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2016年6月14日 (火)

藪の藪…

放送禁止歌  森達也  解放出版社

 放送禁止用語と同じよーに、放送禁止歌があるらしいとゆー事は何となく知っていましたが、事実はどよ?とゆーと、こゆ事だったのか?と…まっ、日本の報道の自由とやらの現場ですから、お察し下さいの世界かなぁ…でもまぁ、本書は放送禁止歌とゆー番組の派生本という事になるらすぃ…深夜番組で、テレビ欄にもあるのか?なひっそりとした放送だったらしーのだが、放送後の反響はそれなりにあったらしー…らしーらしーでアレなんですが、そんな番組あったのか?ずぇんずぇん存じ上げなかったので、しかも放送当時が1999年…当時はTV局にも気骨のある人達がいたとゆー事なんでしょかねぇ?

 で、何とゆーか、本書的には、放送禁止歌とゆー番組の経緯というか、前後的な流れと、放送禁止歌とは何ぞや?で、その実態は?と、デーブ・スペクター氏との対談による米での放送禁止歌の現状とか、そして著者自ら被差別地域に行き関係者に会いに行くの構成かなぁ?

 とにかく、著者の青少年の頃からのこだわりの素だけに、何故の探求の旅でもあるよな?前書きにあるよーに「「放送禁止歌」の存在を知りながら、何とかその枠を突破して電波に乗せようとする努力もしない媒体側の遠慮、あきらめ…。アーチスト自身の無関心もあると思うけど、これだけの知性にあふれた国でも、しかも音楽産業市場が世界でアメリカに次に大きいというのに、この状況には絶望するしかない」(@デーブ・スペクター)とな…外から見るとそーなのか?はともかく、氏の極め付けの一言はこれじゃないかなぁで「「放送禁止歌」の出版によって日本人が大好きな「前例がありません(から)」という言い訳はもう通用しなくなった」(@スペクター)ではなかろーか…なるほろ、これは日本の国のメディアだもののそのものなお話しらすぃ…

 アリス的には、放送禁止用語のとこかなぁ?アリス的には出版禁止用語的な?書くにあたっても使ってはいけない単語はあるよな?何かもーこの辺りも藪の中なイメージなんだろか?うーん…

 ちなみに放送禁止歌にも東と西の違いがあるみたいで、「手っ取り早く言えば、東京と大阪です。例えば、「かごめかごめ」や「通りゃんせ」は、東京では問題なくても大阪では放送できない」(@某局の番組審査室担当者)って、そーだったのか?アリス?

 さて、何とゆーか、本書はとにかく、読んで下さいとしか言いようがないよーな?リアルに重い話ばかりなりなんで、これは読み手の民度を激しく問うよーな話ばかりなりじゃまいか?かなぁ…70年代フォークソングの一側面って、こゆ事だったのか?でして、これらがいつの間にかメディアで流れされなくなったとな…

 それは何故か?に「ときには政治的だったり反社会的だったりする個々のメッセージを、歌詞全体の文脈や行間からとらえたうえで放送禁止という規制を決めたという側面だ」とな…なのに「なぜか放送禁止歌をテーマとした資料はほとんど見つからず、実態と現状を知るには、放送局のしかるべきセクションに聞くことがいちばんの早道だろうと考えたからだ」になるそな…で放送局的には民放連の規制による事ですのでみたいなノリでして…

 更に歌い手側のコメントとしては「僕の知ってる限り、「悲惨な戦い」へのクレームや抗議は一件もないですよ。民放連の自主規制で、あの歌は放送禁止歌に規定されたんです」(@なぎら健壱)とな…他には「放送禁止歌」という歌の場合は「確かね、タイトルがふざけているとか、そんな理由だったと思いますよ」「そう、民放連の、確かそういう禁止歌を決める部署があるんでしょ?そこの人たちが自分たちをなめていると怒ったという説明でしたね。歌詞が問題になったとは聞いていません」(@山平和彦)とな…

