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2016年11月 3日 (木)

マテリアルの総本山?

あのころのデパート  長野まゆみ  新潮社

 所謂一つのエッセイだろか?著者の前職がデパート勤めだったそで、それを踏まえてのデパート今昔話かなぁ?ちなみに著者の母親も勤め人だった頃はデパートに勤めていたそで、ある意味親子二代でデパートに縁のある暮らしってか?でもって、ある意味、日本のデパート史にもなるんではなかろーか?

 今までデパート系というか、こゆ客商売系の本ってテンション高いのが普通かと思っていたんですが、こちらの本は何とゆーか沸点低い感じで、淡々と進んでいく感じかなぁ?それにまずおろろいた(笑)こー醒めた目線でデパートとは?となると、こーゆースタンスになるんでしょかねぇ?

 まっともかく、日本において昭和のデパートとは「日ごろつつましい暮らしぶりの庶民が、手のとどく範囲で、ささやかな贅沢と非日常性を味わうことのできた場所」って事になるんでしょーか?

 ちなみに「英語のデパートメントストアは、「部門別営業管理」による「小売大店舗」のことをさす」んだそな…でも、そんなの関係ねぇー(死語?)というのが日本のデパートの実態らすぃ…商慣習というのは一朝一夕でどーなるものでもないって事らすぃ…中には中の内情があるって事か(笑)

 アリス的にデパート…ペルシャ猫の時の菓子折りかなぁ?確かデパートで購入していたよーな記憶があるんだが?違ったっけ?ちなみに日本のデパートは「世界的には特殊であるらしい。食料品をあつかうということが、そもそも日本的なのだ。欧米では食品は専門店であつかうことになっている」そな…そーだったのか?デパ地下?ご進物とか、どーなっているんだろぉ?欧米的には?まっお土産文化とか、手土産文化とか、これも日本的なんですかねぇ?

 後アリス的というと地図のとこか?「東京の地下の正確な断面図というものを目にすることはないが(機密があるらしい)」の件は、大阪もそーなんでしょか?アリス(笑)地下つながりで鉄オタのアリスに捧ぐの昭和の地下鉄事情、駅構内も車内にもクーラーがなく蒸し風呂状態だったとな…ただ「丸ノ内線が国会議事堂前駅についたときだけ、ひんやりと涼しかったのを、おぼえている人は多いだろう」って、おサスガすぐる(笑)当時の国会議員には本当に必要なんですか?なんて言う人はいなかったとみえる(笑)

 他にというと、紅雨荘の人形で、マネキンのお話しのとこだろか?詳細は「七杉」のホームページをどぞらすぃ(笑)何事も色々あると思わされますた…

 時代を表しているなぁとゆーのは、昭和のデパートとは安全地帯だったとゆー事か?どゆ事とゆーと、学生運動華やかなりし頃、「駅やその周辺は学生運動の影響でいつも騒然としていた」からとな…何か今の米でショッピングモールしか子供が安全に歩くとこがないなんて話をチラっと聞いた時は、ホンマでっかぁーっ?と思ったものだが、日本も大差なかったのか(笑)

 これも時代が出てね?系ではその建物…高島屋日本橋店と新宿伊勢丹が昭和八年、三越日本橋店が昭和十年になるのか…ちなみに高島屋が大林組、伊勢丹が清水組、ゼネコンって戦前から続いていたのか?

 まっ時代が出てますよってにの最前線は「どうやら銀座三越は「観光客仕様」の売り場づくりであるらしいと気づく。彼の国の人々にとっての縁起のよい色や動植物をかたどったものかが目につく。民族性がちがいすぎるので、かたほうに特化すれば、いっぽうには受けいれがたくなるのも仕方ない」という事になっている模様(笑)お客様は神様です、ですからねぇ(笑)ちなみに三越の「日本橋本店では、観光客ではなく長年の三越ファンのための売り場づくりになっている」そな…成程、時代はGO日本橋ってか?

