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2016年5月 6日 (金)

いのちみじかしこいせよおとめ(笑)

乙女の日本史 文学編  堀江宏樹 滝乃みわこ  実業之日本社

 所謂一つの日本文学史でしょか?どの辺が乙女なのか?は読み手の感性かなぁ(笑)ちなみに著者は「若さとは、精神のしなやかさのこと、実年齢の問題ではありません。「乙女」という言葉が指すべきなのは、権威と伝統に縛られ、硬直化した「おじさん的なもの」とは正反対の「やわらかな何か」だと、私たちは思っています」とな…まぁ乙女も若さも気の持ちよーってか(笑)

 そんな訳で、文学史的には、万葉集から始まり、川端康成で終わるとゆーから昭和までの日本の流れだろか?

 何とゆーか、女性を中心に見ると、文化だけではなくて社会全体に儒教と武士の台頭が如何に女性を阻害してきたか?武ばると、男社会に偏向していくんだなぁと(笑)というのも、実は飛鳥・奈良の時代は、官吏に普通に女性もいたとな…今で言うバリキャリ官僚が男女問わず存在していたらすぃ…しかも、男女共に同じ胡服を着て…でもって、あの古事記の稗田阿礼も実は女性だったのでは?とゆー説もあるって、ホンマでっかぁーっ?

 しかも「夫婦生活を重視しない人のほうが奈良時代には少なかったと思われます」って言うから、現代よりも古代の方が女性は生きやすかったんじゃなかろーか?とふと、思ふ(笑)職場も男女対等だったみたいだし、その上自由恋愛当たり前となれば、これはやっぱ、時代は奈良へ還れなのか?なのか(笑)

 その前に、アマテラスの最高神も、タカミムスヒを忘れてはいかんぜよって事になるらすぃ…こちらの詳細も本書をドゾ。男神か、女神か?の論説もあるらすぃが、それ以前に、もしタカミムスヒからアマテラスへ故意にシフトチェンジしたのなら、「文化人類学的には、女性の太陽神が古代にはいた国は多いけど、後に男性の太陽神にバトンタッチさせられているのだとか。日本はその逆という、ある意味特異な国なのですね」という事になるらすぃ…

 成程日本、昔から何かあれば女ならではの国だったんだなぁ(笑)

 アリス的には、小説家って事で物語キタコレですかねぇ?で「日本の「物語」の歴史は「竹取物語」に始まります」とゆー事に…「9世紀後半から10世紀前半に、和漢の文学に素養のある男性作者がつくったとされる我が国最初の「物語」のヒロインが、かぐや姫なのでした」って、しかも童話じゃなくて「本当はラブロマンス。さらには当時、政治の上級ポストを独占していた藤原家への政治批判までこめられた物語だったのです」ってホンマでっかぁーっ?あのかぐや姫に求婚したセレブって「奈良時代に実在した役人の名前が用いられているのです」って、実録、かぐや姫は見たの世界か(笑)

 また、海外の文学の影響云々もよくとり沙汰されるけど、一例としてはチベット民話「斑竹姑娘」にしても「チベット版は、竹から生まれた女の子が貧しい母子家庭の男の子と出会い、裕福な5人の男に求愛されても「私と結婚したいなら」と無理難題を押し付け、求愛をはねつけます。そして貧しい男の子と結婚するという、王道のハッピーエンドを迎えるのでした」って、チベットばねぇ…

 かぐや姫ってSFじゃないのか?と思うが、ついでに言うと浦島太郎も(笑)まぁそんな個人的感慨はともかく、日本版って、初っ端からシングルのすゝめみたいなノリでオケ?

 さて、時代は平安で落窪物語と源氏物語キタコレですけど、落窪物語って「異例の男性作家の作」なのか…しかも「後年、女性の紫式部が日本文学史上最大のモテ男・光源氏を描いているのに対し、「落窪」作者はこの物語の中で「生涯、たった一人の女を愛し続ける」右近の少将という人物を、わざわざ造形しているのです」って、ホンマでっかぁーっ?

