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2016年1月29日 (金)

知っている者はしゃべらない。しゃべる者は知らない…

タックスヘイブンの闇  ニコラス・シャクソン  朝日新聞出版

 サブタイトルは、世界の富は盗まれている!なんですが、今更ですけど、これは凄い…どちらかとゆーとマジか?に近いかも?今まで読んだ本の中でも一家に一冊というより一人一冊読んでおいた方がいーんじゃないかの筆頭は「地球と一緒に頭も冷やせ!」でしたけど、これもそれにタイマンはれる程尽き抜けた告発書じゃなかろーか?むしろ、これが真実だとは思いたくないレベルでして、人の業の深さとゆーか、これはもー人間だもののレベル超えているよーな気がするのは気のせいか?

 とはいえ、これでもかなりマイルドな話になっているんたろーなぁと…薄々そんな悪寒でいたら本書ラストの方に「本書から多くの真実を自己検閲で削除した」との件がある位で…それだけヤバイ話なんでございますよ、奥さん(誰?

 最早本書、最初から最後まで突っ込みどころ満載でどこを切り取っていいのか?わからないとゆーか、全部読めの世界じゃね?で、いつものよーに目次に逃げると、「プロローグ 表玄関から出て行って横手の窓から戻って来た植民地主義、第1章 どこでもない場所へようこそ オフショア入門 タックスヘイブンという巨大裏金脈 三大オフショア・グループ、世界一重要なタックスヘイブンは「マンハッタン」 オフショア・システムが世界金融を腐敗させる、第2章 法律的には海外居住者 ヴェスティ兄弟への課税 オフショアの起源 信託の活用 第3章 中立という儲かる盾 ヨーロッパ最古の守秘法域、スイス バーゼル商業銀行の顧客リスト 第二次世界大戦中の動向、第4章 オフショアと正反対のもの 金融資本に対する戦いとケインズ 所有と経営の距離-ケインズの予言 ブレトンウッズ会議とケインズの奮闘、第5章 ユーロダラーというビッガーバン ユーロダラー市場、銀行、および脱出 一九五五年-シティ・ミットランド銀行 ジョージ・ボルトンのイングランド銀行入り 準備金規定とオフショア ユーロダラーという「危ない金」、第6章 クモの巣の構築 イギリスはどのように新しい海外帝国を築いたのか アメリカのマフィアとカリブ海オフショア・ネットワーク ケイマン諸島イギリス総督 ジャージー、そして香港、シンガポール 機密保護法、第7章 アメリカの陥落 オフショア・ビジネスへの積極参加を決めたアメリカ 中南米のウォール街、マイアミ オフショアIBFの誕生 ワイオミング州、デラウェア州、第8章 途上国からの莫大な資金流出 タックスヘイブンは貧しい国々をどのように痛めつけるか 国際商業信用銀行の事件 アンゴラ 二重非課税、第9章 オフショアの漸進的拡大 危機のルーツ 逆進課税制度 有限パートナーシップ法 守秘法域、第10章 抵抗運動 オフショアのイデオロギーの戦士との戦い 「租税競争」のウソ 減税は脱税を減らすか オフショアの自己弁護、第11オフショアの暮らし 人間の要因 バハマ-ベス・クラールの場合 ケイマン諸島-「デビル」の証言 ジャージー-ジョン・クリステンセンの場合、第12章 怪物グリフィン シティ・オブ・ロンドン・コーポレーション テイラー師とグラスマンの調査 起源 シティ改革法案 第二帝国プロジェクト、むすび われわれの文化を取り戻そう」なんですが、これだけで分かる人には分かる内容じゃまいか、でして、事態は壮絶の一言だろか?何が凄いって、お金に魂売ってしまった人達って、凄い、凄すぎる…もー公私の身内以外はまさにそんなの関係ねぇー(死語?)のノリがジャスティスなんだなぁ…良心の呵責なんて単語も死語か(笑)

 そんな訳で凄い凄すぎるは対岸もそーで、まさにでっとおぶあらいぶやねんを地でいってらっさるんですよ、奥さん(笑)例えば、エルフ事件を担当した仏の予審判事エヴァ・ジョリの場合「まもなく彼女は殺すという脅しを受けるようになった」とか、著者自身も「私は数か月前ケイマン諸島の弁護士から、バハマで「あれこれ聞き回る」つもりなら、身の安全に気をつけろと忠告されていた」とか、「彼らは敵とみなす人間を経済的に孤立させる。その人間の信用や人望を破壊する。尊厳をはぎ取る。ここの人間は、マフィアのオルメタのような沈黙の掟に従っている。彼らはそんなことはないと言うだろうが、ここには秘密結社がある。…ビジネス界の連中が団結して-非公式な団結だ-この男は問題を起こすに違いないと断定する。あなたはそれとない脅しの言葉を受け取ることになる。気をつけたほうがいい」(@デビル/ケイマン諸島情報筋)とか、枚挙につきないとこが凄い…これが21世紀の現実の話とは…

アリス的にオフショア…うーん乱鴉の八ッシー位だろか?ミステリ的にはお金は動機のいの一番じゃね?ですから、幾らでも関係ありまくりな気がしないでもないけど、こちらの突き抜け感半端ねぇでして…果たして…

 後はマレーのシンガポールだろか?タックスヘイブン的な意味合いで、何となく南のリゾート地みたいなとこがじゃんじゃかじゃかじゃかじゃんと出てきまする…ケイマン諸島は勿論、バハマもマイアミも香港もその他諸々ありますよってに…

 タックスヘイブン…聞いた事はあるけれど、それは何やねん?とゆーと何なのか?ケイマン諸島にあるとゆーのは、スパイものによく出てきているよーな気がするが?果たしてどよ?だいたいケイマン諸島ってのがどこにあるんじゃー?な人間にタックスヘイブンを語る資格はないってか(笑)

 ちなみに本書の定義は「人や組織が他の法域の規則・法律・規制を回避するのに役立つ政治的に安定した仕組みを提供することによって、ビジネスを誘致しようとする場所」の事とな(笑)何事もセット販売、これ常識ってか(笑)

 そんな訳でタックスヘイブンってどこ?とゆーと、実はいたるところにあるとゆーのが本当らすぃ…でもって「世界の貿易取引の半分以上が、少なくとも書類上はタックスヘイブンを経由している」事になるとな(笑)でもって「すべての銀行資産の半分以上、および多国籍企業の海外直接投資の三分の一がオフショア経由で送金されている」そな…IMF(2010年)に「島嶼部の金融センターだけで、バランスシートの合計額は一八兆ドル-世界総生産の約三分の一に相当する額-にのぼると想定した」そで、これでも小さく見積もってとゆー事らすぃ(笑)ちなみに「世界全体の国境を越えた貿易の約三分の二が多国籍企業の内部で起きている。このような企業内貿易の価格操作のために、途上国は毎年推定一六〇〇億ドルの税収を失っている」そで…しかも先進国の税収にも多大な影響を及ぼしているとゆーから、他人事ではないそーですよ、奥さん(誰?)その具体例は本書をドゾですが、一つだけ「イギリスの大手七〇〇社の三分の一が、金融ブームに沸いた前年度にイギリスではまったく税金を払わなかった」とな(笑)

 でもって米の「大手一〇〇社のうち八三社がタックスヘイブンに子会社をもっている」(@アメリカ会計監査院(GAO))だそで、欧州の「大手一〇〇社のうち九九社がオフショアの子会社を使っている」(@タックス・ジャスティス・ネットワーク)とゆーのが現状らすぃ…ちなみにこれらの「子会社を最も多く使っているのはダントツで銀行だった」とゆー

 そんな素敵なタックスヘイブンの共通項は、一「これらの場所はすべて、何らかの形の守秘性を提供しており、程度はまちまちながら、他の法域との情報交換を拒否している」、二「税金がまったくないか、税率がきわめて低いこと」、三「タックスヘイブンのスポークスマンが「ここはタックスヘイブンではない」と繰り返し主張し、彼らの主張では「客観的現実」と合致しない「メディアによる時代遅れのステレオタイプ」を使っている批判者たちの信用を落とすために、精力的に活動していることだ」そな…そして最も重要な、決定的な特徴は「現地の政府が金融サービス業界(もしくは犯罪者、もしくはその両方)に乗っ取られており、オフショア・ビジネスモデルに対する大きな反対は排除されていることだ」そな…タックスヘイブンの地とは「政治的に安定している」とこなんだとな(笑)

 ちなみにタックスヘイブンの事を仏語では「パラディ・フィスカル」、西語では「パライソ・フィスカル」というそーな…どちらの意味も税金天国とな…ここは「富と権力を持つエリートたちが、コストを負担せずに社会から便益を得る手助けをする事業なのだ」とな…

 まっ何にせよ、オフショア経由して税金を払わないこれが多国籍業のジャスティスとゆー事になるらすぃ…法には触れてませんが何か?とゆー論理がまかり通っていると…この「移転価格操作ができる」ことで、多国籍企業が「より小規模な競争相手より通常速いペースで成長する理由の一つでもある」とな…よーするにコストは一番高いとこで計算して、税は一番低いとこで計上すると(笑)

