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2016年10月30日 (日)

走った距離は裏切る(笑)

スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?  デイヴィッド・エプスタイン  早川書房

 サブタイトルは、アスリートの科学なんですが、いわゆる一つの遺伝か、環境か、それが問題だ?じゃね?よーするにエリートスポーツマンは何で決まるのか?とゆー、昔からの素朴な疑問かも?尤も、これを遺伝だとすると、欧米二大タブー人種と宗教の内の一つに引っかかって、まず言えねぇーの世界じゃね?でして、その点からすれば、物凄く挑戦しますたなご本だと思われでして…これは所謂、驚異の世界かも?己の価値観が試される時が来たってか?

 そんな訳で「一見、天性のスキルと思われることが実は後天的に学習されたものであったり、逆に、本人の意志と思われることが実は遺伝子の影響を受けていたりする例が登場する」んですよ、奥さん(誰?)

 まずは遺伝子事情から、「ヒトゲノムの塩基配列が解読された数年後に、運動能力に影響を与えられる一つの遺伝子を、スポーツ科学者たちが発見した」そな…とはいえ、スポーツエリートとパンピーの差は「小規模な実験で検出されるほどの差は発見されなかった」とな…よーするにスポーツ遺伝子はある、でも「複雑さゆえに特定できないだけなのだ」とゆー事らすぃ…なので、研究者は「一つ一つの遺伝子を研究するのではなく、遺伝子の命令がどのように働いているのか」に着目したとな…

 とはいえ、ベースだけの問題ではなく、「実のところ、最も基本的なレベルにおいてさえ、ハードウェアとソフトウェアの両方が必要なのだ。ソフトウェアがなければハードウェアは機能せず、逆もまた真である。特定の遺伝子と特定の環境がそろって、初めてスポーツ技術は獲得できる。そして、この両者はある時点で同時に起こらなければならない」とな…同時多発的何ちゃらは、むしろこゆのを言うのではなかろーか?まぁこちらはある意味幸せな出会いだが(笑)

 ついでに12歳より前ならば、何でもやってみその世界らすぃ…「多くのスポーツにおいて、早い時期に専門性を決めるのは、最高レベルに達するために不要であるばかりでなく、むしろ避けられるべきだとする科学的証拠は多く、しかもますます増えている」そな…となると日本の場合、小学校におけるスポーツの意義は大きいとゆー事にならね?出来るか?できないか?ではなく、どれだけ多くの種類に接する事ができるのか?後に、子供のハード(肉体)と、子供のソフト(興味)が合致したら向かうとこ敵なしじゃね?

 アリス的にスポーツというと、何と言ってもタイガース愛ですから、野球キタコレじゃね?そんな訳で、野球ネタから行くと、まず、バッターによる選球眼って、どよ?だろか?ちなみに「野球のボールがキャッチャーミットに収まるまで、ずっと見つめていられるような高度の視覚系は人にはない」そで、「ボールがホームベースまでの半分の距離を通過した後は、目を閉じていても同じともいえる」世界らすぃ…それを打っている打者ってパネェ…

 ちなみにこの反応速度、ハード的にはプロもトーシロもほぼ同じ…となれば、何が違うのか?となれば、一瞬で全てを読み取る能力とゆーか、過去のデータベースから瞬時にアクセスして判断下しているとゆー事らすぃ…「打撃にせよ、投球にせよ、車の運転にせよ、習得技術を行動に移すときの脳の活動領域は、練習を重ねるにつれて、前頭葉にある意識の領域から、自動的な処理を司る原始的な領域、つまり「無意識に」身体を動かす状態へと徐々にシフトしていく」そな…どんなスポーツでも、意識して動いているレベルはアマチュアレベルで、その道のプロは皆無意識レベルの賜物って事らすぃ…

 「すなわち、スポーツの達人と初心者との違いではある知覚能力というのは、練習を通して学んで得た、つまり(ソフトウェアのように)ダウンロードして手に入れたものなのである」とな…練習は裏切らないっていうのは、瞬時の判断力の為、なんですかねぇ?

