« 美しい人生をぉぉぉぉぉ(笑) | トップページ | 1200年の歴史? »

2016年12月20日 (火)

笠松は見てた?

法王庁殺人事件  塩野七生  朝日新聞社

 タイトルがタイトルだから、ミステリーかと思ったら、本格ミステリーではなかったでござるってか(笑)犯人は貴方です、という探偵も出て来ないしなぁ(笑)まぁ見よーによっては、三角関係の恋の鞘当てみたいなノリかもしらんが、そんなに甘いもんじゃねぇーってゆースパイシーなお話か?時代がルネサンスなんで、ある意味、日本の時代劇みたいなノリかもしらん?

 時は1537-8年にかけての物語で、場所はローマ、主な登場人物は一人の女と二人の男って事で、まずオリンピア、それとマルコ・ダンドロとピエール・ルイジ・ファルネーゼ…遊女と、ヴェネツィア貴族(ただし公職追放中)とローマ貴族(法王の息子)…まぁこれが十代の話ならば、甘酸っぱい恋のかほりになったかもしらんが、35歳から40歳位となると、色々あってなの裏事情がキタコレいぱーいってか(笑)

 まっ、それにしても本書ではじめて知ったのだが、遊女と娼婦は全く違うもんだったんですねぇ…「社会的にも経済的にも恵まれたこれらの男たちに、会話と楽を奏することで応えるのがオリンピアの仕事だった」そーで、サロンのマダムか舞妓さんのノリだろか?

 ちなみに「オリンピアのような女たちが、宮廷人(コルティジャーノ)の女性形であるコルティジャーナと呼ばれるのは、古代ギリシアのヘタイラを思わせないではない。この高級遊女とちがって肉体で仕事するのをもっぱらにしている女たちは、遊女(コルティジャーナ)でなく、娼婦(プロスティチュータ)と呼ばれる。この種の女たちも単身赴任の外国人の多いローマでは、需要者のふところ具合に応じて上から下まで豊富だった」そな…違いが分かる男の?

 そして、登場人物として忘れてはいけないのが、これにファネルーゼ枢機卿とミケランジェロも登場しまっせって事だろか(笑)

 アリス的には、このタイトルだけでご飯三杯いけるんとちゃうの世界ですけど、歴史的にどよ?みたいなのは、准教授と推理ゲームみたいなので日頃からやっそーな気はしないではないけど、まっ四風荘の時もあるし(笑)

 後は、ミケランジェロの仕事場訪問で「仕事最中の芸術家の姿は、天使よりも悪魔に似ている」の件でしょか?そーだったのか?天農画伯(笑)

 さて、本書に戻って、当時の伊情勢及び地中海情勢というのが、何とも(笑)それぞれの人物達が背後に背負っているものが、何とも凄いので、それだけでも圧巻かなぁ?人それを歴史とも、伝統とも、経済とも言うですが、この場合、宗教と利権、これ大切って事ですかねぇ(笑)

 まぁネタばれになってはアレですので、詳細は本書をドゾですが、最初は重厚な感じで登場したファルネーゼ公爵、話が進むうちにどんどん情けなくなってきたよーに見受けられるのは気のせいか(笑)それを言うとオリンピアの方も高級遊女のベテランのはずなのに男をうまくあしらわれていないのは何故(笑)

 ちなみにこのファルネーゼ公爵「パオロ三世が、ヨーロッパの北のキリスト教徒たちの非難をものともせず、堂々と自分の子として認知したのがピエール・ルイジ・ファルネーゼである。しかも、最近、法王はこの息子を、教会軍総司令官に任命しただけでなく、イタリア北部にあるパルマとピアチェンツァの領主にまで昇格しようとしていた」って…親の七光りキタコレってか?

