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2016年5月 1日 (日)

脱グローバリゼーションという普遍性?

物語を生きる  河合隼雄  小学館

 サブタイトルは、今は昔、昔は今、なんですが、日本の古典文学を読み解くというのがメインの話なんでしょーけど、国文学の視点ではなくて、臨床心理学、心理療法の観点から見たならばこーなるみたいな話らすぃ…まぁ物語の大切さとゆーか、切実さみたいなノリか?というのも、「人間は自分の経験したことを、自分のものにする、あるいは自分の心に収めるには、その経験を自分の世界観や人生観のなかにうまく組み込む必要がある。その作業はすなわち、その経験を自分に納得のゆく物語にすること、そこに筋道を見出すことになる。筋(プロット)があることが、物語の特徴である」そな…こーなってくると人は皆、自分の物語の中に生きているとゆー事らすぃ…ある意味、自分だけの物語にのめり込むと、内に向かうのもヤバくね?だけど、外に向かうと相当にヤバくねというのが歴史って奴でしょか(笑)

 まぁ著者は職業柄、「心理療法として物語の重要性に思い至った」訳で、こちらの詳細は本書をドゾ。人に対して一人一人に対応すれば、これまた一つ一つの物語と付き合う事になるのか…そして物語の特性として「強調したいのは、その「関係づける」はたらきであろう。あるいは、何かを「関係づける」意図から物語が生まれてくる、と言ってもよい」とな(笑)人は皆一人では生きていけないものだからなんですか?そーですか?

 ちなみに物語の価値が下がったのは近代になってからで、それは自然科学キタコレだからだそな(笑)「自然科学は外的事実の間に「関係」、特にその「因果関係」を見出すことに努力するが、そのような外的事実を、観察者(研究者)とは関係ないものとすることが前提となっている。このため、そこに見出されたものは個人を超える普遍性をもっている」そで、よーは近代以降、人は皆普遍性信者になったとゆー事か(笑)「自然科学によって見出された結果と技術とがうまく結合すると、人間は事象の「外側」に立って、それをコントロールし、操作できる立場を獲得する」とな、そして「この方法があまりにも効果的であるために」科学と技術の万能説まっしぐらっに至っているのかも?ええ、どこぞの原子○村みたいに(笑)

 さて、関係づけるに戻ると、「物と心、自と他などと明確に分割することによって、近代人は多くのことを得たが、そこに失われたものの価値を見直そうとする。つまり、明確に分離した途端に失われるものが「たましい」だと考える。これは異なる言い方をすると、心と体を「つなぐもの」がたましいである、と言うこともできる。ここに、たましいの「つなぐ」はたらきがでてくる」とな…

 ここで掲載されている例が「つき合っていた女性がいた。しかし、彼女は年老いて魅力を失っていく。そんな女性になどかかわっておれない。それはそのとおりかも知れない。しかし、そんなとき彼女の「たましい」はどうなるのか、あるいは自分の「たましい」も彼女を棄て去ることに賛成しているのか、と考えてみる」って、そんな愁傷な殿方いるのか?と思うのは気のせいか?トロフィーワイフ万歳ってか?でも、これ女性のとこを男性にかえたら男性陣は物凄く憤慨すると思うんだが、これまた気のせいか(笑)そして、今でしょ(死語?)だと、リストラにも当てはまるんじゃね?たましい的にリストラってどよ(笑)

 「当人が「たましい」のことをまったく忘れて行動したとき、「たましい」は「もののけ」として立ち現れるのではないだろうか。すなわち、ここに物語が生まれてくる機縁がある。物語は「たましいの語りである」ということになる」そな…こーして考えると、平安時代の物語が女性によって書かれたものばかりなりと言うか、多しってのは当時の通い婚のせーじゃね?とふと思ふ…

 さてさて、個人の話に終始したけど、ヨーロッパ近代によって、全世界が近代化、欧米化が席巻する事になったと…科学・技術で自然をコントロール、操作可能となった。次は「そのような力によって他の国々を支配することも可能と思われた」で、「帝国主義」キタコレってか(笑)そして現代は「近代の科学・技術的思考法は人間関係にも持ち込まれて混乱を生ぜしめているように思う」に至っているとな…

