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2016年1月22日 (金)

ひがしとにしむかいしときつぐるたかき(笑)

東ゴート興亡史  松谷健二  白水社

 サブタイトルは、東西ローマのはざまにて、なんですが、ゴートなどというとクラリスなイメージでいたら、歴史的な流れは何とも壮絶な物語っであったんだぁ…ちなみに発祥はスカンジナビア半島からでして、そこから南下に南下を重ねて500年…はるばる来たぜイタリア半島ぉぉぉぉぉーっで、そこで潰えるお話しのよな…何とゆーか、欧州というと、どーもルネッサンスぅーな頃からしか漠然と理解していないで、その前っていうとローマ帝国健在なりとゆーイメージで、このゲルマン民族大移動からルネサンスまでの欧州中世史がスパっと抜けていたので、ここに出てくる国も人も何じゃそりゃあ?で歴史の流れをある程度把握していないと、何がなんだか?まっ総じて言えるのは、欧州世界は複雑怪奇って元からなんだなぁ…

 そんな訳で、本書まず後書きの旧制中学の西洋史の教科書が一番端的か?「西ローマ帝国は、四七六年、ゲルマン人傭兵隊長オドアケルに滅ぼされ、またオドアケルの王国も、フン族の支配から脱したテオデリック(大王)がイタリアに建てた東ゴート王国に滅ぼされること。そして東ローマ帝国は、六世紀半ば、ユスティニアヌス帝のとき、東ゴート王国を倒して、一時イタリアを回復したこと…」とな…伊都市国家になるまで色々変遷があったんだなぁと妙に納得(笑)

 とゆーか、今のフランスのフランク族といい、北アフリカのヴァンダル族といい、よーするにローマ帝国が傾きだしてからの欧州ってこー言っては何だが、ずっと戦国時代を延々1000年もしくは1500年やってきた人達なんじゃね?と今更気付いたりして…昨日の敵は今日の友、でもって明日には敵かもな世界が延々と続いていたとゆーか…とにかくその土地で部族が(多分?)食べれなくなったら、移動するのは当たり前、先住民族何それおいしいの?の世界が展開していた模様…時に滅ぼし、時に支配し、そして自らも離散、滅亡していくかもとゆー何とゆー下剋上…

 欧州史パネェ、そんな訳でその中の東ゴート王国(族)だけでも、波乱万丈、盛者必衰の物語でございます…

 アリス的に、伊はともかく、ゴート族の生まれ的なとこでいくと、スウェーデンも含まれるくんじゃね?でヴェロニカさん出番ですってか?だいたい本書は紀元一世紀から六世紀位までの歴史の流れが描かれていると思われですが、スタート地点はスカンジナビア半島なんですよね(笑)それがバルト海渡って、今でいうポーランドへとゆー…そこから黒海経由でバルカン半島横切ってイタリア半島までとゆー500年かけた移動…成程、人類ってアフリカで発祥した時から移動する生き物だったんだなぁ(笑)

 まっ間の詳細は本書をドゾですけど、アリス的に再びスウェーデンに戻るのならば、東ゴート王国の遺産でしょか?ルバーンみたいな箱物ではないんですが(笑)東ゴート王国は「独自の文化を築きあげるには時間が短すぎたし、その短い時間も大半は戦乱に明けくれた。だから、文化的遺産といえるものはほとんどない」とな…ただし「例外がひとつだけある。ゴート語訳の聖書である」とな…「東ではなく西ゴートのだが、四世紀末、アリウス派の高僧ウルフィラが、まずゴート語のアルファベットを考案したうえで、訳出した。そのみごとな写本がテオデリック時代のイタリアで作成され、東ゴート王家の宝物のひとつとなっていたのである」って…そーだったのか?聖書?

 ちなみそれは「もとは上質の羊皮紙三百三十六枚だったが残っているのは百八十八枚だけ。赤の地に銀や金の文字でしるされ"コデクス・アルゲンテウス"と呼ばれている」とな…ちなみに意味は銀の写本だそで、言語学的に非常に貴重な資料という事になるらすぃ…

 でこの写本の変遷がこれまた凄くて、540年以前に「ラヴェンナからパヴィーアに疎開」その後「トティラが南イタリアのクマエに移したらしい」とな…553年にクマエ陥落、だがしかし「この高価な写本は皇帝軍に押収されずにすんだ」そで、「しばらくそこに保存」、その後、「カロリング王朝時代のドイツに」運ばれ、更に「フランス王家のものとなった」とゆー流れ流れての流転の聖書の旅路ってか?