 いやぁ平安貴族の現実と理想、建前と本音、実体験と妄想、いきつくとこまでいくと文学として昇華されるんでしょかねぇ?男の人が一人の女って、それどこのベアトリーチェ(笑)それにしたって、ダンテだって現妻いたわけだし(笑)

 まぁともかく、作者が男性という事でこれまた「平安文学お約束の、夜這いちっくな展開は「落窪」において完成されたのです」って、そーだったのか?右近の少将?ちなみに「昭和時代の大御所学者・今井源衛は「女の書く物語はレイプからはじまる」という、すさまじいタイトルの論文を残しましたが、実際は「男の書く物語」で、そのスタイルは完成されたのです」って、男の本音乙ってか(笑)

 これまたちなみに「「優雅だけどHな小説」の定番のように思える「源氏物語」には、「落窪物語」のようなラブシーンの描写が一箇所もないという事実をご存じでしょうか」って、源氏物語には「キスシーンすらほとんどなく」なんだとな…作家の性差って…

 さて、日本文学史の中で燦然と輝く巨星といえば、この人じゃねの紫式部ですが、「20代後半まで独身を貫き」「その後、父の同僚で、まさに父親のように年の離れた藤原宣孝と遠距離恋愛の末、結婚します。宣孝にはすでに多くの妻がいましたから、紫式部は妻の一人にすぎません」とな…まっここらの詳細は本書をドゾですが、注目は「そんな彼女が、夫の死の年に完成されたとされる「枕草子」を読んだ時に感じた衝撃と、くやしさは容易に想像できます」というのも「「枕草子」の中で清少納言は藤原宣孝の派手な服のセンスを、酷評しているのです」って、そーだったのか?枕草子?これは実名攻撃?イジメか?そしてそれが「筆者にはその怒りこそが「源氏物語」という超大作を、見事に完成させていく紫式部のパワーになったような気がするのです」って…女性の怒りというか執念、半端ない…

 ちなみにちなみに「藤原宣孝は、平安中期の大権力者・藤原道長の有力な部下のひとりでした。部下の未亡人であり、「おもしろい小説を書いているらしい」という噂は何度も聞いていただろう紫式部への援助が始まったのは、偶然からではありません」って…文学も宮廷権力図のはめ絵の一つなのか…ちなみにちなみにちなみに「「尊卑分脈」という公家の家系図には、紫式部は「御堂関白道長妾」として記録されていますが、実際、どんな関係だったかはご想像にお任せします」って、そーだったのか?紫式部?パトロンって…

 まっ源氏物語についての詳細は本書をドゾ。その他、文学史の教科書的には、平安時代の日本で作られた、すぐれた漢詩や漢文の作品集ですが…じつは、トンでもない文章が紛れ込んでいることでも有名なのです」な本朝文粋とか、有名すぎて最早何を言えよーな元祖おひとりさまエッセイ枕草子とか、日本文学史上初のオタク宣言かました「更級日記」とか、その他「虫愛づる姫君」や「とりかへばや物語」、それに「今昔物語集」もありますよってに、こちらの詳細は本書をドゾ。

 そして中世がキタコレなんですが、この時代のいい女って貞女じゃね?で、この貞女ってのが「熱いハートを持ったイイ女」かどうかなんですね」って…「夫あるいは恋人の生死を問わず、強く彼のことを求め、想い続ける態度。これが貞女の姿でした」って、火の玉何とかの世界だろか?そんな訳で吾妻鑑キタコレで、「乙女目線の文学批評」の無名草子もどよ?かなぁ…

 それにしても女性視点からすると、源氏物語の心ひかれるヒロインは朧月夜なのか?でもって好感度高いのは花散里と末摘花とな、やっぱ人柄は大切に(笑)「さらに男性が苦手とする「源氏の女」第一位(?)の六条御息所も」中世の女性には受けていた模様…ついでに言うと主人公の光源氏より薫の方が人気ありますよってにだったらすぃ…絶世の美男子、貴公子でも、あの浮気性じゃなぁ(笑)

 その他、中世作品では沙石集、新古今和歌集、小倉百人一首、うたたね、御伽草子、おあん物語と解説されていますので、こちらの詳細は本書をドゾ。何とゆーか、時代は激動ってか?

