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2016年7月 4日 (月)

米のち性?

カーブボール  ボブ・ドローギン  産経新聞出版

 サブタイトルは、スパイと、嘘と、戦争を起こしたペテン師、なんですが…うーん、メインはあの対イラク戦でのお題目、大量破壊兵器を求めて狂想曲踊る大捜査線の彼方へだろか(笑)今となっては今更なお話しというか、リアルタイムからも、本書の出版からも時間が経ちましたので、本当今更なんですけど、まさにこれこそ究極のホンマでっかぁーっ?じゃね?

 どゆ事とゆーと、あのイラク戦争の根拠となったイラクが大量破壊兵器を保持しているとゆーネタは真っ赤な嘘でした、テヘペロってお話し…そしてそのネタを提供したのが、本書のタイトルでもあるカーブボール…独に亡命(希望)してきた元エンジニア(?)なイラク人…この話を巡って、カーブボールを保護したBND(独)を初め全世界の情報機関、及び政府が翻弄された訳だから、パネェ…たった一人の男の話に全世界が騙されるなんて、そんな馬鹿な?と誰しも思うけど、これ現実なのよね、の世界なんですよ、奥さん(誰?)

 何だかなぁ…まぁ、本書にしても、対イラク戦にしても今となってはちょい昔なお話しになりにけりですけど、まぁ本書の読後の感想はホンマでっかぁーっ?が一番にあるとはいえ、何かこれ前にもこんなのなかったっけ?で、個人的にはあのクライメートゲート事件を思い出してしまった…アレも根拠とするネタは一つじゃね?それってどよ?の世界でしたが、うーん…もしかしてこれは欧米の伝統芸能だったんだなぁと…一を十にとゆーか、零を万に見せるのは、あると思いますの世界とゆーか、ジャスティスなのか(笑)

 でもって、それが暴露された後の対応もこれまた凄くて、どこぞのフクシマの何もかも想定外だから責任ありませんなんて、まだ甘かったんだなぁと思わされる位パネェ…成程、これが所謂、米の正義なんだなぁと納得しますた(笑)

 とはいえ、それを暴露している著者も米人…なるほろ、どこまでも米でございます(笑)

 アリス的には、ハードボイルドやでの世界かなぁ?まっ本書はノンフィクだけど?

 さて、本書の内容については本書をドゾとしか言えないよな?とりあえず「アメリカ情報活動史上最悪の大失態のひとつ」という事になるらすぃ…

 でまぁ、カーブボールを巡っての抗争とゆー事になるんだろーけど、「スパイ機関というのは通常、いかに親密な同盟関係にある組織同士であろうと互いに情報を隠し合う。今回のケースでは、こうした秘密主義と欺瞞主義が積み重なって、いわゆる"羅生門効果"が生み出された。それぞれの組織がちがうレンズを通して<カーブボール>を見たのである」というこれに尽きるよな気がする(笑)何事も、人って奴は自分に都合よく物事を見る癖があるとゆー事だけじゃね?事の大小問わず(笑)

 リアルなカーブボールを巡るお話しについては、もー今更なので本書をドゾ。まずは自称元エンジニアのイラク人は、BNDに「サダムはドイツ製の装置を使って大量破壊兵器をつくっている」と語る訳ですね、分かります…てな訳で、まずは独国内問題的にどよ?からスタートするのか?まぁこちらの詳細は本書をドゾ。でもって対外的にどよ?か「そのうえドイツは輸出関連の犯罪行為には甘いんです」(@デイヴィッド・オルブライト/核専門家)とな…というのも「一九九一年の湾岸戦争以前に、何十社もの西ドイツ企業が設計図、部品、原料、技術を売って、サダムの毒ガス製造、核兵器開発、さらにそうした兵器を敵国へ送り込む弾道ミサイルの実用化を助けたのだ。戦後の国連の調査によると、ドイツ以上にサダムの兵器開発計画に貢献した国は他にない」そな…成程、独、さすがEUの盟主っ、そして今は中ごkゴホンゴホン…