 さて、野球に適した選手とは何ぞや?で、視力検査しますたが物凄く関係しているとは知らなんだ…で、マイナーから取り上げてもらったのが、エリック・キャロスとマイク・ピアッツァなんですよ、奥さん(誰?)視力の良さって、明らかに優位って事になるらすぃ…こちらの詳細も本書をドゾ。まぁ持って生まれたぁーハードウェアの性能は、その後に影響しまっせでは、テニス選手と基礎運動能力とか、サッカー選手と足の速さとか、相当にアレな模様…何と言っても「遅い子供が速くなった例を見たことがありません」(@ジャスティン・デュラン/南アフリカスポーツ科学研究所マネージャー)ですしおすし…足の速さって、生まれつきなのか?のか?

 他に蝶々のバタフライ効果のところで、才能と練習のとこだろか?一つの手法を習得するのに、9秒でマスターする人と、11秒でマスターする人がいるとすると、初期段階では殆ど差がないに等しいけど、その道のプロになるには、何十万も取得しなければならないとしたら、塵も積もれば山となるで、「技術習得におけるバタフライ効果である」になるとな…「始めた時点ではわずかな差があると、結果が大きく違ってくるか、そうならないまでも、同じ結果を得るための練習量が大きく違ってくるだろう」とゆー事になるそな…飲み込みの速さってやっぱ才能なのか(笑)

 これは全然知らなかったんですが、性別検査の変遷ってのも実に時代を表していたんですねぇ…1960年代だと、男性が女性と偽って大会でますたキタコレってか?そして、外見から、口内粘膜から染色体検査キタコレになった模様…ところがどっこい、世の中には「染色体が必ずしも性別を決定しないこと」もあるんですよ、奥さん(誰?)な事態もキタコレってか?所謂「ド・ラ・シャペル症候群」なんですよ、おぞーさん(誰?)

 詳細はこれまた本書をドゾですが、90年代に科学者的には、「われわれにはわからない」になっていた模様で…「IOCは、一九九九年には疑わしい場合にのみ性別検査を行うとしたが、それでも女性であることを決める要因の基準を確立していたわけではなかった」とな…

 まぁ幾つか過去問題になった選手についてのあれこれが出てきますが、こちらの詳細は本書をドゾ。例えば「二〇一二年のロンドンオリンピックの前に、論争が続いているセメンヤの件に対してIAAFとIOCは、テストステロンレベルによって性別を判断すると発表した」ってのもあったとな…

 また、「性転換手術によって男性から女性になった者は、一年間競技に出場しないでテストステロンレベルが下がるのを待ち、そののち女子競技に出場すること」もあると思いますらすぃ…男と女のボーダーラインは色々あってなってか?他にもアンドロゲン不応症とかの詳細も本書をドゾ。

 競技記録的な差についての詳細も本書をドゾ。男と女の間には深くて暗い川があると…「男女間の身体的な違いをあげると、一般的に男性は体重が重く、身長が高く、身長に比べて腕と脚が長く、さらに心臓と肺が大きい、となる。男性の左利きの場合は女性の二倍で、多くのスポーツでは有利な条件になり、脂肪が少なく、骨密度が高く、酸素を運搬するための赤血球が多く、多くの筋肉を支えるために骨は重く、腰幅が狭い。これらは効率的なランニングを可能とし、さらに走ったりジャンプしたりするときに女子選手に起きやすい前十字靭帯の損傷といったけがの可能性を減らしてくれる」とな…そして「男女間で最も顕著な身体的な違いの一つは筋肉量だ。男性は、身体のあらゆる部分に筋繊維を詰め込み、上半身の筋肉量は女性より八〇%多く、脚の筋肉量は五〇%多い」って…

 霊長類の男性とは、「男にある形質が選択されたため、互いに傷つけ殺し、威嚇し合うようになったこと」と「傷つけ殺し、威嚇することが誰よりも得意になった男は、その力を使って複数の女をめとり、多くの子孫を残すようになったこと」って…ちなみに「狩猟採集社会では、男性のほぼ三〇%が戦いや不意の襲撃で他の男性に殺された。ほとんどの場合、目的は女性を奪うことだ」って…准教授の例の名科白ってある意味、男だからなのか?それにしても女性の人権って如何に?

