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2017年11月12日 (日)

幸福には、そういう残酷な一面がある?

モディリアーニの恋人  橋本治 宮下規久郎  新潮社

 モディリアーニとゆーと、あの細長い肖像画のイメージか?はたまた、映画のモンパルナスの灯のイメージじゃまいか?

 さて、げいじつの秋なので、芸術家本を見てみよーと(笑)何で、モディリアーニなのか?イケメンだからでどよ(笑)まぁ確かに残された写真なんかを見る分には、フツメンよりはイケメンだと思うが、当時的にイケメンとはこゆお顔だったんでしょかねぇ?

 まぁ「美術史上、一番モテた」(@宮下)って位ですから(笑)これに匹敵するのは「ラファエッロとヴァン・ダイク、さらにジョルジョーネで、4人とも美男子で夭折しています」(@宮下)って事で、殿方でも美人薄命って奴なのか?そんな中でも、「モディリアーニはまた、物腰が上品でおしゃれだったから、女性はかならず惚れたそうです。教養のある文学青年で、詩句を朗唱してみせる。話がうまい」(@宮下)って、さすが伊男の面目躍如ってか(笑)

 それにしても画家って、物凄く短命か、もしくは物凄く長命かのどちらかしか、間がないよーな気がするのは気のせいか?

 そんなモディリアーニの人物像に迫るですけど「大半のイタリア人男性と同じくモディリアーニもかなりのマザコンで、常に故郷とつながっていた。故郷喪失者ではないんです」(@宮下)のとこは、これまた伊男の本領発揮ってか(笑)マンマミーア(笑)

 まぁこの道のプロ中のプロらしいミスター・モディリアーニが語ると、「突然の死と、身重の恋人ジャンヌが後を追って身投げしたという悲劇に飛びついた伝記作家たちが、勝手に彼の人生を演出し、本来のモディリアーニ像を完全にゆがめてしまった」(@マルク・レステリーニ)そで、芸術家としてのモディリアーニって一体?あるのは「女好きでだらしない、破滅型の売れない画家というイメージが定着してしまった」(@レステリーニ)そで、よーするに画商達のイメージ戦略にのせられて、今日まできてしまったとゆー事か?

 まっ画商にしてみれば「没後に作品が高騰したのは、画商たちが作品の価格をつり上げるために悲劇的な芸術家のイメージを意図的に垂れ流し、伝説化に励んだためです」(@宮下)って事で、これこそまさに、儲けちゃいけないんですかぁーっキタコレってか?なるほろ資本主義社会、利潤の追求はなにものにも勝る訳ですね、分かります(笑)

 アリス的には、芸術家、画家って事で、天農画伯の出番だろか?

 さて、モディリアーニの絵とはどよ?で、何故、モディリアーニは風景画でも静物画でもなく、人物画なのか?に「あくまで人物画にこだわったのは、いかにも地中海的。人体表現を重視するギリシャ以来の伝統です」(@宮下)だかららしー…

 ちなみに、「北方ゲルマンはむしろ装飾模様など、抽象化に向かいやすい。だから20世紀の抽象美術はモンドリアンやカンディンスキーなど、北方からやってきたのです」(@宮下)には、何か、思わず納得してしまった(笑)成程、抽象芸術とは北から来たのなのか?

 そんな訳で、モディリアーニってパリの異邦人的存在だったんだろか?で、「セザンヌに発する流れのうち、形態をつきつめたのがキュビスムで、色彩や筆触を追求したのがフォーヴィスム」(@宮下)だそで、モディリアーニはどちらの影響も受けてはいるが、「グループの一員にはなりませんでした」(@宮下)ですしおすし…しかも未来派にもノーと言える画家やってるし(笑)

 又、モディリアーニの絵とゆーと、瞳が入っていないのが印象的だけど、「造形的には、描かれた人物に瞳があると、鑑賞者がアイ・コンタクトしてしまって、顔だけに注意が行きがちなんです。絵全体として見てもらえない」(@宮下)とこからもあるのか?「彼は人格的にも作品にもユーモアがなく、非常に真面目なんですが、戯画化した顔に瞳を入れると、滑稽になりやすい」(@宮下)のもあるそな…それにしてもユーモアのない伊人…ユーモアってブリティッシュ・ジョークみたいなのを指すのだろか?ウルフ先生?