 さて、「冷戦のあいだ、アメリカ、イギリス、フランス、西ドイツ各政府は、ソ連ブロックからの逃亡者がもたらす情報の収集・評価でひそかに協力しあっていた」そで、「アメリカ政府はこの仕事をDIAにまかせた」そで、「そのせいでドイツではDIAの人員数がCIAのそれをはるかに上回ってしまった」とな…こちらの詳細も本書をドゾですが、よーするにこのイラク人情報もDIAにキタコレとなった模様…

 これまたちなみにちなみに「BNDとDIAは相性がよかった。どちらも、CIAの三分の一にあたる六千人ほどの人員を擁し、任務も同種のもので、軍に帰属するという意識も同じだった。それに、これがいちばん重要なことだが、両組織とも、文民組織であるCIAを信用していなかった」もっと言えば「ドイツ駐在のDIA幹部たちは、CIAを敵の陣営と見なしているほどだった」とな…米の正義ってか(笑)

 この手の話となると、後に英の情報機関はカーブボールの本名を知る事になるんですが、「CIAとちがい、イギリスの情報機関はドイツの機関とは良好な関係にあり、緊密に連携して活動している」こちらの詳細も本書をドゾですけど、このカーブボール関連について「MI6がBNDと一種の裏取引をしていたことが、すぐに明らかになる」とな…でもって、CIAとMI6の間もいつもうまくいっているとは限らないとゆー事じゃまいか?で…何かこーして見ると、CIAって全方位外交というか、全方位に敵作ってナンボの世界に住んでいらっさるんだろーか?本書に出てくる話はどれもCIAに対して進んで手を貸してくれるとこが一つもないみたいなんだけど?これがCIA的には平常運転乙なのか?

 まぁともかく、BNDからDIA経由でコードネーム、カーブボール(イラク人)の情報キタコレになる訳でこちらの詳細も本書をドゾ。

 何とゆーかタイミングの問題もあったのかもなぁとも思ふ…「国連がアル・ハカムを爆破しようが、タハが自分の古い爆弾をすべて破壊しようが、そんなことは問題ではない。問題は、サダムが行方不明の培養基を使って新たな生物兵器開発計画を推進し、それを隠しているということだ、とCIAは考えた」とな…しかも、「空爆警報が解除され、危険が去っても、サダムは国連査察官たちがもとることを許さなかったのだ」となり、「国連査察チームのなかにスパイをもぐり込ませ、イラクを見張る目と耳にしていた」CIAとしては大打撃になったそな…だいたい「CIAはサダムの不法な兵器開発計画を知るうるイラク人を、ただのひとりもスパイできなかった」んだから(笑)「CIA最大の秘密は、組織が信じられないほど機能しなくなってしまったということだった」とな…

 よーするにCIAにとってカーブボール情報って、藁にもすがるソレだったとゆー事らすぃ…この細菌兵器トレーラーなお話しの詳細は本書をドゾ。まぁ結果論から言えば、あからさまに嘘がふんだんにちりばめられてあったのに、それに気付かないBNDの諜報力というか、分析力ってどよ?というのが、まず第一にあげられると思う…何とゆーか、ミステリーでいうとこの偽情報、それを言うと前提が崩れるみたいなノリな話が見事にスルーされているとこだよなぁ?一例をあげれば、査察官は金曜日に査察しないとか…これ別にイラクにじゃなくて国連に問い合わせでもオケな裏取りじゃね?むしろ、ここで准教授なんかは犯人は貴方ですとか言ってそーだがなぁ(笑)

 でもって、CIA側のWINPAC(兵器諜報・不拡散・軍縮センター)の中の生物兵器担当のとこも、長年の日陰者扱いのとこで、鬱屈したものがあったのも否めないわけで…こちらの詳細も本書をドゾ。で、DIAの書類の流れ的なとこでも「DIAと国防ヒューミント部でも、報告書の誇大化が横行しているようだった。なにしろ、賞与や表彰は、その人物が作成した報告書の中身ではなく、数で決まることが多いのである。軍というところは、数をこなすということがすべてなのだ。だから、だれも頼まれてもいないのに、あらゆる報告書を一方的に送りつける」とな…

