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2016年11月 8日 (火)

つねに庶民の方を向け(笑)

世にもおもしろい狂言   茂山千三郎  集英社

 所謂一つのエッセイと思われで、狂言入門書かなぁ?狂言の日常とゆーか?今の狂言の立ち位置というか?現状?を中の人が解説しているよな?狂言のイロハ教えますとか(笑)

 そんな訳で狂言とは何か?からどよ?で、「もともと狂言は能とともに、能舞台で演じられてきました」とな…「昔は五つの能の間に四つの狂言が入る「五番立」という上演形式が正式なものでした」となな、五つの能と四つの狂言という「合計九つの能と狂言を一日かけて上演しました」って、昔の芸能って丸一日がかりって多くね?演者も観客も体力あったんだなぁ…

 まぁそれもともかく、能楽の世界の役割分担は「能の主役を演じるシテ方と、脇役を演じるワキ方、狂言方、囃子方の四つ」に分かれるそな…ちなみに狂言方の流派は二つ、「大蔵流と和泉流」とな…

 そして狂言師のお仕事ですが、狂言を演るのは勿論ですけど、能の時にも前シテと後シテの間、幕間みたいなとこで、アイを演るとゆー事らすぃ…シェイクスピアでいうとこのフォルスタッフみたいな役どころかなぁと思いつつ、むしろ司会進行みたいなノリに近いのだろか?

 そんな狂言師が一人前になるまでは、通過儀礼な演目がやはりあるよで、「三番三」「釣狐」「花子」「狸腹鼓」と、狂言師的にレベルアップしていくみたいです(笑)

 その狂言師というか、能楽関係者が約1500人いらっさって、その中の「狂言師は百四十六人となっています」とな…多いか少ないかは悩むとこだけど、狂言って日本だけだろから、国内でというより、世界に150人位しかいない職業って事になるのか?

 また、狂言自体についても東と西では違うという事らすぃ…「粋に笑いを誘いたい東京風と、その場の空気と勢いで笑いを呼び起こす関西風」って…何事も東西ってあるもんなんだなぁ… 

 アリス的に、狂言…本書の著者の地元は京都という事ですから、あると思いますだろか?

 後は、作家として、「狂言の作者は、ほとんどが不詳です」なんだそな…能には、観阿弥世阿弥と作者分かるやーんなのに、何故に狂言は作者不詳なのかについての真実はどよ?ですけど、推測するに、時の政治、政府にノーを突きつけているからじゃね?とゆー事らすぃ…権力に歯向かうという事は、勿論、弾圧がキタコレになる訳で、それを回避する為には、証拠を残さない、これまた庶民の知恵か(笑)いつの時代もセレブって時の人に笑われていたんだなぁ…

 他には海奈良の近松門左衛門絡みで、狂言はカラっとしているの件で「人間関係もそうです。とくに男女の間は、とてもドライです。近松作品のように男女が愛欲に溺れ、心中することはありません」って、スーパードライってか(笑)

 他に作家絡みのとこでは、新作狂言のとこで、「フランス中世の笑劇「洗濯桶」」とか、「劇作家・藤沢匡」「小松左京作「狐と宇宙人」」とか出てきます。梅原猛の作品一連もどよ?ですが、その中でも「クローン人間ナマシマ」の辺りは乱鴉に通じるものがあるのかもか?

 狂言の歴史ついての詳細は本書をドゾですが、それにしても「室町時代には、「狂言」という呼び名がすでに使われていました」そーだから、狂言の名で出ていますは4、500年位経っているのか?

 また、元は庶民の娯楽だった狂言が、能と共に江戸時代式楽になりましてんとゆー事はどゆ事とゆーと「能楽師は、幕府や藩に勤めるサラリーマンになってしまったということです」とゆー事ですじゃまいか(笑)そして幕末にリストラとな…まぁお寺もそーだけど、幕府の下につくと生活は安定するけれど、内実や精神はどよ?は皆まで言うなか(笑)

 狂言の演目の内容については、「日常的で、ごくありきたりな会話で成り立っている」そな…所要時間は15-50分、平均20分位だとか…登場人物は、だいたい決まっていて、太郎冠者、次郎冠者、主人、大名、女、山伏、僧とな…後、鬼、神様、雷等と、猿、狐、馬等とな…当時の世相を表している人達とゆー事か?

 それらの登場人物達は主にどゆ役どころというとこが凄い、まず太郎冠者は「おバカ」、主人は「理不尽」、大名は「横柄」、女は「わわしい」、山伏は「ヘタクソ」、僧は「インチキ」というのが鉄板らすぃ(笑)みんなキャラが立ってんなぁ(笑)

 ちなみに「当時は男尊女卑が当たり前の時代で、女性は虐げられていました。もしもそれをリアルに表現したら、そこで笑いが生まれる要素はありません。女性を登場させて、狂言という喜劇を成立させるために、男より強い女を描くという発想が生まれたのだと思います」って、そーだったのか?わわしい(笑)ある意味、わわしい女って、当時の女性の憧れの女性って事かもって事か…スカっと男を切り捨てご免、あると思いますってか(笑)

 また「宗論」から「法華僧と浄土僧が、互いの宗派を主張します」とゆーお話らしーのだが、ここから「浄土僧は理屈っぽく、法華僧は強情です。これは当時の人々が、二つの宗派をこんなふうにとらえていた証拠かもしれません」って、そーだったのか?お寺(笑)

 も一つ上げると、すっぱ…忍者の事かと思ったら、狂言でのすっぱというキャラは、「詐欺師、騙りの者です。そしてほとんどが都の人です」とな…小悪党キタコレってか?「都会人に、田舎者の太郎冠者がだまされる、というのが典型的なパターンです」とな…これも当時の人達の世相が窺える話かなぁ(笑)

