« まてりある・まてりある(笑) | トップページ | 日本全国津々浦々? »

2016年6月29日 (水)

薫衣草のかほり(笑)

紫マンダラ  河合隼雄  小学館

 サブタイトルは、源氏物語の構図なんですが、源氏物語とは光源氏を中心に回っている物語に見えて、その実、女性中心の物語なんじゃね?と、よーするに全ては紫式部の手のひらの上で回っているだけじゃね?なお話しだよねとゆー…

 さて、著者は心理療法家であって、その治療経験から源氏物語を読み解くというか、こー解釈しましたが何か?の世界が展開していく模様…何とゆーか、一つの謎解きものにも似て実にスリリングな一冊じゃなかろーか?まさに、千年前も千年後も人間だもの、の世界だったよーで(笑)まさに他人事とは思えない事ばかりなり、なのかもなぁ(笑)

 一人の天才を千年前に持った僥倖って事か(笑)「ここに「女性による世界の探求」という表現を用いたが、それは「女性の目から見た世界観」という表現もできるであろう」じゃね?で、「西洋近代は、「男性の目から見た世界観」が徹底的に優位を誇った時代である」とな…だから、社会もそーだし、研究もまた男性視点じゃね?とゆー…

 それに対し「本書は「源氏物語」を「女性の目」によって見たものと言えるだろう」という事で着眼点が違いますっとゆー事らすぃ(笑)ちなみに「男性の目は構造を明らかにするのに対し、女性の目は全体の構図を見るのである」だそな…男性視点単独の終わりというか、黄昏というか、これからは女性視点も加えた複合視点でどよって事か?

 愛はクリスタルもとい多面体で行こーですかねぇ(笑)まっ源氏物語の愛が一直線だけな訳じゃないし、となると、曼荼羅キタコレなのか?それは本書をドゾってか(笑)

 アリス的には、物語、なとこかなぁ?当時の欧州どよ?というと「この時代は、個人が物語を書くことなど思いもよらなかったであろう。ボッカチョの「デカメロン」が、ヨーロッパにおける最初の個人による作品と言えようが、それは実に遅く、十四世紀になってからである」というから、源氏物語の登場、ドンダケェー(死語?)って事らすぃ…もしや時代の最先端?

 じゃ何で日本で先駆けてでけたんねん?とゆーと、ちなみにどこのだれであろーと「人間は「物語」が必要である」これ絶対(笑)だから「どのような文化でも神話をもっている」そな…ついでに言えば「伝説」も(笑)「それが特定の場所や人物などとは関係のない不特定の形になってくると「昔話」になるが、このような物語を古代の人たちは多くもっていたし、それはわれわれが今「物語」と呼んで感じるよりは、はるかに現実として受けとめられていただろう」だそーですよ、奥さん(誰?)

 では、中国の場合の物語とは何か?「「怪力乱神を語らず」で「物語」を語らぬようにしながらも、それらはむしろ「歴史」の方に取り入れられていた、と考えられるだろう」しかも「中国では現実性を強調したいので「歴史」と呼ぶが、今日的な目で見れば、それは多分に「物語」性を含んでいるのである」の件は、今更のよな気がするのは気のせいか(笑)そんでもって「公的な歴史となると、ますますその「物語」は一般に共有されることになって、個人による物語は、なかなか生まれない。せめて「外史」という形をとることになる」ってゆーのは、中国って昔から集団幻想の国だったのか?そーなのか(笑)

 またキリスト教圏の場合は、「「物語」は「聖書」のなかに語られている」でピリオドじゃね…「「物語」はすべて「聖書」に語られているので、ある人間が「物語」をつくるなどということは神に対する冒涜とさえ考えられたのではないだろうか」とな…人は神の物語に生きるべきであって、人がつくる物語に生きるべきではないってか?