 またこんな話があったじゃないけど、「冷戦時にモスクワが途方もない"生物兵器帝国"を隠していた」よねで、「ソ連には生物兵器を研究・製造する研究所が五十もあり、その職員は六万にものぼったのだ。その事実をCIAはまったく知らずにいたのである」で、CIA的には前科があったとゆー事でしょか?かくて二度の見逃しはないとお星さまに固く誓ったのかは知らんが(笑) 

 よーは送り手も受け手も皆自分の都合のいーよーにはからったら、こーなったとゆー事じゃねじゃね(笑)

 そしてカーブボールに対する取り扱いについても紆余曲折ありまして、こちらの詳細も本書をドゾ。ただ特別身元変更プログラムが発動した時点で、BNDの責任は並じゃなくなった事だけは確かか?「どんなスパイ機関でもそうだが、情報提供者が公の場で文句を言われるのだけは避けなければならない。そんなことをされたら、もうだれにも信用されなくなる」とな…そしてBNDは高い支払いをし続ける事になるってか?

 そしてこれは各国の諜報機関だけの問題ではなくて、ホワイトハウスきたこれにまで行く訳で、こちらの詳細は本書をドゾというより、この辺りがニュースとして世情にキタコレもある表舞台でも見えてきましたの世界でして…

 ブッシュ、ライスと出てくるけど、チェイニー副大統領とは何ぞや?だなぁ?米人じゃないトーシロからしてみると本書で一番うさんくさいのはこの人のよーな気がするのは気のせいか?

 そして独には独側の事情もあると、「ゲアハルト・シュレーダー首相のもと、ドイツには戦後でいちばん左寄りの政府ができあがっている。シュレーダーはブッシュたたきとイラク戦争反対-あるいは、できるだけかかわらず-の公約によって再選を果たした」とな…とゆー事は「シュレーダーの取り巻きは、<カーブボール>情報の説得力がありすぎては困るのだ。それが確実な弾劾情報になってはまずいのである」とな…

 ちなみに「ブッシュ政権は、ドイツ当局の愚鈍さも同時多発テロが起きた原因のひとつだと公に表明していた。なにしろ、9・11の四人のパイロットのうち、首謀者のモハメド・アタを含む三人が、ハンブルグで九年も暮らしていたのである。彼らは工科大学で学び、アルカーイダの細胞のメンバーになった。なせドイツ当局は彼らを阻止できなかったのか?」いやぁ、もー国のトップ同士もアレなのか…国に友達はいないと言ったのは確かキッシンジャーだったよーな記憶があるけど、なるほろな世界だなぁ…

 で、独的には(この場合ウーアラウですけど)、「テロリストの爆弾や細胞よりも、過激な政府の歯止めのきかない職権乱用のほうがずっと怖かった」になる模様…成程、NY、バリ、ブリュッセルってか?

 ニュースは巡るの当時のいきさつについての詳細も本書をドゾですが、「CIAをはじめとする各国のスパイ機関や国連やシンクタンクが、大量破壊兵器の存在を信じる報告者を数百も出しているのである」ですから、お察し下さいの世界じゃね?この大合唱に中でNOと言える強心臓の持ち主はそーはいまいってとこまで来たよぉー(エコー付/笑)にまで進んでいた模様…

 そしてブッシュの演説、パウエルの演説と、話はどこまでも進んでいくよぉーってか?こちらの舞台裏の詳細も本書をドゾ。

 そして現地バクダッドでは…国連頑張って働いていますた…でも出てきません…で、次に米軍キタコレ、CIAキタコレになるけど、これまた大量破壊兵器なんて欠片も出てこんわで、どゆ事とゆー事になるとな…こちらの件というか種明かし編の詳細は本書をドゾ。

 読んでいて本当に気の毒になったのは、若きCIA職員のジェリーかなぁ…大量破壊兵器があると信じてバクダッドまで乗り込んで、それは真っ赤な嘘だと気付いて、DCに戻って真実を暴露、追求しよーとしたら、徹底的にハブ、ほされたでござるの巻で、米にも退職部屋があると知りました…辞めさせられないから、辞職においやる手口って、どこの国も同じなのねぇ…孤立させて精神的に徹底的に追い詰めるって…それどこのイジメ…若くて、正義漢っていつの時代に生きづらくできているんだなぁ…ある意味、このジェリー君はチェイニーの対極にいるよーな人物だよなぁ…

