« フルーツ、ケーキ、スイーツ♪ | トップページ | たいとひらめとぐるくんと(笑) »

2016年12月30日 (金)

人材の嵐っ(笑)

60戯画 世紀末パリ人物図鑑  鹿島茂  中央公論新社

 何の本かというと、19世紀後半のパリの似顔絵集とでもいおーか?元ネタは、「レ・ゾム・ト゜ージュルデュイ」と「ラ・リュンヌ/レクリプス」からとな…仏の新聞って、人物戯画百科がお好き?の世界だったんだろか?うーん?

 まぁそれはともかく、その中から戯画をチョイスして、その人について著者が語るとゆーお話しらすぃ…一人見開き二ページなので、人物評については本当にエッセンスみたいなノリだけど、当時の有名人、よーするにパリの名士がズラリと並んでいて、これはこれで壮観じゃまいか?でもって、勿論、今でも有名というか、巨匠という人もいれば、今となっては忘れ去られている人もいれば、海外では知名度いまいちでも、仏国内ではいまだに超有名人とか、いやぁ色々あるもんです(笑)

 何とゆーか、同時代性のおかしみみたいなノリかなのかなぁ?どんな巨匠も同じ時代に生きている人から見れば、えっ?なノリらすぃ(笑)「そうか、あの詩人、あの小説家、あの画家はこんな顔をしていて、同時代の風刺画家からこんな風にからかわれていたんだな、と楽しんでいただければ幸いである」と著者も言ってるし(笑)

 何か天才も所詮、人の子なんだなぁ(笑)

 アリス的には、作家達を見よの世界だろか?ですけど、やはりその中でもいの一番に持ってこなくては、この人モーリス・メーテルランクじゃまいか?ええ、青い鳥つながりで(笑)

 でメーテルランクの立ち位置って、どよ?とゆーと「作家の中には、世紀を代表するような大傑作を書いたわけではないのに、死後も永く語り継がれる幸運な者がいる。いわゆる児童物というジャンルで傑作を残した作家である。このジャンルは一度名声が確立されると、その有効期限は半永久的だからである」って、そーだったのか?児童文学?

 まぁ本人的には思うところがあっても、メーテルリンクの青い鳥、青い鳥のメーテルリンクとゆー評価は生涯つきまとったよーですから、作家としてどよかなぁ?ちなみに晩年はNYのホテルにヒッキーしていたらすぃから…まっ皆まで言うなか…

 他にも作家達をあげていくと、ヴィクトール・ユゴーきたこれってか?それにしても仏の代表的作家ってユゴーになるのか…「共和国の詩人」という名称は彼の為にあるとゆー事らすぃ…「それは思い込みを現実にしてしまう確信の強さゆえである」そな…「ユゴーはたんなる天才詩人であるばかりでなく、「民衆の護民官」でもあると思い込むことで、現実にそうなったのである」とな…成程、思い込んだらぁ試練の道をぉーなんですね、分かります(笑)そんな訳で「今日のフランスはユゴーの子供なのである」とな…そーだったのか?仏?

 ギ・ド・モーパッサンの場合は、米や日本での評価は高いが、「本国でのモーパッサン評価は低し」とな…どーしてかとゆーと「基本的にロマン(長編)に価値を置くフランスでは、モーパッサンのような短編の名手はどうしても低く評価されがちだということである」とな…なるほろ、仏で源氏物語がキタコレになる訳か(笑)蛇足ですけど、これの挿絵画家系がギュスターヴ・ドレになるんじゃまいか?本国では時代遅れだけど、海外では大人気って…

 アルチュール・ランポ゜ーとなると、むしろランバルディアンの方がキタコレになるのか(笑)ある意味、これも一種のおたく現象だと思われだけど、本人達にとってはとってもシリアスな共同体なんだろなぁ?何せ「現にある世界との直接的な対決、全否定へと突き進んでゆくほかない何かがある」に、いっきまぁーすっなんだから(笑)流れ者には女はいらねぇーでしょかねぇ?一言でいうと青臭い男のやせ我慢な気がしないでもないが、「青春とは常にランボーを欲するようにできているからである」とゆー若さっていいわねの世界らすぃ(笑)

 そして、ピエール・ロチの場合は、蝶々夫人の原作者だと勘違いしている人は「意外に多い」とな…ちなみに「蝶々夫人」はロングとな…それはともかく、何でそんな錯覚が起きたかとゆーと、「一九〇〇年を挟んだこの時期に、欧米各国の海軍士官が大挙して日本にやってきて、無数の蝶々さんやお菊さんとの恋が芽生えたのだ」そで、よーするに全欧米的に「この手の日本のムスメ相手の恋物語」キタコレ状況だった模様…

