は結構あちこちで見るのでとばして、米の方はどーよ?というと「18世紀にイギリスからアメリカへ移住した人々は、当時人気だった料理書とともに海を渡ったのだった」とな…で、そのレシピの中に勿論カレーもあった訳で…アングロ・インディアン料理が巡り巡ってな感じなので、このエピの大群も詳細は本書をドゾですが、「2000年、米国国防省は戦場の兵士に配るインスタント食品のメニューにカントリーキャプテン・チキンを加えた」とな…何か今更な気がするが?米的にはジャスティスなのか?

 後、米でインド料理店が一番多いのはNYというのはこれまた今更としても、「アメリカのほとんどのインド料理店で出される料理は、パンジャブ地方の料理、北インドのムスリム料理、南インドの料理の寄せ集めだ」そーで…カレーというよりは、インド料理というイメージなんだろか?米的には?

 これまた全然知らなかった加のカレー事情も「初期の入植者たちは、長い冬の間、酢漬けにしたり、乾燥させたり、塩漬けにしたりした肉や魚を常食としていたため、それらの味を引きたたせる上でスパイスが重要な役割を果たした」となるよーで、保存食を使用した料理の一つとしてカレーは必需品だったのか?ちなみに「カレーを上流社会に紹介したのは、イギリスと植民地の任地を行ったり来たりしていた高級官僚だった」そな…ちなみに現在は「トロントには、北米で唯一のチュティナード料理の店がある」とな(笑)加にも印料理根付いていらっさる模様…

 豪のカレーも、元は英から移住者と共になんですけど、トーマス・クラーク(小説家/豪)によると「フランス製のものを何でもありがたがる成金たちを軽蔑し、カレーこそオーストラリアの国民的料理にふさわしいと主張した」そな…何か豪も色々あったんだなぁ(笑)白豪主義撤廃の後には人種のるつぼとなって、料理の方も「現在、オーストラリアは世界でもっとも多様な食文化を誇る国のひとつ」という事になるらすぃ…

 と、まぁその他世界中のカレーについて説明があるんですが、南米やアフリカ、アジア、欧州と…カレーも色々本当に色々で、その中に日本も紹介されているんですよね…ただ、何とゆーか、「日本では、カレーの店を出て5分と歩かないうちに別のカレーの店を見かけると言われている(本格的なインド料理が食べたいときは、インド料理店に行かなくてはならないが)」とか、まことしやかに書いてあるんですよ、奥さん(誰?)

 他にも「日本のカレーは独特だ。ごろっとした具(鶏肉、牛肉、エビなどが多い)を、ニンジン、タマネギ、ジャガイモと一緒に、カレー粉で味つけした茶色くほんのり甘いルーで煮込む(ルーにはリンゴやハチミツ)が入っている場合もある)。油で揚げた豚肉の切り身(トンカツ)を上に載せることもある。ライスとカレーは一枚の洋皿に半分ずつよそわれ、混ぜてスプーンで食べる。漬物(福神漬け)やショウガが添えてある」って、何かもー突っ込みどころ満載でどこから突っ込んでいいのか(笑)取材は関西でしたんだろーか?菩提樹荘のアリスみたいに豚肉のカレー初めて食べたわの世界か?リンゴとハチミツって、それってどこのバーモントカレーの回し者?カツカレーやらはともかく、ショウガって、それ寿司のガリと勘違いしてない?ラッキョウならともかく…それともはしばみ生姜でも出てきたんだろか?うーむ…米人が描写する日本はいつも何か違うと思うのは気のせいか?

 しかも日本人がカレーが好きな動機が「カレーは上下関係や礼儀作法を意識せずに食べられる、気楽な食べものである。高級レストランや格式ばったパーティに出されることはまずないし、自宅への来客に出すこともほぼ絶対にない」そーですよ、おぞーさん(誰?)何かもー色々突っ込むのに疲れてきたので、ここで一つだけ著者に東京に着たら資生堂パーラーで伊勢海老カレーでも食してみたらとお薦めしとこー(笑)

 も一つすんばらしーエピを「もっともシェアの大きいブランドはS&B(エスビー)食品(S&Bという社名はグロス・アンド・ブラックウェルを短縮したC&Bを意識したのかもしれない)」って、そーだったんですか?エスビー食品さん?すんぱらしーエピ続きで「残りものを利用する場合もあるイギリスのカレーと違って、日本のカレーはたいてい新鮮な肉で作る」って…そーなんですか?ウルフ先生?そーいやローストビーフの残りを入れるレシピってのが英料理の本にあったよーな記憶が薄らと…

 他にも実に米らしく、カレーハウスCoCo壱番屋とか、ゴーゴーカレーなど米に進出しているカレー屋の話も出てきまする。そして本書で一番凄いとこは日本の章の一番最後の行でしょね?ここに米人、及び米のジャーナリズムが如実に現れていると思われでして、興味のある人は、ついでに心に広い人にかなぁー…

 他にもカレーにまつわるエピ満載ですので、詳細は本書をドゾ。まぁ最初から最後まで実に米的なカレー観だよなぁとは思いましたが(笑)

 目次参照  目次 カレー

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