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2016年7月27日 (水)

何も足さない?何も引かない(笑)

なっとく!のビール・酒選び  長澤一廣 山中登志子  彩流社

 所謂一つのお酒ガイドだと思われなんですけど、何とゆーか、現代日本のお酒(業界)に物申すの世界かなぁ?ガイド関係だとある意味ヨイショ本が多いのが普通なんですが、本書は切って捨てようホトトギスの世界観じゃね?でして、その心意気を良しとするか?むしろ、ここまで言って大丈夫なのか?と心配になる位過激のよな?

 まず、序文の初っ端からして「日本には、税金を取り立てる「酒税法」はあっても、酒造りの根幹を示すべき「酒造法」がありません」と始まっているんですよ、奥さん(誰?)で、その後に「その結果、現代消費者を取り囲む酒類の90%が「まがいモノ」、つまり見てくれだけそれ風な体をした酒であり、まっとうな原料と品質を具える「ホンモノ」は、残りわずか10%です」って、ホンマでっかぁーっ?てな訳で、CM(PR)に騙されるなから始まるって…

 しかも酒販業界とゆーのに著者が飛び込んだ当時、「新規参入させないように、既存業者間の「談合」が公然化していました。卸価格決定の入札は形式的なもので、地元最大の顧客だった海水浴場の「海の家組合」では、酒販組合が事前に価格を決めて納入業者間の利益が配分されていました」とな…それでもって「その「談合の急先鋒」が父親でした」って、ドンダケェー(死語?)

 この詳細は本書をドゾですが、一言でいうと酒販業者と行政の癒着すざまじですかねぇ?世の中利権が全てなんですか?そーですか(笑)既得権益パネェ…

 この戦いで思い知った著者は方向を転換して、本物しか扱わない酒店に邁進しますたとゆー物語らすぃ…「清酒も米・米麹、ビールも麦芽100%モノのみ。みりんなどの調味料もすべて純粋原料を用いたモノのみを扱います」をかかげ実行していらってると、でもって、本書もその精神が貫かれている一冊とゆー…

 安酒、大量生産品、粗悪品ではなくて、モノホンをちょびっとと嗜もーとゆースタンスかな?

 アリス的には、お酒のシーンでいくと、一番多いのがビールで、後は201号室のスコッチ、それとラフレシア他のカクテル、それとダリ繭がシャンパンで、マレー他でワインかな?

 まぁ今は夏なのでビールきたこれですけど、ビールの原料といえば麦芽とホップじゃね?ですけど、日本のビールの場合は、米とか、コーンとか、コーンスターチとかとか、添加物がいぱーいというのが実情らすぃ…詳細は本書をドゾですが著者によると「自由主義圏でこんなに多くの添加物を赦しているのは恥ずかしいことに日本だけです」という事になるらすぃ(笑)そーだったのか?ビール業界?

 そんな訳で「国産大手4社の無添加ビール(全国的に購入できる商品)はわずか6銘柄のみです。年に1~2度、国産ビールメーカーがスポット的に無添加品を発表することがあります。しかし、なぜか販売前から200万ケース限り(約1ヵ月半程度の量)とうたってしまう商品が大半です。つまりその後、市場に定着させ、育てあげる意志は最初からありませんと宣言しています」とな…まっ売れれば正義、それがニッポンのミンシュシュギですっじゃね(笑)

 ビール豆知識的には、ビールは野菜室にしまえでしょか(笑)「振動も少なく穏やかな冷たさの野菜室」がお家の中では最適らすぃ…

 その他のお酒についての詳細は本書をドゾ、どのお酒も何ちゅーか?何ちゅーか…本書のお言葉が真実ならば、酒業界、関係者も何だかなぁ…

 さて、面白とは言えない豆知識的には、醸造アルコールって何だ?ですけど「もともと「醸造用アルコール」と表示していましたが、現在は用の一文字を削除して「醸造アルコール」に変更していますが、その理由は定かではありません」から始まって(笑)その醸造アルコールは、「清酒の蔵元は焼酎メーカーから95度の焼酎を購入し、30度に割水希釈し、「醪」の最終段階でこれを発酵タンクに投入します。主な目的はカサ増しです。ほんの一部分は吟醸酒や大吟醸酒の香りを引き立て用に用いています」とな…

 ちなみに醸造アルコールの原料は、「その大半がサトウキビを縛り黒糖を製造する過程で生じるコールタール状の廃液「廃糖蜜(専門用語でモラセス)」です」とな…「これを発酵させ蒸留・精製したものが「醸造アルコール」」なんだそー…ちなみにこの醸造アルコール「実は同じモノがブラジルや欧米でクルマの燃料としても用いられ、日本でもガソリンと混ぜての実用実験が行われています」って…ホンマでっかぁーっ?もしかして一時流行ったバイオ燃料のたぐいか?