 結局、どゆ事かとゆーと、タックスヘイブン論者はグローバル市場の「効率化」を謳っているけど、その実「このシステムはきわめて非効率だ」し、何も生産してはいないとな(笑)あるのは「富の移転である」で、守秘性により「インサイダーは一番おいしいところを自分のものにし、コストは社会の他の人々に押しつける」事になっているそな…かくて「企業や資本は、最も高い生産性の実現できるところではなく最大の税控除が受けられるところに移動するのである」とな…まさにタックスヘイブン(笑)名は体を表すってか(笑)

 そんな素敵なタックスヘイブンってどこ?とゆーと世界には四つのオフショア・グループがあるそで、「一つはヨーロッパのタックスヘイブン。二つ目はシティ・オブ・ロンドン」「三つ目はアメリカを中心とする勢力圏。四つ目は、ソマリアやウルグアイのような、どこにも分類できない一風変わったタックスヘイブン」なんだそな…とはいえ、四つ目は「あまり成功していないこともあり、本書では取り上げないことにする」になってますが(笑)

 欧州のタックスヘイブンとは何か?とゆーと、スイス、ルクセンブルク、オランダ、オーストリア、ベルギー、リヒテンシュタイン、モナコ、マデリア島(ポルトガル)といぱーいってか?まっパンピー的に有名どこはスイスじゃまいか?ですけど(笑)事の起源はWWⅠ後の各国の税金が上がった事で欧州セレブがスイス銀行に「秘密資金」を預けたとこから始まるらすぃ…まっ今的な一例をあげるならば「アイルランドのミュージシャン、ボノは、欧米の納税者にアフリカへの援助を増額するように迫る一方で、税金削減のために二〇〇六年に自分のバンドの財務部門をオランダに移転させた」からもお察し下さいってか(笑)

 そしてシティの件は、本書の主役は多分この人、もといこの地じゃまいか?じゃまいか(笑)「世界の守秘法域のほぼ半分を占めており、最も重要な存在だ」で、シティ(ロンドン)を中心として大英帝国圏を従えての世界を展開していらっさる模様…ジャージー、ガーンジー、マン島、ケイマン諸島は勿論、香港、ジブラルタル、サーク島、オルダニー島、バミューダ、イギリス領ヴァージン諸島、タークス・カイコス諸島、シンガポール、ドバイ、バハマ、アイルランドetc.などなど…ちなみに「王室属領は脱税の可能性がある資産を控えめに見ても約1兆ドル受け入れていると推定した」(「タックス・アナリスツ」)とゆー事になるらすぃ…他にもケイマン諸島なんかもよく聞きますが、こちらの場合「二〇〇八年、IMFに二兆二〇〇〇億ドルの資本・負債(預金その他の債務)を報告した」そーだけど「ケイマン諸島の保有資産としては七五〇〇億ドルししか報告しなかった」普通は一致していなければならないのにこの開きは「まったく説明がつかない」んじゃね?

 てな訳でこちらの詳細も本書をドゾですが、結局どゆ事かとゆーとこの世界中に散らばっているタックスヘイブンの蜘蛛の巣の中心に控えしが、ロンドンのシティとゆー事になるそな(笑)後は言わずとも分かるなの世界か…

 そして米の場合、脱税に対して、米の正義的にはどーよと長い事反対してきた伝統がありますが、何か?もありますよってにですけど、結局オバマが「二〇〇八年に「タックスヘイブン乱用防止法案」を共同提案し、その法案がその後オフショア・ロビイストたちによって骨抜きにされた件」が示す通り、米の正義とはロビーにありなんですよ、奥さん(笑)

 シティによるユーロダラー市場、よーするにタックスヘイブンきたこれに米の資本、お金の流出が止まらないとなれば、その道を潰せないなら自前でやったれで、1980年代から米のタックスヘイブン化が進んでいった模様…「連邦レベルでは、アメリカは外国人の資本を本格的なオフショア方式で引き寄せるために、さまざまな免税措置や秘密保持規定を設けている」そして米らしいと言えば米らしーのか州キタコレで州レベルの話もくる訳で「たとえばフロリダ州の銀行は-中南米のエリートたちが自分のカネを預けている場所だ。アメリカは中南米諸国とは一般に銀行取引情報を共有しない。そのため、こうした資金の多くが脱税その他の犯罪絡みのカネであり、それがアメリカの守秘性によって守られているのである」とな…このグループに、ワイオミング、デラウェア、ネバダ州も入るらすぃ…詳細はこれまた本書をドゾ…

 更に米には海外サテライト・ネットワークもありますよで、アメリカ領ヴァージン諸島、マーシャル諸島、パナマとな…こちらの詳細も本書をドゾですが「オフショア金融が、アメリカの力を世界中に投射しようとするネオコン(新保守主義)の構想の中心に何年も前からひそかに位置づけられてきたことを示すものだ」とな…

 で、これらの事から分かる事は何かと言えば、「オフショア世界が、自国の法律や税制を自国の主権を行使して自国が適切と判断するように定めている独立した国家の集まりでないことは、今ではもう明白なはずだ」でして、「それは世界の主要国、とりわけイギリスとアメリカによって支配されている複数の影響力のネットワークなのだ」でして、世界で最も重要なタックスヘイブンは、マンハッタンとシティとゆーのが現実とゆー事だとな…まっある意味、ここがタックスヘイブンのヘッドクォーターとゆー事になるのか…

 で、その守秘性も磨きがかかってきたとゆー事らしく、口座の個人がダイレクトに結びついているのではなくて、間に秘密法人を設立し、その法人名で口座を開いて資金を移すとな…銀行側はそもそも名前を知らないのだから探られても個人名まで流出する事はないと…こゆのをタックスヘイブンを経由して経由して経由して経由…すれば、調査の手間はどよ?しかも皆、守秘性が認められているんだぜ(笑)

 てな訳で、オフショアビジネスの為には勿論、その手の専門家もわんさかいらっさる訳で、「特定のタイプの有能な弁護士や会計士、銀行家や業務遂行マネージャーで構成される独自のインフラを築いている」そな…オフショア・サービス会社ってか?例えばオフショア・マジック・サークル、「複数のオフショア法域にまたがって活動している少数の大手法律事務所」で「アップルビー、キャリー・オルセン、コンヤーズ、メイプルズ・アンド・カルダー、ムラン・デュ・フ&ジュンヌ、オザンヌ・アンド・ウォーカーズなど」とな…これらは「内輪のグローバルなインフラを形成しており、守秘法域の傀儡議会と組んでシステム全体を動かしているのである」とな…

 そんな訳で「違法の側には、脱税を手助けするプライベート・パンキングや資産運用サービス、偽の信託、秘密法人、違法な移転価格操作などがあり、これらはたいてい「税の最適化」とか「資産保護」とか「効率的な企業構造」といった心地よい決まり文句の陰に隠れている」って…それって売春を援交とゆーよーなものなのか?

 この結果どゆ事が世界で進んでいるかについての詳細も本書をドゾですけど、例えば、米の場合1960年代は「所得税総額の約五分の二」を企業が負担していたけど、「今では五分の一以下に低下している」そな…米の納税者の「上位〇・一パーセントにとって、一九六〇年代には六〇パーセントだった実効税率が、所得の増大にもかかわらず二〇〇七年には三三パーセントに低下していた」とな…具体的にどゆ事かとゆーと「億万長者のウォーレン・バフェットが自分の会社について調べたとき、受付係を含む全社員のながて彼の税率が最も低いことがわかった」とな(笑)現実に何が進行しているかと言えば「豊かな人々の払う額が減っており、他のすべての人がその減少分を負担しなければならなくなっている、という変化なのだ」とな…成程、消費税増税まったなしってか(笑)

 豊かな人はみんなタックスヘイブンに行けばいいんだわじゃないけど、「スイスの資産運用会社は、脱税しようとする富裕なドイツ人やフランス人やイタリア人-スイスと国境を接する隣人で、同国の三つの主要言語を話す人々-を引き寄せることに最も力を入れている」し、「モナコはとくにフランスのエリートたちのニーズに応えており」「富裕なフランス人やスペイン人は、フランスとスペインに挟まれた小国、アンドラを使っている」し、「豊かなオーストラリア人は、たいていバヌアツのような太平洋のタックスヘイブンを使う」し、「マルタは、北アフリカからの不法資金を扱っている」し、「アメリカの企業や富裕な個人はパナマやカリブ海のタックスヘイブンを好み」「富裕な中国人は香港、シンガポール、マカオを使っている」とな…その他「ロシアのダーティマネーは、グローバル金融システムへの足がかりとして、イギリスと強い歴史的つながりがあるキプロスやジブラルタルやナウルを好んでいる」そで、その後「合法的なカネに変えられ」て「ロンドンなどの主流のグローバル金融システムに入っていくのである」そな…また「中国への外資投資の多くがイギリス領ヴァージン諸島を経由している」とな…