 そんな中で二つ程、一つは鴨長明の方丈記の中の一説、「災害に遭遇した場合、愛し合っているカップルは「愛情が深いほうが必ず先に死ぬ。なぜなら食べ物をすべて相手にゆずろうとしてしまうから」…と」って、無常感半端ない…さすが、鴨長明と言うべきか…

 も一つは、おじさんの源氏物語…戦国時代に源氏物語が大人気だったのは、「いわば地方の中小企業社長のような武将達のドリームを満たすため」みたいなノリなのか?そして、何でも仕事、組織と結び付けるの大好きなおじさん思考で、源氏物語も読み解きますとゆー「おじさん史観」キタコレになるのか…まっおじさんに雅を求めてもなぁ…詳細は本書をドゾですが、よーするに「戦乱の世が、いかに文化水準を落とすかが良くわかっていただけるでしょう」って、はいここわらうとこ、なんですか?そーですか(笑)

 そして近世キタコレですが、まず貞女の概念が江戸仕様となると「「結婚した相手だから」という消極的な理由で「女性は男性を恋い慕わなければならない」という義務が生じたのです」って…かくて「女大学」キタコレになるのか(笑)所謂七去、「夫の父母に従順でない女、淫乱な女、嫉妬する女、病気がちな女、子のない女、おしゃべりな女、盗みをする女」って…最後の盗みはともかく、それ以外って「要するに「都合のいい女」が欲しいだけじゃないの?」そのものじゃね…何とゆーか、武士が台頭してからは男の本音乙がダダ漏れしていく一方な気がするのは気のせいか(笑)つまるところ「あんなの夫が酒、博打、女、暴力を極めたクズ男でも「にこにこ」していなさいとも書いてあり」って、ホンマでっかぁーっ?男のドリーム全開って…

 また、17世紀初頭「スペイン人貿易商のアビラ・ヒロンは「日本王国記」という書物を残しています」とな…「この中で彼は日本女性をほめたたえています。「いったん結婚したら、日本の女性は十分に信頼に足る。彼女たちはきわめて情け深く。礼儀正しい。世界中にこれほど善良で忠実な女はいない」って、ヒロン奥さんと何かあったのか(笑)それにしても、ここから大和撫子伝説始まったんだろか?うーん(笑)それに反して「日本の男は極めて残忍」と書かれているそな…詳細は本書をドゾですが、源氏はとほくなりにけりってか(笑)しっかし、昔っから日本の男子ぃって世界的評価低いよな…外務を見よってか(笑)

 江戸時代の作品として、好色五人女、葉隠、修行録、太閤五妻洛東遊観之図、南総里見八犬伝、東海道中膝栗毛、武家の女性など詳細は本書をドゾ。それにしても忠臣蔵って、「おじさんの熱狂をよそに、女子人気がイマイチ高くない」のか…

 そして明治維新キタコレですよ、奥さん(誰?)「明治新政府が、西洋思想を取り入れるための学問として重視したのは、哲学ではなく文学でした」って、そーだったのか?文明開化?でもって、時代の潮流に「どんどん西洋的な知識を得た男性と、江戸時代とあまり変わらない教育しか受けられなかった多くの女性とでは教育格差が大きく」て、男女間の齟齬も拡大していった模様…万民のリテラシーって大切だよなぁ…何事も一部だけで、テイクオフなんて机上の空論に過ぎないって事か…