 まっそんな訳で本書の表の主人公達は先に三人の男女と思われですけど、真の主人公はファルネーゼ枢機卿じゃまいか?かなぁ?十代の若さで場を読んでいるのがパネェ…自伝ならば、この人のお話の方が重厚感ありそー(笑)

 それもともかく、取り敢えず、馴染みない伊、ルネサンス時代ですので、そちらの豆知識的なとこを拾ってみると…まず、当時のローマ住宅事情とは、「法王庁のあるローマでは、ヨーロッパ中の国々から派遣されてくる外交使節が絶えない。商人ならば自分の国の商館に住む便があり、商館をかまえていない国の商人たちでも、旅館は彼らのためにあるようなものだ」そな…そーだったのか?ホテル?

 「大使を常駐させているヴェネツィア共和国のような国は大使の公邸をもっていても、当時のローマではこのほうが例外で、フランスやイギリスやスペインの大使ですら、自国出身の枢機卿の屋敷の客になるのが普通だった」とな…

 とはいえ、普通の使節の場合、「商人たちと同居する旅館暮らしをいつまでもつづけるわけにはいかない」とゆー事になるらすぃ…となれば、「いちおうは体面を保つことができ、それでいて出費もさほどでないアパルタメントの需要は、このローマでは、経済の中心地のヴェネツィアよりも多いのだ」そな…そしてローマに来る人はたいがいどんな人も単身赴任が主だそで、「従僕が一人か二人いるだけの男一人の生活に適した、小ざっぱりした上品なアバルタメントを外国からの訪問者に貸すのは、ローマでは、貴族でもおろそかにしない収入源の一つになっていた」とな…よーするに需給の一致って奴?

 ちなみに「ローマには、産業といえるものが何ひとつない」そで、それでも外国人が多いのは「キリスト教の本山であるヴゥティカンが存在するからだが、かといってローマ在住の外国人が聖職者で占められているわけでもないのだ」そー(笑)

 そしてローマ法王もローマ出身者より外の人多くね?状態だったらすぃ…「この百年の間に代わったローマ法王十一人のうち、一人としてローマはおろか法王庁国家の領内に生まれたものはいない。イタリア以外の出身者も、三人を数える。ローマは、最高権力者であるローマ法王からして外国人の、都なのであった」って…そーだったのか?ローマ法王?

 ちなみにそんなローマ法王ですが、「全キリスト教徒の最高位にあるとされている。神聖ローマ帝国皇帝の戴冠も法王によってなされないと正式とは認められないし、フランスやスペインの王も、法王の代理ということで当地の大司教が戴冠の行事を行うのが慣例になっていた」そな…尤も「この頃では法王の権威に反抗する動きが、ドイツではルターに率いられ、イギリスではヘンリー八世自らというふうにあらわれてはじめている」って、宗教改革って、この時代だっけ?

 ちなみにちなみに「宗教改革とは、所詮、北ヨーロッパの民族のローマによる支配からの離反の運動なのだし、現在頭をもたげはじめている反動宗教改革も、スペインで起こったことからしても、同じくローマによる支配からの分離運動にすぎない」とな…別れたい人いぱーいというより、お山の大将になりたい人いぱーいと言うべきか?

 面白いのは古代ローマを破壊したのもキリスト教徒だったんですが、今でしょ(死語?)でそんなローマの発掘作業をしているのもこれまたキリスト教徒、「法王庁の中にある古代遺跡発掘団の人々」とな(笑)さすがルネッサンスぅーっじゃまいかですけど、その心は「遺跡の発掘や保存というより、そこから出る古代の彫像が目当て」じゃまいかってか(笑)

 も一つ、ローマの建築豆知識になるのか?ルネサンス様式で建てられていたそれも、「ドイツ兵による「ローマ掠奪」で、ローマの宮殿の八割が補修しようもないほどの損傷を受けたといわれ、それが後にバロックと呼ばれる建築様式で建て替えられる」とな…イメージ的にはバロックの後にルネサンスな気がしていたら、逆だったでござるってか(笑)

 さて、そんなローマの食では「ローマっ子にとっては、パンと羊の乳からとったチーズが日常の食事。羊の丸焼きは、一生に一度の御馳走というところです」というのが庶民の日常だったらすぃ(笑)

 対するヴェネツィア事情はとゆーと、「旅宿の主人からゴンドラ漕ぎにいたるまで、外国語の二、三を解するのは当たり前という状態。そのヴェネツィアに居住する外国人の数は、ロンドンよりもパリよりも、マドリードよりもアントワープよりも、断然多いというのが定説になっている」そな(笑)経済と自由を大切にってか?