 かくて、神の統制から離れて、人間だものでお手前で物語作っちゃったボッカチョぱねぇって事になるのか?そして「その物語の内容が反キリスト教的にならざる得なかったのも、よく理解できる」とゆー事になるらすぃ…

 何とゆーか、物語一つで世界は物凄い葛藤の中にいらっさったよーで…そんでもって、物語とはああすればこーなるみたいな庶民、個人の思い込みというか、常識、信仰みたいなのまでひとくくりになるのか?

 そして物語は「秩序づけられた公的な社会の裏側に存在する」そで、「物語の力が強くなれば、公的秩序はおびやかされる可能性がある」とな…かくて「ソ連がその統制を厳しくしていたとき、今はロシアから独立していった国々においては、伝説や小話などの類に対して、実に強い統制があったと聞いている」となるそな…物語パワーなめたらあかんぜよってか?

 かくて、日本ではお役所言葉の漢語、真名に対して、仮名、ひらがなキタコレになる訳で…「仮名の発明が物語の創作を促進したと考えられるのである」「仮名は文字どおりフィクションの表現に適している」って、そーだったのか?アリス?

 まっそれにしても日本って昔から表現の自由があったとゆー事か?むしろ、縛りが緩かったとでもいうべきか(笑)

 逆に言えば、国家単位の物語があれば、それを信じていればいいじゃないの世界ですけど、自由の時代となった今、「自分の物語を想像できる有難さ」の反面、「単純に依存できる物語がないという不安と引きかえ」って事じゃね?で、己でそれを紡ぐ事が出来ない人には、逆に厳しぃーって事か…

 それにしても公私共々、物語創作できますが何か?なアリスって、ある意味あの中で最強の登場人物という事になるのかも?

 さて、現代社会と源氏物語、どよ?とゆーと、作者が女性というとこが着目ポイントか?というのも「近代というのは、特に「女性の目」を低く評価し、排除しようとさえした時代であると言える」からだそで、「「女性の目」の復活し、複眼の物語を構築することが、現代の課題」じゃね?とゆーのが著者の主旨の一つらすぃ…

 そゆ事で、まず著者は源氏物語から「女性が歴史的にどのような物語を生きてきたのかを検討する」とこから始まるってか(笑)母権社会における母と娘、母の兄、そして父権社会の男女、母と息子、父と娘、そして近代自我の男女etc.関係.の詳細については本書をドゾ。

 犯社的には、父と娘の関係はどよ?かなぁ…「現代のアメリカにおいて、大きい社会問題として現れている。その第一は、父娘姦の多発である。とくにアメリカにおいては、離婚が多いため、父娘と言っても血のつながりのないことが多い。そこで、しばしば父が娘を犯すことになる」って、ホンマでっかぁーっ?いやもー米の結婚式での誓いの言葉って、どれだけの重みがあるんだろぉ?それにしても性犯罪…准教授的にはどよ?

 後は、犯罪絡みのとこで、平安時代には暴力、武力が「ほとんど考えられない」とゆーとこかなぁ…フィクションという物語の中でも、殺人がなくね?とゆー事らすぃ…「平安時代の日本人はこれほど多くの素晴らしい物語を、殺人のブロットなしで組み立てたのだ。切り捨てるよりも包み込む母性心理の優位性が認められるのではないだろうか」とな…そーだったんですよ、ハムレットってか(笑)とゆーか、平安時代には推理作家はいねぇーって事になるんだろか?アリス(笑)

 まぁ米の正義キタコレで、「ヨーロッパ近代に確立された父権意識は極めて強烈であり、科学技術という武装によって、全世界を席巻した。そのような意識の頂点に立つアメリカは、グローバライゼーションの名のもとに、地球全体に対して自分の考えが正しく、普遍であることを認めさせようとしている」の件は、今でしょ(死語?)というより、今もでしょじゃね(笑)やっぱ、集団幻想の物語パネェ(笑)

