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2016年3月16日 (水)

視線の行方?

ローマで語る  塩野七生 アントニオ・シモーネ  集英社インターナショナル

 どゆ本かというと、映画をメインテーマに据えた対談本でしょーか?それも母と息子のであり、作家と映画の製作助手であり、どちらもコスモポリタンなんだろーけど、取りあえず日本人と伊人という見方も出来るのかも?こーして見ると映画というのは、国境を越え、世代を越え時間軸を越えて存在する文化なんだなぁと…

 そして、また洋物の映画というと、どーもハリウッドを思い浮かべてしまうんですけど、世界各国映画産業はあるじゃまいか、が当たり前って言えば当たり前なんですよねぇ…伊には有名なチネチッタがあるし、伊映画の歴史もババンと続いていらっさると…映画っていうのはグローバルな世界だったのだなぁとこれまた当たり前か(笑)

 ちなみにお薦め伊映画でシモーネ氏は「戦火のかなた」「無防備都市」「自転車泥棒」「皆、家に帰れ」「山猫」「いつも奴ら」「フェリーニのローマ」「ロミオとジュリエット」「ブラザー・サン・シスター・ムーン」これに「甘い生活」と「フェリーニのアマルコルド」も入るのだろーか?渋いと言っていいのか、やはり伊という事か、何にしても伊映画って喜劇も、悲劇もげいじつしているかなぁ…軽く映画をみよーではなくて、どっしり見ないといけない世界のよーな気がするのは気のせいか(笑)

 アリス的に映画というと、紅雨荘か、あるYかかなぁ?演劇的なとこでいけば切り裂きジャックとか八角形も入るんだろーけど…まぁアリス的なとこでいくと「あなたが、作家とは自分の作品を良くするためならば悪魔にさえも魂を売る人種であることを知らないからですよ。人格円満で誰からも好かれる作家では、傑作など書けるわけがないのだから」(@塩野)は、そーだったのか?アリス?ちなみに「カポーティ」は「まず何よりも、作家や編集者や新聞記者には必見の作品です。優れた作品は、円満で人当たりの良い人格からは生まれないということを、この映画はわからせてくれる」(@塩野)とな…片桐さんと一緒に見ようってか(笑)作家の業って凄いな、と…それを作家が断言するとこに、また…

 も一つ「魅力的な主人公を創り出すのにさえ成功すれば作品も魅力的なものになるとは、映画にかかわらずクリエイティヴな仕事をしている人ならば、教えられなくても知っているからです」(@塩野)って、そーなのか?アリス(笑)

 後、売れる文章という事で、文章の間違いとか、内容がつまらないだけでなくて「商品になる文章には絶対に必要な「ちょっとした工夫」」(@塩野)がないといけないそで、そーだったのか?アリス?プロとはその匙加減が分かっている人の事を言うんだろーなぁ…

 准教授的なとこでは米の禁煙権でしょか?ハリウッド内も駄目絶対で、特に売り出し中とか、スターとかは吸う事が許されていない模様…「それでいてハッシシはやっているんだから、ハリウッドは偽善の都でもあるんだけど」(@シモーネ)って…煙草は駄目でもハッシシはオケなんですか?そーですか?

 さて、シモーネ氏の本職が映画業界の人という事でハリウッドでも仕事をした事ありな経験からきている実状もパネェかな、と(笑)「ロサンゼルスでは、人間同士がじっくり話し合うということがない。動くときは自動車で、しかも常に一人。オフィスでも個室で仕事し、家に帰っても妻とさえゆっくり話すことはない。食事も早々に済ませ、チンしただけで食べられるその内容ときたら、世界で最も豊かな国とは思えない貧弱さ」が米人の実態らすぃ…何か離婚が多いのが分かるよーな気がすると言ったらアレか?それにしても「面と向かって話すことに慣れていない人が事故に遭うとどうなるかというと、わめき出す、叫ぶ、怒り狂う。相手の言い分に耳を傾けることに慣れていないから」というのは、成程米人の行動規範って…何か今流行りのクレーマーとか、モンスターペアレンツとかに似ている気がするのもこれまた気のせいか?