 後、時代が出てますでは「かつてのデパートは業界内の協定によって午前十時開店、午後六時閉店、週一度の定休日というのを一律に守っていた」そな…それは「上司によれば、石油ショック後に(ぬけがしなしの)横並びの節電態勢をとったものがそのままつづいている、とのことだった」ってホンマでっかぁーっ?かくてフクシマ以後はバラバラになったよな?それが個性って奴でしょか(笑)おかげでコンビニの有難みを理解しましたが(笑)

 蛇足になるかもですけど「東日本大震災の当日、新宿のデパート内にいたという友人が、どこへ避難すればよいのかわからず、誘導もなく(避難誘導するようにという店員向けの放送はあったものの実際の誘導はなく、店員の姿もなかった)、自分の判断で行動したようだ」とは…ホンマでっかぁーっ?知れば知るほどデパートの実態って…ちなみに「たてまえの話では、社員は定期的に防災訓練をおこない、お客さまの避難誘導係もきまっている」そな…ただし、本音は「店員(とくに女子)たちはその親から、「いいから逃げなさい。それほどの給料をもらっていないでしょうに」と云われている」ってか(笑)職業倫理って…

 とはいえ、銀座の某店開店に辺り、客層に合わせて店員も若い子ばかりを選択したそな、そこで「当時の社長いわく、「お客さまのターゲットは二十五歳まで。だから販売員もその世代であるのが望ましい。二十五歳以上になったらよほどの才覚がなければ正社員として戦場にのこれないと思ってほしい」。社長のとりまきであった貫禄のある年齢のかたがたは、よほどの才覚の持ち主であったのだろう」とな…社員なんて切り捨てご免ですよでやる気のある社員の職場になるんだろーか?疑問だけど?才覚のある社長とその取り巻きのおかげでその後のその某店がどーなったか?は皆まで言うなか…ついでに言えばその親会社も(笑)

 それにしても古き良き電話交換手がいた頃のデパートって…「この交換手がなかなかのくせ者で、うまくつきあっておかないと混雑時に待たされる」んだそー…社内でそれって…なので「先輩社員は新人をつれて電話交換室へあいさつにいき、交換手に顔と声をおぼえてもらうことを重視した。おりおりに差し入れもする(電話交換室にはいつも、高級菓子の箱や缶がならんでいたものだ)そうしないと、単純な日常業務がとどこおる」って、どこもお代官サマと越後屋が常識なのか?人それをロビー活動と言うってか(笑)

 デパガの労働環境についても幾つかあって、棚卸の時からサービス残業当たり前の世界だった模様…「当時の労働基準法違反になるため超過分はすべてサービス残業。労働法とは雇い主のためのものである」の件は、リストラという生殺与奪権まで大手をふるっている21世紀ですから(笑)

 デパートの社内食堂事情も「女子社員が多数の職場にもかかわらず、社員食堂の味つけは男性社員にあわせて塩味が濃い。これは東西関係なく共通」なんだそー…デパートも男社会にかわりなしってか(笑)しかし、そんな訳で女子が使用しない社食ってどよ?まぁもっと凄いのは、デパートの親会社に行くと社食がすんばらしーく優遇されているとこなんかも、まさに現場より本社って感じでおステキすぐる(笑)そーやって社内、関係会社と差別化してんだなぁ(笑)

 またあのデパートの制服もそゆ意味があったのか?で「制服を着用するのは女子社員のみ。男子は私服で、そのぶん衣服手当てがつく(月に五千円ほどだ)。同時採用の男女に給与の格差をつけてはいけないというお上の通達をかいくぐっての、事実上の給与格差だった」って…男社会っておステキっ(笑)

 格差系では、「男女の仕事格差はなし、というのが採用時の雇用主の云い分ではあるかが、デパートの場合、圧倒的に少ない男子社員は幹部候補であるから、レジまわりの仕事は女子の担当ときまっていた」そな…こーしてみると法人系の右肩下がりがデパートの斜陽につながっているんじゃね?とふと思う…パンピーな客はたいてい女性だろーし、その顧客のニーズに圧倒的に少ない男子社員が応えられるんだろか?まっ25歳以上の才覚のある正社員だから無問題なのかもしれないが(笑)

 デパート系でパンピーが一番なるほろと思わされるのは、外商のとこだろなぁ(笑)の前に、日本橋高島屋っていまだに特別食堂なるものがあるのか?「外商員がエスコートするたぐいの、「お客様たち」のサロンである」…〇〇ラウンジみたいなとこはどこの世界もあるもんなんだなぁ(笑)

 だがその外商というのも「「外商のだれだれさん」のウワサというのは、下世話なものばかりだった」というからお立会いって事なのか?例えば「「このあいだ、マダムY(符丁で、どのご婦人をさすかは、みんなの知るところ)に呼び出されて、フルコース(料理のことではない。お泊まりの意味)だったんだって」というような」って…ホンマでっかぁーっ?デパートも水商売って事ですか?そーですか?