 も一つの物語が「ロマンティック・ラブ」というか、「ロマンティック・ラブ」への信仰か…「ロマンティック・ラブのみを夫婦の支えと考える限り、夫婦はそのうちに離婚するより仕方なくなってくる。あるいは、あきらめることによって、外面的な関係を維持する」の件は、これまたまさに今でしょ(死語?)だよなぁ(笑)

 かくて「ロマンティック・ラブがイデオロギー化し、それをあまり疑うこともなく乗せられているうちは、若者は恋愛をし、結婚をしたが、実際、前述したように多くの困難があることがわかると、どうしても結婚に抵抗を感じたり、それが理想どおりにいかぬので、途中で嫌気がさしてきたりして、未婚の人が増えている」の件は、未婚化、少子化問題で一番適切な提言じゃかなかろーか?とにかく、こちらも詳細は本書をドゾ。

 恋愛論じゃないけど、ロマンティック・ラブの功罪って相当にアレなのか?「西洋(特にアメリカ)の現代人のロマンティック・ラブに対する「信仰」と呼びたいほどの信奉ぶりと、それを超えることができないために生じている問題点」とやらについて「西洋人は「一つの社会として、ロマンティック・ラブの恐ろしい力を処理する術を私たちはまだ学んでいません。私たちはそれを、永続的な人間関係を作り出すためよりも、悲劇と疎外を作り出すために用いています」(@ロバート・ジョンソン/ユング派分析家)」という事らすぃ…最早米人の結婚って、オワタなのか?そーなのか?

 まっ何にせよ、「たくさんある物語のなかのどれを自分は生きようとしているのかを自覚していない人は、しばしば、自分の生きている物語だけが「正しい」と確信しているようである。そうなると、その人の幸福度が高まるにつれ、周りの者は苦労させられると思う」の件も、まさに今でしょっ(死語?)じゃね、どことは言いませんが、ええ(笑)

 国単位なのか、個人単位なのかはともかく「父権の意識が武器としている、機械化、政治化、軍事化という力は、人間界においては圧倒的に強いものだ。その線に入りこんで成功したり出世したりしている人は、それをよしとしたり幸福を感じたりしている。ただ、それがどれほどの犠牲の上に立っているかに気がついていないだけである」とな…しかも「男性で成功している人は、何も気がつかないかもしれない」の件は、もしかして、はいここわらうとこ、なんだろか?教えてエロイ人(笑)

 まぁともかく、女性の立場、人権、権利的にどよ?ですかねぇ?男性化しないと女性は成功しないとしたら、それってどよ?って事か?社会に女性が合わせろって事はそゆ事だよなぁ(笑)「両立し難いものをひとつに両立させるためには「物語」が必要である」って事にならね?って事でしょか(笑)「西洋における物語が、多くは「男性の目」から見たものであり、そのなかに登場する女性は、男性との関係においてアイデンティティを決められるものとなりがちである」とな…かくて女性は「女性の物語として「個としての女性」というイメージ」を構築しなければの世界に突入する事になるのか(笑)

 それは竜殺しの英雄ではなくて「自分自身の存在自体によってアイデンティティをもっているが、必要なときに、必要な相手と、仲間として生きる関係性をもっている存在なのである」そな…本来、物語とは、つなぐ、事じゃね(笑)なるほろ米がヒーロー好きなのも良く分かる気が、あの国は徹頭徹尾、男性思想に染まった国なんだなぁ…

 こーして見ると米で源氏物語嫌いの人がいぱーいいるとゆーのは、光源氏がもあると思いますだけど、むしろ平安時代のお約束が米的にはありえへーんって奴じゃね?と思うのは邪推のしすぎか(笑)

 さて、著者は作者紫式部の生涯についても言及してますが、こちらの詳細も本書をドゾ。そして源氏物語の女性の登場人物達の立ち位置を分類していますが、こちらの詳細も本書をドゾ。母、妻、娼、娘と四つに分類して分析してますが、これはマジ凄いとしか言いよーがないよーな、なので重ねて本書をドゾ。