 そして後半のというか、ラストのキモというか主役多分この人じゃねのデイヴィッド・ケイ…ある程度知名度があったので潰されなかったけど、この人の生きざまも後から見たら凄い事になってね?ただ、ジェリーといい、ケイといい、自分の間違いを自覚し、反省し、訂正し、それに声を上げる人も米にはいたんだと、ちょっとおろろいた…米って徹頭徹尾正義の国で、正義に間違いなんてないんだから謝罪は絶対しない国じゃなかったのか(笑)

 って事で、事の結末、関係者各位のその語の身の振り方がこれまた凄くて泣けてきます。うーん、これを見たら、責任感とか、恥とか、自省とか…とりあえず、こちらの詳細も本書をドゾ。米の正義って凄いわぁーわわわわぁー…

 いやまぁ…何が凄いって、これ当事者のカーブボールを初め、出てくる人達皆、全世界が舞台で私、だけ、が主人公って感じの生き方が凄い…オレは悪くない、仕方ないことさぁーどころか、オレだけは悪くない、オレ以外が悪い事さぁーでほぼ全員が総スルーがデフォなんですね、分かりますの世界でして、そして全員いつまでも幸せに暮らしましたとさ、なんですかねぇ?欧米って凄いと心底感じいりました(笑)

 豆知識的には、戦地での着陸について「軍用機なら、空港の堀の外からの携帯地対空ミサイルや他の攻撃を避けるため、ゆっくりと螺旋を描いて滑走路まで降りてくる。この螺旋状に小さく旋回しながらの緩慢だが安全な降下には、少なくとも二十分を要し、辛抱が必要になる」のだそな…ただし「CIAに雇われたパイロットたちは、こんな悠長なことはしない。彼らは骨の髄までマッチョマンで、一万フィートほどの高空から真っ逆さまに急降下するほうを選ぶ」んだそな…遠目からも所属が分かるって、何だかなぁ…

 CIA豆知識は続くよで、「アメリカの情報活動費は極秘で明かされていないが、政府がその年に友好国および敵国をスパイするのに費やした推計四百五十億ドル(約四兆六千億円)-なんと、ドイツの国防費よりも多い-」のだそな…すっごいですねぇー(笑)

 占領地、もしくは占拠地でバーを開くのがCIAの伝統らすぃ…バグダッドのHVTバーしかり、カブール(アフガン)のザ・タリバーしかり、「CIAのバーは、組織の祭儀といってもよい名誉ある慣習で、戦争の勝利を記念するトロフィーだった」そな(笑)トロフィーワイフならぬトロフィーバー何だかなぁ(笑)

 また、情報機関同士的には「ほとんどのCIA職員が、DIA(アメリカ国防情報局)の軍人たちをスパイ志望のアマチュアと蔑んでいた。やつらは銃は撃て、敬礼はできるが、考えることができない、というわけだ」とか…

 そのDIA豆知識的には、DIAとは「他国の軍事的脅威を評価するのが仕事」だったそな…ところが「一九九三年にペンタゴンが、人的諜報を担当するライバル同士の部局を国防ヒューミント部(人的諜報管理部)に統一してから、BNDもスパイによる諜報活動をおこなうようになった。そのDIAに新設された部は、ワシントンのベッドタウンであるヴィージニア州クラリンドンの目立たない高層ビルに本部を設けた」で、結果「世界中でスパイ基地を運営していた」そな…

 米の情報スキャンダル系では、ニュルンベルクの合同尋問センターで冷戦時代は、米、独、仏、英の諜報チームが旧ソ連からの逃亡者の尋問を行ったところだそですが、「合同尋問センター長のジョージ・トロヒモフ米陸軍大佐が、二十五年にもわたって、五万ページにもなる極秘文書をソ連に手わたしていたのである。二〇〇〇年、トロモヒフはスパイ容疑で有罪判決を受けた最高位のアメリカ軍人となった」そな…ちなみにCIAがソ連、北ベトナム、北朝鮮の政府高官をスパイとして取り込んだことはいちどもなかった」そな…成程、CIA(笑)