 まぁそんな訳で世界中のミトコンドリアで父方、母方のご先祖様調べてみますたの結果が、「世界のどこを見ても男性の先祖が女性より少ないということが明らかになった」って…男社会極まれりの世界じゃね(笑)こちらの詳細も本書をドゾですけど、男性の成長という事で、「目を守るために眉弓が盛り上がり、殴られても耐えられるように下顎が発達する」って、殴り合い上等の結果なのか?

 五輪選手的に見れば女子の場合、「一部の女子選手が持つ強みは、低い低脂肪率や狭い腰幅という、どちらかというと男性に特有な形質だということになる」とな…そして組織的なドーピングきたこれになる模様…こちらの詳細も本書をドゾですが、歴代の記録トップ何ちゃらは「一九七〇年代半ばから一九九〇年にかけて活躍した選手のものであり、かつ、東欧圏の選手か圧倒的多数を占めている」って…まぁドーピングに関しては、リオの時ですらアレですから(笑)

 蛇足ですが、世は遺伝子ドーピングの時代に突入か?でもあるらすぃ…「二〇〇六年、未成年者にパフォーマンスを向上させる薬物を使用させた罪に問われたドイツの陸上競技コーチ、トーマス・スプリングステインの裁判で、このコーチがレポキシジンを手に入れようとしていたことが明らかになった」また「二〇〇八年、私がオリンピック観戦のため北京に向けて出発する前に、パワーリフフィングの元世界チャンピオンが、ボディービルダーが遺伝子治療で利用しているという中国のある企業の名前を教えてくれた」とな…

 話を戻して、女性アスリートの「トップアスリートのテストステロンレベルは、つねに一般アスリートの二倍以上であることがわかった」って…よーするに「男性特有のホルモンパターン(高テストステロン)、骨格(高い身長、広い肩幅、高い骨密度、長い腕、狭い腰幅)、遺伝子'(SRY遺伝子他)などが、アスリートにとって有利な条件となる」そな…

 さて、筋肉が多いとお得か?とゆーとこでは、「筋肉を維持するにはカロリーと、特にタンパク質が必要で、大昔の人間のような、身体の維持に必要なタンパク質をいつでも摂取できる環境にない生命体にとっては、筋肉が多いと問題が大きくなる」という事だったらすぃ…食料がいぱーいの世界でないと、筋肉質というだけで君は生き延びる事が出来るのか?に直結するのか…かくてミオスタチンきたこれになるのですが、こちらの詳細も本書をドゾ。

 また「二〇〇七年から二〇〇八年にかけて、アラバマ大学バーミングハム校のコアマッスル研究所とアラバマ州バーミングハムにある退役軍人医療センターの研究によると、遺伝子と衛星細胞に関する個人差が、ウエイトトレーニングに対する個々人の反応の差に重要な影響を与えることがわかった」とな…トレーニングする前から筋肉つきやすいですねんって個人差ありますねんって事か…

 しかも、「人間の相当量の遅筋繊維を速筋繊維に変える方法を可能にしておらず」なんですよ、奥さん(誰?)って事は「遺伝子と筋繊維組成に関するデータを見れば、生まれつきの資質は一人一人違うのだから、誰にでも適したスポーツもトレーニング方法もない、とわかる」って…これに本人の好みとか興味を加味したら物凄い事になりそーな悪寒ってか(笑)

 それにしても速筋と遅筋では、速筋の方がハードな練習には耐えられないのか…でもって、速筋が多い方がハムストリングを痛める事が多いって…筋繊維の違いによってトレーニング領の大小あると思いますなのか?