 またタックスヘイブンは脱税や資産隠しの為だけでなく「導管的タックスヘイブン」とゆー働きを特化してるとこもあるそーで、これは何?とゆーと「別の目的地に向かう途中で資産の身元や性格を特定の方法で変化させるサービスを提供する中継地」の事だとな(笑)このグループにオランダ、モーリシャスが入るらすぃ…

 オフショア金融の仕組みについての詳細も本書をドゾですが、ラダリング(はしご登り)「仕組み全体が細かくスライスされて複数の法域に分散され、それぞれの法域が資産の法律上または会計上の新しい「包装紙」を提供する。だが、実際の資産は通常、別のところに置かれている」とゆー事らすぃ…ちなみに「二〇一〇年、ルクセンブルクの当局は、北朝鮮の資金を預かっている可能性があることの言い訳としてラダリングを持ちだした」とゆーからお察し下さいってか…

 で、実際どんだけタックスヘイブンにお金が流れているんじゃろ?とゆーと、「すべての銀行資産の半分、対外投資の三分の一」、また「二〇〇五年、タックス・ジャスティス・ネットワークは、富裕な個人がオフショアに保有している資産はおそらく一一兆五〇〇〇億ドル相当にのぼるだろうと推定した」そな…何か金額が余りに大きくてそれってどの位?かピンとこないんですけど、「これは世界の富の総額の四分の一に相当し、アメリカのGDP総額に匹敵する」とゆーから、ドンダケェー(死語?)そしてこれは「途上国の貧困に対処するための世界全体の援助予算の二倍から三倍に相当する」そな…で、これらから言える一番の事は「富裕な個人がオフショアに保有している資金から得られるはずの税収、すなわち失われた税収にすぎない」で、「これに企業の移転価格操作を加えると、国境を越えた違法な資金フローの規模」って…

 ちなみに違法な資金フローの推定額、レイモンド・ベイカー等@グローバル・ファイナンシャル・インテグリティ(GFI)によると「犯罪マネー-麻薬密輸、偽造品、ゆすりなどで得たカネ-が、合計三三〇〇億~三五〇〇億ドルで、総額の三分の一」、「汚職マネー-海外に送金された賄賂や海外で支払われた賄賂-が、合計三〇〇億~五〇〇億ドルで、三パーセント」、残り三分の二は「国境を越えた商取引」だったとな…ここから何が分かるとかゆーと、「麻薬密輸業者やテロリストなどの犯罪者は、企業が使っているのとまったく同じオフショアの仕組みや隠れ蓑-シェルバンク、信託、ダミー会社-を使っている」って事じゃね?でして、巡り巡ってどゆ事とゆーと「あるのかが犯罪マネーの押収に成功する率は〇・一パーセント」程度じゃね?とゆー事らすぃ(笑)テロの撲滅って…しかも、違法以外のフロー、「合法の租税回避」とやらも含めるとなると総額って、ドンダケェー(死語?)

 結局「オフショア世界は富と権力を貧しい人々から豊かな人々に移転する史上最悪の力であるにもかかわらず、その影響はほとんど目に見えないという事実」じゃね?

 そして低所得国だけでなく高所得国にもタックスヘイブンの影響がで、一「金融機関が爆発的に成長して「大きすぎてつぶせない」地位を獲得し、ワシントンやロンドンの政治エリート層を牛耳る力を手にする手助けをした」、二「金融規制を退化させるにつれて、守秘法域は金融システムの無敵の戦士となり、オンショアの法域をどんどん緩い規制に向かう近隣困窮化競争に引きずり込んだ」、三「国境を越えた巨額の違法資本フローは-その多くが従来の国別統計では把握できない-アメリカやイギリスのような赤字国への巨額の純流入を生み出して、危機の根底にあった、より目に見えやすいグローバルなマクロ経済的手均衡をさらに悪化させた」、四「オフショアという選択肢は、企業が昔よりはるかに多額の借金をする後押しをするとともに、その借金を隠す手助けをした」、五「企業が税金や規制の守秘性のために自社の財務事項を世界各地のタックスヘイブンに分散させるにつれて、理解不可能な複雑さが生まれ、それがオフショアの守秘性とあいまって税制当局の目をごまかし、市場プレイヤーの間の相互不信をかき立てて、金融・銀行危機を悪化させた」そな…これらについての詳細も本書をドゾ。何かもー一つ一つの例証が逆に目に痛い、頭に痛い、胃に痛いを通り越しているよな…

 タックスヘイブンとは何か?繰り返し考えさせれる本書ですが、その一つは「大手金融会社とこれらの会社が世界各地の政治権力を乗っ取る戦いで使ってきたこのうえなく協力な武器」とゆー事になるのだろーか?まぁ人を動かすにはイロとカネが相場だもんなぁ…そのカネが無尽蔵に動かせる、隠せる、ならそれにこした事はない訳で、しかも税金の心配をしないで(笑)

 ここでの正義とは何か?は税金を払わずに済む事だとな…本書はこれに対する長い(?)警告書だろーか?そーいや日本国憲法は国民の三つの義務の一つが納税じゃなかったっけ?ですけど(笑)まっ百歩譲って、誰だって税金なんか払いたくないけど、それなら一部のセレブだけじゃなくて全員にそーしないとどこぞの国の人達のよーに、差別だっ、にならないんだろーか?で、全員が税金払わなくなったらどーなるか?は皆まで言うなの世界じゃね?でも庶民的には税金を払わない人達より、税金を払わないという行為を是とみているみたいで、敵は政府(税務署)にありらすぃ…まっある意味政府(政治?権力者)に対してどれだけ信用がないかとゆー話にもなりそー…時の権力者・基盤を欺いたとゆーだけで拍手喝采って、どよ?で長年の信用問題が如実に出ているよーな?

 まっともかく、本書ここまでで第一章でして、この後各論的な第二章以降が続く訳で、もー細かく見ていくとアレなので、是非心ある人は本書をドゾ。そんな訳で英セレブっおステキのヴェスティ兄弟の生きざまとか、信託は十字軍から歴史あるそで…この守秘性半端ねぇーでござるとか、スイス銀行の顧客リストとか、ブレトンウッズ会議の攻防とか、シティとは何ぞや?オフショアを広めたところって…そしてイングランド銀行とは…更にオフショアのあるところとは?IOS(インベスターズ・オーバーシーズ・サービシズ)って何だ?とか、オランダ領アンティルとか、ワイオミング州、デラウェア州、サウスダコダ州…またアフリカからの資金流出、アンゴラ、フィリピン、メキシコ、モーリシャス、二重非課税、LLPetc.と色々ありますよってに…でして…これだけで分かる人は分かるのかも(笑)

 豆知識的には、「北はナイジェリアからガボンを経て南のアンゴラまで」「この地域はアメリカの石油輸入量の六分の一近くを供給しており、中国にもほぼ同じ割合に相当する量を供給している」とは知らなんだ…アフリカでも石油が採れる事は知っていたが、中東のソレがメインかと思ってますた…

 また、エルフ事件の詳細は本書をドゾですが、事の起こりは1994年、米の「フェアチャイルド社がフランスの実業家と商事紛争を起こした。そこからフランスの証券取引委員会の調査が始まり、予審判事のエヴァ・ジョリが関わることになった」とな…「エルフ・アキテーヌ社とフランスの既成政治勢力や情報機関、そしてガボンの腐敗した支配者、オマール・ボンゴをつなぐ巨大な腐敗システムの概要に気づき始めた」に至ると…

 このボンゴの経歴についての詳細は本書をドゾですが「ボンゴの経歴はフランスの脱植民地化の縮図である」の一文でお察し下さいじゃね(笑)ちなみに彼がガボンの大統領に就任した後、「フランスは彼に公邸の一つと地下トンネルでつながるリーブルヴィルの兵舎に数百人の空挺部隊を置いた」とな…「フランスの支援と引き換えに、ボンゴはフランス企業に自国の鉱物資源のほぼ独占的な採掘権をきわめて有利な条件で与えた」とな…さすが、自由平等博愛の国、仏は違う…

 でもって素晴らしきかなガボンの若き大統領は「スイスやルクセンブルクなどのタックスヘイブン(租税回避地)を通じて、アフリカの旧フランス植民地の石油産業とフランス本国の主流政治勢力をひそかにつなぐ巨大で不気味なグローバル腐敗ネットワークのアフリカ側の要となる」って…

 話は仏の政治癒着ではなく財界もで、「フランス最大手の企業グループ、エルフ・アキテーヌは、この西アフリカの産油国から引き出したカネ」を見つかんないよーに「ベネズエラからドイツ、ジャージー、台湾にまで賄賂を贈るために使っていたのである」そな…何かもー世界に広げようお金の輪ってか(笑)

 とゆー事で、かの大統領は「フランスのフリーメイソン・ネットワークとアフリカの秘密結社を分け隔てなく利用して、フランスで最も重要なパワーブローカーの一人となった」とな…ついでに言うと、仏の諜報機関も「裏金にどっぷり漬かっていた」になる模様…そんな訳でこの「途方もなく強力なシステムは、フランスが世界の経済・政治問題で実力以上の影響力を行使し、法域と法域の間、つまりオフショアで成功するのに役立った」とゆー事になるそー(笑)