 しかも、そんなすんばらしー醸造アルコール、「現在これをベースリカーとして、35度未満のアルコール度で売られているモノが、通称・ホワイトリカーと呼ぶ甲類焼酎、国産のジン、ウォッカ、ラム、テキーラ、チューハイ、さらには「新ジャンル酒」であり、そして最大の需要先が「清酒」です」って、これまたホンマでっかぁーっ?

 あんまり凄い話でこの項だけでも口あんぐりの世界に突入しそーになるんだすが(笑)この後のエピもパネェで、「日本ソムリエ協会が主催する資格を持った「唎酒師」が、民放テレビのカルチャー教室で、醸造アルコール=「柱焼酎」と位置づけ、①あたかもそれを用いる酒造りが昔からあった、②「腐酒」の予防策であった、かの表現をしているのは、「米が人間より貴重」と位置づけられていた時代背景の下で、絶対に許されない醸造の失敗作である「腐酒」のやむなき立て直し策であったことを、意図的に歪曲する詭弁であると強く指摘しておきます」の件でお察し下さいだろか?この姿勢が本書全文に貫かれているんでごさるの巻でして…

 あっちなみに柱焼酎って、「腐酒の立て直しのために米焼酎を加え、なんとか飲めるようにするものを言います」だそー…

 そんな訳で業界裏話的なものがいぱーいでして、こちらの詳細は本書をドゾ。ホンマでっかぁーっ?の嵐でございます…豆知識的には、よくきくモンド・セレクション…ベルギーのソレですが、今やこれに参加するために「出品参加企業を募り、手数料を得て各種申請手続きの代行業者も現れています。代行手数料は、1品につき84万2500円、審査料その他で1品につき25万円という費用を要求しています」って、一応「専門分野に合計60名の審査員がいて、味覚・衛生・記載成分に真偽・原材料などが項目として並ぶのですが、それぞれの審査基準は明示されておらず曖昧です」って、そーだったのか?モンド・セレクション?そゆとこに「1100ユーロの審査料を払って出品した日本の企業が、金賞を受賞したことを各種印刷物にも誇らしげに掲載告知を繰り返しています」って、日本人の権威好き、お墨付き好きって岩をも通すってか(笑) 