 他には、身体的な差として、「最大酸素摂取量の増加量」の違いってどよ?辺りも詳細は本書をドゾ。「トレーニングで増加する最大酸素摂取量は、ベースライン最大酸素摂取量の高低には依存しないが、ベースラインのおよそ半分は遺伝によるものであった」って…更に「身体の免疫と炎症プロセスにかかわる遺伝子によって、最大酸素摂取量の効果の差を予測できることがわかった」って…持久走(持久力)についての詳細も本書をドゾ。血の巡りって、大切なんだなぁ…天性の資質って…

 現代のスポーツ鑑賞において、「多くの熱狂的なスポーツファンはかなり月並みな選手ではなく、エリート選手を目当てにスポーツを視聴するようになった」とな…まぁ五輪とか、W杯とか、世界選手権とか、トップクラスきたこれですから(笑)その結果、どゆ事になったかとゆーと、「一人勝ち」のマーケットきたこれになった模様…「非凡な運動パフォーマンスを鑑賞するという観客基盤が拡大するにつれて、富と名声はそのパフォーマンスにおけるピラミッドのほんのわずかな上層へと集中するようになった」訳で、そーなるとそこに報酬が集中する事になる訳で…

 で「より儲かる少数の枠を求めて、さらに大勢の人々がオーディションへの参加が許される世界市場とあいまって、「勝者一人占め」効果はたしかに遺伝子プールを変えた。それは人類全体の遺伝子プールではなく、もちろん、エリートスポーツにおける遺伝子プールである」って…スポーツも個の時代ですってか(笑)まっそんな訳で「勝者の一人占め」市場の出現とともに、アスリートにふさわしい唯一の完璧な身体という二〇世紀ののパラダイムは姿を消し、目的に応じてさまざまな形状を持つフィンチの嘴のように、スポーツ競技の特定分野に適合する、より希少で高度に特化された身体が支持されるようになった」とな…

 よーするに「アスリートの体型という宇宙で、ある種目で成功するために必要な体型は他の種目に適した体型からは離れて、それぞれの種目に特化した独自の場所へと突進していく」事になったとな…どゆ事とゆーと、長距離走、飛び込み、フィギュア、体操選手の身長は低くなっていると、逆にバレーボール、ボート、フットボールの選手の身長は高くなっているとな…

 それがどれだけリアルなのか?の例にNFLの選手の平均身長、体重の場合そこから「平均して身長が一cm高いと、あるいは体重が三kg重いと、約四万五〇〇〇ドル年収増につながる」って…

 最早、職業によって体型が決まるは当たり前の世界らすぃ…、水泳選手やカヌーやカヤックの選手の腕は長くなり、ウエイトリフティングの腕は短くなると、バスケットやバレーボールは胴が短く、脚が長く、プロボクサー選手は、長い腕と短い脚、超短距離の場合は身長が低く、脚が短く、体重が軽い…

 何が凄いって、走り高跳びの場合、背面跳びが登場したら、その後八年で「平均身長が約一〇cm伸びた」とな…その心は「身体の重心位置が高い選手に有利な跳び方」だからとな…

 また長距離走、マラソンランナーの場合は、開催地の温度的にどよ?という事に左右されるらすぃ…高い温度、高い湿度共に、小柄の方が有利という事になるとな…「身体が小さいと身体のボリュームに対する皮膚の表面積が大きくなるからだ」で、放熱機能的にどよ?とゆー事らすぃ…

 まぁともかく「エリートアスリートによってスポーツ市場が、一般参加型から膨大な大衆による視聴型に移行するにつれ、成功する身体条件を備えた選手はますます希少になり、そのような特定のスポーツにとって有利な身体条件をもつ者を引き付けるためにより莫大な金が必要になった」とな…どの位変わったとゆーと米の主要スポーツ選手の平均年収と一般人の年収の差は、1975年次は五倍だったのが、「現在ではそれが四〇倍から一〇〇倍」って、ドンダケェー(死語?)そりゃ、ドーピングの誘惑もあると思いますか?