 とりあえず仏的には一件落着、エルフの話は清算しますたの世界らすぃ…だがしかし、「ニコラ・サルコジが二〇〇七年にフランス大統領に就任したとき、最初に電話した外国首脳が、なぜドイツやアメリカやEUのリーダーではなく、オマール・ボンゴだったのか」しかも、息子の「アリ・ボンゴ大統領が住む大統領官邸に今なお地下トンネルでつながっている駐屯地に、フランスの部隊がなぜいまだに駐留しているのか」更に「二〇〇八年一月、フランスの対外援助担当閣外大臣、ジャン=マリー・ボッケルが、腐敗した過去との「決別」は到来に「時間がかかっている」と指摘した。彼は即座に解雇された」のは何故なのか?仏の透明性って…

 も一つ、これも豆知識に入れていいのか?といゆーより全世界的にアレじゃね?なポイントで「スイスはドイツのユダヤ人の資産をナチスから守るために銀行の守秘性を導入したという話」が世間に流布されているけど、「この神話はジュヴァイツェリッシェ・クレディトアンシュタルィトアンシュタルト(今日のクレディ・スイス)の一九六六年の広報誌に起源をもつもの」なんだそな…ちなみに「この話の問題点は、それが真実ではないことだ」そーで…

 「スイスの農民運動や労働者運動は、大恐慌のさなかの一九三一年、銀行に対する規制の強化を要求し始めた。銀行は、これまで厳重に管理してきた金融分野に国家の検査が入ったら秘密が漏れる恐れがあると懸念して、スイスの銀行の秘密保持に違反することを犯罪とする新しい法律の制定を熱烈に求めるようになった」とな…「一九三三年二月には公式の草案ができあがっていた」そで、これは「ヒトラーが政権に就いてわずか一八日後のことで、彼の国家支配が揺るぎないものになるずっと前、それどかろか彼がドイツのすべての情報機関を掌握するずっと前のことだった」とな…

 ちなみに「ユダヤ人の資産に関する情報を探り出すためにスイスに潜入したゲシュタポの活動なるものについては、スイス銀行協会でさえまったく記録を持っていない」そな…まったくの「作り話であるにもかかわらず、多くの人から事実とみなされている」って、それって言ったもん勝ちってどこかのくnゴホンゴホンちなみにちなみに「「スイスの銀行秘密保護法は一九三四年にさかのぼる」と「フィナンシャル・タイムズ」紙は二〇〇九年に記した。「その年、一つにはドイツのユダヤ人や労組活動家をナチスから守るために制定されたのだ」って掲載したらすぃ…さすが天下のFTっそこにしびれるあこがれるぅーっ(笑)

 まっスイスさんぱねぇですけど「スイスはおそらく最古の、そして最強のタックスヘイブンだろう」(@セバスチャン・グー/ローザンヌ大現代史教授)だそで、スイス銀行、タックスヘイブン、そしてスイスという独立国であるという事実の重み…更に「スイス的な「ゾンダーファル」という考え-スイスは世界のなかでかなり特別な、かなり上位の地位を占めているという考え-」がスイス人の根底にあるとゆー文化だそな…その他スイスについての詳細は本書をドゾですが、「スイス社会が先進国のなかで最も不平等な富の再分配を許容している」点と「この国では近いうちに民衆革命が起きる心配がまったくない」とな…かくて「世界の金融資本家たちはスイスが大好きなのだ」そー…凄いなスイス…

 も一つスイス、中立って何だっけ?何だっけ?な件も詳細は本書をドゾですが、「スイスはずいぶん前から、政治難民を保護する憲法上の義務を定めていた」そな…だがしかし「一九三三年四月、ヒトラーが政権に就いてわずか数週間後に、ユダヤ人難民の無条件の亡命を事実上拒否する新しい法律を制定したのである」更に「一九三九年に戦争が始まると、スイスは制限を強化し、ナチスから逃れるために山や谷を越えてきた多くのユダヤ人を強制的に追い返した」とな…何とか入国できたユダヤ人、例えば「あるユダヤ系ドイツ人のビジネスマンは、スイスへの身元保証付き入国ピザと一マルクで、ベルリンの自分の履物工場をスイス企業に売り渡した」とな…凄いなスイス…

 更に更に「ドイツの高位の人物や企業は、ドイツが負けた場合には、いずれ新しい第四帝国を樹立するために、スイスに富を蓄えていた」とな…また「すべての枢軸国の統治集団のあるゆる主要メンバーが、スイスに資金を置いている」(@英外交官/1941年)だとな…てな訳で「ヒトラーがスイスに侵攻しなかったのは」「スイスとその隣の小国リヒテンシュタインは、ベルンにある弁護士の言葉どおり、ヒトラーの「金庫」だったからである」って…

 歴史的な流れの詳細は本書をドゾですが、話を現在に戻すと「スイスは依然としてダーティーマネーの世界最大の保管場所の一つである」そで、「二〇〇九年には、非居住者が持つオフショア口座に約二兆一〇〇〇億ドルの資金-そのほぼ半分がヨーロッパから-を受け入れた」(ちなみにグローバル金融危機前の2007年当時は3兆1000億ドル)だそで、それらのお金は「ヨーロッパから持ち込まれた資金の約八〇パーセントが税務当局に申告されていないカネ」で「イタリア人だけをとると、その数字は九九パーセントにはね上がる」とな…凄いなスイス、おサスガ伊ってか(笑)

 ブレトンウッズ会議についての詳細も本書をドゾ。まずケインズはやはりパネェとゆーか、世紀の天才だった模様…その天才でさえ負け戦をしなくてはならなかった理由がいくつかとりあげられていますが、一例をあげると「ケインズの主な交渉相手だったアメリカのハリー・デクスター・ホワイトが、ほぼ間違いなくソ連に情報を流していたと思われるためでもある」って、さすが正義の国、米パネェ(笑)

 こちらの詳細は本書をドゾ。ただ「ケインズが設計に尽力し、諸国の緊密な協力と国境を越えた資本移動に対する厳しい規制をともなう国際システムを見ていく。このシステムは、ある意味で、今日の細分化された自由放任のオフショア・システムとは正反対のものだった」とゆー事らすぃ…

 ケインズについて語るにはとゆーか天才は誰もそーだと思うけど語りつくす事などできないので、とりあえずまずは本書をドゾ。経済的なとこでいくと「二つの集団が互いに財を取引するとき、両者の関係はほぼ対等だ。だが、金融はそうではないことをケインズ見抜いていた。金融の場合、貸し手と借り手は上下関係にある」そな…かくて「産業資本家は金融資本家に従属しており、しかも両者の利益はしばしば対立する」とな…

 そしてケインズ的視点を付け加えるならば「諸国間の経済的つながりは、必ずしも国際平和を守るわけではないということだ」とな…大恐慌を経験して、生産も金融も国内で回した方がいいと達観するよーになったとゆー事らすぃ…

 また投資と一口に言うけど「工場、訓練、調査、賃金など-社会をより豊かにするもの-への投資と、金融投資や資本投資はまったくの別物だ」とゆー事じゃね、でして…既にケインズはまるっとお見通しだって事で「所有と経営が遠く離れていることは、人間関係においては悪であり、長期的には財務上の計算をぶち壊す確執や反目をおそらく、もしくは必ず、生み出すという経験知が蓄積されつつある」とケインズは語っているんですよね…何かもー今を見通しているよーなご託宣じゃね(笑)

 今でしょっ(死語?)的にだと「オフショア・システムは、効率性の名のもとに、世界を巡る資本の流れに一種の高性能潤滑剤を塗って、資本主義内部のこの隔たりを劇的に拡大するのである」に行きつき、オフショア・システムによって「資本はもう、最も高いリターンが得られるところには行かなくなっている。最大の税額控除や最も高い守秘性が得られるところ、不都合な法律や規則を最もうまく回避できるところに行くのである。これらの魅力はどれもみな、資本のより効果的な配分とは何の関係もない。ケインズの言うとおりなのだ」になる模様…

 天才を理解するにはたいていの場合、同時代者には分からない人多しなのは、何もケインズに限った話じゃないけど、ブレトンウッズ会議でケインズの言う通りにしていたら、世界はもう少しマシだったかもしれないとな…「アメリカの力のほうが大きかったため、彼はたいてい負けた。だが、私には、ほぼすべての事例でケインズが正しかったように思える」(@フラッドフォード・デロング/米経済学者)じゃね?