 そんな訳で、夏目漱石、正岡子規、森鴎外、芥川龍之介、斎藤茂吉、樋口一葉、岡本かの子、宮沢賢治、太宰治、谷崎潤一郎、川端康成etc.についての詳細は本書をドゾ。あと、平塚らいてうと伊藤野枝も(笑)

 乙女的に見過ごせないとこでは、「木鍬持ち、打ちし大根根白の、白腕」(「古事記」/仁徳天皇)って、これ奥さんの腕は大根のよーに白いって描写なんですが、なるほろ、古代、大根足ではなくて大根腕だったのか(笑)ちなみに「仁徳天皇の時代の大根は「白首大根」といい、葉以外の部分がすべて純白の品種が主流でした。味はピリッと辛く、現在より品種改良が進んでいないので、細長かったそう」って…愛妻を大根にたとえるあると思いますなのか(笑)

 も一つ乙女視線で見るならば、幕末とは乙女にとっての地獄であるでしょか?「結婚式が女性にとっての入社式であり、結婚生活を維持することが女性の主な仕事になっていったのが、江戸時代、幕末はその「女性にやさしくない」傾向が頂点に達した時代でした」って…ドンダケェー(死語?)幕末の偉人達って…更に言うならそんな男達が作った明治政府ですから、戦前までの女性の扱いって、これまた皆まで言うなの世界か…

 豆知識的には、よく聞く日本霊異記って、「正式には「日本国現報善悪霊異記」」というのか…ちなみに現報って「現世利益のことです」って、ドンダケェー(死語?)「インドで生まれた「現世安穏、後生善処」…つまり現世をよりよく生きれば、来世はもっとよくなるという教えを、日本では最初から現世での利益を追求するツールとして考えてしまったのです」って…今も昔も日本人って(笑)

 他に、古代人のスーツだった胡服ですけど、「もともとはモンゴルの遊牧民が着ていた服」だったそーで…「デザイン的には、現代われわれが親しんでいる洋服に近いのです。現に胡服はヨーロッパに伝わり、現代の洋服へと姿を変えていきました」って、そーだったのか?胡服?

 また平安時代の「庶民の結婚はかなりカジュアルなんですね」って…「夜に結婚して翌朝に離婚という早業を」かましていたらすぃ…凄いな、平安パンピー…今より遥かに自由じゃね(笑)

 中世の遺産相続、「妻の遺産は子息がいればその子が継承。子どもがなければ妻の実家に返す。夫が勝手に取るべきではない」と判決が下されているって…「現代以上にリベラル」じゃね(笑)それが時代を下るとともに「戦国時代風の、嫡男に父親が全財産を継承させるのがスタンダードとなっていくのです」とな…武家社会って…

 そんな訳で、中世の女性の恋愛事情も、自由恋愛ならず、まず家名ありきとなってた模様で…でも、そんな貴女に朗報が(笑)「尼になれば、実家は恋愛に関係なくなり、全てが自己責任になるのです!」って…それは僧侶も似たよーなもんで、男女揃って僧職が肉食って、中世半端ない…

 江戸時代の武士の生活だと、普通の侍=平士の妻でも「家で雇っている侍女や男衆を連れずには外出できなかったとか、貧乏で管理できないから荒れはてているが、最低で数百坪単位のお屋敷に住んでいる」とな…面白いのは質素倹約を旨とした水戸藩の場合、武士達って「庶民は許されていたのに武士は芝居も見られなかった。お風呂も"贅沢"として、毎日入れなかった」とな…

 よーするに庶民は銭湯に毎日通い小綺麗にしていたのに、武士の自宅のお風呂はお金がかかるとゆー事で、毎日なんて無理じゃねとゆー事らすぃ…成程、江戸時代、庶民の方が清潔だったのか?ちなみに豪商と言われるセレブ達も銭湯通いだった模様…こちらは金があっても身分で内風呂駄目絶対だったらすぃ…

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。重ねてドゾ。

 目次参照  目次 文系

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