 そゆ事で「スポーツのパフォーマンスを前人未踏の領域にまで高めるには、特化したトレーニングと訓練すべき特化した身体の両方を求められる」とゆー事らすぃ…うわぁー…ちなみに「今日、アスリートの体型という宇宙の膨張はスローダウンしつつある」そな…より高くもより低くの身長の伸びもにぶってきたと…それに伴い、「たえず更新されてきた世界記録の歩みも遅くなっている」とゆー事らすぃ…

 後は、それぞれのスポーツで見てみる場合とかの詳細も本書をドゾ。例えば、バスケは高身長ほどええじゃないかええじゃないかですけど、アームスパンが大きいもあると思いますらすぃ…よーするに腕が長いって事ですか?そーですか(笑)

 また、座高の差について、黒人は白人、アジア人に比べ、「みなが同じように一貫してもっと「長細い」ことがわかった。つまり、脚が長く、骨盤の幅が狭いということだ」そな…こちらの詳細も本書をドゾですが、「一九九八年、世界中の先住民に関する数百の研究内容を分析したところ、ある場所で年間平均気温が高くなると、歴史的に見てかつてそこに住みついた人間の子孫は、相対的に長い脚を持つようになることがわかった」とな…

 どゆ事とゆーと「低緯度に地域に住むアフリカ人やオーストラリアのアボリジナルは、緯度に比例するように脚は一番長く、胴は一番短かった」とな…体型とは「厳密には民族性による差異と言うよりは、地理的な差異、もっと正確に表現するならば、緯度と気候による差異ということになるだろう」って事らすぃ…って事は同じアフリカ人でも、ご先祖がどこに住んでいたかで、体型ちゃいまんねんって事になるとな…

 そして、この体型による重心の上下は、スポーツの種類によっての向き不向きにもキタコレになるらすぃ…長い脚は走るのには向いているけど、泳ぐにはどよ?とゆー事になるとな…

 この遺伝子プール的に見ると何だかなぁな話になるんだなぁ…「ヒトとチンパンジーの共通祖先から分かれたのは、五〇〇万年ほど前のことだ」そーだけど、「私たちの祖先の一団がアフリカを離れたのは」九万年前って事なんですよ、奥さん(誰?)よーするについ最近って事らすぃ…

 遺伝子プール的にどよ?って事にならね?なお話しの詳細は本書をドゾ。リアルな話としてはドーピング…「ヨーロッパ系の祖先を持つ人間の約一〇%には、ある遺伝子多型が二つあり、その人はドーピングをしても発見されない」そな…テストステロンの検査の詳細は本書をドゾなんですが、「UGT2B17遺伝子の特定の多型を二つ有している者は、T/E比のテストをすり抜けてしまう」のだそな…かくて「ヨーロッパのアスリートの一〇%は、不正行為をしても一般的な薬物検査には引っかからないのだ」になってしまうらすぃ…ちなみに東アジアの場合、「韓国人の三分の二が、T/E比検査をすり抜けるこの多型を保有しているのだ」そー…

 まっ「今日では、薬品の有効性については、民族ごとに個別に研究する必要があることを医学研究者たちも認識している」とな(笑)

 うーん、遺伝子が違う、地域が違うはどこまで行くのか?で、例えば短距離走の場合、ACTN3遺伝子を探せってか?こちらの詳細も本書をドゾですが、「ジャマイカとナイジェリア出身の短距離ランナーでは、ほぼ例外なく速筋のαアクチニン3が含まれており、ケニア出身の長距離ランナーも同様だった」とな…「アフリカ人集団の対照群のほぼ全員に含まれていたこと」って…スピードに関係する遺伝子キタコレってか?うーん…

 そしてジャマイカきたこれなんですが、何で「この島国が世界的なトップスプリンターを数多く輩出しているだけでなく、その多くが、ジャマイカ北西部にある小さなトレローニー教区の出身」とは知らなんだ…あのウサイン・ボルトもベロニカ・キャンベル=ブラウンもご近所さんとゆー事らすぃ…

 何故その地区からのストーリーその一は「身体が丈夫な人間がアフリカから船に乗せられ、そのなかから、過酷な船旅に耐えられた者だけが生きてジャマイカにたどり着き、さらにそのなかから、最も屈強な者だけがジャマイカの辺境の地でマルーン戦士の仲間入りをした。そして今日のオリンピック・スプリンターは、この戦士の遺伝子が継承されている地域の出身者である」とな…何とも凄い物語だけど、詳細はこれまた本書をドゾ。それにしてもこの手のソレって「奴隷を売っていた者たちは、みずからの隣人を売っていたのです」の件だよなぁ…それってどこかのくnゴホンゴホン…

 ジャマイカがスプリンター天国なのは、お国柄もあるんじゃね?とゆーとこもあるらすぃ…足が速くて、大柄な子が、バスケ選手になるとか、フットボール選手になるとかじゃなくて、陸上選手になる、その引きの強さとゆーか、環境がジャマイカじゃね?とゆー事らすぃ…ボルトが米で生まれていたら、陸上選手になっていただろーか?とゆー夢想もあると?