 さて、スウェーデンはどーしたとゆーと、「十九世紀のはじめ、スウェーデンのグスタフ四世は反フランスの政策を強引につづけたあげく窮地に追いこまれた。そのあげくスウェーデンの国会はナポレオンの将軍ベルナドットを皇太子に選んだのである」って、ヴェロニカさんの母国パネェ…

 でその時に「ベルナドットが就任の土産にもってきたのがこの写本で、いまはスウェーデンの宝物としてウプサラ大学が保管している」とな…「ゴート族のもともとの故郷はこのあたりだった。そのゴート族の唯一の文化遺産がまわりまわって、千五百年以上たって故郷に戻ってきたのである。一巻の書にこれほど重い運命が与えられた例は史上ほかにない」そな…そーだったのか?聖書?それにしてもゴート族って時計回りで欧州を巡る旅をしてるんだろか(笑)

 さて、本書の初っ端は紀元前一世紀からで「北部ヨーロッパ、ことにスカンディナヴィアではいやな気候が続いたらしい。そのころ、南部スウェーデン、いまイェタランドと呼ばれているあたりに暮らしていたゲルマンの一部族は、悪い予感におびえていた。そのままではいつ飢饉に襲われるかわからない」とな…気候変動駄目絶対から始まっていたりして…まっこちらの場合は地球温暖化じゃなくて、寒冷化ですけど…「ちなみに前二世紀の北ヨーロッパの平均気温は現在より二・五度低かったとされている」そな…さて、COPも国連もそんなの関係ねぇーな人々はどーしたかというと、そーだ移動・移民しよーってか?

 だいたい、そこに住み着いていたゲルマン人も元は「それよりずっと昔、さらに北方からこの地に攻め込んできたとされる。いわゆるインド・ゲルマン語(またはインド・ヨーロッパ語)を話し、死者を屈曲したかたちで埋葬する習慣をもっていた民族だが、それが巨石文化の担い手とされるこのあたりの先住民族を征服し、以後いく世代もかけて混血をかさね、その結果、しだいにゲルマン人というものが形成されていったのだという。ゴート族はその一派だ」って、そーだったのか?ゲルマン?とゆーかゴート?大陸は皆、滅ぼしたし滅ぼされたりの永久駆動のよーな世界だったんだろか?

 つまるところそれは何か?と言えば「武装難民といったほうが事実に近かろう」とゆー事らすぃ…それって…

 で、バルト海を渡ってはるばる来たぜゴティスカンツァ(グダンスク/波)ってか?「以前から住んでいた人間にとっては迷惑きわまりない話だが、海のかなたからやって来た新来者は、武力をもって着々と周辺を手中におさめていった」そで、実はここだって元はゲルマン人が住んでいた訳で…元同起源族同士だろうとそんなの関係ねぇー(死語?)ってか?「ゲルマン人同士の連帯感などはのちのちまで皆無だった。おたがい言葉はなんとなく通じあったはずで、これは重要なことと思うのだけれども、いざというときに協力してことに当たろうという気持ちはないといってよかった。このことは記憶にとどめておいていい」って…まさにバイキングの祖先半端ねぇーって事でしょか?

 も一つ、「このときゴート族に敗れたゲルマン部族のひとつヴァンダル族は、のちに、あろうことかアフリカにまで押しわたり一大王国を築くのだが、そこであえなく短命で滅びている」とゆーから有為転変は世のならいってか?諸行無常の響きありってか?

 まっともかくここからゴート(東ゴート)族の500年の歴史が始まるなんですが、こちらの詳細は本書をドゾ。とにかく移動して戦って移動して戦って以下繰り返しの世界のよな…何故欧米が勝ちにこだわるのか?分かる気にされられるとゆーか…勝ち組しか残らない世界なんですねぇ…大陸って…負けたら滅亡か、離散なんですよ…ある意味、限りなく武闘派とはいいがたいユダヤが今に残っているって奇跡的な事じゃなかろーか?と思ふ程?

