« おいしさへの一歩(笑) | トップページ | 春は春♪ »

2016年2月 2日 (火)

忤うこと無きを宗とせよ…

聖地巡礼Beginning  内田樹 釈徹宗  東京書籍

 行けば分かるさ、迷わず行けやの世界かなぁ?著者の二人と、その弟子ご一行様(巡礼部部員一同とも言う?)の聖地巡りでしょーか?日常空間にある道というか、土地をてくてくと歩いているだけなんですが、何事もガイドの力は大きいなぁと思いますた(笑)知ると知らずじゃ、同じ景色でも180度違うんじゃなかろーか?バスツアーとかのガイドの虚しさを感じてしまふ(笑)とでも言おーか?送り手の度量と受け手の受容能力が高いと、同じところも何もかも違ってくるんですねぇ…教養ってパネェ…

 まぁそれはともかく、「この「聖地巡礼」というプロジェクトで僕たちがめざしたとりあえずの目的は霊的感受性を敏感にして、「霊的なものの切迫を感覚的に感じること」でありました」(@内田)だそで、ただ、眉間に縦皺系でもなく、かと言ってそんなの関係ねぇー(死語?)と無視してもどよ?で、感受性で拾えるかな、拾えないかな、拾えたらいいな、の感覚らすぃ(笑)まあ第六感でおおっていうのあり、帰ってきて後におおって気付くのもありなんじゃね?かなぁ?経験と体験のはざまで、取りあえず己のポテンシャルがちょっと上向きを目指せかなぁ(笑)

 で、どこに行こーか?で、著者二人が相談している章に出てくるとこだけでも、結構あって、なるほろ日本にはこんなに聖地と言われている、もしくは目されているところがあるんだなぁと思いますた(笑)「東北の聖地を巡礼していくと」(@内田)「ええ、東北も含めた日本の聖地を」(@釈)とか出できたり、オタクの聖地アキハバラとか、村上春樹の聖地in芦屋とか、熊野詣で、伊勢参り、大山参り(東京)、おぢばがえり(天理教)、恐山(青森)、湯殿山(山形)、天河(奈良)、竹生島(琵琶湖)、天草と五島列島、富士山etc.と色々出できます(笑)

 それにしても、聖地の中でも聖地的なとこって、写真撮影NGなとこ多しなイメージでいたけど、例えば三輪山(奈良)は「映像で一切撮ることができないですからね」(@釈)でスケッチ(絵)とかもアウトらすぃ…更に湯殿山(山形)の場合は、「見たもの一切しゃべったら駄目です」(@釈)とゆー、極め付けの聖地、霊場なんだろなぁ…今のご時世にそれをやれる、何でも情報公開で、さらしてナンボの時代であきませんと言い切る聖地、凄すぎる…

 まぁ、そんな聖地巡礼、本書はまず三つ、大阪、京都、奈良が掲載されてますが、まずは近場からレッツトライってか?、

 アリス的に、聖地…まぁアリスの場合、夕陽ケ丘在住で、眼の前が四天王寺というだけで、終わっているよーな(笑)准教授も北白川で、家の裏が銀閣寺というノリですから、考えなくてもあの二人は聖地に住む男なんですね(笑)

 さて、本書一発目の聖地巡礼は大阪編で、大阪天満宮→難波宮跡公園→生國魂神社→合邦辻→四天王寺というラインなんですが、土地勘が全然ないからピンとこないんですけど、これ上町台地歩きらすぃ…で、この「上町台地というのは、古代から一度も海没していない大阪中心部における唯一の土地です」(@釈)というとこだそな…「先端に大阪城があり、そこから生國魂神社、四天王寺、住吉大社までが大阪の宗教性の背景を形成しています。これは熊野までずっと続く宗教ラインでもあります」(@釈)って、そーだったのか?上町台地?