 ところが日本民間放送連盟(民放連)によると、著者の「放送禁止歌について取材すると、ほとんどの人が民放連の名を黒幕としてあげますね」という問いに、「困っています」(@村澤繁夫/民放連)は一言。民放連が出している「要注意歌謡曲一覧」は、ガイドライン、目安、一つの指標にすぎない…これを「最終的な判断をするのは、放送主体である放送局なのです。しかしどうもこの部分が誤解というか一人歩きしてしまい、いまだに民放連が規制の主体であると思い込んでいる人は多い」(@村澤)とな…しかも「要注意歌謡曲一覧は、一九八三年度版を最後に刷新していません。つまり放送禁止歌なる概念は現存していないのです」(@村澤)って、ホンマでっかぁーっ?

 しかも、その「最新の要注意歌謡曲一覧表」に「「網走番外地」に「手紙」に「イムジン河」も、「自衛隊に入ろう」や「チューリップのアップリケ」も「竹田の子守歌」も…一曲も見当たらない。要するにAランクの放送禁止歌と噂されていた曲のほとんどは、この一覧表のどこにも記載されていなかったのだ」とな…つまるところ「このシステムは、一九八三年度版を最後に消滅していた。効力は五年間と表記されているから正確には一九八八年、「要注意歌謡曲指定制度」はその機能を失っていた」という事だそな…しかも、その要注意歌謡曲一覧に「今僕らがイメージする放送禁止歌のほとんどは、そもそも表示などされていない」そで、結局「放送禁止歌はどこにも存在などしていなかったのだ」とゆー事に…

 で、振り出しに戻るでテレビ局の考査部長に聞くと、今度はそんな事は知っていたとなる訳で…ただ「差別表現にかかわる様々な問題で厳しい抗議や糾弾をメディアは受けていましたから、致し方ない部分もあると思います」「部落解放同盟です。あの当時の糾弾のきつさは、実際に体験しないとなかなかわからない」(@松岡正英/フジテレビ番組審議室考査部長)とな…

 ところがどっこい今度は、その解放同盟の方に聞いてみたとなると「糾弾?この歌に?同盟として正式に抗議したことは、たぶんないはずです」(@西島藤彦/京都府連合会書記長・中央本部教宣部長)とな…しかも「過去のマスコミへの糾弾の記録はすべて残されています。後で確認しますが、これらの曲が放送禁止歌に指定されていることさえ、私は今まで知りませんでした」(@西島)とな…で「資料に後に確認した。糾弾の記録などやはりどこにもなかった」って…さて、ここで再び、三度?振り出しに戻る…最早大菩薩峠か?皆言っている事が違うけど、でも、一番、思い込みで動いているのは?

 結局、日本のメディアとは、「巨大な力があっても自覚はない。みごとにない。無自覚であるがゆえに、事態を前にあっさりと思考停止に陥り、規制という巨大な共同幻想をたやすく信じこんでしまっている」そな…まぁ昨今のメディアは何事も報道する自由というよりも、報道しない自由にどっぷり漬かっている感じに見えるのは気のせいか(笑)

 この放送禁止歌の場合は更に表現の自由ってどよ?とゆーのもかかってくるよな?その線ではレコ倫とゆーのもあるけど、これもこれも「民放連と同様強制力はない」そな…

 さて、海の向うの米ではどよ?とゆーと「昔はあったよ。文字通りの放送禁止歌が」(@スペクター)とな…さすがピューリタンから始まった国、「性へのモラルだ。実はほとんどのアメリカ人はこれが半端じゃない。だから表現に対しても、性への規制は格別に強い」(@スペクター)とゆー事になるそで…そーだったのか?米?