 そして、西アフリカ系人がスプリンター向きなのはどよ?ですが、モスクワ五輪以降の全ての五輪において、「男子一〇〇m決勝に残った国は、カナダ、オランダ、ポルトガル、ナイジェリアと、さまざまだった。しかし出場した選手は、一人残らずサハラ砂漠以南の西アフリカ民族の祖先を持つ者だったのだ」って…そーだったのか?100m走?そんな訳でこちらのマラリアと突然変異についてのお話しの詳細は本書をドゾ。まさにホンマでっかぁーっ?な世界だよなぁ…

 逆に長距離走となると今度は東アフリカ出身者で占められていて、それもケニアのカランジン族って何者?の世界が展開している模様…「四九〇万人のカランジン族は、ケニアの人口の約一二%にすぎないが、同国のトップランナーの四分の三以上を占めている」って…

 そしてこちらのストーリーもこれまたジャマイカに劣らず凄い…カランジン族は牛飼いとして暮らしているらすぃのですが、「カランジンソ族戦士の伝統的な生活では牛の略奪が行われてきた」ってホンマでっかぁーっ?「略奪して持ち帰った牛の数が多い戦士は、勇敢で運動能力の高い戦士として称えられ、名誉と牛を利用して複数の配偶者を手に入れることができた」って…戦士って略奪する事なのか?そーなのか?で、略奪するに優位なのが、優れたランナーであること、「長距離走遺伝子を持つ男性が有利になるような生殖上の利点」キタコレって…凄い話だなぁとおろろいたんですが「長距離ランナーの才能を輩出する地域が東アフリカの他の土地にも見つかり、そうした能力の高いランナーたちもまた、その昔、牛の略奪を行う習慣のある伝統的な牧畜文化を持つ土地の出身であること」があったりして…って事らすぃ…凄いな東アフリカは牛の盗り合いがジャスティスってか…ちなみにエチオピアでは、オモロ族、ウガンダではセベイ族が長距離ランナー輩出族として有名らすぃ…

 かくて、「特定のスポーツにおいて、才能を持ち将来を期待できるアスリートが現れる頻度が集団によって高かったり低かったりするのは明らかであり、議論の余地はない」となれば、どゆ事やねん?とゆー素朴な疑問が(笑)

 長距離ランナーの条件、腰が細くて、足が細い事らすぃ…足がちょっとでも重ければ、それだけで酸素消費量がぐっと増えるって事になるとな…こちらの詳細も本書をドゾ。ナイロート型の体型キタコレってか?「細長い身体は冷やしやすいため、暑くて乾燥した低緯度の地域に適応」した結果らすぃ…こちらの詳細も本書をドゾですが、どんだけ凄いかとゆー例として「世界クロスカントリー選手権の結果を調べ、ケニア人ランナーの成績が他のすべての国のランナーの一七〇〇倍も勝っていることを示した」って言うからドンダケェー(死語?)

 まぁ、何とゆーか、プロのランナーへの道というか、動機というか、何とゆーか、コーチも選手も賞金に対するモチベーションがパネェで、こちらの詳細も本書をドゾ。やっぱアフリカってパネェ…「ケニアには、趣味でジョギングをする者はいない。いるのは、移動手段として走る者、トレーニングのために必死で走る者、そして、まったく走らない者、この三種の人間だけなのだ」って…生活がかかっていなければ誰も走らないってとこがもーね…ちなみに「ケニアには、スポンサー企業から支給されたシューズを、すぐに転売屋に売り払うプロランナーがいるからだ」そで…だから15年前のナイキの新品のランニングシューズがあったりして(笑)

 とはいえ、ケニアのトップランナーの子供達がトップランナーになるかといえば、「父親や母親が世界チャンピオンになれば、信じられないほど暮らしが豊かになるので、子供はもう走って学校に行く必要がなくなるからです」で、誰もランナー以前に走っていないとゆー事になるらすぃ…ケニアで走るって貧しさの象徴なのか?