 よーするにケインズ的見解によると「金融は社会の支配者ではなく、社会の奉仕者であるべきなのだ」とな…今の悲劇は、主役でないものが主役の座に躍り出てしまった為の、それも裏口の、成れの果てなのかもしれないってか(笑)金さえあれば、ごまかせば、無事ならばトップに立てるんやぁーってか(笑)

 ケインズに関しての諸々は多岐に渡るので詳細はケインジアンと本書に任せるとして、も一つだけ「諸国が独自の国内経済政策を追求する自由を拡大するために、資本規制を広く導入するという案は、とくに重要だった。それに、事態の流れは、彼が正しかったことを-少なくとも間違っていなかったことを-実証したように思われる。戦後の二年間はアメリカの金融業界が国内の政策策定を支配していた時期で、規制に支えられた国際秩序が中断されていた。これは大失敗で、一九四七年に新しい経済危機を生じさせた。これによって銀行の信用は傷つき、翌年に規制が強化された」とな…「一九四七年ごろからの四半世紀は、ケインズの理論が広く実行された時期で、今では資本主義の黄金時代として知られている」とな…「八〇年代に入って、資本規制が世界中で徐々に緩和され、税率が下がってオフショア・システムが本当に繁栄を謳歌するようになると、成長率は急激に低下した」とな…よーするに「金融のグローバリゼーションは、新興市場でより多額の投資もより高い成長も生み出してはいない。…最も急成長しているのは、資本の流入に対する依存度が最も低い諸国である」(@アーヴィン・サブラマニアン、ダニ・ロドリック/2008年)とな…もしくは「金融の自由化と金融危機は、馬と馬車のように切り離せない関係にある」(@マーティン・ウルフ)とな…

 まっ他にも色々事例が掲載されているんですが、真に天才は誰か?とゆー事ですかねぇ…そしてケインズを生み出した英が、シティを持ち、そのシティがオフショアを生み出した、もしくは広めたとな…英人ってパネェ…とゆーか大英帝国サマって両極端に生きる道な国だものなんでしょか…

 それは1950年代半ば、「シティ・オブ・ロンドンで新しいタイプのオフショア活動が見つかった」とな…「一九五五年六月だったと思われる。今ではグローバル金融グループ、HSBC(香港上海銀行)の一員になっているミッドランド銀行で奇妙な取引が行われていることに、イングランド銀行の職員たちが気づいたのだ」そな…

 とはいえ、詳細はこれまた本書をドゾですけど、「イングランド銀行は、国家の内部の強力なロビイストでもあり、シティとその自由主義的世界観-さらにその延長でグローバル・オフショア・システム-を守る近衛軍のような役割を果たしてきた」とゆーからお立会い(笑)

 「スエズ危機当時、金融センターとしてのロンドンの役割は、帝国をベースにした通貨圏に主として支えられていた」そで…戦後の英の対応の件は今を彷彿させる話じゃまいかで「イギリスの大蔵大臣は、銀行の海外融資を制限することで資本の流出を食い止めようと考えた」、だがしかし「イングランド銀行は、ロンドンの銀行のビジネスが圧迫されるのを嫌」って別の案を提案すると「新しい資金をロンドンに引き寄せ、消費と輸入品需要を抑制するために、金利を引き上げるという案だ」そーしかも「それでイギリスの景気が悪くなったとしても、それならそれでかまわないと、イングランド銀行は考えていた」そな…銀行とはいつも、国民の生活よりカネなのか(笑)

 そしてジョージ・ボルトンきたこれになるのか…「イングランド銀行の外国為替部門の責任者であったボルトンは、ロンドンに規制のない新しいドル市場が誕生する手助けをするのに最適の立場にいた」しかも「イングランド銀行はこの市場を規制することも難なくできただろう。だが、規制しないと決め、おまけに他国が規制することも防いだのだから、イングランド銀行はこの市場を積極的に作り出したと断定するしかないだろう」に至る訳で…「ロラン・バランが「ユーロ市場もしくはオフショア金融市場と呼ばれる規制の真空地帯」と呼ぶものが、ここで誕生したのである」そな…よーするに「ロンドンでドルを保持できるこの新しい市場」かキタコレになった訳ですね、わかります(笑)

 更にサッチャーきたこれで「ロンドン市場の急激な規制緩和」金融ビックバンきたこれで「異常な状況が生まれている。取引所の建物という物理的な実体がなく、広く認められている法規さえないユーロ市場が、世界最大の資本供給源になっている、という状況が」(ティム・コンドン/「スペクター」誌上にて)となり、「社会的市場経済とケインズ流福祉国家に対する新自由主義の反撃の最初ののろしだった」(@ゲイリー・バーン)とな…

 ぶっちゃけどゆ事とゆーと「現代のオフショア・システムの急成長は」「イギリスの公式の帝国がよりとらえにくいものに移行したとき、ロンドンで始まったのだ」そな…とはいえ、「実際には、公式の帝国は完全に消滅したわけではなかった。一四の小さな島嶼国は独立を求めないことにして、エリザベス女王を国家元首とするイギリスの海外領土になった。そのちょうど半数-アンギラ、バミューダ、イギリス領ヴァージン諸島、ケイマン諸島、ジブラルタル、モントセラト、タークス・カイコス諸島-が守秘法域で、イギリスからの積極的な支援・管理を受け、シティと密接につながっている」でして、タックスヘイブンきたこれになるのか…こーして「ロンドンのオフショア市場は爆発的に成長した」そー…

 そして「ロンドンのこの奇妙な新しい市場がアメリカの政治的支配を受けないとしたら、アメリカの銀行関連法規にも縛られないはずだということに、アメリカの銀行はすぐに気づいた」とな(笑)ついで言うと「一九六〇年代が進むにつれて、アメリカの赤字は膨れ上がった。アメリカは収入に比べて多すぎる額を海外に送っており、大量のドルがアメリカからユーロ市場に流れ込んだ」とな…

 まぁともかく「オフショア・ロンドン市場は、一九六三年にユーロポンド債の誕生でさらに活況づいた」そー…そして現在だとかわいいお話しになってしまうエピじゃね?で「ロンドンのある銀行は、イギリスの印紙税を逃れるためにアムステルダムのスキポール空港でユーロポンドを発行したし、債券のクーポンは、イギリスの所得税がかからないよう決まってルクセンブルクで換金された」って…出かけます、税金のないところならどこへでもって初っ端からの伝統芸能だったのか…

 オフショアきたこれで「これは一見したところでは、コストをかけずにみなに利益をもたらす方法のように見える。競争の激しい市場では、銀行は追加利益の一部を借り手や預金者に還元するからだ。だが、銀行のオフショア顧客は、ほぼ例外なく世界の比較的富裕な市民や企業である。銀行や世界の富裕層代表たちが、他の人々の犠牲の上にただで利益を得るというのが、オフショア・システムの基本的な仕組みである」とな…利益はそーだとして損失は?とゆーと「二〇〇七年以来、世界があらためて思い知らされてきたように、最後にツケを払うのは賭けをした投資家ではなく普通の納税者だった」に至る訳で…

 さて、1960年代からユーロ市場の最大のプレイヤーが米の銀行とはこれ如何に?で米、政府当局は最初懸念の文字しかありませんの世界だった模様…「アメリカの銀行に「この種の活動に参加することで国益に役立っているかどうかをよく考える」ように促した」とゆーから、牧歌的日常だったのだろぉか(笑)まっ自国の銀行の倫理はともかく、他国のになれば、でもそんなの関係ねぇー(死語?)なのは関係者のお約束なんだろか?で米から文句のきたイングランド銀行幹部のお言葉「シティバンクが、ロンドンでアメリカの規制を逃れているかどうかなんて、私にはどうでもいいことだ。とりたてて知りたいとは思わない」とな…時代は自国さえ良ければいいんだもとい自国のお金さえ良ければいいんだわってか(笑)

 では、何故イングランド銀行は「ユーロ市場を規制しない」としたか?「ロンドンの通常の銀行で取り付け騒ぎが起きた場合には、イングランド銀行は、その銀行の規制機関であるせいで、介入して混乱を収拾する義務を感じるだろう。つまり、規制とは、イングランド銀行のメモの言葉によると「責任を認めること」だ。それなら規制しないほうがよいと、その論理は続くのだった」って…成程、想定外だから責任ありませんってか…トップが責任を取らない事、これが世界の共通語だったのか…放置プレイで儲かるならそれでかまへんかまへん、こちらは何も知らぬ存ぜぬですが、何か?とゆー事か…さすが英国紳士やる事がパネェ…

 さて、そんなユーロ市場に対して米はどーしたのかとゆーと、「流動性が爆発的に高まりつつあったユーロ市場、大きな利益をもたらす巨大で新しい、規制のないこのドルの舞台は、ドルの帝国主義的役割を支えるのにうってつけだった」とな…「ユーロ市場は「外国人に預金をドルで持っておこうと思わせる、かなりよい方法」」(@ダグラス・ディロン/米経済担当国務次官補)ってか(笑)

 そんな訳で「ロンドンの金融エスタブリッシュメントは、エリート投資家たちの利益のために統治される世界の中心という地位をロンドンに取り戻させる方策をまとめ上げつつあった」とな…

 そしてオフショア地域キタコレになるのか…「クモの巣のようなこのネットワークを構成するのは世界各地に散らばる準イギリス領で、これらの地域は低税率で規制が軽く守秘性の高いマネーの抜け穴を提供して、近隣の法域から金融ビジネスを獲得していく。ロンドンから遠く離れたこれらのオフショア・サテライトを利用することで、シティは犯罪絡みのカネや他のうさんくさいカネを扱うことができ、しかも、うさんくささを最小限に抑えることができた」とな…

 そこってどこ?とゆーと「王室属領のジャージー、ガーンジー、マン島は、クモの巣の内側の環を形成し、主としてヨーロッパに照準を合わせる」そで、「カリブ海地域のメンバーは、主としてアメリカに狙いを定める」し「中国とその周辺地域への入り口となるかつてのイギリス領香港」、「太平洋や中東などの小さな旧植民地」などなど島、旧領はいぱーいってか?