 まっ玉突き事故のよーにいろんな民族が移動、衝突していくサマの詳細は本書をドゾ。細かく書いていくと、歴史の年表の細かいのになりかねない位入り乱れていて、しかもネーミングが妙に長いのもあって、何が何だか…こー感覚的にとてもとほいお名前の羅列でして、いっぺんに頭か入らないのは己のおつむが足りないからか…

 まぁ「戦力というものは、組織するのはたいへんだが、勝利しているかぎり、その維持は比較的に楽だ」そで、民族皆兵的なしかも職業軍人まで専門職化していなくても、もともと「高品質の鉄鉱石を多く産したスカンディナヴィアでは、当然、鉄器時代の訪れは早く、ゴート族の武器の質はこの周辺の原住民のそれとは比較ならなぬほど優れていた」のだそな…最先端の武器ってのはいつも…

 それにしても、「黒海の北は古来ギリシア人の穀倉だったわけだが」とあったり…で、成程あの辺りはいつの時代にも穀物供給地だったんだなぁ…

 世界史でいくとゲルマン民族大移動の方が頭に残っているけれど、本書を拝読していると、375年辺りのフン族の侵攻の方がドミノ倒しというか、オセロの駒のごとくとゆーか、周辺民族が大激動時代に突入したよな…

 そんなフン族、アッティラも最後には敗れる訳で、今で言う仏の地での決戦についての詳細はこれまた本書をドゾですが、敗戦の地に残ったものも多かったと見えて「いまでもそのあたりには蒙古斑のある子どもがたまに生まれるという。これがあらわれるのは女性より男性に多いそうだ」ってホンマでっかぁーっ?

 後、「アエティウスの武力だけでなく、ローマ・カトリック教会の教皇レオ一世と教皇使節団の交渉と説得がアッティラにローマから手をひかせたのは事実らしい」の件のとこで歴史的な詳細は本書ドゾですが、「とにかくカトリック側はのちのちまでこの勝利をたからかに歌い上げている。ヴァティカンのいわゆる「ラファエロの間」には、そのシーンを描いたラファエロの傑作がある」そで「写真でもレオ一世はすぐそれとわかるが、アッティラのほうはそれほど目立たない」って…バチカン、どんだけぇー(笑)

 アッティラの最期については、当時の六十歳近くで何人目かわからない若い嫁さんもらえば…皆まで言うなの事態に…

 アッティラの活動期って二十年位なんだそーだが、それでも欧州に与えたインパクトは過大な恐怖だったと見えて、「以後今日にいたるまで、かれには暴君、怪物のイメージがつきまとってはなれない」のだそな…この後のバージョンがチンギス・ハーンになるのだろぉか?

 ただ、これにも「例外はある」だそで、それが「ドイツの中世文学を代表する英雄叙事詩「ニーベルンゲンの歌」」なんだそな…「アッティラはエッツェルの名前で登場し、権勢はさかんなものの、人のいい、若干弱気の王として描かれている。けっして悪玉ではない」とな…

 その後の東ゴート王国の躍進についての詳細も本書をドゾですけど、最終的にイタリア半島を手にいれる事になったと…「イタリアに移住した東ゴート族は推定十万人。うち戦士は二万人。それが五百万ないし七百万のイタリア住民をこれだけの期間まがりなりにも治めてきたことのほうが驚くべきかもしれぬ」って事じゃね?