 まぁ欧米列強による「軍艦植民地主義」による結果「海軍士官エグゾチスム文学」キタコレになる訳だから、文学って…

 アレクサンドル・デュマの場合は、「文学者というのは、かならずといっていいほど自らのうちに暗黒のデーモンを抱え、それと格闘する形で作品を残すものだが、ひとりデュマのみはこのデーモンと無縁だった。彼は明朗快活で、絵にかいたような好青年だった」そな…じゃ何故にとゆーと、ナポレオン亡き後の仏に軍人としての栄達はなく、王政復古でパンピーな青年の栄達の道は文学しかなかったとな…成程、仏19世紀文学って、成り上がり青年の唯一の選択だったのか…

 それとステファーヌ・マラルメの場合は、同業者の間では物凄く綺羅星の如くに崇められているお人だけど、「同じ「師」でも、長いあいだ英語教員を務めたリセでは、マラルメは凡庸で退屈な一教師にすぎなかったようで、ほとんどだれの記憶にも残っていない」とは、これ如何に(笑)

 エミール・ヴェラーレンの場合は、「ベルギー象徴派で興味深いのは、彼らがいずれもフランス語圏の人間ではないということである。つまり低地ドイツ語に属するフラマン語を母国語にする彼らが、支配者の言語であるフランス語を表現手段としたという点に特徴がある」って、そーだったのか?白の象徴派詩人?

 それにしてもどんだけ詩人がいたんだ仏で、シャルル=マリ・ルコント・ド・リールってか(笑)生前はボードレールより評価高かったけど、現代ではどよ?って事で「たんに業績が後代に残るというだけてはなく、作品がいつまでも読み継がれていくためには、才能の量や質以外のなにかが要る」んじゃねって事らすぃ…でまぁルコント・ド・リールが手掛けたのは古代を対象にしたソレだそで、それは同時代にはとても受けたとな…ただ「現代を嫌悪して古代に目を向けるというその反時代性それ自体が時代的な制約によるものだったのである。文学者は同時代がどんなに嫌いでも、それを描かねばならない」って事に行きつくとな…

 こちらは作家というより劇作家なんですがのエドモン・ロスタンなんですが、「百点満点の傑作を一つだけ書いてあとは凡作ばかりの一発屋の作家と、八十点の秀作をたくさん置いたが結局どれ一つ人の記憶に残らなかったアベレージ作家を比べたら、前者がいいに決まっている」って、そーだったのか?アリス?で、そんな作家の最たるものがシラノ・ド・ベルジュラックの作者、ロスタンとゆー事になるらすぃ…作者が生きている時の名声か、死後の名声か、それが問題だってか(笑)

 「にんじん」の作者、ジュール・ルナールの場合は、「「母に嫌われた息子の」の系譜」の結果なのか…何か母親というと無条件で子供を愛しているのが普通というのは、ある意味神話にしか過ぎなかったのか?というのも「十九世紀まで結婚は財産と財産の結婚で、愛情という要素が入り込む余地がなかったことから来ている。夫を嫌っている妻は、必然的に夫に似た男の子を憎むようになったからである」とな…

 しかも父親が子供無関心の場合は、子供の居場所ってどよ?に至る訳で…「「誰もが孤児になれるわけではない」この「にんじん」の中のセリフは、子供に無関心な母親が増加してきた日本でこれから多くの子供によって囁かれることになるだろう」って…

 もしかして技量的には物凄く上手いのかもなポール・ブールジェの場合は、「同時代から見れば完成度が高くても、それだけで完結してしまって、時代を超えて人々の記憶に残るようなフック(鉤)を持ち得なかったのである。作品が時代を超えるのは、完成度ではない」そな…粗削りでも、心の琴線に触れるか?否か?それが問題だってか?