 後、日本人的には、「文字を縦書きすることもあり、シンプルな線で陰影をつけずに人物をあらわす描き方といい、浮世絵から吸収したものはあったに違いない。彼が浮世絵を高く評価していたことは、フジタも証言しています」(@宮下)さすが、19世紀末から20世紀にかけての浮世絵キタコレ現象パネェなぁ(笑)何とゆーか、モディリアーニ、お前もかの世界じゃね(笑)

 そんなモディリアーニの人物像は、「力強い正面像から形態がだんだん伸びて、優美かつ複雑になっていく」(@宮下)そな…1917年辺りから作風も変わるそで…そーだったのか?モディリアーニ?

 蛇足ですけど、そんなモディリアーニの裸体像、「ヌードはヌードという意味しかなく、しかも伝統的な裸体画の持つエロスがちゃんと保たれている」(@宮下)そで、そんなモディリアーニのそれは「西洋における裸体画の系譜の、まさに有終の美を飾るものなのです」(@宮下)ともなるらすぃ…何とゆーか、モディリアーニって、最先端にいながらの最後尾ってタイプだったんだろか?うーん?

 それから、モディリアーニと言えば忘れてはいけない運命の女、ジャンヌ・エビュテルヌじゃなかろーか?14歳年下の幼な妻というか、恋人、愛人、師弟、モデルetc.総じて、ファム・ファタルなんでしょねぇ?どーしてどーしてぼくたちであってしまったのだろーみたいな?

 何せ、「モディリアーニを愛した若い妻ジャンヌは、夫の死んだ二日後に後追い自殺をする-一九二〇年、難病をこじらせたモディリアーニは三十五歳で死に、その翌日妻のジャンヌは、両親の住むアパートの六階から身を投げた。二人目の子供を身ごもっていた二十一歳の冬であった」(@橋本)ですしおすし…まさにこれだけでも、ザ・ドラマな世界じゃね?

 後、ジャンヌという女性が、如何にも今時の女の子だったとゆーのもあると思いますか?まさに時は女性解放キタコレだったんだなぁ…「二十世紀の初めは、女が「画家になる」ということを当たり前に選択する時代」(@橋本)の幕開けじゃーって事で、それに続けぇーってゆー流れらすぃ…女性にも職業選択の自由はあるってか(笑)

 また、それまでの如何にも絵画でござるな作風だったのが、「スタート地点が「素人っぽい」でもいい-それであれば、「自分のスタイルを確立する」というゴールもある。それが「印象派以後」の時代である」(@橋本)もキタコレって事らすぃ…

 というのも「印象派以前の西洋美術は、伝統芸能や伝統工芸のようなものだ。その代わりに「アカデミスム」という言葉を使うが、そこにはまず「絵とはかくあらねばならないもの」という「型」のようなものがある」(@橋本)でして、自分のスタイルじゃなくて、型の踏襲それが一番大事ぃーってか(笑)

 それが自分のスタイル、自分の印象で絵画描きましたが、何か?となれば、勝手に自分の印象で描くなんて、なんてゆー外からの侮蔑とゆーか蔑称が、印象派の由来なのか?でも中の人も印象派何が悪いの開き直りありで、まさにパリは燃えているか?なんですね、分かります(笑)

 まぁ詳細は本書をドゾですが、話をジャンヌとモディリアーニに戻すと、「ジャンヌにとってモディリアーニは、「生きた芸術の神」で、ジャンヌはその神に仕える巫女だろうと思う」(@橋本)になるんじゃね?そゆ視点からすると、モディリアーニの死は、まさに神は死んだになってしまうんでしょかねぇ?

 豆知識的には、彫刻、あれって、今も昔も「重くてかさばり、なかなか売れない」(@宮下)ものだったのか?

 他にもたくさんたくさん本当にたくさんエピ満載ですので、興味のある方は本書をドゾ。掲載されている絵画もドゾ。

 目次参照  目次 文化・芸術

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