 そして主人公のはずの光源氏も、彼を中心にしてというより、対女性に対しての光源氏という事にならまいか?とゆー事らすぃ…「光源氏はむしろ、一個の個人としての人格をもっていなかったのではなかろうかと思う」とな…源氏の具体的な考察についての詳細は本書をドゾ。

 ただ、須磨への逃避というか、左遷というか、流浪というか、潜伏というかの件は、京へのあいしゃるりたーんへの花道で、「後に許され京都に帰ってくる。そして、まさに栄誉の極に達するのだ。西洋人のなかには、この点を強く不満に感じる人がいる。ドン・ファンをモデルにする限り、源氏の物語は完結していないのだ」とゆー事らすぃ…

 また、「人生における中年の重要性は、つとにスイスの分析心理学者、カール・ユングによって指摘されていた。彼が注目したのは、地位、財産、能力などにおいて申し分のない人間が、人生の頂点に立って、人は「どこから来て、どこへ行くのか」などという根源的な問題に直面することによって、深刻な危機を迎える、という状況であった。端的に言えば、それまでは「いかに生きるか」に焦点があったが、「いかに死ぬか」の方に焦点を移さねばならぬのである」を踏まえて、源氏を見てみよーとゆーと、須磨は源氏にとって中年キタコレになるのか…これまた詳細は本書をドゾ。

 ただ、中年の危機脱出が「誰もが難しいと思っている危機が乗り越えられるとき、本人の努力によるよりは、このような偶然、あるいは奇縁と思われるようなことによる場合が多いことをよく知っているので、紫式部の洞察には感嘆を覚える」なとこかなぁ…臨床という現場にいれば、合理主義で割り切れる事ばかりじゃないよ、人生はって事でしょか?

 更に、「男性が老いを迎えはじめたとき、自分の娘くらいの年輩の女性に恋心を感じることがあるし、実際に結婚することもある。そろそろ死に向かいつつあるという予感のために、生命力に満ちた対象を求めようとするのであろう」で、トロフィーワイフきたこれってか(笑)そんな訳で「源氏と女三の宮の関係は、現代アメリカのトロフィー・ワイフの話を先取りしているようにさえ感じられる」に見えるそな(笑)わかいっていいわねー(笑)

 それにしても、柏木と女三の宮、夕霧と雲居雁、の関係って、源氏と頭の中将との対立構図がこれまたパネェでござるで、父親と息子ってのも何だかなぁ…ただ、妻と娘ではどよとゆーのもあるが…こちらの詳細も本書をドゾ。

 そして、己の人生の結末どげんとせんといかんの出家とは何か?でしょかねぇ?源氏物語的には…こちらの詳細も本書をドゾ。

 更に次世代キタコレの薫と匂宮の件、宇治を舞台のソレもトポス的にどよとゆー観点から見てみての世界か?それにしても「歌枕としての宇治は、「うし」という音との関連で「憂し」というトポス性が与えられてる」とは知らなんだ…日本語は掛け詞がやたらと多いけど、なるほろ宇治なんですねぇ…今だとお茶かのイメージでしたが(笑)

 現代の臨床心理と源氏物語の登場人物の関係を重ねて見るとこーなるとゆー一冊だと思うんですが、これはもー人生経験の差が如実に出る話じゃね?で、読み手の度量というか、人間考察の差がもろに出そーで(笑)著者も紫式部もパネェって事ですよねぇ…

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。源氏物語、文学的に読むもあると思いますが、人生の指針的に読むもあると思いますなのか?のか?

 目次参照  目次 生物

|

« まてりある・まてりある(笑) | トップページ | 日本全国津々浦々? »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

生物」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 薫衣草のかほり(笑):

« まてりある・まてりある(笑) | トップページ | 日本全国津々浦々? »