 標高差とトップランナーの関係についての詳細も本書をドゾ。標高の高さだけなら、ネパールだって、チベットだって、アンデスだってあるじゃまいか?ですけど、人間の対応力は一つじゃないよとゆー事らすぃ…ちなみに「高地適応性に個人差はあるものの、それでもやはり、トレーニングの効果が大きく現れる標高の「スイートスポット」はあるようだ。これは、赤血球の産生が増えはするが、増えすぎはしない高さである。空気は薄いが、薄すぎはしない」とこで、「このスイートスポット」は一八〇〇mから二七〇〇mの間と言われている」そなもし(笑)一番いいのは「海抜ゼロ地帯に住む祖先を持ち、高地に生まれることによって肺を大きくすること、次に、スイートスポットに住んでそこでトレーニングをすることだろう」とな…

 それと、フィンランドの戦後とマンティランタ(クロスカントリー選手)のお話しもこれまたパネェ…こちらの詳細も本書をドゾ。それにしても「若くて有望なクロスカントリースキーヤーには政府が国境警備隊のような楽な仕事を与えることをマンティランタは知っていた」って件は、「フィンランドとスウェーデンの国境付近では密輸が絶えなかったが、北極圏の北側の国境は特に冬場はたいてい落ち着いていて、トレーニングに専念する時間が十分にあった」そな…それにしても何を密輸していたんだろぉ?うーん?

 ちなみにマンティランタ一族の赤血球増加症についてのお話しは本書をドゾ。世の中には生まれつき赤血球がいぱーいな人もいるって事か…でもって、それはスポーツにはとってもお得、ドーピングと疑われる程にって事になるらすぃ…

 他には運動好きというか、身体を動かすの好きというか、人の運動量の大小ってどよ?ってとこで、「運動量の差異要因を調べた結果、要因の半分から四分の三が、遺伝によるものであることがわかった」って、ホンマでっかぁーっ?ちなみにそれは「ドーパミン系が身体活動に反応することに疑う余地はまったくない」そーですから、ドンダケェー(死語?)

 後、健康と運動についての件で、「糖尿病や高血圧、冠動脈疾患など、現在、アメリカ国内で最も切迫した健康問題にとって、運動は驚くほど効果のある薬である。しかしHCM患者にとっては、逆に運動を行うことによって突然死の危険性が増加しうるのだ」そで…こちらの詳細も本書をドゾ。

 他にも「ボクサーやフットボール選手の脳の損傷に関する多くの事例」とApoE4型遺伝子のとことかの詳細も本書をドゾ。遺伝子情報のプライバシーとか、米も色々ある模様…

 日本に関係のエピが幾つか登場してくるのですが、まずは走り高跳びのとこで、「二〇〇七年、日本の大阪で開かれた世界選手権に、ホルムは優勝候補として出場した」の件でしょか?ちなみにホルム選手はスウェーデンの走高跳びの選手だそな、そーだったのか?ヴェロニカさん?ちなみに、この時優勝したのが、バハマのドナルド・トーマス…ちなみにこの方、マジで走り高跳びの練習歴八か月という…

 「二〇〇八年、日本のNHKが、当時フィンランドのユバスキュラ大学神経筋機能研究センターの研究員だった石川昌紀(約注、現、大阪体育大学准教授)に、トーマスの身体の研究を依頼した。石川は、トーマスの両脚が身長に比べて長く、大きなアキレス腱を備えていることに着目した」とな…どゆ事かとゆーと「アキレス腱が長いほど(そして硬いほど)、アキレス腱が縮むときに大きな弾性エネルギーを蓄えることができる」のだそな…

