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2016年5月28日 (土)

ロマンチック・サンペンス・サクセス・ストーリー?

誰も教えてくれなかった「源氏物語」本当の面白さ  林真理子 山本淳子  小学館

 源氏物語のミニ解説を挟んで、二人の対談が展開していくというノリか?もとはアングラ、知る人ぞ知るというか、身内の回覧程度だったお話しがいつの間にか天皇にまで御用達の本になってしまうんだから、世の中って…そして今や日本文学界に燦然と輝く金字塔だもんなぁ…源氏好き嫌いにかかわらず、日本の文学界は源氏に始まり源氏に終わる、源氏を否定しても源氏は不動、普遍なのは変わりなしのよな…不朽の名作って本当にあるもんなんですねぇ(笑)

 では、何故当時からウケタのか?「理由は何よりも、従来の物語になかった「リアリズム」という点にある」とな…源氏物語はファンタジーじゃなく、当時は時事に近かったのか?

 とはいえ、「「源氏物語」が書かれた一条天皇の時代が、振り返ってみれば平安時代の文化の頂点であったということだ」そで、所謂一つの国風文化って奴ですか?そーですか?摂関政治パネェですけど、「だが紫式部が仕えた彰子の生きている間に、摂関政治は終わりを告げた。藤原氏は祖先の栄光の遺産として、彰子や一条天皇にまつわるエピソードやその時代の産物を崇めるようになる」とな…

 京都の公家の没落と共に過去の栄光の日々の思い出、記憶、記録として源氏物語が「公家文化の記念碑的な宝となったのだ」から、公家達は皆大切に残したとゆー事らすぃ…武士は食わねど高楊枝じゃないけど、公家には源氏物語が心の支えだったのか?

 そんな訳で逆に「「平家物語」を自分たちの遺産として天皇家が守る理由はない」(@山本)という事にもなるのか?殿方だったら平家物語の方がウケそーだけど、美を据えた文化としてどよ?って事かもなぁ…まぁ源氏物語に限らず、「鎌倉時代になると、小説も衰退してしまったそうですね」(@林)という事で武士が天下を取るってこゆ事らすぃ(笑)

 現代のよーに純粋に小説は小説として楽しみましょーなノリになったは江戸時代に入ってからとゆーから、江戸のですかばーざぱんなノリなんですかねぇ?古典面白スの世界だったのか?ざっつえんたーていめんとだったのか?本居宣長みたいにもののあはれを見てみんしゃいなのか?まぁ多面的なのが名作の在り方ですから、色々あらーなと(笑)

 ついでに言うと、「「源氏物語」は、世界一のロングセラー小説であると同時に、世界最大のベストセラー小説でもあります」ってそーだったのか?源氏?

 アリス的には、源氏物語、深読み乙かなぁ?ミステリでよくあるダブルミーイングみたいなのは幾らでもありそーだし…だいたい、和歌のとこだけでもその意味はもしや?の世界だろしで、思わせぶりな科白、エピが縦横無尽なんだろしなぁ…読む人によって見せる顔が違う、それが傑作というものか?なんでしょか?

 源氏を読む、ものの見方的なとこで、六条御息所の生霊、物怪とは何か?「あれは光源氏の被害妄想によるものではないかと書いてある専門書がありました。悪いことが起こると、源氏はすべて六条御息所のせいにしている」(@林)とな…とはいえ、紫式部はあからさまに正体は六条御息所とは書いていないそな…読者にそじゃね?と思わせぶりをする文章テクニックぱねぇって事ですかねぇ?ちなみにこの生霊、「死んではじめて人間はそのような力をもつという認識はありましたが、生きながらにしてスーパーパワーをもつ生霊は紫式部の筆力の賜物ですね」(@山本)という事らすぃ…そこも紫式部の先見性なのか?天才性なのか?それにしても六条御息所って「足かけ二七年間祟り続けたことになりますね。生霊で七年、死霊で二〇年ですね」(@山本)って、成仏って何ですか?が六条御息所的にはジャスティスってか?

 それぞれに背負っているものが違うのかでも、例えば桐壺更衣の場合、「研究者が言うように、物語には書かれていないものの、この巻以前に政変があって、そのために桐壺更衣の父は強い執念を遺して亡くなったのかもしれません」(@山本)という事もあるかも?とな…

 後は、女の子の夢みたいなとこも反映しているのか?源氏物語で…「当時の結婚は「通い婚」と言われていましたが、最初は通い婚でもやがて夫婦で一軒の家を構えたようです。でもそうできるのは正妻だけです」(@山本)とな…となると「受領の娘が貴公子の正妻になろうと夢見ても、それは、階級が違いますからね」まずありえへーんの世界だったらすぃ…ただ受領同士で無難な結婚よりも「幻想としてはそれよりも、セレブで、ときどき来てくれる人を、心ときめかせながら待ち続けるほうがいい」という、まさに白馬の王子様を待つ乙女の心境って奴か(笑)そーしてみれば光源氏ってスーパースターのアイドル伝説みたいなノリにもなるのかも?成程、身分の釣り合う普通の男(夫)よりも、アイドルの追っかけの方がナンボか楽しいってのはどこの時代、世界でも一緒なのか(笑)

