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2016年10月23日 (日)

都民必読の書(笑)

オリンピック経済幻想論  アンドリュー・ジンバリスト  ブックマン社

 サブタイトルは、2020年東京五輪で日本が失うものなんですが…五輪招致、五輪開催、その後に残るものはロクなもんじゃねぇとは薄々そんなもんじゃね?とは思ってはいたが、こーもデータと結果出しましたが、何か?となると、最早、笑い事ではないよな?

 本書を一言で表すと、「IOCは魅力的な言葉で彼らの目標を語り、人権や、持続可能性や、雇用創出や、健康的なライフスタイルや経済発展を説く。しかし残念ながら、現実はそのような甘い言葉通りにはいかないことをこれまでの大会が示している」に尽きるよな…本書を拝読する分には、戦後五輪、LAとバルセロナ以外は全て失敗しているのではなかろーか?とゆー事になるんじゃね?

 そんな訳で、本書はどーしてこーなったぁーっ?をこれでもかこれでもかと、事実を列挙して下さいます(笑)現実って…

 の前に五輪のおさらい(笑)事の起りは仏の貴族、クーベルタン男爵ピエール・ド・フレディの妄想もとい情熱が古代五輪を今でしょ(死語?)と復活させた事から始まったと…近代五輪キタコレですけど、こちらの詳細は本書をドゾ。ただ「古代オリンピックがクーベルタンの想像したようなアマチュアリズムと平和を体現するものであったことに懐疑的な歴史家たちもいる」そで(笑)よーするに「近代のオリンピックもアマチュア競技者で構成すべきだという19世紀後半のクーベルタンの主張は、参加者を上流階級に限定するに等しいものだった」とゆーだけの事ってか(笑)五輪の理想パネェ(笑)平和の祭典の方もこれまた詳細は本書をドゾですが、「オリンピックがそれまでの敵対関係を焼結させたり、新たな抗争を防いだりしたという証拠はないように見受けられる」そな(笑)

 更に、被差別原則も「単なる建前にすぎなかった」で、女性アスリートは初回は参加していないし、その後も圧倒的に少人数とゆーか、女性競技ナニソレですけん…しかも人種問題もあったんじゃね?はストックホルム大会でのジム・ソープ(米)やメキシコ大会の時のブラックパワー・サリュートとかありましてんでしい…

 他にも平和の祭典のはずじゃねで「オリンピックは政治とは無縁で世界平和を促進するものであるはずだったが、第一次世界大戦時の連合国側は敵国をアントワープオリンピックに参加させる意思はなく、ドイツはあっさり除外された」そな…ついでに言うと墺、洪、勃、土もとな…

 ちなみにこのアントワープ大会が「開催都市の潮流となるひとつの性質を備えたもの」となりますたとゆー事らすぃ…何がと言えば、ビジネスきたこれじゃね?でして、こちらの詳細も本書をドゾ。これまた白の歴史家達曰く「明らかなのは、大いなる運を持った少数の有力者たちが自らの経済的利益や社会的地位の向上にオリンピックを利用することに成功したということだ」とな…何か現代臭がプンプンすると思うのは気のせいか(笑)

 アリス的には、五輪…野球ならばアリスも見るのかなぁ?

 さて、五輪の行方はとゆーと、「1934年のワールドカップはムッソリーニ政権下のイタリアで行われた」そで、1936年に独で夏季・冬季五輪開催キタコレになるらすぃ、勿論こちらはヒトラー政権下ですが、何か?じゃね(笑)独裁政権と五輪の結びつきはこの頃から、あると思いますでこちらの詳細も本書をドゾ。

 ちなみに「ドイツ政府はユダヤ人選手への公平な扱いを口頭でしか保証しなかった」そで、「最終的に、ドイツ選手団にユダヤ人が選ばれることはなかった」とな…でもって、アベリー・ブランデージIOC会長は「アメリカの陸上選手唯一のユダヤ人だった二人さえもリレー競技から外すよう手を回したと言われている」そな…米の要人パネェ(笑)

 ちなみにこのブランデージ会長の快進撃は続くよで、メキシコ大会の時はアパルトヘイトの南アの参加を支持したのだそな…ちなみに、IOC委員達によって却下、当時の国連安保理に従って、ローデシアも参加できなかったらすぃ…

 そして、独裁者が自国の政治問題から目をそらす為に五輪を利用するよーに、パンピーも「社会問題に悩まされている国がオリンピックを開催すると、反対者たちはその機会を世界からの注目を集める手段に活用するようになるのである」とな…デモ、抗議活動キタコレってか…

