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2017年3月 5日 (日)

はるはあけぼの?

桃尻語訳 枕草子 上  橋本治  河出書房新社

 どゆ本とゆーと、今となっては今更なんですけど「本書は今から千年ばかり前に書かれた清少納言の「枕草子」の全訳であります」なんだそな…いやぁ、枕草子なんて古典の教科書とか、時々どこかで、引用しましたとか、参照しました位の類しか知らなかったので、衝撃的ですた…何がと言えば、まず、枕草子の原文というか、本書になると訳文か、よーするに枕草子のそのままの文、内容、趣旨、表現辺りが…も一つは地の文(原文)だけでは不明点多しって事で、合間合間に著者の解説、注意書きが入るんですが、これが軽いカルチャーショックみたいなのキタコレってか?ある意味壮大なジェネレーションギャップかもしれない…やっぱ千年の開きって大きいって事で、も一つが、訳文の口調でしょか?桃尻語とゆー事で、翻訳当時にはナウくていらっさったのかもしれないけど、21世紀の今となるとどよ?とゆーのはあるよな?まぁそれも本書的には単語的に少ないかもしれないけど、一番の違和感は、女言葉が女言葉に聞こえないとこかなぁ?ニュアンス的に?

 これ女性作家、もしくは女性翻訳家が、ギャル語(死語?)で翻訳したら、多分全然違ってくるんじゃなかろーか?ニュアンス的に?で、思ったのは、多分土佐日記なんかのソレかなぁ?著者にはむしろ土佐日記を桃尻語訳していただきたいとふと思いますた…もしかしてもーやってますとか?それはないわーかもしれなかったらごめんなさい…

 で、枕草子の方なんですが、うーん…清少納言とゆー人は、元祖エッセイストじゃねらしーですが、どっちかとゆーと、元祖コピーライターなんじゃね?と、こちらもふと思いますた(笑)ある意味、これこそ究極の、そーだ京都に行こー、だと思われ(笑)やっぱコピーは体言止めでビシバシいかんといかんよぉーってか(笑)

 まぁ何はともあれ、枕草子っていうのは、清少納言と感性がピピッとななお人には、物凄い本、経典、聖典、愛読書etc.になるんじゃなかろーか?このノリについていけるか?いけないかが運命の別れ道のよーな気がするのは気のせいか(笑)

 アリス的に、枕草子…うーん…まぁ雑学データベースのアリスならば枕草子も頭に入っていそーと思うのは気のせいか(笑)まっ、京女的に、婆ちゃんとか朝井さんの出番の方があると思いますかもなぁ(笑)

 まぁアリス的にあると思いますNo1は聖徳太子関係だろか?何か言えば、冠位十二階キタコレってか?ちなみに「五位の位をもらうことを"冠す"って言うのよ」だそな…

 ちなみに著者の解説によると、「日本という国では、実質が理念と化して行って、理念は"当たり前"となって見えないままにズーッと続くんです。冠位十二階は、一切の能力制をはねとばして、千四百年は続いたんですね。終身雇用の年功序列と化してね。戦時ではない、平時の日本の秩序は、全部ここに行っちゃうんですね」って、そーだったのか?冠?

 ちなみにちなみに「聖徳太子が冠位十二階というのを定めたのは、まだ日本が国家官僚の組織を持たなかった時代ですね。律令制の"令"が官僚組織を規定している訳ですが、("律"は刑法)、冠位十二階はその以前です。天皇を中心にする豪族達の階層社会を作る-それが聖徳太子の目指した古代国家の確立なのですが、冠位十二階が官位十二階でないのは、十二の等級とそれぞれに対応する"冠"が制定されていた為です」なんだとな…

 でもって「聖徳太子の時代、冠位十二階にはそれぞれ名前がついていました-徳・仁・礼・信・義・智の六段階がそれぞれ"大・小"に分かれて十二階」とな…まっ形から入れとゆーのは日本のパターンだよねで、こちらの詳細も本書をドゾ。

 ぶっちゃけそれからどーなったストーリーでは「日本的な"会社"というものの本質は、平安時代に律令制度の日本化という形で作られたんです。理念を"冠"という実質によってとりあえず定着させようとした聖徳太子の方策はどうやら裏目に出て、実質がなければ理念が分からない、制度がなければなんにも出来ない"官僚"ばっかりが生まれちゃったみたいです」って…もしかして、はいここわらうとこなんだろか?

