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2016年1月 4日 (月)

正義よ、あれかし。世の悪党どもすべてが滅びようとも(笑)

永遠平和のために  カント  集英社

 タイトルでやられました(笑)新年、年頭に願う事と言えばこれっきゃないよーな(笑)とはいえ、てつがくしゃの中ではカント…一番苦手だからなぁ…という訳でちょっとびびって手に取ったのですが、これは一家に一冊というより、一人に一冊持っていた方がいい本だなぁと…マジ公務員必携に認定した方がいいと思うの(笑)

 元々、担当編集者が子供にも分かりやすくというスタンスで始めた企画らすぃので、訳がこれまた非常に平易です。そしてその易しい言葉の中に真実がズラリと並んでおりまする。良心の一つでもあれば、この本はハートにぐっさりくる本かも?最初から最後まで言っている事は至極ごもっともな話ばかりで、否定する方が難しいよーな…

 さて、カントというと独の大哲学者というより世界的大哲学者で、その哲学についてはまさに今更なんですが、本書はそゆ高見から現実見ろよまで下りてきた感じかなぁ?ある意味カント先生、現代を語るみたいなノリか?戦争なんかしている場合じゃないよと…というのもカントが本書を執筆していた18世紀末、欧州はいつもどこかで戦争してますが、何か?な世界だったよーで…カント先生的にはいい加減にせんかいっていう心の雄叫びが本書として結実したよーな?

 それにしてもカントというとどーも慇懃なイメージがこれまたついて回るんだけど、実際は「カントはよく笑った人である。冗談が大好きで、茶化したり、ひやかしたりが上手だった。笑いころげて、頭にのせていたカラツを取り落したこともある」お人なんである…笑う独人、笑う哲学者、何かできすぎな気がするのは気のせいか(笑)

 アリス的にカント…哲学関係でいくとむしろ学生アリスの方かなぁ?江神さんは確か哲学科の学生のはずだし…

 さて、本書はもぉ至言の嵐でございます。元が小冊子だったらすぃので、本当に短いお話がズラって並んでいる感じでして、分かりやすくをカント先生も第一にしてらっさった模様…で、まず平和条約のとことかも「鋭い目で検証すれば、公式文書のなかにすら、将来の戦争のタネを見つけ出せるだろう。双方が疲れきっていて、さしあたりはこれまでの権利主義に触れないでいるが、ひそかに将来の戦争の口実にしようと謀んでいる。そういったことがなくはないにしても、ことのなりゆきをきちんと判定すれば、しょせんは「二枚舌」というもので、それはまず統治者の品位を汚す。腹に一物の大臣も同様である」の件は、何かどこか見聞きしたそれじゃまいか?で(笑)カント先生、未来を見通していらっさったんでしょーか?ただ、もー最近の政治家はどこも品位なんて、そんなの関係ねぇー(死語?)状態ぶっち切りのとこが何とも(笑)

 まぁこちらから戦争しかける気はありません事よとは言っても「国が富めば富むほど、他国は戦争の脅威を見てとるだろう。軍事力、同盟力、財力のうち、とくに財力はもっとも有効な戦争道具であって、しばしば先制攻撃を受けるきっかけになる」そーですよ、奥さん(笑)

 また「借款によって戦争を起こす気安さ、また権力者に生来そなわった戦争好き、この二つが結びつくとき、永遠の平和にとって最大の障害となる」の件は…なるほろ、どこもトップって戦争好きだったのか?正義の戦争がある事を信じているとこからして皆まで言うなか(笑)

 ちなみに永遠平和のために必要な事の一つに「どの国であれ、市民のあり方は共和的であるべきである」からして、どゆ事というとそーじゃない場合は「元首は国民の一人ではなく、国家の所有者であって、戦争になろうとも、これまでと同じように狩りや小旅行や宮中の宴を楽しみ、トランプ遊びさながらに戦争を決め、ただ体裁をととのえるために外交使節団を動員して、戦争の正当性を触れてまわらせる」って…はい、ここ笑うとこぉなんでしょか?カント先生?いつの時代も国のトップって…

 しかも「国同士がそれぞれに正義を主張する方法は、裁判所での審理のようにはいかず、戦争という形しかない。そしてたとえよい成果、つまり勝利したからといって、勝った方に正義があると決まったわけではない」と指摘しているカント先生パネェ…WWⅡ以降勝利と正義を同義語にして雄叫び上げている国多しの昨今…カント先生のお言葉に素直に耳を傾ける国、人がどれだけいるのか?