 そして極北キタコレでは、ジュール=アメデ・バルベー・ドールヴィイきたこれってか?『進歩派と反動派、文学者の死後の名声は、どちらが保ちやすいかといえば、断然、反動派である」とな…で、そんな反動派の星、パルベー・ドールヴィイって事らすぃ…変わらないから、突出するあると思いますなのか…

 まぁ極北というよりインテリのルサンチマン作家といえばこの人のジュール・ヴァレスもキタコレになるのか?結局、学歴、受験戦争の勝ち組以外の人達のセーフティ・ネットが完備されていないという事は、革命キタコレか、悲劇の誕生って事になるのか…全ての人材を有効利用できる社会って…それができる政治家・官僚なんて、世界中どこにいるんだぁーだろしなぁ(笑)

 他にも作家では「「集団の夢」を描いた小説家」エミール・ゾラとか、「過激なトレンド・セッター」ジョリス=カルル・ユイスマンスとか、「コキュに甘んじた優等生詩人」アンリ・ド・レニエとか、「「落魄の詩人」のイメージ」ポール・ヴェルレーヌとか、「「上京小説」の開拓者」アルフォンス・ドーデとか、「古書店から生まれた名人」アナトール・フランスとか、「夢の中で時空を駆け巡る」ジュール・ヴェルヌとか、「寄る辺なき子供の物語」エクトール・マロとか、「天折詩人の典型」ジュール・ラフォルグとか、「「没落貴族」という看板」オーギュスト・ド・ヴィリエ・ド・リラダンとか、「見捨てられた元「巨匠」」エルネスト・フェードーとか、「十九世紀の交差点」シャンフルーリとか、「浮気な女房と寝取られ亭主」ポール・ド・コックとか、「世紀末を演出した「魔術師」ジョゼファン・ベラダンとか、コレットの才能を「発掘」ウィリーとか、掲載されていますので、詳細は本書をドゾ。

 他にアリス的というとこでは、デオフィル・スタンランでしょか?イラストレーター、版画家、むしろポスター作家と言った方がいいのか?ですけど、彼の履歴の詳細は本書をドゾですが、アリス的にはこの一点「彼が、大のネコ好きで、ネコを描いたポスターや版画を数多く手掛けたことである」に尽きるんじゃまいか(笑)なので「ネコものコレクターの間では、大変な人気作家となっている」そな…猫好きって(笑)

 面白豆知識的には、ロッシーニの場合、「音楽評論家としてのロッシーニはロマン派のベルリオーズの天敵で、まったくその才能を認めなかった。ベルリオーズの「幻想交響曲」を聞いたときには、「こいつが音楽でなくてほっとしたよ」と言い放った」って、ホンマでっかぁーっ?ついでに言うと「彼のヴァーグナー嫌いも有名」だったそで…成程、音楽家の中にも好き嫌いは半端ない模様…

 そのヴァーグナーも「のちにヒトラーに担がれるほど神憑りのゲルマン民族主義者であるにもかかわらず、その楽劇はドイツでは評価が定まらず、パリでボードレールやマラルメなどの文学エリートによって絶賛されて初めて、ドイツ国内でも理解されるようになった」って、ホンマでっかぁーっ?そして死刑判決を受けた革命騒動の件の詳細は本書をドゾですが、「この事件をきっかけにして起こったヴァーグナー崇拝熱がルートヴィヒ二世というフランスかぶれの国王に大きな影響を与えたことである」とな…「ルートヴィヒ二世は、パリが認めたからこそヴァーグナーに援助を申し出たのである」って、そーだったのか?ノイシュバンシュタン城?

 後は、「美術史においては、油彩、水彩、版画、挿絵、ポスターという厳然たる位階があり、どれを多く手掛けたかでその画家の「格」が決まる。当然、油彩中心の画家か一番で、版画家や挿絵画家、ポスター画家は公式の美術史にはあまり登場しない」って、そーだったのか?天農画伯?

 他にというとこれは実に仏的なのか?のクレマンソーの人気は今も絶大であるとゆーとこでしょか?「若手の政治家などはときとして自らをクレマンソーに見立てたりすることがあるほどだ」とな…そーだったのか?仏の政治家?そんなクレマンソー神話とは「少数派であることをものともせずに多数派を舌鋒鋭く責め立てる堅忍不抜の攻撃型政治家「虎」の神話である」とな…てな訳で詳細は本書をドゾですが、こゆ人が権力の座につくと「一九〇六年に内相を兼務したまま首相になったときに、フランス総同盟(CGT)が組織されて各所で労働争議が頻発すると、徹底的にこれを弾圧、ジョレスなどの社会主義者の支持を失った。急進派の共和主義者であっても、労働者の権利や福祉という発想とは無縁だったのである」とな…成程、仏ってか(笑)

 仏の政治家という事で、ティエールどでしょ?こちらは「政界の嫌われ者ナンバーワン」なお方なんですが、詳細は本書をドゾ。まとめると「いつの時代でも、ティエールはティエールであり、左右のブレが一番少ない政治家なのである。時代が左翼化すると右翼になるが右翼化すると左翼になる。この意味では、ティエールは無原則どころか原則的なのである」って…本人だけはブレてなーいなんですね、分かります(笑)

 も一人、仏の政治家でガンベッタきたこれってか?こちらの詳細も本書をドゾですが、「フランスでは、ロベスピエールのような理知的でスマートなゲルマン顔の政治家よりも、ダントンのように粗野だがエネルギッシュで親しみのあるガリア顔の政治家のほうが一般に人気がある」んだそな…そーだったのか?仏?