 ちなみにハリウッドの映画制作は完全なる縦割り社会らすぃ…仕事の範囲がきっちり決まっているとな…でも伊の場合は「縦割りははっきりしていない」(@シモーネ)となるそーで…伊が突出してるとこは「美術と衣装とカメラ」(@シモーネ)みたいなんだが、そーだったのか?伊?それなのに何故伊映画は不振なのか?「いずれも、充分に活用されていないからです」(@シモーネ)なるほろ、アーチストであるよりもクリエイターたれという事か?映画業界もむつかしなんだなぁ…

 それにしても「俳優でも監督でも、創造することで生きている人間には、インタビューすることからして無駄なんですよ。創作者は、絶対にホントのことを話さない」(@シモーネ)とな…氏はその理由も上げていらっさいますので詳細は本書をドゾ。ですが、そーだったのか?日頃、嘘書いてナンボと言っているアリスもそーなのかなぁ(笑)

 後、やはり業界内はそーなのか?で「カンヌ映画祭好みという感じのこの種の映画が肩で風切る中で」(@シモーネ)の件は、どこの分野でも似たよーなもんなんだなぁと(笑)全ては肩書の為にあるってか(笑)

 映画人的な話のとこではアルトマン監督の評価のとこで「ハリウッド人種の心情も、わからないではないですね。糾弾には反撥できても、皮肉られるのは、簡単には反対できないものだから」(@シモーネ)は、皆まで言うなの世界か(笑)

 映画人に続けるなら女優はどーよ?でハリウッド・ビューティはどーよ?で、今席巻しているアイス・レディはどーよ?でしょか(笑)お題にのぼっているのは、マドンナ、アンジェリーナ・ジョリー、ジョディ・フォスター…何か既にお察し下さいの世界だが…マドンナの場合「若々しくなったと言われるけれど、筋肉ウーマンになっただけですよ。中年の筋肉ウーマンて、美しいと思う?」(@シモーネ)って…それは若い男性が自分より年上の女性に言ってはいけない言葉やで(笑)アンジェリーナ・ジョリーは「今や拒食症の限界」って、ジョリーって拒食症だったのか?で、フォスターになると救い難い程「表情が硬い」という事になるらすぃ…まぁ三人共、所謂一つのかわいい女のイメージの対極にいる人達だからなぁ…

 で、それを「男より優れていることを示したいのではなくて、男に命令する才能もあることを示したいんではないかと思う」(@シモーネ)でしかも、「優れていることをするのに情熱を傾けるのではなくて、それを誇示するほうにエネルギーを傾けるのにはアレルギーを感じてしまう」とな、率直なご意見乙でしょか(笑)でで「成功はわたし一人で築きあげたのだ、という強烈な自意識がある」で、それを守るのも自分しかいないとなれば「自分以外は誰も信用しない」「自分以外はすべて敵」って、いやもー人生とは戦いであるってか(笑)

 かくて「マドンナは、もう歌手ではなくビジネス・ウーマン。アンジェリーナ・ジョリーは、やたらと不動産を買いあさっているらしい。ジョディ・フォスターはアイデンティティ・クライシスに陥っているのか、役どころが硬直する一方になっている」(@シモーネ)そーですよ、奥さん(誰?)

 また、伊的な話もあちこちで出てきて、WWⅡは伊にとっても苦い話なんだなぁと…「南から攻めのぼってくる連合軍と北へ退却していくドイツ軍によって国土のほとんどが戦場と化すという不幸を経験した」(@シモーネ)となるそな…「形勢不利があきらかになった戦争末期になって、同盟国のドイツには一言の断わりもなしに連合国側と単独講和を結んでしまったんです」「悪かったのは、イタリア内にはまだドイツ軍がいたことだ。しかももっと悪かったのは、上層部の決めた終戦が各地に散っていたイタリアの兵士に徹底しなかったことでした」かくて「前線は大混乱に陥る」(シモーネ)訳ですね、分かりますの世界が展開していた模様…敵と味方が一夜にして変わり、昨日の敵は今日の友じゃね?周知徹底してないけど、宜しくって…「終戦を決めたときのイタリアは、同盟関係にあったドイツや日本を出し抜いて一国だけうまく立ちまわったつもりでいたんでしょう。だがその結果は、国全体で降伏した日本より悲惨になった。ズルく立ちまわったつもりで得意がる、今でも残るイタリア人の悪いくせが罰を食らったのです」(@シモーネ)と伊人が言うとこが何だかなぁ…でも、日本には原爆落ちてきましたからねぇ…