 政治絡みといえば、モントリオール大会も、NZが南アにラグビーチームを遠征させた事でNZの参加を却下したIOCに抗議して「アフリカ諸国が、ボイコットを行ったのである」って、そーだったのか?アフリカ?でもって、加の方は中国と国交樹立したから、「カナダ政府は、中国と対立していた台湾チームへの入国ピザの発行を拒否した」とな…これが加の正義なんですね、分かります(笑)

 蛇足ですが、このモントリオール大会では「男が子供を産めないのと同じように、オリンピックも赤字を産みはしない」(@ジャン・ドラポー/モントリオール市長)という名言を生んだ大会でもあるとな…勿論巨額の赤字だして「モントリオールがこの負債を清算するまでに30年を要した」とな…イイハナシダナア(笑)

 まぁこれも政治的問題に入るんだろーけど、テロ問題もキタコレで、ミュンヘン大会パレスチナ武装組織によるイスラエル選手団死亡事件とか…更に9,11以降のセキュリティ費うなぎ上りでござるでして、天井知らずらすぃ…

 もう一つ、五輪と言ったらコレでしょ?で、放送利権の行方?というか、放映権料の分配キタコレってか(笑)1960年ローマ大会の時の米の放映権料は60万ドルだったそな…当時の一ドルがどの位の価値だったかはともかく、21世紀の今の天文学的な放映権料からしたら雀の涙程度じゃねとゆー事らすぃ…(ローマの時が120万ドルとすると、ロンドンの時は26億ドル…)

 また、この放映権料から当時IOCが手にしたのは「わずか5%で、残りの95%はイタリアの国内オリンピック委員会が受け取った」とな…この分配の変遷がこれまた凄い、詳細は本書ドゾですが、これが2006-10年になるとIOCが51%、大会組織委員会が49%になってんだぜ?最早、IOCぬれ手に粟じゃね(笑)

 そして、この放映権料分配について、放映権いっちゃん払っているのは米のテレビ局やんけって事で、IOCvs米五輪委員会の仁義なき戦いキタコレってか?こちらの詳細も本書をドゾ。一説によると2012年の開催地がNYではなくロンドンになったのは、IOCの意趣返しじゃねとゆー噂もあるとな…

 更に五輪で今でしょ(死語?)なら、この問題じゃね?でドーピング問題、これも顕著に問題視され始めたのってモントリオール大会辺りからなのか?「東ドイツは筋肉増強剤アナポリックステロイドの使用を否定したものの、疑惑は晴れなかった」って、21世紀の今でも国家ぐるみキタコレですから、今更じゃね?

 また、国とIOCの癒着問題もキタコレってか?「1970年から、モスクワはIOCと関係を持ち始めていた。1973年には、32名のIOC委員をモスクワに招待してワインと食事を振る舞っている。その翌年にはIOC委員会80名がモスクワでVIP扱いとなり、1974年10月にIOCは1980年大会の開催都市としてモスクワを指名した」とな…何かもーとても分かり易い構図で、本当にありがとうございました(笑)それがアフガン問題でボイコット問題に発展したの詳細は本書をドゾ。

 とはいえ、今度は次回のロス大会で、東側ボイコットきたこれで、やられたらやりかえすこれが国家の正しいスポーツ外交のあり方ですね、わかります(笑)

 騒動続きの五輪大会の開催を引き受ける都市なんてあるのか?にまでなった84年ロス大会、こちらもそれからの五輪の潮目を分ける、五輪的には天下分け目の関ケ原だった模様…ちなみにこちらはロス市が手を上げたのではなくて、ロスの有志が手を上げたとゆー事らすぃ…そんな訳でロス市は五輪にびた一文出さないよとゆー「ロサンゼルス市憲章では、オリンピックへの税金の使用が禁止されていた。IOC理事会は当時の規則四を緩和し、赤字の場合もロサンゼルス市に負担させることを避けた」そな…うーん、東京都も赤字の場合は税金投入しない位してくれんもんかのぉ(笑)赤字の場合は都議員の給料で全て補填しますとか(笑)

 とはいえ、「ロサンゼルス市は大会開催が決まると0.5%のホテル税を徴収する決定を下し、さらにオリンピックのチケットに対する市税を設けたことは記しておくべきだろう」で、そのお金をセキュリティ費に回したらすぃ…こちらの詳細も本書をドゾ。

 まぁともかく、ロス大会は赤字にならずむしろ黒字になったとゆー事で、ここに五輪神話が生まれるとな…五輪、儲かるんじゃね?しかも、アマチュアじゃなくてブロ参加OKOK解禁キタコレってか(笑)かくて一気に商業主義に突っ走るぜぇーっに突き進むと(笑)