 とはいえ、「ヴェネツィアでは外国人に、経済やその他の分野での活動すべてに完全な自由を与えていても、政治には参加させない」ですしおすし(笑)

 ちなみに「上級国家公務員の身で国益に反する行為をしたと断じられれば、ヴェネツィアでは死刑が決まりになっていた」なんて、なんてうらやまゴホンゴホン…

 さて、当時のヴェネツィアは、「夏期が、比較的にしても静かな季節と云えた。外国人の数も減り、ヴェネツィアっ子の中には本土に暑気を避ける者も少なくなかった」そな…というのもヴェネツィアって湿気多いから夏になると暑さと湿度で、とても暑いねんの世界になるらすぃ(笑)かくてヴェネツィア貴族は本土に別荘キタコレになったらすぃ(笑)

 後は当時の二大政治家(?)と言っていいんではないかの、アンドレア・グリッティ(元首)と、ガスパル・コンタリーニ(枢機卿)もキタコレでして、この二人のプロフィールについての詳細は本書をドゾ。後、ヴェネツィアの危機対応の迅速さについての件とか(笑)

 他にヴェネツィアの豆としては、ヴェネツィアの夜は比較的明るいとゆー事らすぃ(笑)「路の行きどまりや橋の両側には、必ず常夜灯がともっている」そで、何故かといえば「こうでもしないとまちがって運河に落ちてしまう人が続出するからである」とな…

 当時の他国の情勢的には、「ジェノヴァには政治が欠け、フィレンツェには軍事が欠けていた。ためにジェノヴァはスペイン王の支配下に入り、フィレンツェもまた、スペイン王カルロスの顔色をうかがうことで生きのびている」という事になるらすぃ…

 後は、地中海沿岸諸国の海賊の頭領たちがのぞんでいるのが「公の立場」だそな…海賊の頭じゃこころもとない…ただし「太守に任命されてスルタンの臣下ということになれば、彼らの地位も公のものに代わる。根城から追い払われる心配もなくなり、キリスト教国の船を襲撃する大義名分ももてるというわけだ」とな…なるほろ、イスラムの太守って、そゆカラクリだったのか…

 違うわぁーでは、「通商国家のヴェネツィアに対し、スペイン経済は新領土獲得と搾取に置いている」のとこでしょか?まるでどこかのくnゴホンゴホン…まっそれはともかく、その後が非常に意味深だよなぁで「両国ともよほどの危機感にでもさらされないかぎり、同一歩調はとれないようにできている」じゃまいか(笑)多分、話し合えば分かりあえると思うよよよよよよってか(笑)

 そして更に「経済上の利益を守るためには、経済のことだけ考えていては守りきれない時代が来るということだ」とな…そーだったのか?メ〇ケル?

 豆というか、全然知らなかった系で、ローマの松って笠松の事だったとな…そーいやレスピーギの曲であったよーな記憶が薄っすらと?なんですが、あれって笠松の曲だったのか?まあこの場合はイタリアカサマツになるのだろぉか?

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので興味のある方は本書をドゾ。個人的には、古代ローマ、皇帝マルクス・アウレリウスが親しんだという哲学、ストア学派キタコレかなぁ(笑)ストア学派は理論より実践じゃね?で、「良き「生き方」の探求なのだ。他の人より環境や力量に恵まれた者は、それらに恵まれないその他大勢の人々のために、自分のもつ力をふるってつくすこと、つまり公のために献身することが、ストア派による最良の生き方とされていた」って、永田町と霞が関と新橋にそんな人が一人でもいたら、拝んでみたいものよのぉ越後屋ってか(笑)

 目次参照  目次 フィクション

|

« 美しい人生をぉぉぉぉぉ(笑) | トップページ | 1200年の歴史? »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

フィクション」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 笠松は見てた?:

« 美しい人生をぉぉぉぉぉ(笑) | トップページ | 1200年の歴史? »