 サッカーの話が出てくるとこも伊的かな(笑)ブラジルW杯も南アW杯も遠くになりにけりの時にアレですが、独W杯の話とはこれ如何に?だけど、それにしても伊では「怪我も怖れずぶつかっていく」の事をマスキアというのか?で、伊人はそれを望んでいるという事か?そして伊人、欧州人のサッカーの感覚が、「だいたいカルチョ自体がヨーロッパで生まれたんですよ。だから四強がイタリア、フランス、ドイツ、ポルトガルというのは順当」「いずれにしても、もともとからしてカルチョは、コーサ・ノストラ(われわれのもの)なんです」(@シモーネ)だそーですよ、奥さん(誰?)も一つ、サッカーとは「スポーツなんかではなくて、戦闘だからです」「愉しいサッカーなんてありえない」「ヨーロッパ人の考えるサッカーは、愉しむものではなくて闘うものなんです」(@シモーネ)だそーですよ、おぞーさん(誰?)まぁ何ちゅーか、彼らはその意気込みで向かってくる訳で、なるほろ、日本が土壇場でいつも弱いのはこの辺りの差ですかねぇ?ちなみに「世界選手権の期間、ヨーロッパ連合は中断状態にあった。二年後のヨーロッパ選手権の期間も、EUは中断するんですよ。でもその期間だけは親のカタキでもあるかのように闘うから、EUも存続できる。カルチョは、真剣をひっさげて臨むゲームです。だからこそ、選手ではない人も熱狂するんです」(@シモーネ)って…欧州は複雑怪奇は今も昔も変わりなし?それとも、単純な話なのだろーか(笑)

 ちなみに「日本のサッカーが強くならないのは、ミッドフィルダーが主演役者になっているからだと思うくらいです」(@シモーネ)とな…まっ絶対的エース・ストライカーって日本にはいないからなぁ(笑)

 伊というと、これまたマフィアきたこれになるけど、人材派遣業もマフィアが牛耳っているのか?これもさすが伊と言ってもいいんですかねぇ…とはいえ、「現地で調達すれば安くあがるどころか、ローマで雇うよりも、生活費の安いシチリアで雇うほうが高くついてしまうんです」(@シモーネ)とはこれ如何に…ちなみに「眼の前が海のナポリでの魚の値段が、海のないミラノよりも高いのだから」(@塩野)だそで、伊国内、流通業が相当にアレな上に、仲買業がこれまたアレらすぃ…マフィアって…

 これも全然知らなかったのですが、「イタリアでは、比例代表制の選挙が一般的だ」(@シモーネ)なんですか?だから、「候補者は党が決める」事になって、個人ではない模様…よーするに、選挙とはどの党に入れるか?で、どの候補者に入れるか?ではないそーな…とゆー事で、日本みたいに「選挙運動も、名前やオネガイシマスの連呼はない」となるとな…成程、日本の選挙がうるさいととかく在外国人にウケが悪いのですが、そゆ事情があったのか?で伊では、結果「いつも同じ顔ぶれ」になるそーな…保守も野党も関係なく、そーだそーで…比例代表制とは「統治階級の動脈硬化現象なんですよ」になっちゃう模様…伊も一度議員になるとその既得権益を守ることだけに専念してしまうのか…どこも政治家って(笑)

 また映画「マレーナ」に付随しての話ですが、「ついこの間までのシチリア人は、絶世の美女というだけで「マーラ・フェンミナ」つまり「身持ちの悪い女」と同一視してしまう傾向が強い」(@シモーネ)って、そーだったのか?シチリア?ハリウッドの金髪美女が頭空っぽのイメージと似たよーなもんなんだろか?「シチリアのこの田舎者根性の嫌らしさはよく理解できます。閉鎖的で田舎者根性そのもので、まっとうな感性をもつ人ならば息がつまってしまうにちがいない」(@シモーネ)って…シチリアって一体?