 政治家つながりでいくとビスマルクもどよ?でしょかねぇ?「ビスマルクほど明白な意図のもとに戦争を仕かけた政治家はいない。彼の場合、やむを得ず開戦するということは決してない。戦争は明らかな目的があったのだ」とな…まぁ政治とは読みの世界だからなぁ…当たるも八卦当たらぬも八卦じゃなくて、当たろうが当たらなかろーが、制御可能な当たりにするのが政治家の仕事じゃまいか(笑)ビスマルクの場合、ただ普仏戦争において「予定外のボロ勝ちだったため、本来の目的を逸脱してアルザス・ロレーヌの割譲を強要してしまった。これがビスマルクの、ひいてはドイツ政府の躓石になる」とな…結果論でしか評価されないとこが政治の厳しいとこだよなぁ…

 それとこれは豆知識というより、名言だろか?で「なにごとも見てくれが最優先されるフランスにおいては、悲劇は許されるが喜劇は許されない」って、ホンマでっかぁーっ?

 他に日本的なとこキタコレでは、ゴンクールの「浮世絵研究に端を発する日本美術の紹介である。兄弟は、装飾過多のフランス美術にあって、単純と省略、簡素と大胆の美という日本美術の特徴を初めて理解しえた優れた芸術的感性の持ち主だった」とな…そーだったのか?アマノン?

 も一つ、シェレのとこで「シェレのインスピレーションとして働いたのが日本の浮世絵だったことは改めて指摘するまでもない。浮世絵の画面処理と斬新な色彩感覚がシェレにヒントを与えたのである」そな…これまた、そーだったのか?アマノン?

 他にもたくさんたくさん本当にたくさん登場人物いぱーい、エピいぱーいですので興味のある方は本書をドゾ。

 掲載されている著名人達は、ヴィクトール・ユゴー、ギ・ド・モーパッサン、アルチュール・ランボー、エミー・ゾラ、サラ・ベルナール、ジョリス=カルル・ユイスマンス、フェルディナン・レセップス、ギュスターヴ・エッフェル、ジョアッキーノ・ロッシーニ、テカフィル・スタンラン、ナダール、ピエール・ロチ、アリスチッド・ブリュアン、ピエール=ジュール・エッツェル、ジャン=イポリット・ド・ヴィルメッサン、アンリ・ド・レニエ、アンリ・ド・トゥルーズ・ロートレック、アレクサンドル・デュマ(ベール)、エドモン・ド・ゴンクール、チャールズ・ディケンズ、ステファーヌ・マラルメ、ポール・ヴェルレーヌ、シャルル=オーギュスタン・サント=ブーヴ、アルフォンス・ドーデ、アナトール・フランス、モーリス・ローテルランク、ジュール・ヴェルヌ、リヒャルト・ヴァーグナー、ギュスターヴ・ドレ、ジャック・オッフェンバック、エミール・ヴェラーレン、エルネスト・ルナン、ブーランジェ将軍、シャルル=マリ・ルコント・ド・リール、ジョルジュ・クレマンソー、フレデリック・ネメートル、エドモン・ロスタン、シャルル・ガルニエ、エミール・オリヴィエ、エクトール・マロ、ジュール・ラフォルグ、ジュール・ルナール、オーギュスト・ド・ヴィリエ・ド・リラダン、エルネスト・フェードー、エミール・リトレ、エミール・ド・ジラルダン、オットー・ビスマルク、ポール・ブールジェ、アドルフ・ティエール、ルイ・ヴイヨ、ジュール・シェレ、シャンフルーリ、ポール・ド・コック、ジュール=イメデ・バルベー・ドールヴィイ、ティモテ・トリム、ジョゼファン・ベラダン、レオン・ガンベッタ、ウィリー、ジュール・ヴァレス、アンドレ・ジル

 目次参照  目次 文化・芸術

|

« フルーツ、ケーキ、スイーツ♪ | トップページ | たいとひらめとぐるくんと(笑) »

文化・芸術」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 人材の嵐っ(笑):

« フルーツ、ケーキ、スイーツ♪ | トップページ | たいとひらめとぐるくんと(笑) »