 で、こちらのテオデリック大王のことは肝心の伊では「忘れされらた」そーなんですが、「ディートリッヒ・フォン・ベルンの名前で中世ドイツ英雄伝説での人気は圧倒的である。その人気はドイツにとどまらない。十三世紀のノルウェーで書かれた「シードレクのサガ」という大部の作品はかなり荒唐無稽ながら、飽きずにテオデリックの冒険を語って、かれに潜水艦のようなものまで発明させている」って…しかもあの「ニーベルンゲンの歌」にも「テオデリック(ディートリッヒ)が調停者として登場し、復讐の夜叉と化した女主人公をなだめる。だが、いくら努力しても無駄と知るや、やむなく剣をぬいて彼女を刺し、ことを解決する」って、それってありですかぁーっ?ってゆーか独人、無類の英雄好きなんだろか?ヒーロー好きとゆーと米人のイメージだけど、英雄となると独人なのか?そーなのか(笑)

 まっ歴史の流れ的な方は本書をドゾで続けると、このテオデリックの真反対じゃね?なテオダハドきたこれで…「これ以上暗愚な支配者も考えられない。記録によるかぎり、性格もはなはだよろしくない。保身のためだけの外交活動には熱心だったようだが、軍事才能はまったくのゼロ。国難のはじまりにおいて、東コート族もひどい王を持ったものである。運が悪いというほかない」って、それってどこかのくnゴホンゴホン…

 まぁだからといって、この後出てくるウィティギスの場合、「救世主の役どころではなかった。剛直、個人的勇気、実直さは、所詮戦略、政治能力の代わりにならないことを証明したにすぎなかった」って…それってどこかのくnゴホンゴホン…

 そんな訳でつわものどもがゆめのあととゆーか東ゴート滅んで振り出しに戻るまでが本書の流れだろか?歴史的にはこの後、ランゴバルド軍がやってきてバヴィーアを首都に今度はランゴバルド王国発足ってか(笑)まっこれは次の物語になるのだろぉか(笑)それにしても伊半島の歴史もパネェ…

 豆知識的には、そんなバルト、スカンジナビアですけど、交易はあった模様…とゆーのも琥珀いらんかねぇー?の世界だったよーで…「北アフリカ、シチリア、リグリア、スキティアにも産するけれど、バルト海のものが上等だと、人々は昔から知っていた」とな…それは「バルト海海底の第三紀層から洗いだされ、岸に打ち上げられたのを採取するのである」そな…バルト海って古代から琥珀の海だったのか?

 ちなみに「ギリシアでは太陽神ヘリオスの娘の娘ヘリアーデがポプラの樹に変えられたのを嘆いての涙とか、黄色い竜涎香などと呼ばれた」そで、当時としては医療品としても使われていた模様「中世末期まで琥珀は万能薬とされていた」って…「ちなみに琥珀は希臘ではエーレクトロンといった。"輝くもの"のこと。これがエレクトロニクスの語源である」そー…そーだったのか?琥珀ぅーっ?

 後は言葉的にというか、意味深だよなぁで中立とは何か?「中立を守るとは国土を固めて外国軍を通さないことである」とな…そーだったのか?中立っ(笑)

 も一つ意味深なとこでは宗教でしょか?「ローマの皇帝たちはかねてより宗教の重大なことに気付いていた。かつては力がすべてであったといっていい。民衆のなかでも力ある者が勢いをたくわえた。悪をなす者も、おのれの命をそこに賭けることで、悪をなす権利を持つと錯覚してもいた。復讐も神聖な義務とされていた。が、そこに登場したキリスト教がそういうことを禁じた」とな…どゆ事とゆーと「一見、弱者の宗教のように見えたが、やがて為政者はそれが統治のためにいかに便利であるかに気がついた。教会とうまくつきあっていけば秩序がむこうからころがりこんでくれるのである。こんなうまい話はない」って…それってありなのか?越後屋(笑)

 ローマ皇帝つながりていくと、「元老院議員以上の身分の男は女優を妻にはできないという法律が昔からあった。かつて女優であった者もその対象となる」の件は、意味深つながりにもなるんだろぉか?職業に貴賤の差別なしとはいえ、今でしょ(死語?)にもつながる見えてしまいますたの世界かなぁ(笑)はぴばすでとぅ…

 まぁパンピー的に一番わかりやすいのは、税金をたくさん取る、上げてとる、遡ってとる、は大衆を敵に回すって事じゃね?ですかねぇ…施政者は簡単に税を取るけど、民衆はそれを決して許しちゃいないんですよ、たいていの場合、いつまでも(笑)

 まさに中世国盗り物語なんですねぇ…本当に欧州パネェでございます。そんな訳で他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。

 目次参照  目次 文系

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