 他の欧州という事で「善き人のためのソナタ」と「グッバイ、レーニン!」のとこで「ドイツ民族には欠けていると思われてきた自己批判の精神を、この頃のドイツの映画人は獲得したということ」(@シモーネ)となる模様…独人って反省しない人達という感覚なのか?欧州では?

 米と欧州という事では、「政治・外交・経済と変わらないんです。なにしろ、アメリカは、自分たちが優先していると思うからヨーロッパを問題にしない。ヨーロッパは、アメリカがやったことというだけでアレルギーを起こし、良いところがあっても取り入れない」(@シモーネ)んだそな…さもあらん、ですけど、もしかして、はい、ここ笑うとこなんだろか(笑)そんな訳で「ヨーロッパのアーチストたちは、アメリカ式のビジネスを全面的に拒否することが、アーチストの存在理由だと思いこんでいる」(@シモーネ)とな…米と欧州の間にも深くて暗い川があるんだろーか?

 ちなみに「スティング」のとこで、「あの国では、嘘をつくこと自体が罪悪とされている。単体に、目的さえ良ければ、それに達する手段として嘘をつくのは罪悪ではないと考える。ヨーロッパ人とは大いなるちがいです」(@シモーネ)とな…「建前にしろ正直を最善のモラルと考えるアメリカ」って、日頃何かと建前と本音で他を嘘吐き呼ばわりしている米ですが、米にも建前あったのか(笑)ちなみにそれは米人の中だけでは嘘でも不正直でもないんだな(笑)

 更に「ロスという町は全体がバッキアーノなんです。だからあの町を走る車も、下品でけばけばしくて悪趣味のほうが似合う」(@シモーネ)って…いや、気持ちは分かるが(笑)

 でもって、「これほど完璧な武器を、しかも数多く持っていながら、なぜ戦争をすると負けるのか、ということです。歴史はこれまでに多くの強国が登場したけれど、戦争の下手な超大国は、アメリカ合衆国が初めてではないかと思う」(@シモーネ)って…そんなにハッキリ言っていいんですか(笑)何かホワイトハウスだけでなくて全米が発狂しそーな発言ですが(笑)戦争が下手というより、戦争にヘタレなんじゃないかと思うが?ツメが甘いとも言うかなぁ?もしくはケツが決まっていない…勇気ある撤退はあっても、不退転の覚悟では、どーかなぁ?かくて国際的には信用残高が目減りしていっているよーな?

 米的なとこでは、ローリング・ストーンズの「シャイン・ア・ライト」にクリントン出てたのか(笑)しかも母親、娘、妻その他一族郎党引き連れて(笑)おまけに「演奏会の始めにつまらないスピーチまでやる」(@塩野)って、そこまで言っていいんですか?なんですが、更に「あのクリントン一家を見ていて、もしも私がアメリカ人ならば絶対にヒラリーには投票しないだろうと思いましたね。もう、クリントン一家は真っ平だと」(@塩野)続けてしまうとこに、塩野節健在ってか(笑)

 他にも名言多しで(笑)「ビートルズは、教祖になったんだ。インテリは意外にも教祖が好きで、とくに左翼のインテリは教祖に弱いんですよ」(@シモーネ)とか、「遅れてキャリアが始まったから、酒にもドラックにも溺れている暇なんてない。やりたいことがはっきりわかっている人間には、スキャンダルを起こしている暇なんてないんですよ」(@シモーネ)って、どこかの国のインテリゲンチャな方々と政財人にゴホンゴホン…

 他もたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、詳細は本書をドゾ。最後に一つ、映画的に秀逸だなぁと脱帽したとこが、アルトマンに対して「一言で言えば、強烈なアイロニー」(@シモーネ)で「ヴィスコンティーの魅力はエレガンス、フェリーニの特質はファンタジア、クロサワの魅力は対象への堂々とした対し方」と下すとこかなぁ…映画とはまず監督ありきじゃないかと思わされるよなぁ(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

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