 それと、狂言の登場人物では、擬人化もあるあるの世界らすぃ…蚊の妖精とか、正義、悪、お金とか、何でもありだな、狂言(笑)抽象も具象するってか(笑)

 面白いのは狂言のお約束事…詳細は本書をドゾですけど、舞台の脇柱とシテ柱を結ぶ線より奥側は、見えないゾーンとゆー事になるらすぃ…「ここにいる人は、たとえ舞台上に登場していても「見えないこと」になっています」となるそな…また、「橋掛りの一ノ松奥のほうに座るのも」見えない事になっているそで…一度舞台に出て次の出番があれば、幕内に戻るんじゃなくて、舞台の見えないゾーンで待機っていうのが狂言的にジャスティスなのか(笑)

 まぁ、狂言の最大の特徴は、何をおいても喜劇だとゆー事じゃね?それも「おもしろおかしく滑稽なだけでなく、皮肉や風刺がきいています」と(笑)とゆー訳で、パンピー目線というのが、狂言じゃね?

 それと狂言の動きについての詳細も本書をドゾだけど、歩くのはすり足でというとこで出てくる禹歩の説明のとこが物凄い…「古代中国、殷より以前に存在したといわれる王朝・夏、その始祖で、禹王という人がいました。黄河の大洪水が起きて国が荒れたとき、国中の山と里を巡り、治水事業を行ったといいます。その働きによって、皇帝から帝位を譲られ、夏が誕生します。禹王は寝食を惜しんで歩いたため、疲れ果てて独特の歩き方をするようになったといいます。この歩き方を、「禹歩」と呼ぶようになりました。やがて道中の無事を祈り、場を踏み清める呪術として陰陽道で使われるようになります。「禹歩」は、別名「反閇」ともいいます。日本古来の鎮魂の作法と習合し、能の「翁」や「三番三」に取り入れられたようです」って、これがすり足の起源かもって、凄すぎね?伝統芸能の何気ない所作って、必ず何かしらの意味があるとこがパネェ…

 も一つ、能にはお面がつきものだけど、狂言ではお面をつけるのは人間以外のものを演じる時らすぃ…まっメインキャラが、太郎冠者と主人ですから、だいたいお面なしそのそのまま、狂言的には「直面」とゆーのが普通らすぃ…そして素顔をそのままさらしているんだから、それを使えと思うやんかぁー?ところがどっこい「僕ら狂言師は、「顔芸をしてはいけない」と教えられます」って言うから、狂言って歌舞伎の対極にあるととも言うなのか?

 面白いのは狂言の節回しも色々あって、中には当時の大ヒットソングきたこれもあるみたいです。こちらの詳細も本書をドゾ。

 豆知識的には、囃子方の流派は、「笛方、小鼓方、大鼓方、太鼓方の四役に分かれ、それぞれに流儀があります」そな…

 他にも豆的には、「現存する日本最古の能舞台は、国宝の西本願寺北能舞台」とな、こちら天正9年(1581)作らすぃ…でもって、厳島神社の能舞台は1568年創建という事らすぃ…室町キタコレってか? 

 後は、狂言の衣装のお約束、「襟の色が薄いほど位が高い」とか…「身分によって着物の柄が決まっている」でしょか?詳細は本書をドゾ。それにしても赤って偉い人が着る色だったのか?

 役柄ごとの衣装の詳細は本書をドゾですが、足袋はとゆーと、能の場合はみんな白足袋だそーですが、狂言の場合は「狂言足袋」で、黄色、「厳密には薄い黄色地に薄茶の細いストライプ」なんだそな…「足袋が黄色なのは、もともと鹿革でつくられていた」なごりらすぃ…

 も一つちなみに「夏場は、年に一度の虫干しがあるので大忙しです。蔵から装束をすべて出し、虫干し、糊がけします」って、そーだったのか?衣装?

 これも豆になるのか言葉使い…そなたとこなた…「同等の人に対する二人称は「そなた」」で、「目上の人に対して用いられるのが「こなた」」なのか…狂言では「さいぜん」は「さっき」って意味の事とか、「やぜん」は「昨夜」、「みょうにった」は「明日」とか、なるほろのお言葉がいぱーい、これまた詳細は本書をドゾ。日本語って…

 最後に狂言の世界事情かなぁ?ええ、全世界が舞台なんですよ、奥さん(誰?)「ヨーロッパはクラシック音楽、バレエ、オペラなどの、芸術が芽吹き、育った国ですから、古典芸能への思い入れも深いものがあるようです。「壁がないな」というのが僕らの感想です。日本の伝統芸能への興味も深いし、受け入れようとしてくれています。観劇にも慣れていて、スマートですね」で「おかしいと思ったら楽しいそうに笑うし、ツボを押さえたいいところで笑いと拍手が起きたのが印象的でした」とな…

 「ヨーロッパにくらべてシビアなのがアメリカです。古典と現代ものの壁がない国なのでしょう」とゆー事らすぃ(笑)まっ米の4、500年前って…もとい4、500年前の感覚を分かれって…もとい、えーと…

 「アジア各国は最も公演依頼が多く、また僕らも最も煩雑に足を運んでいるエリアです。バリ島、プノンペン、バンコク、クアラルンプール…。アジア各都市で狂言をしていると、「室町時代の日本って、こんな感じだったのでは」と感じます。観劇というより、お祭りを身にくる感覚で足を運んでくれているのです」って、そーだったのか?アジアン?

 何にしても狂言一つでお国柄が如実に出る模様…文化ってパネェ(笑)

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。最後に一つ、本書で気になったとこを一つ、それは本書のタイトル「世にもおもしろい狂言」なんですが、内容的には「世にもおもろい狂言」の方があってね(笑)

 目次参照  目次 文化・芸術

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