 各地の詳細は本書をドゾ。一つ一つが物凄く濃いぃぃぃぃぃぃお話しでござるの巻か(笑)それにしてもバハマが独立するまではバリバリのオフショアだったのか?独立した途端「オフショアのプレイヤーたちは一斉に逃げだした」とな…それってどこ?とゆーと「たまたますぐ隣に、住民がはるかに友好的な頼もしいイギリス領の島があった。ケイマン諸島である」って…

 さて、当時の状況を見てみると英大蔵省の場合、「とりわけ同省内国歳入庁の収税官たちは、タックスヘイブンに強く反対しており、ケイマン諸島にはとくに不快感を持っていた」そな…米の税務当局の場合、「明らかに激怒していた」、英外務省の場合、「おおむね反対していたが、大蔵省とはかなり温度差があった」とな…そしてイングランド銀行とイギリス海外開発省の場合、「この新しい仕組みを最も声高に応援していた」とな…イングランド銀行的には「ここでも-イギリスが守られる限り-他国の資産が略奪されることには何の異存もなかったのだ」とな…それとは別にケイマン諸島中の人の話も興味深い「ケイマン人は独立を望んでいません」から始まるお言葉は住民目線ってこんなもんな世界なんだろか…

 そして英も「イギリスはかなり大きな支配力を持ちたがっている。だが、同時に、そのような支配力を持っているとはみなされたくはないと思っている。すべてのボスがそうであるように、責任は負わず影響力を持ちたいわけだ」(@ケイマンのあるベテラン政治家)とな…ブルータスお前もかってか(笑)

 も一つケイマン諸島では「悪名高い機密関係(保護)法を作成した」で、「この法律は、ケイマンにおける金融・銀行取引の情報を明かすことを禁固刑の対象になる犯罪とするものだ。情報を漏らしたらもちろんだが、情報を要求しただけでも投獄される可能性がある」とな…これが「ケイマンの成功の礎となった」そーですよ、奥さん(誰?)

 その他ジャージー、香港、シンガポールとエピは続くよどこまでも、でしょかねぇ…詳細は本書をドゾですが、一つだけ「G20諸国が二〇〇九年四月のサミットで、タックスヘイブンのブラックリストを採択しようとしたとき、中国の胡錦濤国家主席は、香港とマカオ-アジアのもう一つの悪名高いオフショア・センター-をリストからはずさせるために、バラク・オバマと激しくやり合った。そして、その二つを補注に追いやることに成功した」とな…さすがノーベル平和賞受賞者たよりになるぅ(笑)中国絡みでも一つ「シンガホールは今、中国から汚職マネーを引き寄せようとカジノの建設を進めている」(@アンディ・シエ/モルガン・スタンレーアジア部門花形エコノミスト)って、そーだったのか?カジノ(笑)

 そして米版としては、マイアミきたこれになるのか、価格移転操作のからくりについても本書をドゾ。まぁ米の正義キタコレでもあるのか?でして「彼らはこう言っていたわけだ。「われわれはスイスにとって代わりたい。アメリカを世界の犯罪センターにすれば、このカネがすべてアメリカに入ってくる。それでベトナム戦争の費用をまかなえるじゃないか」」(@マイケル・ハドソン/エコノミスト)って…ちなみに「アメリカの銀行は二〇〇五年まで、密輸、恐喝、強制労働、奴隷労働など、海外で行われたさまざまな犯罪からの利益を自由に受け入れることができた」とゆーから、米の正義パネェ(笑)

 まぁ色々ありますが「ワシントンは、透明性を熱心に推進したりはしなかった。そんなことをしたら、海外の資本所有者たちを不安にさせ、大幅な流出超過になって、ただでさえ悪い国際収支の状況をさらに悪化させる恐れがあったからだ」って…

 その他「繰り延べ税金」の件も傑作ですが、やはりこの人に登場してもらわないとお話しにならないでしょおな「二〇〇四年、ジョージ・W・ブッシュの政権は、彼のビジネス界の友人たちに、海外利益を本国に送還し、通常の三五パーセントではなく五パーセントの税金を払うだけですませるチャンスを与えた。三六〇〇億ドルを超えるカネが猛スピードでアメリカに戻り、その多くが自社株の買戻しに投じられて、経営幹部のボーナスを押し上げた」そな…ちなみに「この特別措置によってアメリカの雇用が一つでも増えた形跡はまったくない」(@シティズンズ・フォー・タックス・ジャスティス)とな…ホワイトハウスの政策にウソはありませーんってか(笑)

 結局、米で何が進行していたかとゆーと、「大物犯罪者、諜報機関、富裕なアメリカ人、そしてアメリカ企業の利益は、オフショアでますます密接につながるようになった」どゆ事とゆーと「犯罪企業が合法的な企業を模倣する手助けをし、合法的な企業が犯罪企業のように行動することを促していたのである」そな…さすが何様俺様米様、みんなで集えば怖くないってか?

 時代はマネタリストきたこれでしたけど、「無からマネーを作り出す銀行の能力に対する規制も公的監視もないユーロ市場が、まさにそのマネーサプライをコントロールするFRBの努力を台無しにし始めていたのである」に至る訳で、ポール・ヴォルガーきたこれになるのか(笑)

 でその間紆余曲折色々あってなですけど、詳細は本書をドゾですが、行きつく先が「オフショア市場に勝てないなら、そこに仲間入りしようと、ロビイストたちは主張した」で、「一九八一年六月、ロナルド・レーガンの大統領就任から半年もしないうちに、アメリカは新しいオフショアの形態を承認した。インターナショナル・バンキング・ファシリティ(IBF)である」キタコレってか(笑)さすが、ロビーが正義の国、米そこにしびれるあこがれるぅーっ(笑)かくして「アメリカはイギリスのオフショアモデルに近づいたのだ」になると…「それはウォール街にとって規制逃れが公式に認められる許可証のようなもので、アメリカという砦にあいたもう一つの穴だった」更に「アメリカはIBFを、アメリカの銀行が他国の金融市場に参入する際の制約を緩めさせるための武器として使いたいと思っていた」(@トム・ネイラー/作家)とゆー下心ありまっせとゆー事らすぃ…

 かくて「アメリカは突然、世界で最も大規模な、そしておそらく最も魅力的なタックスヘイブンになった」(「タイム」誌)とな(笑)この道はひたすらに突き進む道ってかで「一九九〇年代後半には、クリントン政権の財務長官で、元ゴールドマン・サックス共同会長のロバート・ルービンが、巧妙な新しい仕組み、適格仲介人(QI)制度でオフショアの侵食をさらに進めた」とな…どゆ事とゆーと「仕訳け作業を外国の銀行にアウトソース(外部委託)することだった。委託を受けた外国の銀行は、アメリカ市民に関する情報だけをアメリカに渡し、外国人についての情報はいっさい伝えない。アメリカがそうした情報をもっていなければ、外国の法域と交渉しなければならない情報は何もないことになり、条約違反になる心配はない」って…結局これは「もちろん、高度な形の銀行の秘密保持だ」(@デイヴィッド・スペンサー/NY弁護士)とゆー事で取り締まるのでなく、むしろ増長する結果をもたらしたとゆー事らすぃ…

 何かもー全てはイケイケドンドンな世界が展開していますが、パンドラの箱の希望みたいなもので、たまにまともな反応も出てきていたりします。例えば、「カーター政権は、守秘法域に関する大規模な調査を始めることにしたが、これはタックスヘイブンのに対する世界史上初の真剣な挑戦だった。この調査の結果をまとめた、いわゆる「ゴードン・レポート」は、タックスヘイブンを「犯罪者を引き寄せ、他国に害をもたらす」場所として批難し、アメリカに世界の先頭に立って取り締まるように求めている」とな…その結果、どーなったか?とゆーと「一九八一年、ロナルド・レーガンが大統領に就任する一週間前に発表されたこのレポートは、即座にと言っていいほど早々に忘れ去られた」そな…米の正義パネェ(笑)

 ちなみにクリントンも任期末期に「OECD諸国の市民がアメリカに持っている銀行口座について、それらの国の政府に情報を提供する法案を提出した」そーだけど、「ジョージ・W・ブッシュの政権はこの法案を撤回した」とな…繰り返す米の正義パネェ(笑)