 最初に天満宮に行くのですが、そこに「星合池」というのがあるとな…昔は北に天満山がありその麓に明星池と七夕池があったそーで…大阪、星の街だったのか?こーなってくるとジャバウォッキーじゃないけど、准教授の出番ですになるのか(笑)

 天満宮の詳細については本書をドゾですけど、こちらの「ご本殿に祀られている神々の依り代は何かといいますと、それは公表されていません」(@釈)だとな…その土地にはその土地のタブーがある、それを「外からやって来て、土地の人たちの信仰を理性や知性でふみにじってはいけないんです」(@釈)でして、よそ者の分を忘れずに、というか礼を忘れずにかなぁ…

 も一つ、天満宮で正門の天井にある十二支方位盤のとこで、酉が鳳凰になっているとな…普通はニワトリなんだそな…一説として菅原道真伝説とか、民族学的な伝承の話なんかも出てきます。そーだったのか?鶏?

 さて、難波宮跡公園…「大阪という土地の聖地。歴代の施政者はここに必ずランドマークを建てる」(@釈)で、難波長納豊碕宮(前期難波宮)、後期難波宮、難波高津宮と「大阪は三回ぐらい都になりかけている」(@釈)という事らすぃ…そーだったのか?大阪?

 なのに「ただ、いつもここは敗者の集まる場所なんです。何度もここを国の中心とするんですが、うまくいかない。常に二番手なんです。大和があって大阪。京都があって大阪。東京があって大阪という。やっぱり敗者がいつの間にか集積する場所のような気がします」(@釈)って…そーだったのか?アリス?ていうか、大阪人としてはこれはどーなんだろぉ?うーん…

 それにしても釈先生は大阪に何かあるのか?「自主運営の残滓だけが残って、それで大阪人は政治を信用しないっていう風潮ができてしまったと思います」「政治を信用しないくせに公共サービスは受けたいという。ダブルプレー状態がずっと続いていたように思います」「自主独立の気分だけが残って、その実践はせずに行政にはクレームをつける状況がずっと続いておりました」(@釈)って、そーなのか?オオサカン?まぁ本願寺もアレだが、大阪で旗揚げすると豊臣しかり、慶喜しかり、でその他諸々何だかなぁ…

 そして生國魂神社ですが、「生國魂神社は二七〇〇年近く前に創建されたといわれる大阪最古の神社です。伊勢神宮より古く、エルサレムに壁が残っているユダヤ教の第二神殿より古い。神武天皇が日向からやって来て、難波碕で生島大神・足島大神を祀ったのがはじまりです。日本列島の土地神を祀っているので、生玉さんの理屈でいうなら日本人全員が氏子です」(@釈)とは知らなんだ…そんなに凄い神社だったのか?生國魂神社…

 で、待ってましたの四天王寺まで来たぜで、アリスのお膝元ですが、こちらの話も濃い…お寺なのに鳥居があるのが不思議なんですが、その点については出てこない(笑)当たり前すぎて話題にもならないんだろか(笑)

 そして夕陽が拝めるとゆーのも有名ですけど「東の生駒から太陽が上がって、西の海へと落ちていく。もう少し北だと六甲山が邪魔するし、もう少し南だと淡路島が邪魔をする。ここは大阪で「海へ落ちる夕日」を観ることができる数少ないスポットだったのです」(@釈)って、これまたそーだったのか?大阪府って大阪湾の東にあるから大阪ならどこでも海に沈む夕陽かと思っていたら、絶好のロケーションってそーはないのか?

 また、四天王寺は舞楽の寺としても連綿と続いていらっさるそーで、しかも「実は古代の舞楽はいまでは世界でも日本にしか残っていないんですね。だから中国からも習いに来ているほどです」(@釈)って…何のかのとソフトとして残っているのって、何故か日本って多くね?と思うのは気のせいか?それはともかく四天王寺の舞楽・雅楽グルーブ「雅亮会」のリーダー的な人が小野さんって言って、何とあの小野妹子の子孫というから、歴史ってパネェ…

 それにしても「四天王寺とは、日本でもっとも優しいお寺なんです。すべての敗者を受け入れてきましたから」(@釈)というのは実に日本らすぃかなぁ…この感覚はきっと諸外国のみなはま的にはどーよの世界だろーしなぁ…四天王寺には多分戦犯なんて言葉は存在しないだろーし…物部守屋の、敵の総大将を祀る、慰撫する宗教装置をつくった時から、日本はきっとそんな国なんですよ、奥さん(誰?)