 このホンモノのアルコールが飲みたいで、
ビール
 外国産ビール・ベルギー、ドイツ、アイルランド、イギリス、アメリカの無添加ビール約170名街
 国産ビール・ザ・マスター(アサヒビール)、エビス(サッポロビール)、ハートランド、一番搾り(キリンビール)、モルツ、モルツプレミアム(サントリー)、オリオン・モルトビール(沖縄オリオン)の七銘柄
 国産地ビール・全国に約150社ある地ビール会社は、その大半が麦芽100%品であり、ヴァイス(小麦)・ベルージャン・ピルスナー・ケルシュ・ダークラガー・アメリカンエール・スモークフレーバー・ハーブ&スパイスなど、多岐にわたるタイプのビールを造り、国産大手メーカーの品では味わえないバラエティ豊かなモノになっている。
日本酒(清酒)
 純米酒比率100%蔵元・神亀、ひこ孫(神亀酒造)、郷の誉(須藤本家)、富久娘、黒帯(富久娘)、加賀鳶(福光屋)、るみ子の酒(森喜酒造場)、雲乃井(吉田金右衛門商店)、秋鹿(秋鹿酒造)、梵(加藤吉平商店)…
 純米酒比率超90%蔵元・獺祭(旭酒造)、山鶴(中本酒造店)、酒一筋(利守酒造)、吉の友(吉乃共酒造)…
 純米酒比率超80%蔵元・綿屋(金の井酒造)、黒午(名手酒造店)、杜の蔵(杜の蔵)、庭のうぐいす(山口酒造場)…
焼酎
 甲類焼酎(ホワイトリカー)・アーマー(聖酒造)、パリ野郎(フランスからの輸入品)…
 乙類焼酎(本格焼酎)
  沖縄の泡盛・瑞泉(瑞泉酒造)、久米島の久米仙(久米島の久米仙)、舞富名(入波平酒造)、与那国(崎元酒造所)、龍泉(龍泉酒造)、南光(神谷酒造所)
  長崎県壱岐島の麦焼酎・山の守(山の守酒造場)、猿川(猿川伊豆酒造)、壱岐(玄海酒造)、壱岐の華(壱岐の華)…
  福岡県の麦焼酎・天盃(天盃)、豪気(杜の蔵)…
  熊本県の米焼酎・文蔵(木下酒造所)、球麿焼酎(球磨焼酎)
  鹿児島・宮崎県の芋焼酎・蔵の師魂・真酒・天地水楽(小正醸造)、もぐら・かまど(さつま無双)、屋久島大自然・薩摩紅・磨千貫(本坊酒造)、天狗櫻・紅椿・花蝶木虫(白石酒造)、千亀女(若潮酒造)、相良・相良仲右衛門(相良酒造)、くじら・海からの贈りもの・海(大海酒造協組)、天無双(三和酒造)、一壺春・八重桜(古澤醸造)、かんろ・かね京かんろ(京屋酒造)…
  奄美大島の黒糖焼酎・龍宮・らんかん・宝もん(富田酒造場)、朝日・壱乃醸朝日・跳乃流朝日(朝日酒造)、長雲・一番橋(山田酒造)、加那(西平酒造)…
ワイン
 赤ワイン・世界中でフランス型ワインを造っていて、ぶどう品種も同様のものが多い、イタリアやスペインは独自の品種で造っていることが多い
 白ワイン・ドイツのリースリング、フランスのシャルドネ種が有名
 ガス入りワイン・シャンパーニュは、フランス・シャンパーニュ地方の特産スパーリングワイン。黒ぶどうのピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、白ぶどうのシャルドネの3種が原料
 スペインのシェリー酒・ぶどうが原料、ブランディを加えたアルコール強化ワイン
 ポルトガルのポートワイン・ ぶどうが原料、ブランディを加えたアルコール強化ワイン
 ベルモット・フランス、イタリアが中心。白ワインに薬草・香草を加え、さらにスピリッツを加えている
ウィスキー
 アイリッシュ・レッドブレスト、ミドルトン、グリーンスポット
 スコッチ・シングルモルトウィスキー=ザ・グレンリベット、グレンファークラス、バルブレア、スプリングバンク、アートベグ、カリラ、ラガヴーリン
 バーボン/テネシー・ブッカーズ、オールドエズラ、ワイルドターキー、ヘヴンヒル、ジャック・ダニエル、ジョージデュケル
 カナディアン・ホイザース、グッダハム&ワース、クラウンロイヤルなど多数
ブランディ
 フランス・コニャック(第一等地のグランシャンパーニュ産)やアルマニャック(バ・アルマニャック産)、カルヴァドス(ノルマンディ地方)
 ワイン主産国産
  イタリア・ヴェッキア・コマーニャ・エチケッタ・ネラ
  ドイツ・アスバッハ
  ギリシャ・メタクサグランド、オリンピア
  スペイン・グラン・デューケ・ズルバ
  アルメニア・アララットなど
 粕取りブランディ・
  イタリアのグラッパ、グラッパ・ディ・バローロ、カルロ・ボッキーノ、グラッパ・ディ・モスカート、グラッパ・ディ・サシカイヤなど
  フランスのマール、マール・ド・ブルゴーニュなど
スピリッツ(ジン・ウォッカ・テキーラ・ラム)
 ジン・オランダのジュネヴァ、ドイツのシンケンヘイガー、イギリスのプリマス、フランスのエギュベルなど
 ウオッカ・ロシアのストリチチヤ、ポーランドのスピリタス、スウェーデンのアブソルート、アメリカのスミノフ
 テキーラ・メキシコがすべて。クエルボ、アハ・トロ・アネホ
 ラム・パンペロ、アプルトン、マイヤーズ、ネグリタなど
リキュール
 薬草・香草系・パスティス、カンパリ
 果実系・キュラソー、クレーム・ド・カシス
 ナッツ・種子系・核系・アマレット、コーヒー・リキュール
 特殊系・クリーム・リキュール、エッグ・ブランディ
みりん
 三河純粋みりん・三河有機米純粋みりん(角谷文治郎商店)、白扇 福米純三年熟成本みりん(白扇酒造)、甘強昔仕込み本味醂(甘強酒造)、福光屋三年熟成福みりん(福光屋)、杉錦飛鳥山純米本みりん(杉井酒造)…各種詳細については本書をドゾドゾ。

 と、率直に掲載されているとこが凄いんですが、実は本書のもっと凄いところは、このホンモノの反対ページに、このまがいものの○○は飲めないの羅列もあって、マジ固有名詞載ってますが、何か?でこちらの方が本書の意図が如実に出ていて圧巻かも?ついでに言うと、それとは別に各章最後に著者が好きな○○のあれこれとかゆー項もあって、これも固有名詞ビシバシなので、詳細は本書をドゾ。ある意味、嘘のない本ってこあい(笑)ここまて言っていいんですか?いいんですの世界です、マジで(笑)

 まぁ世の中、オススメよりもこれはあかん、駄目絶対の方が役に立つのは確かでして、ただそれをやるとあちこちにカドが立つけど…消費者としては、当たりを引くのはありがたいけど、外れを引かないの方がもっとありがたい訳で(笑)

 とゆー訳で、ここだけでも本書がどれだけ稀有な本かお察し下さい(笑)他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。もしかして究極の目から鱗かも(笑)

 目次参照  目次 飲物

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