 そして米の州もパネェでワイオミング州、デラウェア州などの「これらの州は安価できわめて強力な形の守秘性を売っている」の件の詳細も本書をドゾ。例えば、デラウェア州は「アメリカの株式公開企業の半数以上、フォーチュン五〇〇社の三分の二近くが、この州の法人であり、二〇〇七年にアメリカで上場した企業の九〇パーセント以上がこの小さな州で登記している」とな…これらの企業が別に本社をデラウェア州に置いている訳ではないとこの事…ここで法人化されただけであり、「デラウェア州の法律に従って社内の仕組みが築かれているということだ」とゆーのがポイントか(笑)

 こちらの詳細も本書をドゾですが、一つ上げるとデラウェアでは「企業経営者にわずらわしい株主や司法の目、さらには世論にさえ縛られずに行動する大きな自由を与えてきた」とゆー事じゃまいかまいか…さすが自由の国、米は一味違う(笑)

 この政財界の腐敗の結びつき辺りの詳細も本書をドゾ。先進国の中でのソレもアレですが(笑)だいたいにして「それまでは途上国のエリートたちに遠慮して政策文書から腐敗という言葉をほとんど消し去っていた世界銀行」の件からもお察し下さい…ちなみにトランスペアレンシー・インターナショナル(TI)は腐敗認識指数(CPI)を発表しているそな…ついでに言うと「たとえばナイジェリアが世界で最も腐敗した国の一つであることは、当のナイジェリア人たちはすでに知っていた。彼らが知りたいのは、五〇〇〇億ドル近いオイルマネーがどこに消えたかということだ」そで…それはCPIは教えてくれないと(笑)その後の調査で、「ナイジェリアの残虐な大統領、サニ・アバチャ」「の不正な富を吸い上げていたのは、とくにイギリスとスイスの二ヵ国だった」とな…

 更に、タックス・ジャスティス・ネットワーク(TJN)による金融守秘性指標もパネェ…こちらも詳細は本書をドゾですが、その上位五か国…第五位、英、第四位、ケイマン諸島、第三位、スイス、第二位、ルクセンブルク、では栄えある第一位は、米でしたぁーっ(笑)

 まぁそんな訳(?)で、詳細は色々あるんですが「ヨーロッパやアメリカ、それに低所得国における格差の拡大は、守秘法域の役割を理解しなければ正しく理解できない」そで、例えば「旧ソ連の組織的な略奪や核保有国ロシアの諜報機関と犯罪組織の融合は、実質的にはロンドンとそのオフショア・サテライトで起きた出来事だ」になるそー…政財界のソレもともかく、「テロ組織への武器拡充」「マフィア帝国の成長」も「オフショアが関わっている」そな…こーなってくると事件とお金の陰にオフショアありの世界じゃね?

 また「金融の規制緩和とグローバル化」も「オフショアはその中心に位置している」そで…「プライベートエクイティ・ファンド(非上場企業に投資するファンド)やヘッジファンドの台頭」も「オフショアが関わっている」そな…「エンロン、パーマライト、ロングターム・キャピタル・マネジメント、リーマン・ブラザーズ、AIGの破綻劇」も「オフショアが絡んでいる」そで「ゴールドマン・サックスは、かなりの程度までオフショアの産物だ」とな…更に「多くの先進国における製造業の衰退にはさまざまに原因があるが、オフショアはその大きな一つである」に言及されると、日本人としては見過ごせないよな…

 よーするに「特定の市場における複雑な形の独占の成長、仲間内でのインサイダー取引、途方もない規模の詐欺などには、ほぼ例外なく守秘法域が重要な要素として絡んでいる」って事でFA?まぁその一例として「ほぼ間違いなく史上最も深くオフショアに関わっていた銀行、国際商業信用銀行(BCCI)の事件」についての詳細は本書をドゾ。あんまり凄すぎて言葉にならないんですが、「ジョン・ケリー上院議員の支持を受けて、モーゲンソー(ロバート・モーゲンソー/マンハッタン地区担当連邦検事)はイングランド銀行に、行動しないなら世論に訴えると脅しをかけた。イングランド銀行はそれでようやくBCCIの営業停止に同意したのである」の一文からもお察し下さいじゃね(笑)

 これまたちなみに「イングランド銀行総裁のロビン・リー=ペンバートンは、ロンドンの「見て見ぬふりをする」オフショアの倫理観を見事な言い回しで表明した。現在の監督システムは「コミュニティのためになってきた。…詐欺の事実を発見するたびに銀行を閉鎖していたら、銀行の数は今よりかなり少なくなっていただろう」。この発言は、シティがすでに世界第一のオフショア・センターになっていることを示す十分な証拠だったはずだ」とな…

 しかも「BCCIに関するPC(プライス・ウォーターハウス/監査法人)の報告書の全文は、イギリスの「国際的パートナーたち」を動揺させるという理由で、今日でもまだ機密扱いになっている。これは、ロンドンはタックスヘイブンだとはっきり認めているようなものだ」って…大英帝国サマとゆーか、シティとイングランド銀行パネェ…

 またアフリカからの資金流出についてはこれまた詳細は本書をドゾですが、一つだけ1970-2008年の間に「アフリカから違法に流出した資金の総額は、控えめな推定でも約八五四〇億ドルだった。違法な資金流出の総額は実際には一兆八〇〇〇億ドルにのぼるのかもしれない」(グローバル・ファイナンシャル・インテグリティ(GPI))だそな…

 後、デラウェアとかジャージーなどの「よそから来た金融ビジネスに乗っ取られた州や国の姿」の実状の件の詳細も本書をドゾ。ジャージーのとこの一文からもお察し下さいで「この島の支配者たちは、ここはしっかり規制された、透明性の高い、協力的な法域だといつも言っている。だが、実態はまったく違う。支配層全体が基本的にグローバル金融の虜になっており、反対する者に対しては必ず脅迫したり恫喝をかけたりするのである」だそで、まさに後は分かるなの世界が展開していらっさる模様…

 結局、これは税とは何か?の世界に突入していく訳か?税金なんか払いたくない、そんなもん社会に必要ないとゆー、その線で良心の呵責なしに邁進している人々が自由競争主義、またの名をタックスヘイブン、オフショア擁護派とするならば、税金が投入されるとこを見ろよとな…「ジュネーブに本部を置く世界経済フォーラム(WEF)は「国の生産性のレベルを決定する一式の制度・教育・要因」という、もっと包括的な定義を打ち出している。インフラ、制度、マクロ経済の安定性、教育、財市場の効率性など、一二の競争力の「柱」を使っているのである」とな…でもって「柱のほとんどは、適切なレベルの税収を必要とする。実際、WEFの基準で最も競争力のある国は、高税率の国である」とな…また「社会的ニーズに多額の」「支出をする国が競争力のランキングで最も高い位置を占めているのである」そな…税金は、「教育、医療など、労働者の競争力を高めるプログラムにより多くのカネを使うことができる」か否か?それが問題だじゃね?

 「豊かな国々は税収の維持はしているものの、企業や富裕層の支払う税額が全体を占める割合はずいぶん低下している」そで、しかも「納税額のもとになる企業利益は急上昇」しているにも関わらずだったりして(笑)「その間、富裕層は資産や所得が上昇しただけでなく、その所得を個人所得税ではなく法人税の区分に移して、はるかに低い法人税率による納税ですませようとしてきた」そー…成程、法人税の引き下げってそーゆー理由だったのか(笑)「法人税率の低下が税収に及ぼしている影響は、富裕層の租税回避によって隠されているのである」だそな…なのにこの30年勤労者の所得は横ばいなのに、「個人所得税と社会保険料」は上昇し続けているとな…これが先進国の実態らすぃ…素晴らしきかな財務省ってか(笑)

 ちなみに「二〇〇九年には、最も豊かな一パーセントのアメリカ人は、連邦所得税の総額の四〇パーセント強しか払わなかった」そな、その実「最も豊かな一パーセントがこの国のすべての金融資産のほぼ半分を保有していたのであり、しかもその割合は上昇している」にも関わらずの話だそな…格差社会、米は「格差拡大」に邁進していらっさる模様…これは所得税だけの話であって、その他の税については皆まで言うなの世界が展開していらっさる模様…詳細は本書をドゾですが、米人ってパネェ…

 格差については貧乏人の遠吠えみたいな、儲けちゃいけないんですかな世界が展開しているけど、「平均寿命から肥満や非行、うつ病や十代の妊娠まで、社会の幸福度を示すほぼすべての指標で社会がどの位置にいるのか決定するのは、貧困や富の絶対的水準ではなく格差なのだ」とゆーとこを肝に銘じた方がいいんじゃね?そして「国とって必要なものは、何より健全な制度と優れたインフラと実効的な法の支配であり、これはまさにオフショア・システムがむしばんできたものだ」とな…

 ちなみに「法人税収が減少した一つの理由は、特別優遇措置だ」そーだけど、そーいやどっかで聞いた覚えが(笑)「この問題に関するIMFの初めての詳しい調査は、外国資本を誘致するためとされている税制優遇措置は、税収を大幅に低下させているが、経済成長を促進していないと断定している」とな…もしかしてはいここわらうとこなんだろか?うーん…