 米の放送禁止歌とゆーと、イマジン(ジョン・レノン)位しか知らなかったんですが、これって米じゃなかったのか?「BBC単独の規制なんだ。湾岸戦争の時期、イギリスの国営放送であるBBCが単独にこの曲を規制したことは確かに事実らしいね」(@スペクター)って、そーだったのか?ウルフ先生?ただ、これにしてもBBC単独の見解とゆー事になるそで、日本みたいに横並びに一律でとゆー話ではないそー…

 ども、米とか(英も?)のメディアの場合、その局それぞれの、もっと言うならその番組それぞれの担当者の責任において決定するとゆー方針らすぃ…裁量権は個人にある、で責任の所在もはっきりしているとゆー事らすぃ…

 ちなみに「アメリカのメディアは、国家権力と正面から闘う場合が非常に多いんだ。連邦修正第一条に依拠した表現の自由をめぐっての裁判は昔からずいぶんある。でもだいたいメディア側が勝っているよ」(@スペクター)とゆー事になるらすぃ…さすが自由の国、米、自由の為には戦い(裁判)もじさずって奴か…

 そんな訳で米での「自主規制の大きな背景は、暴力と性描写へのモラルであり、目的は、FCC(放送管理局)など行政側による表現への介入を防ぐことにある」とな…

 そゆ米人から見ると放送禁止用語とは「放送自粛用語」じゃね?で「自粛する自分を気遣って、規制の主体は他にあるよと暗に伝えているわけでしょう?ようするに個人としては判断しない。ただリスクを負いたくないってことだけだよね」(@スペクター)とな…さすが、赤信号みんなで渡ればこわくないの国だよなぁ…それなら米の禁止用語って何じゃとゆーと五つのワードしかないそな…

 いやもー本書、どこをとってもとってもディープでして詳細は本書をドゾ。どこもかしも、えっ?って話と、やっぱね、な話ばかりなりって…この国のメディアですから…

 豆知識的には、「僕は落語が大好きなんです。でも今はもう、古典落語も言葉の問題でほとんどが放送できなくなっているわけでしょう」(@なぎら)って、そーだったのか?落語?

 これも豆知識に入るんだろーか?の「ディズニーのアニメーション映画「ノートルダルの鐘」」…原作は「ノートルダムのせむし男」(ヴクトル・ユーゴー)とな…「僕は当初、例によって言い替えかと思っていた。しかし原題も「The Bell of Norte Dame」(ノートルダムの鐘)と表記されてることに気づき、アメリカでもやはりこの言葉は禁止用語になっているのかと驚いた」そな…だが、しかし、何と米での映画のタイトルは、原題通りの「The Hunchback of Norte Dame」のままだったそーで…「日本の配給会社は、邦題ばかりかビデオパッケージに表記する原題まで、ご丁寧に変更したわけだ。それもあの著作権管理に世界一うるさいと評判のディズニーを相手に。それだけの情熱とエネルギーがあるのなら、表現と規制について、もっと突き詰めて考える時間だって作れたはずだと思う」って…

 てな訳で本書、何から何までこんな調子なんですよ、奥さん(誰?)メディアって言論の自由と、表現の自由の最前線にいるものと思っていたら…他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。最後に一つ「…結局、言葉に罪はないんだよね。使う人の意識の問題なんですよ」(@なぎら)とな…

 本書に歌詞が掲載されている放送禁止歌は、手紙(岡林信康)、夢は夜ひらく(三上寛)、世界革命戦争宣言(頭脳警察)、ヨイトマケの唄(丸山明宏)、ブンガチャ節(北島三郎)、ヘライデ(岡林信康)、悲惨な戦い(なぎらけんいち)、自衛隊に入ろう(ピート・シガー)、生活の柄(高田渡)、放送禁止歌(山平和彦)、イムジン河(ザ・フォーク・クルセダーズ)、大島節(山平和彦)、月経(山平和彦)、網走番外地(高倉腱)、戦争小唄(泉谷しげる)、黒いカバン(泉谷しげる)、雨を見たかい?(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)、オハイオ(ニール・ヤング)、パフ(ピーター・ポール&マリー)、ワイルド・スィング(トーン・ロック)、竹田の子守歌(原曲/赤い鳥)、チューリップのアップリケ(岡林信康)、くそくらえ節(岡林信康)、がいこつの唄(岡林信康)

 目次参照  目次 音楽

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