 何とゆーか、やはり大阪はディープでんなの世界かなぁ…だいたい第五回内国勧業博覧会(大阪/明治36年)の土地跡が、天王寺動物園と新世界だそーで…元は荒蕪の地、何もない野原だったそで、そこで大会開くぞーで当時450万人動員したそーですから、大阪って…

 他にも大阪な話では御堂筋、「御堂さんの屋根より高い建物は建てないという習慣があったそうです」(@釈)だとな…「御堂筋は、北御堂と南御堂という二つの御堂の前を通る道です。もともとあのへんは浄土真宗の信徒たちが集まっていた町ですからね」(@釈)とな…本願寺を思い出すまでもなく、大阪って宗教都市でもあったとな…

 それと「文学者は地の気にちゃんと反応してますよ」(@内田)だそで、谷崎潤一郎、秋田光彦とか出てきます。となると大阪在住作家のアリスも土地に導かれて作品を綴っているで宜しいんでしょーか?アリス(笑)

 著者の一人釈先生は大阪礼賛の本を出しているそーですが「大阪は自分でほめないと誰もほめてくれないからです(笑)」(@釈)という事らすぃ…それにしても「行ったことがないのに、「大阪は嫌い」という人ってたくさんいますからね」(@内田)って、そーだったのか?大阪?「東京人は「大阪嫌い」が多いですよ」(@内田)で「京都人も大阪を嫌いな人が多いです」(@釈)って、そーだったのか?大阪?何か、大阪のイメージってアリスのイメージだったので、ちょっとおろろいた?

 他にアリス的というと、中国での人の幸せについてのお話…「もしあなたが一分間幸せになろうと思ったらたばこを吸いなさい。仕事の合間とか、食事が終わった後に一服すれば身も心も少しほぐれます。人間の幸せってそんなものですよ、ってことかもしれません」(@釈)の件はヘビースモーカーの准教授的にあると思いますなんだろか?禁煙権のかまびすしい昨今では、まずその場があるか?否か?それが問題だになりそーだけど(笑)この話更に続いて、一時間ならお風呂、一日ならお酒、一週間なら散髪、一か月なら高い買い物、一年なら結婚、十年なら家を建てる、でもって一生なら釣りを趣味にしろとな…中国人の人生観ってパネェ…でもまぁ、中国の結婚も一年位しかもたないのか?とちょっと思った…

 さて、続く、京都編、奈良編の詳細は本書をドゾ。まぁ京都も奈良も有名どこはアレなので今更なとこもあり、新しい発見ありで、凄いですねぇの世界かなぁ…ただ、京都では大谷墓地が凄いかなぁ…町中にこんな壮大な墓地があるとは知りませんでした…まさに銀閣寺の真裏とでもいうのか?鳥辺野って確か日本史で出てきたけど、現代に続く死者の土地だったとは知らなんだ…まさに壮観…京都とは本当に凄い歴史の土地なんだと感服しますた…

 奈良は、特に南部は、北部の国際都市だった奈良の都、首都だった奈良の都と対極にある原始日本的な世界が広がっているんだなぁと…まぁその地についての詳細は本書をドゾですが、あの十七条の憲法(聖徳太子)、和をもって貴しとせよ…日本人なら皆知っているそれですけど、「「正しいこと」より、「和すること」のほうが大事だなんて憲法、日本以外にはないですよ」(@内田)は、もー何も言えねぇの世界じゃね?成程、この国は正義とは何か?ではなくて、和とは何か?だったんですねぇ…

 豆知識的に、旅行会社の前身というか、バックはアレなのはよく聞く話なんですが、例えば日本旅行は国鉄とか(笑)それにしても近ツリ、「実は宗教教団との関わりから生まれた旅行会社もあるんです。近畿日本ツーリストとか」(@釈)って、そーだったのか?近ツリ?

