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2016年5月23日 (月)

春夏秋冬?

源氏物語 六條院の生活  監修・五島邦治 編集・風俗博物館  光琳社出版

 どゆ本とゆーと、「京都にある風俗博物館では、このたび展示内容を一新されて「源氏物語」の中で光源氏が自分の理想を求めて造った六條院の建築を四分の一の大きさで製作、物語の登場人物を設定した人形や調度を配置して、六條院 の華やかな世界を表現されました。この本はその展示解説を兼ね、具現模型を使って「源氏物語」の名場面を再現しながら、平安貴族の風俗や生活、文化を紹介したものです」(@五島)という序文のお言葉の通りじゃね?でして、何とゆーか、博物館の展示物なんだから、十二分に学芸的なんだろーけど、どー見てもドールハウス遊戯に見えるのは気のせいか(笑)

 で、正直な感想は、大英帝国パネェ(笑)子供の遊び道具としてドールハウスを作れた英ってやっぱ相当に豊かだったんだなぁと納得しますた…いえ、この博物館に飾る為の源氏のお家、六條院を見るにつけ、これは相当に大変な事では?とトーシロでも思いあたりまして…

 何がといえば、模型とは家屋だけじゃなくて、庭もあれば、家具・インテリアの類もあるし、更に人形、その装束・ファッションもあり、小道具類もあるじゃまいかで、日用品ってそれこそ千差万別じゃね?でして、細々としたものを再現するってこれは並じゃないのは確かのよな?まして、源氏物語、王朝文化の絶盛期というか、絶頂期とでもいうか、絢爛豪華じゃまいかですから(笑)

 そんな訳で、とてもミニチュアとは思えない迫力の画像がいぱーいでして、まっこれこそまずは見ろの世界だと思ふ…ええ、四の五を言わず、見て見てと(笑)

 アリス的には、六條院…うーん…英都大の場合は御所のお隣なので、あれは条的にはどこになるのか?でもって、六條院、六條というから六条なんだろか?ってそれってどの辺りなんだろか?うーん…本書でいくと「「源氏物語」の舞台を歩く」の六番目が京都御所なんですよね…御所ガイドの項ですが…場所的には、北の朔平門から南の建礼門の間の四角がイメージする御所なんだろか?

 後は作家的なとこで紫式部のお墓のとこかなぁ…何故にお墓があるねんというか、残っているねんで「中世においては物語が物語であるがゆえに罪悪となり、その作者は供養されるべき対象である、とする考えはかなり一般的なものであったらしい」(@五島)という事らすぃ…作家の業パネェ…

 アリス的には、硯箱のとこだろか?作家的に文房具キタコレで(笑)「類聚雑要抄」に平安時代の硯箱の記述もあるそなで、これを見る分には、システム化していたんだなぁと思ふ(笑)いわゆる重ね箱見たいなノリで、上の段には小刀、筆、塋、墨、尺箱(尺)が、下の箱には御本(手本)、当年暦、硯、水入瓶が収まっていた模様…きちんと収納されているとこが実に日本的だなぁと思いますた(笑)アリスの引出とは違うんですってか(笑)

 他にアリス的というと比類なきで香り系かなぁ?香道具の項のとこ全部がそじゃね?香壺筥、心葉、火取、吊香炉、伏籠、そして香料としては、沈香、伽羅、白檀、丁字、貝香、龍脳、大茴香、麝香、龍涎香、桂皮とか、薫物キタコレですので、詳細は本書をドゾ。

 も一つ、アリス的には猫キタコレで、ウリ、コジ、モモちゃんの出番ですになるのか(笑)源氏物語的には、あの女三宮と柏木事件の発端は猫じゃねでしたけど…「平安時代には宮中をはじめ、もっぱら上流階級で飼われる愛玩動物であった。宇多天皇が愛した黒猫は、大宰少弐源精が献上したもので、舶来の「唐猫」であったと考えられる。一条天皇が寵愛した猫は五位に叙せられて「命婦のおとど」とよばれ、専属の乳母がいた」って、ドンダケェー(死語?)という事は猫って、もしかして貴重だったのか?で、「基本的に綱をつけて室内で飼われ、いわゆる野良猫は安土桃山時代になるまでいなかった」んだそな…そーだったのか?野良猫?って事は、日本の猫って皆外来種?

 本書によると「六條院は六条京極あたりに四町を占める光源氏の大邸宅である。一町は四〇丈(約一二〇メートル)四方、したがってこの敷地は中に四丈の小路を含むので、約二五二メートル四方、総面積六万三五〇〇平方メートルとなる。その地所をほぼ四等分した各町に、それぞれ春夏秋冬の趣向を凝らした庭園を造り、その季節にゆかりのある女性たちが住んだ」とな…まさに贅沢の極地という気がするのは、己が庶民だからか…

 まぁ、六條院にキタコレになるのは、源氏も中年になってからというか、権力もうなぎのぼりの時だからなぁ…東南に紫の上、西南に秋好む中宮(六条御息所の娘)、東北が花散る里で、西北が明石の君、これに更に、明石の姫君とか、女三宮とか、玉鬘とかキタコレになる訳で、二条院には末摘花とか、空蝉とかいる訳だから、光源氏って…まぁ確かに光源氏の家なんだろーけど、やっぱ家って女性の家だよなぁ(笑)

 とにかく、どこをとっても平安時代だなぁでして、詳細は本書をドゾなんですが、豆知識的に、例えば閼伽棚、何のこっちゃ?とゆーと「閼伽は、仏を奉る清浄水、香水のこと。サンスクリット語のAQUA(水)が語源。そのための道具を置く棚を閼伽棚といって、ふつう軒先に作られた」って、そーだったのか?閼伽棚?それにしてもアクアってサンスクリット語だったのか?てっきりラテン語かと思ってますた…

 後、遊興、ゲームの類のとこで、貝合せとか、囲碁、双六はともかく、毬杖と闘鶏はおろろいた…まっ殿方は賭け事がお好きだから闘鶏はあるかもだけど、毬杖の方は路上でやるらすぃのだが、これが馬上ならポロと同じって、この頃からポロあったのか?ゲーム的にはポロでも見た目的にはグラスホッケーみたいなノリだったんだろか?謎だ(笑)

 それと、台所(笑)「貴人の寝殿には台盤所とよばれる部屋があって女房の詰所となり、そこには台盤が置かれて食物の調理などがされた。そのためのちには貴人の妻を御台盤所、さらに御台所というよになる」そで、語源的にキタコレになるのか?ちなみに「台盤は台盤所のほかにも、家司の集まる侍廊や警護の随身が控える随身所にも置かれる」んだそな(笑)

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。それにしても、我々が今和風と考える時、すぐに思い浮かべるのは侘と寂だけど、これって「室町時代に成立する理念である」(@井筒與兵衛)のか?となると、それ以前の和風ってどよ?ってのもあるのかなぁ(笑)

 目次参照  目次 庭園・建築

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