 「男子の新入社員のうち経営者側に「有望」とみなされた人は、ほぼまちがいなく最初は外商部に配属される。売り場で実績を積み上げたのちに、外商部にひきぬかれる人もいる」そーで、よーは「上層部のほとんどは外商部員だった経験を持っている」とな…おそるべしデパート幹部ってか?ちなみに「外商仕事のできない男子社員は、すぐに切り捨てられていた(人事部にひきとられ、社員食堂の職権売りなどをする)」なんだそー…人事、社食って姥捨て山なのか?しかし、人事がそれなら入社試験とかどーなっていたんだろー?とふと思う?

 豆知識的にヘェーと思ったのが、「ギンガムチェックというのはプリントではなく先染めの糸を織った生地をさしている。色のついた糸と無地の白糸を織りあげてチェック柄にしているのだ。だから高い」って、そーだったのか?ギンガムチェック?いえ、あしながおじさんで、主人公がギンガムチェックの服なんて着たくないとゆー愚痴から始まっているので、孤児院でも使用する布って事で、相当に安価なんだろーと思ってますた…もしかしてジェルーシャのいたとこは相当に裕福な施設だったんだろか?だからあしながおじさんなのか?

 豆知識その二で箪笥とは何か?「実は江戸時代に生まれたものだ」そな…それ以前だとすずめのおやどみたいに行李とかの世界か?今だとウォークインクローゼットがあるのが当たり前なんでしょか?家具の変遷も何だかなぁ(笑)婚礼家具セット販売なんてもー昭和の遺物になってしまったのか(笑)

 それとお洒落の概念もバブル前、以後ではこれまた違うそで以前は「白いものは白く、磨くべきものは磨き、アイロンできちんとしわをのばし、しゃんとすべきときには姿勢をのばすことであって、贅沢な衣装で着飾ることではなかった」そな…そーだったのか?昭和世代?ついでに「地べた」に座り込まず、物も置かずとゆー事らすぃ…

 マテリアル的にびっくらしたのが「コンシェルジェつきの携帯電話」が販売されているんですね、紳士小物売り場パネェ…「どれもプラチナとゴールドをあしらったボディで、三百万円から五百万円という価格帯だ。コンシェルジェは二十四時間対応というから、有能な秘書を昼間と夜間にわけてふたり雇うかどうか迷っている人には、コスト的に検討の余地がありそうだ」って…これって月々の支払ってどーなってんだろぉと庶民は思ふ(笑)

 これもデパートあるあるなのか?で、デパートのゴミ箱に絶対あってはいけないものに「自社の包装紙」とは知らなんだ…最近どこもゴミ箱ないからどよ?ですけど、店員の反故紙も管理していて、しかも顧客が廃棄したものも「見つけしだい拾う」とゆー事が徹底されてるとな…包装紙ってそんなに価値のあるものだったんだなぁ…

 他にデパートあるあるでおろろいたのが売り場と業者のつながりでしょか?「業者を通すのは、製造者がまともな取り引き相手かどうかを審査する機能も時間も人手も、デパートの側にはないから」だそで、長年の信頼と実績で業者にお任せとゆーのがデパート側の現状らすぃ…見てるだけぇー、もとい並べて売っているだけぇーってか(笑)

 それがバブル崩壊以降、「卸売業者にかわって総合商社が流通業にかかわるようになつてくる」「いまどきの総合商社は、物流そのものを構築して支配することに魅力(うまみ)を感じているのだろう。結局、デパートよりも歴史が古い商社というシステムは、おそろしいまでに強いのである」という事になるらすぃ…結局世の中物流か?デパートの親会社って鉄道系が多いわりには物流系はどよ?なのは何故なんだぜ?

 まぁ色々本当に色々デパート情報満載なんですけど、何か読後感にすっきりしないと思ったら、著者の視点が、(以前勤めていた)中の人の視線なのか、それとも(今の)顧客としての視線なのかの統一感がいまいちというか、どの文脈に乗ってみればいいのか、ついていけないからと気づきますた…こー言っては何だが、デパート創業からの歴史本にするか、著者が務めていた時代のデパートの内情告発書にするか、それとも21世紀のデパートとはこーあって欲しーの顧客目線提言集にするか、どれかに統一して欲しかった(笑)読み手の頭がいまいちどころかいまさんなノリなので、上手く本の中に入っていけなかっただけともいうなんですが…己の能力のなさを痛感する一冊でございました…

 とはいえ、他にもたくさんエピ満載で情報量いぱーいですので、興味のある方は本書をドゾ。

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