 も一つ、米での機密って何だ?で「<シークレット>はアメリカ政府の秘密等級では驚くほどランクが低い。秘密情報取扱資格をもつアメリカ人は三百万人ほどもいて、<シークレット>はもっとも一般的な秘密等級にすぎない」とな…「CIAの現場報告は<トップ・シークレット>かそれ以上にランクされ、取り扱いはずっと少数のグループに制限される」とな…

 BND豆知識的には、難民は独を目指すで、その中に極稀に「サダムの側近や保安機関に関する確かな情報を提供できる者」キタコレになる場合があったらすぃ…こちらの詳細は本書をドゾ。で、その優遇例を「バクダッドのだれもが知っていた」そな(笑)イイハナシダナーってか?

 さて、BNDとは何かで「第二次世界大戦中の恐ろしいナチの諜報機関から生まれた。ラインハルト・ゲーレン少将はヒトラーのスパイマスターのひとりで、対ソ宣伝・破壊活動の責任者だった」そな…そして敗戦が目前に迫った時、「ゲーレンは寝返ることにした」そで、「彼は秘密情報ファイルをバイエルン・アルプスに隠すように側近たちに命じた。彼らはナチの軍服をぬぎすて、山小屋に身を隠し、戦争が終わるのを待った」「ゲーレンは側近たちとともにアメリカ軍に投降し、記録文書を手わたした。その秘密情報と交換に、彼と五人の側近はアメリカへ向かう飛行機に乗ることができた」とな…

 その後、戦後というか、CIAは対ソ諜報戦に奔走する事になる訳で、ここで「ゲーレンは自分が戦時につくりあげたナチのスパイ網が役に立つと力説した」そで、ゲーレン独帰還、「彼の新機関がアメリカの資金と支援で構築され」たとな…「ゲーレンが帰還の本部としたのは、ミュンヘン南東郊外のプラッハという小さな町にある二十五エーカーの敷地」「元ナチ・エリートのための住宅地」とな…

 結果どーなったか?「元ナチ将校たちとの好ましくない協力関係で、CIAは高い代価を払うことになった」とな…こちらの詳細は本書をドゾ。そんな訳で「一九五六年にCIAが、主権を回復したばかりのドイツ連邦共和国(西ドイツ)にゲーレン機関の支配権を譲りわたすと、さらにひどいスキャンダルが起きた」とな…「ゲーレン機関はBNDと改称され、元SS将校のハインツ・フェルフェはその防諜部の長におさまっていた。彼は西ヨーロッパにおけるアメリカの軍事・諜報作戦に関するほぼすべての情報を知りうる立場にあった。ところが、その彼がモスクワ(ソ連政府)のもっとも重要なスパイのひとりでもあったのだ」って、その被害たるやお察し下さいの世界か…

 とはいえ、冷戦時はドイツが最前線じゃまいかじゃまいかとな…「当時、ドイツでCIAやペンタゴン(国防総省)系情報機関のために働いていた男女の数は、累計二万五千人にのぼる」そで、経費もほぼ無尽蔵という状態だったらすぃ…

 まっ、それはともかくBNDに戻ると「一九七四年には、西ドイツ政府中枢にまで潜入した東独スパイが発見されて、人気のあったヴィリー・ブラント首相が辞任に追い込まれるというスキャンダルが起こる」とななな…

 そして後任の「ヘムルート・シュミットが、公然とBNDを「素人集団」とけなし、情報機関は「新聞で読んだことしか報告しない」と不満を洩らした」とな…フランツ・ヨーゼフ・シュトラウス(バイエルン州首相/当時)の場合は「千七百通もの極秘報告書をソ連の情報機関KGB(国家保安委員会)に売りわたした秘書をめぐる別のBNDスキャンダルを、次のような印象的な言葉で片づけた。「どのみち、情報機関の報告の九〇パーセントは屑なのだ」」って、それでも一割はまともだったのか?凄いな、BND?でもって、CIAのBND評価は「ドイツの情報機関は信頼できない、というひとこで切り捨てた」とな、もしかしてはいここわらうとこなんだろか?うーん、最前線が底抜けって、それで最前線がつとまるんだろーか?謎だ?