 後アリス的というと、マレーの蛍で、「蛍が一杯飛びかってるの。あと、ホントに一つか二つなんかが、ぼんやりボーッと光ってくのも素敵」(第一段)とか、「虫は、鈴虫、茅蜩、蝶、松虫、きりぎりす、はたおり、われから、ひお虫、蛍!」(第四十段)とか、竜胆紅一で、「竜胆は枝ぶりなんかも気に入らないけどさ、他の花なんかが全部霜枯れちゃってるとこにすっごく花やかな色物で目立っているのは、すっごく素敵」(第六十四段)とかとか(笑)

 他にアリス的とゆーと月が出ているとこで、「夏は夜よね。月の頃はモチロン!」(第一段)とか、あったりもしまする…夕陽的に、「秋は夕陽ね。夕日がさして、山の端にすごーく近くなったとこにさ、鳥が寝るとこに帰るんで、三つ四つ、一つ三つなんか、飛び急いでいくのさえいいのよ」(第一段)もあるしぃー(笑)

 准教授的にあると思いますになるのかなぁ?な進士だろか?「「進士」って言うのはさ、元々はあの中国の有名な超ハード版上級国家公務員試験であるところの"科挙"の合格者のことを言うのね」ですしおすし…まぁ日本で紆余曲折の末「「試験ななくて、合格者の呼び名である"進士"っていうのだけが残ったのね」になるそな…でもって、「進士のことを別名"文章生"って言ったんだけど、これは漢詩・漢文を専門にするインテリ官僚だと思ってね。文章生が出世すると文章博士になるのよ」らすぃ…ついでに「文章生になるのにも試験ってのがあったけど、それは科挙っていうよりも、今の大学入試みたいなもんね」って事らすぃ…昔からお受験ってあったんだなぁ(笑)

 まぁこれも女性嫌いの准教授と掠る話題になるのか?で「宮仕えする女を軽薄でロクでもないことみたいに言って思っている男なんかさァ、もうホント!すっごく頭来んのッ!!」(第二十一段)とか、ちなみに「おとなしく可愛いだけの女で可愛いのは、ホントに高貴なとこのお姫様だけよ。でもそういう方の方がホントはしっかりなさっていたりしてね(意外と)」って事らすぃ…そーだったのか?プリンセス?

 これは准教授の講義の女子学生にもあると思いますじゃね?で「説経の講師は顔がいいの!講師の顔をじっと見つめちゃうからさ、ホント、その言ってることの有難味を感じちゃう」(第三十段)って…昔から乙女心はミーハーか(笑)

 さて、エピ的にパネェでは、乳母の場合…「赤ン坊の乳母がさ、「ホンのちょっと」って出かけちゃったからさ、まァなんとかあやして「早く帰って来い」って言ってやったのに「今夜はちょっと帰れません」なんて返事して来るのは、うんざりばっかりじゃなくて、すっごくイライラしてメチャクチャよ」(第二十二段)の件は、それって乳幼児の生命にかかわる事態では?当時の職業倫理感って、一体?

 他にもめったにないもんとして「舅にほめられる婿。そいから、姑に可愛がられるお嫁さん」、「主人の悪口言わない使用人」、「見た目も心もすぐれてて、長ーく生きててもちっとも欠点のない人」、「男と女、とは言わないわよ。女同士でも、関係が濃くって付き合っている人でね、最後まで仲いい人って、いないわよ」(第七十一段)は言い得て妙というか、ですよねぇーって事か(笑)後、「ガックり来るもん」に、「養女で、顔がブスなの」(第七十四段)って…

 まぁありがちなネタ系になるのかでは「なんでも嫉妬して自分のことブーブー言って他人の噂して、ほんのちょっとのことでも身ィ乗り出して聞きたがって、教えないのを恨むわ文句言うわ。あと、ほんのちょっと聞きかじったことをさ、自分が初めから知ってるみたいに他人にもベラベラ喋りまくるのって、スッゴくイライラする」(第二十五段)の件は、それってどこのくnゴホンゴホン… 

 豆知識的に、食関係で、「特別なものを食べる日のことを"節日"って言ったんだけどさ、その節日に食べるお供えのことを"節供"(せく)"節供"(せっく)って言ったのね。それが後になって、そういう節供を食べる日のことを"お節供"っていうことになったんだけどね」で「お節供を食べる"節日"というのがさ、そもそも"季節の変わり目"っていう意味があったのよ。そろそろ季節が変わるからみんなで栄養のあるものを食べて体力つけましょうねっていう、そういう日だったのよ」なんだそな…そゆ事でお粥もご馳走って事らすぃ、当時的には…

 よーするにおせち料理のおせち、せちは節なんだそで、お節供料理って事らすぃ…なるほろ、おせち料理も七草がゆも、小豆粥もetc.みーんな節供だったんですねぇ…

 ちなみに五節句というのは、「一月七日、三月三日、五月五日、七月七日、九月九日」だそで、五節会というのは、「一月一日の元日節会、一月七日の白馬節会、一月十四日と十六日の踏歌節会、五月五日の端午節会、十一月の辰の日を選んでやる豊明節会」なんだそな…一月七日と五月五日、被ってね?