 むしろ人っていう奴は「人間を地上のあらゆる場所に住まわせるため、自然は戦いという手段を選んできた。戦うことは、人間の本性にはじまっている。事実、戦争それ自体は、とりたてて特殊な動因を必要としない。利己的な理由がなくても、名誉心に鼓舞されて戦争は起きる。「戦う勇気」の名のもとに、開戦そのものが高貴で意味深いとされてきた」の件はもーもろにマッチョ万歳じゃまいか?

 てな訳で「戦争にそなえて武装している国は、大いなる平和の可能性に向けて哲学者の言葉に、耳を傾けなくてはならないということ」って…哲学者以前に誰の意見にも同調しない、己一人が正しいんじゃボケっな国や政府多しなんですけど、ついでは幅きかせているんですけど(笑)

 とゆー訳で、永遠平和なんて絵に描いた餅にすぎないんだよ、とゆーのが現実主義者の言らすぃ…現実見ろよって事に…「「誠実こそあらゆる政治に勝る」などというと、せせら笑う」ってな、「現実主義者によれば、人間の本性からして、永遠の平和を求めたりしないというのだ」とな…建前と本音これ大切という事か(笑)「現実主義者によると、ひとたび権力を手にした者は、民衆の願う法律を定めたりしない。ひとたび世界的権力を手にした国家は、その権力の行使にあたり、他国の判断を仰いだりしない」とな…耳に痛いお言葉しかり…かくて「国の法律、国際法、世界市民法など、すべて空虚な理論にすぎない」となってしまう訳で…

 さて、カント先生によると政治家とは二つのタイプがいる事なるそーな…一つが、国家の英知をモラルとともに考える、モラルある政治家。も一つが、政治家としてモラルを利用しようと考える、政治的モラリストとな…

 さてさて、「国のあり方や国際関係に不都合が生じたとき」、政治的モラリストはどーするか?「法に違反する国家原理でも擁護し、人間は理性の命じるようには行動しないという口実のもとに、改革につとめず、法の侵害にも平然としている」って、それどっかで見たよーな気がするのは気のせいか(笑)も一つ、行動派を自称する政治家というのは「考えていることはひたすら、現在支配している権力に寄りそっていること。そして自分の利益を失わないためには、国民また全世界を犠牲にするのも厭わない」とな…何かこれもどこかで見たよーな気がするのは気のせいか?

 更にカント先生は畳み掛けるこの手の政治家とは、「まず実行、そののちに正当化」「過ちとわかれば、自己責任を否定」「ライバル同士を離反させて支配」って…もーデジャヴ(笑)ええ、想定外だから責任なんてどこにもないんですよね、特に自身には(笑)それが、政財界のジャスティス(笑)

 畳み掛けると言えば「他人の権利に関係するすべての行為のうち、原則的に公開性を拒むものは不正である」の件も、まるで今を見てきたよーな科白だよなぁ…カント先生ぱねぇ…どこぞの政府にとってのデータとは、どーよ?ですからねぇ(笑)

 他にもたくさんたくさん本当にたくさん至言名言ばかりなりの世界ですので、是非、騙されたと思ってドゾ。ドゾ。良心に従うのならドゾ(笑)それにしてもカントは約200年前のお人ですが、まるで古さを感じさせないとこが、本当に凄い…ついでに言うと日本の鎖国政策についてもチラっと出てきます。カント先生、日本を知っていたとは…

 最後に一つ本書で一番なるほろなぁと感心させられたとこを、外国人についての件なのですが「外国人が要求できるのは「滞在権」ではない。そうではなく、「訪問権」であって、これはめいめいが地球の表面にともに所有している権利にもとづき、たがいに提供し合える権利である」のとこかなぁ…この自覚を徹底させれば、世界はもう少し平静になるんじゃね?と邪推していみるテストとか(笑)

 目次参照  目次 文系

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