 結局、どのような問題も「切り離された「対象」として、それをどのような方法によって操作するのが一番便利か、という考えに立って」、対策をたて、問題解決、効率化万歳で全てはOKなのよってか(笑)まさに本当に必要なんですか、切り捨てちゃいけないんですかじゃね(笑)

 日本には物語がある、しかも古代の昔から…それは著者によると「日本が一神教の国ではなかったこと」が大きな要因の一つじゃね?とな(笑)「人間は生きていく上で、「物語」を必要とする。しかし、一神教の場合は、それらを神にゆだねるべきであり、既に神による物語の「聖書」や「コーラン」-それらは物語に満ちている-がある限り、敢えて人間が物語をつくるのなどは、濆神の罪に値するのでなかろうか」とな…ボッカチオまで何マイル?ってか?

 こーして見るとたかが物語、されど物語で、物語なめたらあかんぜよ、なんですよ、奥さん(誰?)

 アリス的に、心理療法はともかく、物語の方はアリスの本職だからなぁ(笑)日頃から嘘書いてナンボのミステリ作家自称しているし(笑)

 著者はリアルな患者さんとの対応で、「偶然」「「うまい」こと」「当然」な事態が勃発するらすぃ…そんな馬鹿な?ではなく「それは「現実」なのである」そな…とゆー事は「このことを裏返すと、近代小説はほとんど「現実」を書いていないか、「現実」のごくごく限定された部分を記述している」にすぎないんじゃね?って、そーだったのか?アリス?更に「この頃、ノンフィクションの方がよく読まれる原因のひとつは、こんなところにあるかも知れない」近代主義って…

 他にアリス的なとこというと、「平安時代の物語を読み進んでいくうちに、ふと気づいたのは、「殺人事件」がまったく語られない、ということであった」の件でしょか?ちなみにこれは「古今東西の多くの物語を思い起こしていただくと、よくわかると思うが、そのなかで殺人、あるいは命をかけての戦いが語られているのが実に多い」んだそな、シェイクスピアを見よってか(笑)ハムレット一つにしても殺人事件で始まって殺人事件で幕だもんなぁ(笑)

 それに対して、源氏物語を始め日本の長編物語に「殺人、あるいは人を殺そうとするほどの争い、というのがまったく語られていない」って、「抜刀しての戦いは一度も出てこない」って、「これはまったく不思議なことである」って、これまたそーだったのか?朝井さん?

 「殺人ということは物語を構成する重要な要素であると思うのだが、それが平安期の物語には全然出てこない。これは歴史的事実としても、殺人が非常に少なかった珍しい時代だったのではなかろうか」って、そーだったのか?平安京?

 かくて「人間の基本的欲望といえる「攻撃性」ということをほとんど不問にして、しかし、多くの素晴らしい物語が生み出されたことは特筆すべきことと思われる」とな…王朝文学ってパネェ…

 ちなみに「日本の物語のキー・ワードが「密通」だったのに対して、この物語(リチャード三世/シェイクスピア)のそれは、「殺人」なのである」の件でお察し下さいってか(笑)

 後、アリス的に関係ありそーなのは、「浜松中納言物語」と「更級日記」のとこで取り上げられている夢の描写のとこかなぁ?海奈良の准教授の悪夢的に?夢の意味、意義についての詳細は本書をドゾ。

 さて、古典の物語について「竹取物語」「宇津保物語」「落窪物語」「平中物語」「とりかへばや物語」「浜松中納言物語」「源氏物語」「更級日記」「我身をたどる姫君」etc.といぱーい出てきますよってに、詳細は本書をドゾ。

 気になったところでは、宇津保物語の考察のとこで、「日本的な美意識」に言及しているとこで、「直接的な争いをできるだけ避ける」と「亡びの美学」がポイントじゃね?らすぃ…

 でもって、米的だと、「典型的なかつての西部劇」のバターンきたこれになるのか(笑)「美女を襲うのは荒くれ男であり、それに対して恋人の男性が敢然と戦いを挑み、ついに勝利を収める」とゆー(笑)「これは物語の解決には絶対に戦いが必要であり、そこにおいて「正しい物は必ず勝つ」という人生観がある。これは古いパターンではあるが、現代でも多くのアメリカ人を支配している物語と言っていいだろう」って…もしかして、はいここわらうとこ、なんだろか?おしえてエロイ人(笑)