 双方に不信と疑念しかないみたいな関係についての詳細は本書をドゾですけど、「東ドイツの崩壊は、皮肉なことに、互いの不信を強めただけだった。そのときにはすでに東側のスパイたちが、西ドイツ情報機関の上層部にまでしっかりと潜り込んでいたのである」って…どゆ事とゆーと「BNDのソ連・東欧担当・主任分析官ガーブリエーレ・ガストが逮捕されるにおよんで、その損害の甚大さが明らかになった」とな…「毎日ヘムルート・コール首相諜報情報の報告をしていた主任分析官がなんと、その情報をあの悪名高い東ドイツのスパイマスター、マルクス・ヴォルフにもひそかに流していたのだ」とゆーからお立会い…よーするに西側情報は何もかも筒抜けだったとな(笑)もー一回言っていいだろか?最前線が底抜けって、それで最前線がつとまるんですか?そーですか?

 そゆ訳で反目しあうBNDとCIAの関係はますます右肩下がりってか?よーするにNOと言えるBNDで、「ベルリン(ドイツ政府)はついに最後通牒をつきつけた。CIAをはじめアメリカの情報機関が未承認の作戦をドイツ国内で実施することを今後いっさい禁止する、と通告したのだ。<釈放ガード>のたぐいはもう使えない、というわけである」とな…

 で、その後どーなったか?とゆーと「一九九六年にコンラート・ポルツナーBND長官が、突然、辞任したのは、分厚い現金入り封筒と引き換えにドイツ情報機関のファイルをアメリカの諜報員に手わたした二人の高官を、コール首相の側近が罰するのを拒否したことに抗議してのことだった」とな…1997年には「ドイツ政府のイラン専門家を抱き込もうとしたCIA工作管理官が国外退去させられた」とな…「一九九九年には、アメリカの工作員がワシントンのドイツ大使館を盗聴していたという事実が判明」「この後まもなく、ドイツ当局がCIA工作管理者をさらに四人、国外退去にするということが起こった」とななな…

 その他もろもろ枚挙につきない感じで相互不信の嵐でございます。これでお互い西側同盟、友好国って…友好って、あの友愛よりヤバイのか(笑)BNDとCIAのすんばらしー関係性についての詳細は本書をドゾ。ええ、ローズウッド紛争とか、ネタに事欠きません(笑)

 後は、BNDの構成ですが、管理部の場合、第一は「スパイをはじめとする人間により諜報活動、ヒューミント(HUMINT)だ」そで、第二は「"技術的獲得"という婉曲語で表現されるものをあつかう部署だった。電波信号の傍受による情報収集活動と分析、いわゆるシギント(SIGINT)を担当する」、第三は「アメリカの民俗文化から原子力工学まで、担当する専門項目」の「専門家と分析官がいた」そな…で「最大のスタッフ」数がいたそな…で「二十四時間体制の危機管理センターを運営していた」そな…第四は「総務部といった趣のところで、ここには弁護士、経理事務員、兵站管理人、スパイ運営管理人が所属していた」とな…

 それと、生物兵器のビック5って、「炭疽菌、ボツリヌス菌、ペスト菌、天然痘ウイルス、エボラ・ウイルス」なんだとな…そーだったのか?生物兵器?

 イラクの方の豆知識的には「イラク人男性の大半がサダム・フセインを真似てブラシのようなもじゃもじゃの口髭をたくわえている」って、そーだったのか?髭?これって今は?

 イラクの農地についてでは確か、肥沃な三日月地帯のはずなんだが、「旱魃、サダム支配下のでたらめな管理、長年の戦争などによって、たいへんな痛手をこうむった。灌漑システムは崩壊した。水の塩分含有量が上昇して、広大な農地が使いものにならなくなった」さらに、カビ、腐敗、さび病、細菌に作物を奪われた。イラクは、果実と野菜をのぞく必需食料品のほぼすべてを輸入に頼らざるをえなくなっていた」って、ドンダケェー(死語?)どこかの国の輸入品目に頼った食料事情なんかよりヤバくね?油があるから大丈夫なんだろか?

