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2016年1月 6日 (水)

旅ゆけばぁー(笑)

おみやげと鉄道  鈴木勇一郎  講談社

 サブタイトルは、名物で語る日本近代史なんですが、タイトルがタイトルなので鉄道の本というか、日本全国駅みやげ祭みたいなノリかと思ってみたら、おみやげの方がメインだったでござるの小論文的なお話だろか?文化史的、民俗史的なおみやげと何か?みたいな?

 でもって「文化人類学や観光学の分野からの研究は、少なからずおこなわれてきた。しかし、これらは、現状のおみやげの意義を分析することに重点があり、その来歴を歴史的に検討したものは少ない」のだそな…おみやげと歴史、あると思いますか?この手の観点が今一じゃねとゆー事で、そんな貴方に朗報が的な画期的本書らすぃ(笑)

 まぁ日本人のおみやげ、起源は「宮笥」にあるというのは今更なので、さくさく進むと日本の場合、旅というとお参りか、温泉かじゃね?な話になるんだろーか?旅先から持ち帰る訳だから、軽いてコンパクトなものがいいし、日持ちするものがいいとなるのは必然か?そして、そんなお土産事情に一大革命を起こしたのが鉄道の登場じゃね?となる模様…

 そ、万人が遠くまで行けるよーになったんですよ、奥さん(誰?) 

 アリス的には、鉄道は今更の鉄オタで、駅弁に関しては朱色を見るまでもないとゆー事で(笑)ちなみに「明治三十年代の関西鉄道では、亀山、津、柘植、加茂、奈良、天王寺などの主要駅構内で駅弁を販売」していた模様…鉄道が通って駅が出来れば、自然と駅弁、おみやげがキタコレになるのも必然か(笑)

 他にというと、本書は時々、名物というか名土産的な話が出てくるのですが、例えば、「大阪の雁次郎飴(中村雁次郎)」(「郷土名物の由来」(1935)/野村白鳳)とかあったり、また、「京都・蕪の千枚漬、是は此地第一の名産にて味良く、土産物には第一等の品とす」「大阪・雀すしと称せる小鯛のすしは味殊に好く、新町橋及筋違橋の両本家を凌ぎ味を持てり、難波饅頭は味好く、売行好く下戸連に歓迎せられつつあり、岩おこしも同地有名の土産物なり」(「風俗月報」明治39年2月)とか、「一、体裁良、風味良、代価相当の物」で「京都・ぎをん団子」「二、体裁並、風味良、代価相当の物」で「大阪・浪花まんぢう」「京都・八ッ橋」、「三、体裁良、風味並、代価相当の物」で「大阪・粟おこし」など鉄道院が評価を発表していたりして(笑)

 後、京都的お土産の定番としては八ツ橋あると思いますだけど、これ発売当初はそんなにメジャーというか、バカ売れした訳ではない模様…よーする保存性が上がらないと話にならない訳で詳細は本書をドゾですが、「日清・日露両戦争では、慰問品として盛んに戦地に送られた」そな…戦場をかける八つ橋、あると思いますなのか?「大正の末には、京都市内にかなりの数の八ツ橋製造業者が存在するようになった。年間の生産額は七十万円に達し、その他の京都名物の菓子類を大きく引き離し、京都市内の菓子製造出荷額全体からみても、約一割を占めるまで成長していたという」というから、ドンダケェー(笑)とはいえ、この時点でも「八ッ橋は全国的なおみやげではなかった」そーで…ちなみにこれはあのおせんべみたいな固い八ッ橋の事で、あの生八ッ橋の方は昭和40年代からとゆー事らすぃ…新幹線キタコレになるのか?

 も一つ、京都の代表的なお土産の一つに「五色豆」があるんですが、どゆのというと「豌豆を炒り、青、赤、黄、白、黒の五色の砂糖の衣をかけたものである」そな…何か昔ひなまつりで食べたよーな記憶が薄らとで、最近とんと見なくなった気がするのは気のせいか?とゆーか、アレ京都のお菓子だったのか?全然知りませんでした…

 駅で売っている系では、赤福、名古屋駅、大阪駅でも販売していたのか?伊勢でしかないのかと思ってますた…大阪駅的には、「大阪梅田の地下街にある「アリバイ横丁」」でしょか?ある種画期的といえば画期的なのかも(笑)

 東海道線開通は1889年だそで?明治は遠くなりにけりですけど、それから100年もせずに新幹線で、既にリニアが視野に入っているとなると鉄道事情も一挙にアレなんだなぁ(笑)温泉と鉄道の関係についての詳細も本書をドゾ。ただ、慰安旅行と温泉とお土産な話では、「宿に着くとまず風呂に入り、お揃いの浴衣を着て、宴会場で飲めや歌えの大騒ぎをして、夜の街に繰り出す」というパターンの頃…「夜の遊びが主目的で、しかも男の団体が主となると、そこから持ち帰られるおみやげは、言い訳、アリバイ的要素が強くなり、内容に二の次になりかねない」とゆー…まぁ正直者乙ですかねぇ(笑)その頃のおみやげが所謂「つまらない」物とゆーのは…

 ちなみに、日本で一番おみやげが売れているとこはどこか?と言えば、「東京ディズニーランドとされている」そーで…何か、日本人として納得してみたり(笑)

 まぁ何にせよ、鉄道ができたおかげで、「それまで現地で食べることが前提であった名物を、おみやげとして持ち帰ることができるようになった」とゆーのは非常に大きいんじゃね?ですかねぇ…その点からいくとお取り寄せが気軽にできるよーになった宅配業の充実もまたおみやげインパクト的にあると思いますじゃねだけど、どーだろぉ?

 それにしても外国人観光客の誘致じゃないけど、その手の話って最近の事かと思っていたら、「欧米などから日本を訪れる観光客は、昭和七年当時で約三万人、その消費額は早計五千四百万円であった。そのうちおみやげの購入には、約一千万円が充てられていたとされている」「昭和十一年当時、京都市における観光客の買い物額が年間総計で約千六百万円であったことを考えると、当時の日本における外国人のおみやげ購入は、経済上無視できない規模であった」とな…今も昔も京都って観光都市なんだなぁ…

 後、海外からみたおみやげ事情とゆーのもアレで「日本で名所として知られている多くの場所の土産物は、必ずそれ等の土地に密接した所から募集した材料で作られる。我国に於ては、ナイアガラ瀑布、バー・ハーバアその他で、何千マイルも遠くから運んで来た、従つてその場所と全く無関係な品物が、土産物として売られる」(@エドワード・モース/動物学者)の弁もあったりして…そーだったのか?米?米の場合、お土産にご当地性は求められないのか?

 まぁ海外の場合、お土産に食べ物系はあまりないらすぃし、更にお土産とは自分に対して買ってくるものとゆーイメージらすぃので、日本のお土産事情的な話は、やはり外国人の目から見たら何か変だよ、日本人なノリなんだろなぁ(笑)

 他にもたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。それにしても本書で一番インパクトあったのは、「大英博物館で「現代日本のおみやげ」という小さな企画展示がなされた」のとこでしょか?幾ら小規模展示、イベントとはいえ、天下の大英博物館で、日本のおみやげ?そんなもんが、企画になるのか?ウルフ先生?そんなに日本人のおみやげ文化ってとっこくの人達から見たら異端だったんだろか(笑)温泉饅頭でええじゃないかええじゃないか(笑)ご当地せんべいでええじゃないかええじゃないか(笑)

 目次参照  目次 交通  目次 食物

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