 しかも、米だけじゃないんだぜで「世界中によくある物語として、主人公あるいは脇役の知恵によって、つまり、智力による戦いに勝利することによって、危機的場面が解決される、というのがある。ここにも戦いがあると言えば言えるだろう」って…

 他に日本的なとこで、継承ラインが、父系でも母系でもなく「祖父-母-息子」というラインをとるところらすぃ…父娘、母息子と見るとリアルってか?また、日本の昔話は、「若い男女が会いながら、結局は別れていく結末」になるのが多いのに対して、「継子譚の場合は、幸福な結婚になるのが多い」そな…他(欧米とか)に比べて日本の昔話は悲劇的結末になるのが多いなか、これはどよ?って事らすぃ…そんなにハピエン少なかったっけ?お伽噺的に?

 継子譚のとこでも一つ、「継母と娘という問題は、母系社会では起こりようがない」とな…言われてみればその通りだけど、まさにそーだったのか?の世界じゃね?「一夫多妻であって、妻が夫と同居しなかったら継母の問題は起こらない」ただし、一夫多妻でも「妻たちが夫と同居するとき」と「一夫一婦」の時に継母キタコレになるのか?ちなみに継子譚って娘ver.はあっても、息子ver.はないそな…

 ちなみにちなみに「人間以外の動物には「父」という存在が意識されない」って、ホンマでっかぁーっ?父親の存在意義って…

 そんな訳で、「男が現われ父権を主張する。男はその腕力の強さなどによって、権力を拡大していくと、女性を母-娘の分類のみではなく、男性との関係における分類、妻、娼を入れこんでくる。そして、父権が強力になると、社会のなかの軍事、政治、経済などの分野で男性は活躍し、男の世界をそのようなことによって分類し、女性をむしろ、それを支える存在と見なし」「女性の分類内に女性を閉じこめて、そのなかに女性の職業を入れないようにした」とな…よーするに「女性は、男に対して、母、娘、妻、娼のいずれかとして見ることによって、そのアイデンティティが決定されるとした」のに対して、「男は社会的地位や職業などの方に、そのアイデンティティの重みをかけ、女性との関係を二義的なものと考えたのである」の件は、まさに今でしょ(死語?)な女性の人権問題に直結した話じゃまいか(笑)

 他には、「日本の物語には、ヨーロッパのそれに比して、典型的な英雄が存在しないことは、よく指摘されるところである」そで、ヒーローというよりはトリックスター的存在じゃね?とゆー事らすぃ…そーだったのか?ヤマトタケル?源義経?

 また日本人のジョーク下手は世界的に有名らすぃが、「下手というよりは、言わない人が多い、言えないという方がいいのかも知れない」って(笑)まっジョークの種類が違うんじゃね?もあると思いますだろなぁ…もしかしてジョークとはローカルな物だったのか?

 それにしても、「一個の人格をもった人間として見ようとすると、源氏のずるさなどに嫌気がさすことになる。アメリカ人の読者で、光源氏を嫌いな人が多いなどというのは、このためであろう」とゆーのは、米人が好きなのって戦国の頃じゃね?平安好きの米人、想像もつかないんだが?いるのか(笑)

 豆知識的には、匂い、この漢字って日本ででけた漢字なのか?「中国の「韵」の右半分からつくり出したものであると言う」って、ホンマでっかぁーっ?

 真理(心理?)とはこあいなぁでは、「子どもが不幸になったとき、自分は子どものためにどれほど努力したかと嘆く親は多い。できる限りのことをしたとか、最善をつくしたという人もある。それは嘘ではないだろう。しかし、その努力が、この物語(とりかへばや)に則して言えば、京都の領域にとどまっている限りは効果がない。まったく次元の異なる吉野というトポスとの接触をもたないと、ものごとは解決しないのだ。常識でものごとが解決するのなら、話はあまりに簡単である」の件じゃまいか(笑)正義とは何か?ってか(笑)

 まぁ、色々物語見てきましたけど、「後世になって、平成の時代によく読まれた「失楽園」という小説を研究し、平成の頃はほとんどの人が不倫していた、などと結論されると困るのと同じかも知れない」でして、一つで全てを語る愚はどよ?もあると思いますなのか(笑)まぁ昨今は何でも断定したがる人多しだからなぁ(笑)

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。

 目次参照  目次 生物

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