 オフショア、タックスヘイブン擁護派的には、自分のお金は自分で守ろうとゆー崇高な理由があるらすぃが、「守秘法域を利用して自分の財産を守り、自分の立場を強化しようとしているのはいったい誰なのか。牢獄で拷問されている人権運動家か。真実を明らかにしようとする勇敢なジャーナリストか。街頭で抗議活動をする人々か。それとも、こうした人たちすべてを抑圧している残虐で強欲な圧制者か。その答えは誰の目にも明らかだ」の件は著者の魂の叫びを聞けの世界だなぁ…他にもたくさん類例が掲載されていますので、詳細は本書をドゾ。

 また租税回避が投資を招くという理論もどよ?とゆー事らすぃ…こちらの詳細も本書をドゾですが、「まじめなアナリストのほとんどが、税率はそれだけではさほど大きな変化はもたらさないと考えている」そで…ポイントはむしろ「どこで人を雇うかというと、製品に対する需要としっかりしたインフラ、それに健康で教育程度の高い労働者がそろっているところ」だそで、「ほとんどの業種で、法人税率は進出場所を決める際の比較的小さな考慮要因にすぎないことが、いつくもの調査で明らかになっている」とな…税にぜいぜい言っているのは十中八九金融関係者って事か…

 まぁ「減税が脱税を減らすための良策」という点もどよ?じゃね?で、「世界中で税率が急激に下がった一九七〇年代以降、国際的脱税が世界各地で急増したことや資本逃避という突然の災厄が頻発するようになった」のは何故何故?で、それは「タックスヘイブンが爆発的に増え、金融規制が緩和されて、その後、脱税と資本逃避が急増したのである」からじゃね?

 そして総本山のシティきたこれについては本書をドゾ。いやもー、ぼくつかれたよぱとらっしゅになってしまいそー…これが現実とは俄かに信じたくなんですけど…かなしいけどこれげんじつなのよねなんですか、そーですか…結局、英に始まって英の終わる気がするんだが、何とゆーか英って…イングランド銀行も英ならば、シティを中心にした蜘蛛の巣も、で、さすが大英帝国を構築した国じゃけんなのか…でもって、対岸に、ケインズを生み、そしてこの著者にしても英人とゆー…英とは何と両極端の国なんだろぉとほとほと感心するしかないよーな…自国の暗部に目をそらさない著者の姿勢には感服しまする…

 豆知識的なソレで「顧客の靴を年に一度シャンパンで洗うサービスを提供しているパリの高級靴店」って、ホンマでっかぁーっ?

 豆知識的と言えるのかはアレだが、鏡よ鏡、世界で一番大きな建物はどこ?ケイマン諸島のユグランド・ハウスかしら?いいえお妃さま、「一万二〇〇〇以上の企業を入居させている」(@バラク・オバマ)に過ぎません。じゃあ、デラウェアのウィルミルトンのノース・オレンジ通り一二〇九のオフィスかしら?いいえお妃さま、「全部で二一万七〇〇〇の企業が入っている」(@アンソニー・トラヴァース/ケイマン諸島金融長官)に過ぎません。じゃあ、オランダのウォルターズ・クルワーの子会社、コーポレーション・トラストのオフィスかしら?はいお妃さま、このビルには「法律上は、ここはフォード、ゼネラルモーターズ、コカ・コーラ、ケンタッキー・フライドチキン、インテル、グーグル、ヒューレット・パッカード、テキサス・インスツルメンツ、それに他の多くの巨大グローバル企業の登記地であり、(ほとんどがケイマン諸島で組成された)毒入りCDO(債務担保証券)を売り込んでいた多くの専門信託会社や特別目的事業体(SPE)の登記地なのだ」でございますとな、ちなみにこれらは「秘密保持のためではなく、コーポレート・ガバナンスのためだ」であるんでございますだそな…

 これも豆知識というのはアレだけど、マネタリストの敗北宣言だろか?「規制のないオフショアに資本がやすやすと逃げ去り、銀行が楽々とマネーを創造できる世界では、政府が通貨供給量をコントロールするのは容易でない」とな…かくて「通貨の量を目標値として用いる方法は成功しなかった」(@ミルトン・フリードマン/2003年)とな…シカゴ学派の黄昏ってか…イングランド銀行的にはどよ(笑)

 まぁとはいえ、バハマのこの手の銀行に勤めていた人の話なんかも出てきますが、内情はともかく「彼女の同僚たちは古くからのヨーロッパの貴族サークルの出身だった。彼女は完璧に仕事をこなし、大物の弁護士や資産運用マネジャーたちと仕事上、親しく付き合ってきたが、隔たりは残っていた。「彼らは王族や大使と一緒にパーティに出かけていた。私は彼らの仲間には入っていなかった」」とな…とゆー訳でこの世界の構成要素は…皆まで言うなか…

 よーするに「支配階級の連中は、アメリカが民主党政権になっても、ドイツが社民党政権になっても、イギリスが労働党政権になっても、心配する必要はないことを知っている。彼らは国内で戦う必要はなかった。世界のあちこちに点在する帝国の残骸をすでに持っていたからだ」(@ジョン・クリステンセン/ジャージーの元経済顧問)とゆー事らすぃ…

 また中の人達は、自分の仕事に疑問を持ってはいけないんだそな…「何らかの理由でシステムに合わない人間は追い出されるんだ。質問したら、解雇されるか、辞職せざるをえなくなるほど働かされる。あからさまに何かを言われるわけじゃないよ」「彼らは「私は君に脅しをかけている」なんてことは言わない。「この人はうちの会社にはしっくりこない」と言うんだ」(@会計士/元ヘッジファンドのコンプライアンス・オフィサー兼主任会計士)とな…とても洗練された社会の模様…この手の話は他にもいぱーいありますよってにでして、詳細は本書をドゾ。身内の団結なめたらあかんせよってか?

 そんな訳で「島国に限らず、小さな法域には集団としての劣等感が生まれやすい。住民は自分たちを、弱いものいじめをする大きな近隣諸国の略奪から地元の利益を守ろうとしている勇敢な戦士とみなすようになる」事によって、自己正当化するらすぃ…ダイヤモンドに目が眩んだんじゃありません、地元の為ですってか…更にというか、当然の帰結というか、地元の「メディアでさえコンセンサスに支配されていた」になる模様…何とゆーか、これに疑問を投げかける人がどーなったかはともかく、そのお言葉が如実に現実を表しているよな「太陽の振り注ぐジャージーに行こう。イギリス海峡の北朝鮮に!」(@スチュアート・サイブレット/元老議員)って…ちなみにジャージーでは法人税を20%から10'%に下げて、社会給付制度を維持できなくなって、政府は人員をリストラ、消費税を導入して「貧困層に特に大きな打撃を与えた」そな…何かこの構図、どこかで見たよな…成程、消費税ってか(笑)

 豆知識的というか、今更というか国際会計基準審議会(IASB)の本部ってシティのあるのか…「一〇〇以上の国がIASBの基準を使っており、アメリカは現在、自国の基準をIASBのそれと一致させる作業を進めている」だそな…でもってこの「IASBは民主的に選ばれた議会に対して説明責任を負う公的なルール設定期間ではない。四大会計事務所と世界最大手の一部多国籍企業が出資してデラウェアで設立した民間企業である」って…デラウェアきたこれってか…どゆ事かとゆーと「巨大企業は自分たちの開示ルールを自分たちで作成しているのである」って事じゃね、でして…もー何を言えと(笑)

 後、名言集的には、「税金は庶民が払うものだ」(レオナ・ヘルムズリー/NYの大富豪)とか、それとも「受動的なランティエではなく能動的な生産者の側に立つ必要がある」(ヒュー・ドールトン/英大蔵大臣)か(笑)この頃は骨のある政治家が英にもいたんだなぁ(笑)

 まぁ名言集の中では、これが一番じゃね?では「塀を壊す前に、前の持ち主がなぜそれを建てたのかを知っておくほうがよい」(@G.K.チェスタートン)じゃね?

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエビ満載ですので興味のある方は本書をドゾドゾ。せめて、むすびだけでも斜め読みしてみてみて(笑)そこでは、真に迫った提言が掲載されています。「一、透明性の向上」「二、途上国のニーズを優先させる改革」「三、グローバル・オフショア・システムの最も重要かつ侵略的な要素であるイギリスのクモの巣の解体」「四、オフショアの租税制度の改革」「五、リーダシップと一方的な行動」「六、仲介業者や個人のオフショア利用者への対処」「七、金融部門の改革」「八、企業の社会的責任の見直し」「九、腐敗についての見直し」「十、最も重要な点として、われわれは文化を変える必要がある」について語られています。詳細については本書を見てくらはい。まさにハニー何とかしなくっちゃの世界でございます。

 まっ本書を一言でまとめると「誰にも説明責任を負っていないエリートはつねに無責任だ」これに尽きるよな(笑)

 目次参照  目次 文系

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