 そのシンデレラストーリーが明石の君って事になるそな…受領の娘が天皇の外祖母、現実的にはないないの世界だとな…ちなみにそれを通す為に「紫式部は住吉大明神のような神がかり的な要素を盛り込み、さらに、桐壺更衣と明石入道が実はいとこだったというお家再生物語を持ち出したりししないといけなかった」(@山本)という事になったのだそー…そーだったのか?須磨、明石?

 さて、世紀のモテ男、光源氏ですけど「玉鬘が現れる前の「朝顔」の巻では光源氏は三二歳で、もしかしたら朝顔と再婚するのではないかと紫の上をやきもきさせるぐらい「現役」です。いっぽう「若菜上」の巻では彼は四〇歳になって女三の宮と年の差婚をするけれど、このときの光源氏は依然との乖離がありすぎる。その間にあって、徐々に「おじさんはもうダメ」と光源氏にも読者にも気づかせるのが、物語における玉鬘十帖の役割でもあります」(@山本)という事になるのか?成程、光源氏程のプレイボーイでも、四十にもなればポルシェ買ってもアレな感じになる訳ですね、分かります(笑)殿方はたいてい生涯現役だぁーっと誰しも頭の中で思っていてもその実、光源氏でさえこれだからとゆー、平然と現実をつきつける紫式部、恐ろしい子…

 して、その源氏のモデルは誰?みたいなとこでは、「光源氏が官位を剥奪されて須磨・明石に下ったエピソードなどは、同じ一世源氏の源高明が大宰府に流された「安和の変」を思い出させます。それから光源氏が娘を天皇家に入内させて後宮で后妃同士競い合う辺りはまさに藤原道長らの摂関政治ですね」(@山本)という事になるそな…しかも「光源氏という発想の根源になったと思われるのは宇多天皇です」(@山本)とな…

 その宇多天皇とは何か?とゆーと「清和天皇の子である陽成天皇が宮中で不祥事を起こして退位するという事件がありました。次の天皇になったのは、三代前の天皇の子で特定の政治勢力の息がかかっていない光孝天皇。光孝天皇は、自分が傀儡的な天皇であることを認めて、自分の息子たちを天皇位につける野心がないことを示すために、子らを全員源氏姓にします。ところが、彼が病に倒れたときに跡を継ぐものがいない。そこで、異例の策として、一旦は「源定省」という名で臣下に下っていた息子が天皇の位を継いだ。この宇多天皇の事例がたぶん光源氏という人物の発想の原型になっているのではないかと思われます。読者もこの歴史的事実を踏まえて、「桐壺」の巻で源氏となった光も、もしかしたら宇多天皇のように天皇に返り咲くかもしれないとリアルに受け取っていたことでしょう」(@山本)って、そーだったのか?宇多天皇?しかも「紫式部の曽祖父は娘を天皇家に嫁に出していて、宇多天皇とも家系的につながっていました。そういう関係から、紫式部の中には代々の血統に対する意識もあったのではないかと想像できます」(@山本)というから、これまた、そーだったのか?紫式部?経験は人を育てるのか?歴史は繰り返すのか?それが問題だったか?

 血のつながりパネェでは、紫式部は「藤原道長の妻源倫子のまたいとこにあたります」(@山本)とな…でもって「紫式部の生家は現在の京都御所の東、寺町通りをくだったところにあった堤中納言邸と考えられていますが、倫子の家はその向かい側の土御門邸です。道長はそこに婿入りし、彰子もこの邸宅で生まれ育ちました」(@山本)とな…もし、紫式部と倫子の間に親交があったのなら、と考えると偶然とか奇縁とか政治以前に必然だったのかも?とゆー事か?

 歴史的に事実にこだわれば、一条天皇と中宮定子の関係は実にドラマチックというか、桐壺帝と似てね?とゆー事らすぃ…詳細は本書をドゾですが、「父を亡くし、実家の没落した后。しかも一時は出家さえしている。その定子を一条天皇は全力で守り愛した。だが世間の二人を見る目は冷たかった。定子はやがて嫌がらせやいじめを受けるようになり、道長の娘・彰子の入内が決まってからは風当りがいっそう強くなった。彰子の入内直後に定子は一条天皇の第一皇子を産み、貴族社会の緊張は高まる。だがそれは長続きしなかった。長保二(1000)年十二月、定子は一条天皇の二女を出産して、そのまま帰らぬ人となってしまったのだ。二四歳の若さだった」(@山本)とな…後宮を持つという事はこゆ事かもしらんねぇとゆー事らすぃ…そこにあるのは愛とか好みよりも政治が上位にある場所なんじゃね?で、天皇の純愛、一途な愛なんて、その他貴族達にしてみればはた迷惑この上ないとゆー事になるらすぃ…

 まぁそれは通い婚でも嫁の実家の浮沈がそのまま正室の地位になる訳だし…ある意味、京都の貴族達は壮大な椅子取りゲームをずっとしていたみたいなノリか?