 それから独、移民事情では「西ヨーロッパという"約束の地"への亡命を求める難民のほぼ半数が、ドイツでその申請をおこなう」んだそな…「そのほとんどはバルカン半島の凶暴な内戦や民族間の紛争から逃れてきた者たちである」そで、イラク人に関して言えば「当時、ドイツで暮らすイラク人難民や移民の数は六万人以上にものぼり、少なくともその半数が、南部のバイエルン州のミュンヘン、ニュルンベルク、アウグスブルク周辺にかたまっていた」そな…ちなみに「ニュルンベルクはまさに正体を隠して暮らすにはうってつけの街だった。余所者が目立たない街なのである」そな…うーん、ニュルンベルクというとマイスタージンガーのイメージでいたけど、これはもー今は昔の物語りなのか…

 避難所事情についての詳細も本書をドゾだけど、中の人的には「昔から敵同士であるイラク人とイラン人を別の部屋に入れ、セルビア人とクロアチア人を別々に暮らさせ、戒律にしたがうハラールと呼ばれる食べ物しか口にしないイスラム教徒と豚肉を食べる者たちを切り離した。さらに、何度か民族間の喧嘩をしたため、ロシア人とアフリカ人をいっしょにしないことにした。そして、ジプシーと呼ばれるロマを、どの民族とも混ぜず、分離した」って…こゆのは差別じゃありません、区別ですってゆーのだろぉか?

 でもって、一時避難所的なそこには90日しか滞在できず、その後、「国の運営する不快なグループホームや宿舎、とりわけ、かつて東ドイツだった荒んだ工業都市にあるそういった施設に送り込まれ、亡命申請への判定を待った。一年から三年が、事務手続き、事前聴取、尋問に消えることもあった。最終的に政治亡命が認められると、つまり、申請者がいだく迫害の恐怖は充分に根拠のあるものだと認められると、三ページからなる小さな在住許可証を発行してもらえた。これで、仕事を見つけることも、国外を旅行することも可能になる。永住権も認められる。五年後、その気になれば、ドイツの市民権も申請できる」という流れらすぃ…

 だがしかし、「ドイツの入国管理局は、二十五人の申請者に対してひとりの亡命しか認めなかった。残りの者たちのほぼ全員を、よりよい生活を求めて西欧にやって来ただけの出稼ぎ労働者だと切り捨ててしまう」そな…「申請を却下された者たちは、裁判所に訴え、そこでも却下されたら、上訴する。こうして五年が、いや七年だって、過ぎてしまう。多くの場合、裁判所は結局、出国を命じ、応じなければ国外追放に処すと言いわたす」そーだけど、「ほとんどの難民が訴えを長引かせる方法を見つける」し、「ドイツの入国管理局は寛容になりがちで、国外追放を実行することはめったにない」のだそな…結果「数十万人の難民が、法的に宙ぶらりんの状態でドイツに住みつづけることになった」とな…これまた、裏社会、底辺社会キタコレになってしまうのかで、「彼らが働ける場所も職種も、法律によって厳しく制限されていたのだ」となる模様…

 しかも「イラク人に対するドイツの寛大さがアラブ世界で評判になっている」そで、「早く亡命できるように、サダムの独裁国家にいられなくなったフリをする。立ち回りのうまいエジプト人やパレスチナ人や他のアラブ人が後を絶たなかった」そーでござるってか(笑)

 も一つ、「イラクの情報機関は、ドイツの膨れあがりつつある亡命イラク人社会をしっかりと監視しつつげていたのだ。サダムのスパイたちが、ドイツを訪れるイラク人学生、ビジネスマン、科学者を脅して、体制側の情報提供者にするのは当たり前のことだった」とな…

 豆知識は続くで、パスポートの場合「小国にかぎって、自国の卑小さを埋め合わせるつもりなのか、ビザをめいっぱい大きく派手にしたがる」って、そーだったのか?ビザ?