 そしてIOCの会長はかのフアン・アントニオ・サマランチ就任しますたで、この人となりがまた凄い…「周囲に自分を「閣下」と呼ばせ、一国の王のように扱うことを求めた。サマランチが会長になる前は、IOCの委員たちは立候補都市に自費で訪問しなければならなかった。その後数年のうちに、彼らは1名ではなく2名分の往復ファーストクラスチケットに加え、すべての経費と豊富な接待費を手にした。サマランチ自身は行く先々でリムジンサービスを利用し、最高級ホテルの一番高い部屋に滞在した。ローザンヌでは、彼が使用するためパレスホテル最上階の巨大な一室を年50万ドルでIOCに借りさせていた。IOCの委員たちもサマランチに倣うようになり、支出は飛躍的に増えていった」そな…イイハナシだなぁ(笑)

 そんな訳で、ソルトレイクシティー、長野、シドニーなどの贈答品、収賄、接待、賄賂疑惑についての詳細は本書をドゾ。ちなみにシカゴはIOCの招致活動だけで1億ドル以上使ったらすぃ…東京は1億5000万ドルとな…なるほろしーゆーいんどーきょお(笑)

 また、開催地の選定に、西側先進国以外もキタコレになったとな…北京、ソチ、そして今回のリオもそのカテゴリーに入るらすぃ…インフラはあるのかなぁで、間に合うのかなぁじゃね?ちなみに「北京は2008年夏季大会への準備に400億ドル以上を費やした。ソチも2014年冬季オリンピックにあたって500億ドル以上使った」とな…

 そしてここまで巨額のマネーだを動かさないとならないとなると、短期で地元で回収ある訳ねぇーって事で、後は長期の「レガシー」とやらにすがらないといけないのが実情らすぃ…「BRICsの現状は、事態を深刻にするものでしかない。発起人たちは民衆に対する責任を負う必要はなく、計画は不充分で短期的なものとなり、賄賂や腐敗がはびこっている」って、それもIOCが謳うとこの、レガシーってか(笑)

 それにしても五輪の収入費って、テレビ放映権料が半分を占めているのか…その次が国内スポンサーって事で、これが1/4位…チケット売上なんて1/6より1/7位だから、こーして見ると地元が相当に豊かじゃないとやってらんねぇー大会なんだなぁ…国際スポンサーなんてチケット以下ですからね(笑)こちらの詳細も本書をドゾ。長期的だかのレガシーのお値段プラススレスって訳ねぇーか(笑)まぁ分かった事は、テレビがこんだけ払うとなれば、そりゃ、テレビで五輪煽る訳だよなぁ(笑)

 また、地元に対する観光収入の増加みたいな話も眉唾らすぃ…というのも、五輪を開催したからといって、観光客が増えている訳ではなく、またその後持続して観光客がキタコレになるとは限らないそで…こちらの詳細も本書をドゾ。むしろ、治安、公衆衛生、物価、公共サービスの類が悪化する傾向キタコレか?そしたら勿論人は離れていく訳で、観光客だけでなく、地元民の流出みたいな話にもなる模様…

 五輪にかかる経費のとこの詳細も本書をドゾ。インフラだけじゃないんですの世界で、この枚挙が凄い事になっているので、是非ご自分の目で確かめてくらはい(笑)一例としてはビジネスに対するそれで「IOCのブランド保護方針によって、開催都市は開催の1カ月前から大会後1週間まで広告看板に制限を設けなければならない」って、そーだったのか?バナーってか?都内なんて至るところ、広告だらけなのに、大丈夫なのか(笑)その補填も都がしますなんて事にならなきゃいーけど(笑)

 更に問題は都市開発で一番打撃を受けるのが低所得者階層だとゆー事に、よーするに五輪開催地とは、現代のエンクロージャ、囲い込みキタコレって事らすぃ…羊が五輪になっただけとも言うか?で、土地を追い出された、もしくは物価が上がってその地にいられなくなった人達はどこへ流れるってか…そゆ人達の雇用が上がったよりも、住むとこ追われたの方があると思いますじゃねとはこれ如何に?成程、歴史は繰り返すってか…

 五輪によっておこる事の詳細は本書をドゾですが、結局、五輪誘致、開催で恩恵を受けるのは、「建設会社やその労働組合、保険会社、住宅会社、建築会社、融資を集める投資銀行家、そして弁護士たちや地元のメディア企業、ホテル、レストラン業などだ。政府の関係各所を招致活動の支援に乗り出すよう説得できるかどうかが彼らの利益に関わってくる」とな(笑)まぁ地元に落ちるんだからいーんじゃね?と思うやんかぁ?ところが、ホテルチェーンなんかでも分かるよーに、お金はチェーンの大本に、よーするに国外の本社にいってしまうとな(笑)グローバル企業っておステキ(笑)