 他には「明治維新の後の東京遷都では、明治天皇が京都に崇徳上皇を祀る白峯神宮を建立したり、東京オリンピックのときは昭和天皇の勅使が白峯神宮に言って式年祭を営んだりして、崇徳上皇の怨霊を鎮めるという儀礼をしたでしょ」(@内田)って、そーだったのか?歴代天皇?という事は、今度の東京五輪でも今上は白峯神宮詣であると思いますになるのか?21世紀でも日本は日本だなぁ…

 ついでと言っては何だけど、神道とは?何ぞや?で、復興運動がないところらすぃ…よーするに〇〇に帰れ運動がないとな…キリスト教ならイエスに帰れとか、仏教なら親鸞に帰れとかあるけど、神道にはそれがないと…言われてみればその通りなんですけど、神道的には大本、大元がないそーで…「そもそも論をしない」(@内田)とゆー事らすぃ…「大きな体系を持っている宗教は、オリジナルこそよしというところがあります。キリスト教だとイエスが頂点で、仏教だと仏陀が頂点です。でも、そういう宗教って必ず堕落論が横行します。だって、いちばん最初が頂点なので後は下がるしかないんです。それで必ず「堕落した」って言い出して、「元に戻れ」となる。でも、上書きしていっていいじゃないか、というような宗教は、そういうことが起こらない。それが面白いな、と思ってるんです」(@釈)って、神道って、何でもアリなんだろか?ごった煮上等とか?

 雑多なイメージかと言えば「神道の基本的な儀礼がお掃除であるというのが象徴的ですね。多分それは土地そのものが発信している霊的なシグナルにノイズが混入しないように清めているということなんでしょうね。とにかく場を清めておくことを最優先する」(@内田)とな…場を清める、白紙にする、ニュートラルにする…穢れだって流せば奇麗になると…

 「明確なプリンシプルがあると、それと合わないものは暴力的に排除することになる。対立点がはっきりしてしまうから。日本人の本来的な問題解決法というのは対立的ではないですね。むしろ同化的なソリューションでしょう。話の節目をぐちゃぐちゃにして、対立点がなんだかわからなくして、「水に流す」というものですからね」(@内田)とな…そゆ点では昔から排他的ではない民族という事になるのだろぉか?まぁ己の基準が、これがグローバルスタンダードやねんと世界中に押し付け回るなんて事は、太陽が西から昇ってもありえへーんの世界の住人だろなぁ…日本人って…

 だばだばだで男と女ですけど、「世界各地の文化圏において、女性の出家者や思想家や教団のリーダー的な存在がいたのは、仏教だけだったとのことです。釈迦の仏教集団が女性の出家者を受け入れたのはすごく画期的でした」(@釈)という事らすぃ…一神教とか、家父長制って…

 まぁそれもともかく、聖地巡礼なんかも圧倒的に女性の比率が多いんだそな…男同士で行くとこってボクシング、プロレスといった格闘技系らすぃ…魂磨き的にどーよ?という事でしょかねぇ?「日本の男性はどうなっているんでしょう。ほんとうに世界の変化についていけてないですね」(@内田)という事になるらすぃ…まぁ殿方の場合は、いきなりかっとんで修行という名の荒行に突き進んでいきそーだからなぁ…ちょっとそこまでの日常のメンテナンス的なそれが今一ないのは確かなよな…

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。最後に一つ、本書で一番なるほろなぁと思わされたとこを一つ、「十条には、「必ずしも自分が賢いわけでもなく、人が馬鹿なわけでもない」という意味のことが述べられています」(@釈)でしょか?やっぱ、聖徳太子、偉大なお人だったんだなぁ…

 目次参照  目次 文化・芸術

|

« おいしさへの一歩(笑) | トップページ | 春は春♪ »

文化・芸術」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 忤うこと無きを宗とせよ…:

« おいしさへの一歩(笑) | トップページ | 春は春♪ »