 源氏物語の立ち位置というか、清少納言の枕草子って何じゃ、そら?は「清少納言はダイアナ番組を続け、人の心に定子を刻み続けている。それに対して、「やめてよ、あんな番組嘘だから」と言っているのが紫式部です。清少納言は死者を蘇らせ続けているわけですから、彰子側の紫式部にとってはいらいらさせられる存在だったでしょう」(@山本)という事になるらすぃ…よーするに今のお妃(姫)さまは誰?って事になるのか…何事も人気って…ついでに言うとマスコミ露出、メディアにどれだけ採り上げれるかが人気のバロメーターなんだろか?紫式部的には清少納言を否定、消す事で、定子消滅、彰子上げに尽力したとゆー事か…お仕事頑張ってんなぁ(笑)

 更級日記の作者 菅原孝標女は源氏物語の中でも宇治十帖の浮舟に憧れていたそで…ちなみに現代女子学生の場合は、一番嫌いなのが浮舟なんだとか…価値観の違いなのか?時代感の違いなのか?そこが問題だってか?

 豆知識的には、全然知らなかったのですが、「平安時代、日本には既に印刷技術が存在していた。だが印刷よりは手書きの写しの方が貴重とされ、文芸作品は一つ一つが書き写されて伝えられた」んだそなもし…その頃から印刷あったのか?日本?はともかく、ありがたみ的には手書きキタコレかもしれないけど、ここは印刷して大量に残しておいて欲しかった。そうすれば一冊位はその当時の本も残っていたのかもしれないのに…

 そんな訳で、写本は二つの系統に分かれるそな…一つが「藤原定家が校訂した写本」それが「今私たちが読んでいる「源氏物語」の原型となった「青表紙本」だそで、も一つが「河内の守、源光行・親行父子が校訂したことから「河内本」」とな…更に2008年の大沢本が発見されたとな…とはいえ相変わらず紫式部直筆とか、原本は行方不明なのか…

 も一つ豆知識的には、「平安時代は色が黒い人や顔色が悪い人は嫌がられていました」とな…だから、髭黒大将って、アレなのか?特に女性には人気なかったろーなぁとゆーのが察せるけど、それでもゴーインにマイウェイできる髭黒パネェと思うのは気のせいか?恋に落ちてとか、政治的打算とか、下心もいぱーいあるけど、自分の意志だけで突っ走れるとこが実に平安的なのか?

 これも豆知識的になるのか?で「道長が彰子のために選んだお付きの人」(@山本)のタイプ、一「ものすごく高貴な生まれの女性」、二「ベテラン女房。母親の代から女房で、宮中のしきたりを熟知しているタイプの人たち」なんだそな…そこに入った紫式部って…やっぱ源氏物語作者として相当にアレだったのか?

 そして、平安時代の後宮とは、どちらかゆーとサロンの趣だったとゆー事らすぃ…男子禁制というよりは「上流貴族たちがある程度自由に出入りをしていました」だそで…そのサロンの女主人が、女御や更衣といった人達で、その文化サロンを担っていたのが、そこの女房達とゆー事になるのか…

 これは豆知識になるのか?平安お給料事情…「国からのお給料だけで少なくとも年収四億円でした。これは大臣の収入ですから、准太上天皇なら倍額くらいでしょうか」(@山本)とな…平安って身分社会以前に格差社会だったのか?なるほろ、政変、政権交代、起こる訳だよなぁ…とはいえ、年収四億円ってどこぞの自動車会社のトップの年収の半分じゃね?とも思うが(笑)どこぞの自動車会社は「その代わりというか、下級役人の給料は少ないですよ」(@山本)なんて事はなくて、社員全員ゆったかーなんだろなぁ(笑)

 絵画的なとこの豆知識では、「平安時代は、高貴な人の顔は似せ絵にしないというのが暗黙の了解でした」(@山本)という事らすぃ…だから引目鉤鼻なのか…だから身分の低い人はリアルあると思いますなのか…となると当時の貴人の姿って仏像位になるんだろぉか?あれはもー理想の世界か?

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。リアルと物語の絡みがパネェです…

 目次参照  目次 文系

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