 豆知識的に、身分、格差、当時的にはこれこそ全てって感じで、何ゆーか凄い…「帝がいらっしゃる清涼殿の殿上の間に上がるのを許されたら殿上人」って事になるらすぃ…で、その殿上人も、「三位から上を上達部」というそで、「二位や三位の上達部でも帝のご機嫌をそこねて「お前の顔なんか見たくない!」ってことになればさ、昇殿出来なくなっちゃうから、"殿上人じゃない"ってことにもなるのよね。前に"殿上人になれないダサイ貴族ことを地下という"って言ったと思うんだけど、"地下の大納言"とかさ"地下の大臣"なんていうヘンな人がいたって、別に不思議でもないってそういうことなのね」なんだそな…地位があっても帝の一言で殿上人でなくなるし、六位以下でも殿上人もありえるとゆー事らすぃ…

 女子的には、「五位から上の女の人は"命婦"っていうの。命婦が女の殿上人。で、殿上人は一つだけど、命婦には"外命婦"と"内命婦"の二種類があるの」だそで、「内命婦っていうのは宮中で働いているキャリアウーマンのことね」になり、「外命婦っていうのは、"専業主婦"だから、四位とか五位のね、殿上人の奥さんが外命婦なの」だそな…

 でもって「"受領"っていうのは、あなた達の感じでいえば会社の営業部長よね。中流サラリーマンの究極の出世みたいなね」となるらすぃ…で「そこの家の奥さんが田舎丸出しでオドオドしてるだけなんて、なァーんの意味もないじゃないよ。亭主の横暴バカが暴露されるだけだわ。そういうとこにこそ社会性のない女なんてのがいたりしてね」って…いずこの時代も夫婦揃ってソフィスティケイトされているなんて、皆まで言うなか(笑)

 植物関係の豆では、梨の花…あれって「世間じゃ"うんざりするもの"ってことにして寄せつけようともしないし、どうってことない手紙をつけるのなんかさえしないわね」(第三十四段)だったのか?梨の価値って一体…

 ちなみに桐の花はとゆーと「桐の花にいる鳥ったら"鳳凰"よ。花札の"桐の二十"知らないの?」になるらすぃ…

 如何にも日本だなぁなとこでは、ファッションを説明しているとこなんですが、「メンドクサイことが好きなのよ、日本人てのは。というより、外国製をズボラにして、それをどんどんメンドクサくアレンジしていくと"日本的"なもんになんのよ」の件は、成程、千年以上前から、日本って魔改造の国だものだったんですね、分かります(笑)

 巻末に著者の解説がついているのですが、何とゆーか、時代背景から歴史、人物関係図、そして清少納言とまさに色々あってなの世界をガイドして下さいます…ので、本書を読む前に先にこちらに目を通しておいた方が、登場人物については分かり易いかなぁ?よーするに枕草子とは当時の時事ネタ、お昼のワイドショーを知らないと、二度楽しめないとゆーか、わっかるかなぁーわかねぇーだろーなぁの世界らすぃ…

 時は一条天皇をはさんで、皇后定子と中宮影子キタコレで、道隆対道長の、兄対弟の外祖父を目指せ決定戦はじまるよぉーっでしょかねぇ?そして、定子側の女房に清少納言が、影子側には紫式部がいますたとゆーから、何だかなぁ(笑)

 まぁこちらの解説もなかなかにかっ飛んでいらっさるので、本当詳細は本書をドゾなんですが、幾つかピックアップすると「平安時代の貴族というのは、全部国家公務員です。こんなことお分かりですね?彼等はすべて官僚であり政治家なんですね」で「彼等か派閥争いの人事と、お祭りのセレモニーと、女遊びにうつつをぬかしていたことは有名ですが、何をやっていたかということになると、幸いにして私は不勉強なもので、なんにも知りません」とな…でもって「彼等の最大の仕事は、組織人事と私服を肥やすことでしかないからです」しおすし(笑)千年前から、永田町と霞が関のやってる事って全然変わらないんだなぁ(笑)

 でもって、この「人事」ってのも「"能力"というのはまず関係ありません」ってとこがもー今でしょ(死語?)か(笑)「唯一起こりうる事件は一番上にいる藤原家の兄弟喧嘩・叔父甥喧嘩ですから、それを解決する能力は"あくどさ"だけです」って、もしかしてはいここわらうとこなんだろか(笑)

 かくて「ひょっとしたらこの時代、才気とか能力を買われた人間達がいたとするなら、それは清少納言や紫式部を始めとする女房-つまり女性だけだったのかもしれません」って、ドンダケェー(死語?)

 後、摂政があって、関白があって、太政大臣があるってどゆ事?実質的にこの違いって何?補佐ってどんだけ必要やねんなお話についての詳細は本書をドゾ。ただ「「いいポストは一杯あった方がいい」という、上級職のインフレですね」ってお察し下さい。なるほろ、官僚のいるところ、膨張しかないんですね、分かります…構造改革なんて、でもそんなの関係ねぇー(死語?)

 で、平安朝の世界とは何ぞや?とゆーと、芸能界と同じじゃね?で「誰と誰がくっついたは大問題だし、ミーハー的知性はもてはやされるし、男はなんにもしないでカッコばかりだったという、日本の原型は既にここにあったんです」になる模様(笑)イイハナシだなぁ(笑)

 さて、他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。最後に一つ、本書で一番目から鱗なとこを「結局あたし達は"イスラムの女"だったのね。なにかっていうと、直接男達の目に触れないようにして生活してるっていう点でね」とか、「あたし達って"イスラムの女"だったのね。御簾ン中にいて男の人とは顔なんか会わせないってさ」の件でしょか?なるほろ仏革命ってか?

 目次参照  目次 文系

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