 後は慣用句的なソレで、熱すぎるボテトって「厄介きわまりない問題」って意味なのか?WAGは「どんぶり勘定」とな…

 その他、今更な豆知識では、「一九七〇年代初め、北京(中国政府)は千二百マイルもの遠方にある、ザンビアの豊かな銅山とタンザニアのダルエスサラーム港をむすぶ鉄道の施設に、一万人以上の労働者を投入した」でしょか?

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので興味のある方は本書をドゾ。もーあまりに息切れするほど凄いので、以下の登場人物で分かる人は分かるんじゃまいかでお察し下さい(合掌)

 本書の主な登場人物達は、
 CIAほかアメリカの情報組織・ジョージ・チネット(CIA長官)、ジョン・マクロクリン(CIA副長官)、ジェームズ・パヴィット(CIA秘密作戦部長)、タイラー・ドラムヘラー(CIA秘密作戦部・西欧課長)、アレックス・スタイナー(DIA(ミュンヘン・ハウス)作戦課長)、バーニー・ミューラー(ミュンヘン駐在の情報機関員)、レス(2002年に(カーブボール)に会ったCIAの医師)、べス(CIA生物兵器担当・上級分析官)、スティーヴ(マクロクリンCIA副長官の秘書官)、クリス(2004年に(カーブボール)を尋問したCIA秘密作戦部職員)
 BND(ドイツ連邦情報局)、アウグスト・ハニング(BND長官)、ヴェルナー・カッペル(BND幹部職員)、シューマン((カーブボール)の管理者の仮名)、マイナー((カーブボール)の主任尋問官の仮名)、ハンス・ビーバー(マイナーの上司)、ホルスト・シュナイダー(シューマンの上司)、エルンスト・ウーアラウ(ドイツ政府の国家情報調整官)、グラドゥル(BNDワシントン駐在員の仮名)
 イラク・アフマト・ハサン・ムハンマド(イラク人亡命者、コードネーム(カーブボール))、アフマド・チャラビ(イラク国民会議代表)、フセイン・カメル中将(サダム・フセインの女婿)、アーミル・ハムーディ・ハサン・サアディ中将(サダム・フセインの科学担当顧問)、リハブ・ラシード・ハタ博士((細菌博士)の異名をとる生物兵器担当・上級科学者)、ムハンマド・ハリート少佐(情報捏造者と判断された亡命者)、(赤い河)(イギリス情報機関の情報源)
 イラク調査団・デイヴィッド・ケイ(イラク調査団長(CIAによる任命))、キース・デイトン少将(イラク調査団DIA長)、ヘイミッシュ・キリップ(イギリスの(カーブボール)問題担当専門官)、ジェリー(CIA生物兵器専門官)、ティム((キッド)の異名をとるCIA生物兵器専門家)、リータ(CIA普分析官、(カーブボール)班の長)、マーサ(CIA生物兵器専門官)、モハメド((カーブボール)の両親に会ったCIA作戦担当官)
 UNSCOM(アンスコム=国連大量破壊兵器廃棄特別委員会)・スコット・リッター・ジュニア(兵器査察官)、ロルフ・エケウス(委員長)、リチャード・スパーツェル(アメリカの生物兵器専門家)
 UNMOVIC(アンモヴィック=国連監視検証査察委員会)・ハンス・ブリックス(委員長)、ディミトリ・ペリコス(副委員長)、ケイ・メリーシュ(生物兵器担当・上級査察官)、ジェームズ・コーコラン(情報連絡管)、ロッコ・カサグランデ(バグダットの生物兵器研究室の長)
 アメリカ政府・ジョージ・ブッシュ(大統領)、リチャード・チェイニー(副大統領)、コリン・パウエル(国務長官)、ロレンス・ウィルカースン(パウエルの首席補佐官)、コンドリーザ・ライス(国家安全保障問題担当大統領補佐官)、ドナルド・ラムズフェルド(国防長官)、スティーヴン・カンボーン(情報担当国防次官)

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