 さて、レガシーは有形だけじゃないよ、無形でもあるよとゆーのがIOCの主張らすぃ…が、こちらの遺産の数々についての詳細は本書をドゾ。どちらにしても、「長期的利益」としての恩恵、遺産じゃね?でして、「予想された利益の多くは無形のものであり、定量化できない」はともかく、「政治リーダーや大会組織委員メンバーたちの計算式は容易に変わる。開催にあたり経済やその他の利益を説いていて人々は基本的に責任を負わない。もし明らかな利益が何もないときでも、政治家たちは後々利益が得られると主張できる」って、それどこぞの都議会議員?まぁ最近の政治家は皆、長期的な事しか言わなくなったよなぁ…遠い将来大変な事になるから、今何とかしなくっちゃとか、今の持ち出しは、それこそ子孫に対しての遺産になるとか(笑)政治も宗教化してまいか?現世でいいことしていると天国へ行けますってか?

 金か、金なのかでは、結局、放映権料が一番莫大なんだから、IOCとして、一番のお客様は、裕福な国の裕福な国民で五輪を視聴してくれる人達とゆー事になるらすぃ…需要があれば供給があると…その供給の為には湯水のよーにお金使ってもいいよねって事じゃね?この辺りの件の詳細も本書をドゾ。さて、開催地のその時、その後の利益についてはむしろ下がってね?な話も出ていますので、詳細は本書をドゾ。建物のランニングコストなんかは当然として、その他諸々捕らぬ狸の皮算用なのは否めないみたいな気がするのは気のせいか?

 数少ない成功例のバルセロナとロスの詳細については本書をドゾ。また自称、大躍進もとい大成功の北京とかソチの大会についての詳細も本書をドゾ。北京とソチの場合公開されていない事も多しですけど、分かっているところから見るだけでも、これ見て、自分とこでも五輪開催地立候補できるなんて、何で幸せ回路で回っている人達なんだろーなお話のよな?最早、五輪って、ちょっとした国家予算規模な気がするのも気のせいか?

 後、ロンドンもその後の対策も成功したと報じられているけど、実際のとこは相当にアレらすぃ…こちらの詳細も本書をドゾ。赤裸々な現実ってパネェ…レガシーって素晴らしス(笑)この場合は、試算だろか?

 開催に向けての各種問題についての詳細も本書をドゾ。それにしてもリオで大会期間中プールの水が変色したと大騒ぎになった事があったけど、アレなんてかわいいもんだったのか?というのも、開催前から「リオデジャネイロがIOCに約束した基準まで水質汚染のレベルを下げることは不可能だという」だそで、一説によると「カリフォルニアのビーチて危険とされる基準の170万倍」とか…「この水質が選手たちにとって有害であり、肺炎などに感染する危険があるのではないかという懸念を表明」キタコレって…ちなみに水質改善には十年以上かかるそな(笑)勿論、資金を投入して、ちゃんと行うのを前提にしての話ですが…日本競泳陣大丈夫か?特にオープンウォーターなみなはま?

 まぁ水汚染ならばまだ水があるが、水不足の場合はどーよ?というのもあるし、どことは言いませんが(笑)さらに人権問題や環境問題なんて、そんなの関係ねぇーなのか?そーなのか?五輪憲章って、一体(笑)

 本書での凄いっですねぇーなエピはそれこそ山のよーにあるので、詳細は本書をドゾ。一例をあげるならば、ソチ五輪の時の建設プロジェクトでクオリティ保証問題のとこのエピ「投資家たちからの要求もなく、誰もクオリティについて問われなかったのです。クオリティ評価の段階になると、賄賂を送ろうとさえする建築業者もいました」(@マルティン・ミュラー)とな…さすがおそロシアさまのクオリティは違う…

 一つ一つデータを上げるとどこまでも終わらないので、詳細は本当に本書をドゾ。とにかく「オリンピックの開催は経済発展を後押しするという毎年繰り返される主張には、実証的な裏付けはほとんどない」とな…まともな政治家ならば、「住宅、公共サービス、公平性、経済的安定をもたらすこと」を期待されている事を使命とするだろーし(笑)さすれぱ、己ずと答えが出るよな(笑)

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。五輪利権パネェって事なんでしょかねぇ?それにしてもiOCとFIFA、どっちがアレなんだろーと、ふと思ってしまった(笑)

 ちなみに表紙コピーには、「五輪バブルの実態を暴いた全米話題の書。」っあるんですよ、奥さん(誰?)ボストン市民は正しい選択をしたって事ですかねぇ(笑)

 目次参照  目次 スポーツ

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