 しかも「腱の長さはトレーニングによって大きな影響を受けることはなく、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨を隔てることを主な役割としている。この二つは腱で結びついているのだ。人はトレーニングで腱を硬くすることができるようだが、他方、その硬さは人それぞれに持っている遺伝子の種類にも影響されることが、最近わかってきた。この遺伝子は、靭帯と腱を形成する体内のタンパク質、コラーゲンの生成にもかかわっている」って…

 なるほろ、走り高跳びには長いアキレス腱、これ必勝アイテムだったんだなぁ…

 他には、最大酸素摂取量の件で、「日本のジュニア男子陸上中長距離選手を対象にした七年間の研究結果」のとこだろか?こちらの詳細も本書をドゾですが、ここでも資質保持者がその後に残ったとゆー事らすぃ…タイムってシビア…

 も一つ、本書の日本語版への序文のとこで、相撲の練習についてのコメントが出ているのですが、著者にとっては相撲も単なるスポーツなんだなぁと何か納得しますた(笑)こちらの詳細も本書をドゾ。この感覚で行けば、柔道も所詮JUDOなんだと何か納得したよな(笑)

 日本的に懐かしいお名前としては、ドジャーズの監督だったトミー・ラソーダじゃまいか?「ぶっきらぼうで疑い深い」って、何かラテンなアメリカンにイメージでいたら、米での評価は全然違っていたのか?

 後、工業化と高身長の関係性のとこで、米に移民した日本人の場合、子供が親の世代の身長を超えた話は「よく知られている」んだそな…ちなみに日本に住む日本人も一九八○年に「アメリカで暮らす日系人の身長に追いつく」に至っているそで…日本人、大きくなつているんですよ、奥さん(誰?)

 豆知識的には、労働意欲の高い犬の件は凄かったと思いますた、こちらも詳細は本書をドゾですが、労働意欲ってアレも遺伝的にキタコレなのか?アナトリアン・シェパードって一体?

 も一つ衝撃的な豆としては、「両親が優れたアスリートであればあるほど、その子供が同様に優れたアスリートになる可能性は低いようである」ってゆーのは、ホンマでっかぁーっ?だよなぁ…

 個人的に妙に納得したのが、速筋と遅筋のダイエットの違い(笑)「速筋繊維の比率が高い成人は筋肉を増やすことはできるが、脂肪を落とすことがよりむずかしい。脂肪は主として、遅筋繊維内で起こるエネルギー産生プロセスの一環として燃焼する。遅筋繊維が少ないほど、脂肪燃焼能力が低くなる」って…燃費の問題だったのか(笑)

 後は五輪でメダルを取るのはどれ程大変かはトーシロにはいまいちピンと来ないんですけど、「一九八四年から二〇〇八年のオリンピックまで、馬場馬術団体競技ではすべてドイツが金メダルを勝ちとっている。これは、厳密に人口ベースで計算したならばありえないことだろう。さらに、ドイツの選手たちが、近隣のヨーロッパ諸国の騎手たちよりも、馬場馬術に適した遺伝子を高頻度で持っているわけではないと、誰もが同意するはずだ。しかし、馬場馬術は競技人口が多いスポーツではないため、正直なところ、力を入れる国であればどこでも成果を上げられる」とな…成程、来るべき東京五輪に向けて、競技人口の少ないスポーツほ強化するのもメダルへの手っ取り早い方法の一つじゃまいか?と思いますた…長野とか、北海道とか、率先してどよ?とは思うが、お馬さん経費がかかるからなぁ…

 リオのマラソン、男女共にアレでしたけど、二十世紀末の二十年位で日本は「二時間二分を切った男子マラソンランナーが、毎年一〇〇人から一三〇人で推移している。一方ケニアでは、一九八〇年に二時間二〇分を切った男子ランナーはたった一人だったが、二〇〇六年には一挙に五四一人に増えた」とな…この数値の推移から見ても、単純にメダル数を狙うなら、マラソンよりも馬術(もしくは競技人口の少ない競技)じゃね?

 まぁ現在「長距離走のトップランナーになれるのは、忍耐力と、長距離走に取り組む動機を持つ、「ハングリーな」ファイターや、貧しい農民だけだ」(@ピーター・マシューズ/陸士競技の統計に関する専門家)だそですから…

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。

 目次参照  目次 スポーツ

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